黒色の令嬢と金色の側近

ロシキ

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1章 令嬢の決闘

17話 戦力差と一ヶ月後

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貴族達が戦力差を心配する様な声を出しているのは、恐らく私の『異能』をきちんと理解していないか、私の役割を理解していないからだろう。
しかし、モーテクス公爵はそれらが分かっていて「戦力が差が心配」等とほざいているのだろう。

それなら分からせた上で黙らせればいい。

「おかしな事を言いますね、モーテクス公爵は。そもそも世界を滅ぼせる戦力が私単体なのですから、戦力が如何に増えても変わりはないでしょう」

私はそう言ってから『異能』を発動させて、国を覆っている不可視の膜を、可視化させた。

「なっ!?」

「どうやらモーテクス公爵は分かっていないので、少し教えて差し上げましょう。

私は『異能』で常に国を覆っています。更に私は国の内側を全て、一瞬で塗りつぶすことが出来るのですよ。

さて、何が心配だと言うのですか?」

私が言いたいことを要約すると、『私を侮って、こちらを舐めるのも大概にしておけ』と言った所だ。
私が公爵に分かってもらおうと行動したあとに、1番早く動いたのは国王陛下だった。

「代理の2人の身柄はローザ公爵に任せる!!異論のある者はこの場で名乗り出よ!!」

国王陛下はそう言ったが、私の『異能』を見て震えている貴族達は誰も名乗り出なかった。
それから私は国王陛下に『決闘の結果を後日確認に来ますので』という伝言を伝えて貰ってから、決闘で戦った2人を組成させてから回収して、城を後にした。

それからは回収した2人を公爵家に引き込んだり、子供が大事な国王夫妻(主に王妃様)に王子の事は示談金でなんとか許してくれと頼まれるのを断ったり、公爵家の領地の不正等を正して、きちんと掌握したりと意外と忙しい日々を送っていた。

そんな日々を送っている内に決闘から一ヶ月が経ち、私も仕事に慣れてきた日、私とニードレッドは仕事を終わらせてゆっくりとしていた。

「一ヶ月ぶりにゆっくりしている気がするわね。ニードレッドはどんな感じ?仕事にはなれてきた?」

「まあ、そうですね。ただ私兵の中には私がノーザス公爵家の兵士達の団長だということを受け入れていない者もいますから、一概には言えませんね。

ああ、そういえば、『情報屋』と『商人』が同じ要件で面会を求めて来ていますよ。会いますか?」

「『情報屋』と『商人』が?異空間に物を仕舞っておける異能である『商人』だけならまだしも、異能で作り出した紙によって大陸の端と端すら一秒で情報を伝達できる『情報屋』も一緒に?」

「はい、なんでも直接会って話をしたほうがいい要「ぎゃー!!」今の声は、まさか私兵の訓練場からですか?」

男の悲鳴が聞こえてから、私を中心に屋敷を異能の力で覆うと屋敷の訓練場にて私兵を纏める役(副団長)を担っている男が体から血を出しながら地面を転がっているのが理解できた。

あの男は調子に乗りやすいが、上手く使えば化ける男だったので副団長につけたのだが、それでも実力はきちんとある男だ。
それをここから感じど取った感じだと、かなり細い女に切られたらしい。

それ自体はおかしなことは無い。
女の中にも強いものも当然いるし、ある程度の実力をつければ男や女と言った生物学的な有利不利は無くなるからだ。
ただ、この女の感じる限りだと『異能者』の気がしないでもない。

私がそんな事を考えていると、部屋の扉が激しく叩かれた。

「『主席』!!『次席』!!すみません!!私達が連れてきた子が訓練場で暴れているらしいのですが、私達だけでは止められません!!力を貸してください!!」

扉の外からそんな声が聞こえてきた。
『主席』、『次席』というのは私達の事だが、まさか面会の約束もなく来るとは、思ったよりも2人は手を焼いているのか?

まあ、ごみ共の物を処分するときや決闘の時に世話になってしまったから、今回は仕方ないか。
私がそう思って立ち上がると、ニードレッドも立ち上がった。

「なんかローザ様はゆっくり出来ない星の元に生まれてきていそうですね」

そんな事を苦笑いしながら言うので、私はため息をつきながら返した。

「そんな星の元に生まれるよりも、人生の波が少ない方が私は嬉しいのだけどね」

「なんだかお年寄りみたいな事をいいますね。これが片付いたら日向ごっこでもしますか?」

「お年寄りじゃなくて、人生経験が豊富なのよ。ただ日向ごっこはいいわね。さっさと騒いでるのを黙らせて、日向ごっこをしましょう」

そんな軽口を叩き合いながら私達は部屋を出ていった。




To Be Continued?
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