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1章 王国編
41話
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「『戻れ』」
私がそう呟くと、体から前に引っ張られたと勘違いしそうな程に、魔力が一気に持っていかれた。
しかも、それだけでなく更に私から魔力を引きずり出そうとしているのが分かる。
しかし、フィーナの傷が少しづつ消えていくのを見て、こうなればとことんやるしかないと思い、私から魔力が持っていかれるのを許容した。
そして、魔力はどんどん持って行かれ、私の体調にも異変が起こってきた。
始めの内は少し気持ち悪いくらい、その次に全身の倦怠感、更に進み軽度の頭痛を含む酷い風邪などを引いたときに感じると悪寒が起こった。
そこまで私の体調が悪くなって、私は馬車でのフィーナの言葉を思い出していた。
しかし、それでも私は魔力の使用をやめなかった。
すると、体調も更に悪くなっていく。
悪寒の次には酷い頭痛を含む全身の酷い軋み様な痛み、その次に体の中からピシピシという音が聞こえてきた。
その音が聞こえてからすぐに、私は咳き込んだ。
すると、その咳の拍子に血も吐き出した。
これは本格的に不味いかもしれないと思ってしまった。
しかし、そこで私の魔法行使は終わった。
私はそれに驚きつつも、魔法の行使後に耐えられずに床に膝を付いてしまい、顔も上げていられないほどに力を使った。
それでもフィーナを治していた事は覚えていたので、フィーナが治ったのかを確認するために、なんとか顔を上げた。
すると、フィーナはきちんと正しい呼吸をしていて、更に傷口も全て塞がり顔色も良かった。
「はぁ、はぁ。ごほっ、ごほっ、な、なんとかなるものね」
私はそう呟いて安堵に包まれた。
しかし、次の瞬間にはその安堵は消え去った。
「なるほど、確かになんとかなりましたね」
声が聞こえてくる事自体は問題がない。
何故なら、氷壁で覆っていると言っても、私とフィーナを囲っているだけで、上までは覆っていない。
しかし、声は上からではなく私の真後ろから聞こえた。
私はその声を聞き、ズキズキと酷い痛みが走る頭を必死に回転させる。
私の真後ろから声が聞こえたということは、それはつまり、私の真後ろに誰かがいるということ。
しかも、私は疲弊していて、素早くは動けないし下手をすればで左目のカモフラージュも解けているかもしれない。
それに真後ろに誰が居るかも、大きな問題。
真後ろに居るのが、コローナかコローナが連れて来た騎士達ならそこまで問題にはならない。
だが、その可能性はコローナが連れて来た騎士達に強い魔力を感じなかったので、恐らくは無い。
それならば一体誰が私の真後ろに居るのか。
今、この場で1番高い可能性は魔眼所持者の危険集団である『黒の翼』。
もしも『黒の翼』である場合、私とフィーナは確実に連れ去られる、または殺される。
なら、一か八か私の残った魔力を全部使って真後ろに居る人間を殺すしかない。
私がそう呟くと、体から前に引っ張られたと勘違いしそうな程に、魔力が一気に持っていかれた。
しかも、それだけでなく更に私から魔力を引きずり出そうとしているのが分かる。
しかし、フィーナの傷が少しづつ消えていくのを見て、こうなればとことんやるしかないと思い、私から魔力が持っていかれるのを許容した。
そして、魔力はどんどん持って行かれ、私の体調にも異変が起こってきた。
始めの内は少し気持ち悪いくらい、その次に全身の倦怠感、更に進み軽度の頭痛を含む酷い風邪などを引いたときに感じると悪寒が起こった。
そこまで私の体調が悪くなって、私は馬車でのフィーナの言葉を思い出していた。
しかし、それでも私は魔力の使用をやめなかった。
すると、体調も更に悪くなっていく。
悪寒の次には酷い頭痛を含む全身の酷い軋み様な痛み、その次に体の中からピシピシという音が聞こえてきた。
その音が聞こえてからすぐに、私は咳き込んだ。
すると、その咳の拍子に血も吐き出した。
これは本格的に不味いかもしれないと思ってしまった。
しかし、そこで私の魔法行使は終わった。
私はそれに驚きつつも、魔法の行使後に耐えられずに床に膝を付いてしまい、顔も上げていられないほどに力を使った。
それでもフィーナを治していた事は覚えていたので、フィーナが治ったのかを確認するために、なんとか顔を上げた。
すると、フィーナはきちんと正しい呼吸をしていて、更に傷口も全て塞がり顔色も良かった。
「はぁ、はぁ。ごほっ、ごほっ、な、なんとかなるものね」
私はそう呟いて安堵に包まれた。
しかし、次の瞬間にはその安堵は消え去った。
「なるほど、確かになんとかなりましたね」
声が聞こえてくる事自体は問題がない。
何故なら、氷壁で覆っていると言っても、私とフィーナを囲っているだけで、上までは覆っていない。
しかし、声は上からではなく私の真後ろから聞こえた。
私はその声を聞き、ズキズキと酷い痛みが走る頭を必死に回転させる。
私の真後ろから声が聞こえたということは、それはつまり、私の真後ろに誰かがいるということ。
しかも、私は疲弊していて、素早くは動けないし下手をすればで左目のカモフラージュも解けているかもしれない。
それに真後ろに誰が居るかも、大きな問題。
真後ろに居るのが、コローナかコローナが連れて来た騎士達ならそこまで問題にはならない。
だが、その可能性はコローナが連れて来た騎士達に強い魔力を感じなかったので、恐らくは無い。
それならば一体誰が私の真後ろに居るのか。
今、この場で1番高い可能性は魔眼所持者の危険集団である『黒の翼』。
もしも『黒の翼』である場合、私とフィーナは確実に連れ去られる、または殺される。
なら、一か八か私の残った魔力を全部使って真後ろに居る人間を殺すしかない。
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