龍神の『加護』を受けた『口なし姫』の男爵令嬢

ロシキ

文字の大きさ
10 / 14
アフターストーリー お茶会編

過去話 第一王子誘拐⑨

「あ、あの国王陛下。まだ調べてはいないのですが、『龍神の加護』の風を操る事が出来る状態ならば第一王子殿下の声を拾う事が出来れば、探す事が出来るかもしれません」

私がそう言うと、皆様首を傾げられました。
そんな中で騎士団長様が私に質問をしました。

「デナータ嬢、通常の『加護』はその『加護』の内容が同じでも出来る事と出来ない事があるものだ。だから『加護』の効果は調べなければ分からないのが普通だ。

それなのに調べてはいないのに、『加護』の使い方が分かるのか?」

私がその騎士団長様の言葉に驚きながら首を縦に振りました。
すると、私の両親以外の方々が「ぽかん」とした表情で固まりました。
今度は私と私の両親が首を傾げていると、国王陛下が私に言いました。

「い、良いか、デナータ嬢。通常、いや必ずと言っても良いだろう。『加護』の能力を何も把握せずに使おうとすれば、使い方を手探りで探さなければならず、また危険が伴う場合も存在する。

それを無くす為に『加護』でどの様な事が出来るのかを視者に確認して貰う必要がある。基本的には『加護』学校で『加護』の能力を調べてから、『加護』の使い方を知り、『加護』の能力を伸ばすのだ。

それなのに何故『加護』の事を調べてはいないことが分かるのだ?」

国王陛下がそう質問すると、私のお父様が言いました。

「はい、それがデナータから聞いた話によると、『加護』を授かったと同時にその使い方も頭の中に流れ込んで来たようです。

私や妻は『加護』とは無縁で、詳しくは知りませんでしたので、それが普通な事なのだと思っておりました」

お父様がそう言うと、皆様は微妙なお顔をしていましたが、国王陛下が咳払いをしてから言いました。

「こほん、とりあえずその話はまた後でだ。デナータ嬢、実際にどうやってアレンを探すのだ?」

その国王陛下の問に、今度は私が言いました。

「はい、『龍神の加護』の能力である龍人化の風属性を使い、風を操り第一王子殿下の声を拾う事が出来れば、ある程度の位置は把握出来ると思います。

ただ龍人化をすると、体が18歳くらいになるので、その時の服だけは用意しないといけません」

私がそう言うと、皆様は驚いた様な表情をされました。
そして驚いた様な表情をされた後、国王陛下が言いました。

「分かった、服は用意させる。服が用意出来次第、デナータ嬢の能力を使い、アレンを探してくれ」

私は国王陛下にそう言われたので、「はい!」と返事をしました。










すみません、最近は色々と忙しく書く暇が作れませんでした。
ただ過去話はもう少し続きますので、最後までお付き合い頂けると幸いです。
感想 2

あなたにおすすめの小説

召喚失敗!?いや、私聖女みたいなんですけど・・・まぁいっか。

SaToo
ファンタジー
聖女を召喚しておいてお前は聖女じゃないって、それはなくない? その魔道具、私の力量りきれてないよ?まぁ聖女じゃないっていうならそれでもいいけど。 ってなんで地下牢に閉じ込められてるんだろ…。 せっかく異世界に来たんだから、世界中を旅したいよ。 こんなところさっさと抜け出して、旅に出ますか。

追放された偽物聖女は、辺境の村でひっそり暮らしている

潮海璃月
ファンタジー
辺境の村で人々のために薬を作って暮らすリサは“聖女”と呼ばれている。その噂を聞きつけた騎士団の数人が現れ、あらゆる疾病を治療する万能の力を持つ聖女を連れて行くべく強引な手段に出ようとする中、騎士団長が割って入る──どうせ聖女のようだと称えられているに過ぎないと。ぶっきらぼうながらも親切な騎士団長に惹かれていくリサは、しかし実は数年前に“偽物聖女”と帝都を追われたクラリッサであった。

「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます

七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。 「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」 そう言われて、ミュゼは城を追い出された。 しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。 そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……

神様が怒っています、と理系聖女は言った

あんど もあ
ファンタジー
瘴気が発生したある国が、異世界から聖女を召喚した。現れたのは、不機嫌な顔をした眼鏡をかけて薄汚い白衣を着た女性。『聖女のイメージと違う……』内心がっかりの人たちに、聖女は言った。「神様が怒っています」

アロマおたくは銀鷹卿の羽根の中。~召喚されたらいきなり血みどろになったけど、知識を生かして楽しく暮らします!

