172 / 188
番外編 『王国学園』編
26話
しおりを挟む
私が『何でも屋商会』を経由して経理担当者だけでも雇おうとしたのは、結論から言って上手く行かなかった。
いや、賢い人間が3人程は見つかったので、その3人は『何でも屋商会』の経理担当として雇ったが、その他の人間が駄目だった。
基本的に平民は普通だったが、面倒だったのが貴族の子息だ。
私は経理担当を雇う際に、まず能力テスト、書類選考、面接の順番で行った。
能力テストは『何でも屋商会』の方で、用意した問題を一斉に説いて貰う方式だったが、それに使う筆記具やメモを書くための紙は持参しろと事前に募集書に書いておいた。
だが、平民にはそれらを用意出来ない人間も居るだろうと想定し、能力テスト指定日の5日前までに申し出れば貸し出すと書いておいた。
それにより、殆どの平民は貸し出しを希望した。
中々の人数の受験者が居たので数を揃えるのに苦労したが、用意は出来た。
しかし、貴族のボンボン共は平民に貸し出した物を奪い取ろうとしたのだ。
正確に言えば、募集書に書いていた物を見ずに、持って来なかったり、事前に申し出なかった者だったが。
そんな馬鹿な奴らは要らないと思い、さっさと会場から追い出して、能力テストをしたが私が想定していた基準を下回る者ばかりだった。
私が能力テストで求めた点数は100点中の95点だったが、平均は50点だった。
更に、私が求めた点数に届いたのは、3名だけで、全員が元々は何処かの商会の経理担当をしていた者ばかりだった。
流石に、この結果のままでは駄目だと思い、80点まで点数を下げて対応した。
因みに、これでも達している人間は14人だった。
それからは書類選考したが、人数が少ない事から、とりあえずは全員をそのまま通した。
それにより貴族の三男以降の子息が2人、残りの12人が面接まで漕ぎ着けた。
しかし、私の狙いであった『何でも屋商会』経由での伯爵家への就職を希望した者は0。
1人だけ、私の狙いに気が付いていた平民の人材が居たが、『何でも屋商会』の方に就職希望だと、はっきり断られてしまった。
なので、その平民を含めた、平民3人(能力テストの点数が95点以上だった)を雇うだけに留めた。
私はその事実を思い出し、『何でも屋商会』の商会員の為の邸に向かう馬車の中でため息をついた。
それに反応して、同乗していたフィーナが質問して来た。
「どうしましたか、ローニャ様。邸の購入金の事で悩まれているのですか?」
「それもある。けど、ここ最近の出費がね」
私はため息をつきながら言うと、フィーナは苦い顔をして理解を示した。
いや、賢い人間が3人程は見つかったので、その3人は『何でも屋商会』の経理担当として雇ったが、その他の人間が駄目だった。
基本的に平民は普通だったが、面倒だったのが貴族の子息だ。
私は経理担当を雇う際に、まず能力テスト、書類選考、面接の順番で行った。
能力テストは『何でも屋商会』の方で、用意した問題を一斉に説いて貰う方式だったが、それに使う筆記具やメモを書くための紙は持参しろと事前に募集書に書いておいた。
だが、平民にはそれらを用意出来ない人間も居るだろうと想定し、能力テスト指定日の5日前までに申し出れば貸し出すと書いておいた。
それにより、殆どの平民は貸し出しを希望した。
中々の人数の受験者が居たので数を揃えるのに苦労したが、用意は出来た。
しかし、貴族のボンボン共は平民に貸し出した物を奪い取ろうとしたのだ。
正確に言えば、募集書に書いていた物を見ずに、持って来なかったり、事前に申し出なかった者だったが。
そんな馬鹿な奴らは要らないと思い、さっさと会場から追い出して、能力テストをしたが私が想定していた基準を下回る者ばかりだった。
私が能力テストで求めた点数は100点中の95点だったが、平均は50点だった。
更に、私が求めた点数に届いたのは、3名だけで、全員が元々は何処かの商会の経理担当をしていた者ばかりだった。
流石に、この結果のままでは駄目だと思い、80点まで点数を下げて対応した。
因みに、これでも達している人間は14人だった。
それからは書類選考したが、人数が少ない事から、とりあえずは全員をそのまま通した。
それにより貴族の三男以降の子息が2人、残りの12人が面接まで漕ぎ着けた。
しかし、私の狙いであった『何でも屋商会』経由での伯爵家への就職を希望した者は0。
1人だけ、私の狙いに気が付いていた平民の人材が居たが、『何でも屋商会』の方に就職希望だと、はっきり断られてしまった。
なので、その平民を含めた、平民3人(能力テストの点数が95点以上だった)を雇うだけに留めた。
私はその事実を思い出し、『何でも屋商会』の商会員の為の邸に向かう馬車の中でため息をついた。
それに反応して、同乗していたフィーナが質問して来た。
「どうしましたか、ローニャ様。邸の購入金の事で悩まれているのですか?」
「それもある。けど、ここ最近の出費がね」
私はため息をつきながら言うと、フィーナは苦い顔をして理解を示した。
0
あなたにおすすめの小説
「地味な婚約者を捨てて令嬢と結婚します」と言った騎士様が、3ヶ月で離婚されて路頭に迷っている
歩人
ファンタジー
薬師のナターリアは婚約者の騎士ルドガーに「地味なお前より伯爵令嬢が
ふさわしい」と捨てられた。泣きはしなかった。ただ、明日から届ける薬が
一人分減るな、と思っただけ。
ルドガーは華やかな伯爵令嬢イレーネと結婚し、騎士団で出世する——はずだった。
しかしイレーネの実家は見栄だけの火の車。持参金は消え、借金取りが押し寄せ、
イレーネ本人にも「稼ぎが少ない」と三行半を突きつけられた。
3ヶ月で全てを失ったルドガーが街角で見たのは、王宮薬師に抜擢された
ナターリアが、騎士団長と笑い合う姿だった。
「なあ、ナターリア……俺が間違っていた」
「ええ、知ってます。でも、もう関係のない話ですね」
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~
二階堂吉乃
恋愛
同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。
1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。
一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
私と母のサバイバル
だましだまし
ファンタジー
侯爵家の庶子だが唯一の直系の子として育てられた令嬢シェリー。
しかしある日、母と共に魔物が出る森に捨てられてしまった。
希望を諦めず森を進もう。
そう決意するシェリーに異変が起きた。
「私、別世界の前世があるみたい」
前世の知識を駆使し、二人は無事森を抜けられるのだろうか…?
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる