【本編完結】魔眼持ちの伯爵令嬢〜2度目のチャンスは好きにやる〜

ロシキ

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2章 対魔獣戦闘編

57話

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そして、フィーナが地面に剣を振り下ろした瞬間には、凄い土煙が地面から上がった。
その土煙に巻き込まれた私が目を開けると、端が見えないくらいに細長く、更に底が見えないくらいに深く地面が割れていた。

「はい?」

私がそれを見て、思考停止寸前になっていると、フィーナは私を再び抱きかかえた。
そして、それにより私は正気を取り戻し、フィーナが割れている地面に向かって歩いているのを確認すると、すぐにフィーナに聞いた。

「ふ、フィーナ?もしかして、あの穴に飛び込むつもりじゃ無いよね?」

「大丈夫です、ローニャ様。私の全力の魔力を込めましたので、風魔法か身体強化魔法、その中でも特に強い魔眼を所持していないければ、無事に降りては来られない筈ですから」

「ちょ、ちょと待っ、きゃー!!!!!」





「はぁ、はぁ、はぁ」

「え、え~と、ローニャ、様?大丈夫、ですか?」

私は先程までけろりとした表情をしていたものの、私の余裕のない表情を見て流石に不味いと思ったのか気まずい表情に変わったフィーナを睨みつけた。
しかし、いつまでも睨み付けていても意味はないと思い返し、私は未だに震える足を奮い立たせた。

「フィーナ。とりあえず今は怒らないけど、次に相談なくあんなことしたら、氷漬けにするから」

「は、はい!!分かりました!!」

フィーナは私の言葉に背筋を伸ばして答えた。
それを見てから私は空を見上げ、そしてその後に天井を見ないようにフィーナの方を見た。

「ひとまずは氷で天井を作ったけど、あれ多分上から物を落とし続けるだけで壊せると思う」

「私も同意見ではありますが、しばらくの時間は稼げると思いますよ。それで、これからどうしますか?

今は穴というか、裂け目というか、とにかく底に居ますが、私の魔力の回復を待って更に下に移動しますか?」

「そんな事するわけないでしょ?さっきもかなり怖かったのに、もう一回降りるとか出来ないから」

「ですが、鳥の魔獣が居るせいで、天井の削られ方が凄いですよ?」

フィーナがそう言うので、目を逸らしていた天井を見ると、今も上空から氷の天井を壊そうと鳥の魔獣が魔法で攻撃を仕掛けてきていた。
ただ、きちんとした強度もある天井なので、後15 分以上は持つと思うものの、それ以上は分からない。

というか、多分破られる。
理由としてはフィーナが割った地面の底に魔獣達がたどり着けないように広範囲で凍り付かせており、そのせいで若干ではあるものの魔力が分散してしまっているせいだ。
しかも、魔獣が下手に地面を触ることがあれば、それが理由となって穴をほって私達の足元に出るという考えを思いつく魔獣が居るかもしれないから、何時それが来てもいいように気が抜けない。
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