古森真朝
ファンタジー
大学生の理咲(りさ)はある日、同期生・星蘭(せいら)の巻き添えで異世界に転移させられる。その際の着地にミスって頭を打ち、いきなり流血沙汰という散々な目に遭った……が、その場に居合わせた騎士・ノルベルトに助けられ、どうにか事なきを得る。 怪我をした理咲の行動にいたく感心したという彼は、若くして近衛騎士隊を任される通称『銀鷹卿』。長身でガタイが良い上に銀髪蒼眼、整った容姿ながらやたらと威圧感のある彼だが、実は仲間想いで少々不器用、ついでに万年肩凝り頭痛持ちという、微笑ましい一面も持っていた。 世話になったお礼に、理咲の持ち込んだ趣味グッズでアロマテラピーをしたところ、何故か立ちどころに不調が癒えてしまう。その後に試したノルベルトの部下たちも同様で、ここに来て『じゃない方』の召喚者と思われた理咲の特技が判明することに。 『この世界、アロマテラピーがめっっっっちゃ効くんだけど!?!』 趣味で極めた一芸は、異世界での活路を切り開けるのか。ついでに何かと手を貸してくれつつ、そこそこ付き合いの長い知人たちもびっくりの溺愛を見せるノルベルトの想いは伝わるのか。その背景で渦巻く、王宮を巻き込んだ陰謀の行方は?

追放先で気づいた。この世界の精霊使いは全員、聞き方を間違えている~最安もふもふ白狐と始めた、問いかけの冒険~

Lihito
ファンタジー
精霊と暮らす世界で、ノエルはギルドを追い出された。処理ミスは誰より少ない。でも「やりづらい」の一言で、理由には足りた。 手元に残ったのは、最安で契約した手のひらサイズの白い子狐だけ。言葉はたどたどしいし、力もない。誰が見ても「使えない」と笑う精霊だ。 たどり着いた町では疫病が広がっていた。高額な精霊が三度探して見つからない薬草。ノエルは最弱の白狐と半日で見つけ出す。 力で勝ったんじゃない。聞く範囲を絞り、段階を分け、小さな鼻に合った問いを重ねただけ。 ——なぜこの世界では、誰も精霊への「聞き方」を知らないのか。 その違和感が、ノエルの旅を動かしていく。

存在感のない聖女が姿を消した後 [完]

風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは 永く仕えた国を捨てた。 何故って? それは新たに現れた聖女が ヒロインだったから。 ディアターナは いつの日からか新聖女と比べられ 人々の心が離れていった事を悟った。 もう私の役目は終わったわ… 神託を受けたディアターナは 手紙を残して消えた。 残された国は天災に見舞われ てしまった。 しかし聖女は戻る事はなかった。 ディアターナは西帝国にて 初代聖女のコリーアンナに出会い 運命を切り開いて 自分自身の幸せをみつけるのだった。

すべて、お姉様のせいです

シエル
ファンタジー
私の姉は聖女だ。 我が家はごく普通の男爵家で、特に貧乏でも裕福でもない まったく特筆すべきことがない家である。 そんな我が家の長女であるアイラが、王立貴族学院へ 入学したことで『特別』になった。 お花畑ヒロインの家族もお花畑なの? そんなヒロイン体質の姉をもつ、セイカの苦労と涙の物語。 ※ 中世ヨーロッパがモデルの架空の世界です。 ※ ご都合主義なので、ご了承ください。