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2章 拠点編
38話 元奴隷は巣に乗り込む
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「あ~!!くそっ!!減らなすぎだ!!」
俺はそう叫びながら、持続時間の長い不死鳥の炎をキラーアント種の足元に放射した。
時間がどれだけ経過したのか分からないが、既に3000匹以上はキラーアント種を殺しただろう。
それなのにキラーアント種の上位種が、一切出て来ない。
一万程度の群れの数なら、一体や二体は出てもおかしくはないのに、まだ確認出来ない。
これが、これだけの数のキラーアント種を生み出しているクイーンキラーアントを守る為ならまだ良い。
だが、仮にこの程度の消耗なら出るまでもないと考えてるなら、ヤバすぎる。
まだ息は上がってないが、後3000も殺せば肩で息をしているだろう。
そう理解しているからこそ、口に出して舌打ちをした。
「これは初手をしくじったか?」
巣を作り、群れで行動している魔物を相手取るときに取れる行動は大きく分けて2つ。
1つ目は拠点を守るようにして防衛しつつ、相手の数を数を減らしていく方法。
2つ目は群れの巣に直接乗り込み、敵の頭になっている魔物を潰して、それから襲い掛かってくる魔物を倒し切る方法。
しかし、巣にいる群れの頭は基本的には総じて強い。
デーチェスト程では無いが、周りに居る群れかま頭を守ろうとする事も考慮すると、俺の溜めていた魔力の半分は持っていくだろう。
それなら外である程度削ってから巣に乗り込もうと思っていた。
しかし、これは群れの頭がキングやそれ以下の上位種だった場合だ。
可能性がほとんど無かったので考えなかったが、キラーアントクイーンが頭だった場合、この群れの底は無いに等しい。
キラーアントクイーンはやろうと思えば1分に1回、100匹のキラーアント種を産むことが出来るらしい。
流石にそんな事をすればキラーアントクイーンにも相当の負荷が掛かるが、それでも5分に1回100匹を産む程度なら、負荷が殆ど無いに等しいらしい。
因みに、キラーアントクイーンが最後に確認されたのが、俺の世界で三百年前だった為、俺はキラーアントクイーンを食った事が無い。
しかし、キラーアント種の頭が、キラーアントクイーンだとしたら、キラーアント種の上位種が出て来ないのも頷ける。
何故ならキラーアントクイーンには戦闘能力がなく、巣のキラーアント種が文字通り死ぬ気で守っている為、戦闘力が高いキラーアント種の上位種は巣の外には出ないだろう。
しかし、キラーアント種の頭が、キラーアントクイーンである可能性を考えると、意外と今からでも巣を見つけて乗り込み、キラーアントクイーンを食いに行くのも悪くないと思えてしまった。
「よし、ワタナベの結界が完成したら、ここをムタイに任せて巣に突っ込むか。
というか、頭がキラーアントクイーンなら、巣に突っ込めば、キラーアント種全部そっちに来るんじゃないか?」
そんな事を独り言に出して考えていると、結界の中から小さく爆発が聞こえた。
まさか侵入されたのかと、急いで振り向くと、結界の中にモールの3階から上に四角の結界が張られていた。
それを見て、ワタナベが結界を完成させたのだと理解した。
「なら一か八かやってみるしかないだろ」
俺はそう呟いて、全力は出さずにキラーアント種共を始末しながら、ひたすら前に進んだ。
そんな事をすれば、相応の数を抜けられるが、全て無視して前に進み続けた。
かなりの数が抜けられてから暫くして、キラーアント種が這い出てきている穴を見つけた。
かなり進んで、俺が内蔵を捨てた駅の辺りまで来ていたが、途中からは別の方向からも俺に襲い掛ってきて来たキラーアント種が半分程居たので、おそらくこことは別に巣へと繋がる穴があるのだろう。
それを理解したが、既に息も上がって来ているので、キラーアントクイーンに逃げられる可能性があるが、下手に探せない。
俺がそんな事を考えている内に、拠点の外側の結界が割れた。
それを俺を襲ってくるキラーアント種共を始末しながら見て、舌打ちをした。
「はぁ、はぁ、ちっ。拠点が無事かどうかは、時間との勝負か。
なら、こっから全開だ!!」
俺はそう叫んでから、不死鳥の炎を瞬間火力を最大まで上げて、巣の穴に飛び込んだ。
◇
巣の中は迷路になっていた。
正直に言えば『気配感知』を使って、キラーアントクイーンを見つけ出したかったが、巣の中は俺が暴れ回っているせいか、あらゆるキラーアント種で溢れていて、スキルを使わなくとも気配が多すぎて気持ち悪くなってしまう程だった。
だが、殆どがキラーアントだった外のキラーアント種と違って、中はキラーアントが少なく、キラーアントの1つ上の上位種であるキラーアントソルジャーが多かった。
キラーアントは全身赤いアリで大の大人くらいの体格だが、キラーアントソルジャーはその倍くらいの大きさで、強さもソルジャーの方が上だ。
それでも、不死鳥の炎の火力では一瞬で殺される雑魚でしかない。
数が多すぎる上に全力で動いているので、消耗も激しいが、それに比例する様に死ぬキラーアント種も増え、巣の中では1万以上は殺しただろう。
しかし、それだけ殺されているのに、俺を無視しているのか、上位種が未だに出で来ない。
そんなキラーアント種共を、ひたすら殺して、殺して、殺して、殺して、殺して、殺して、殺して、殺して、殺して、殺しまくった。
ひたすらキラーアント種を殺していると、いきなり腹から槍が生えた。
「っごぼ」
それにより血を吐いてから、すぐに不死鳥の炎で全身を覆って火力を上げて、槍を溶かした。
それから『再生』を使いながら、槍が飛んできただろう方向を見ると、キラーアント種の2つ上の上位種が居た。
その上位種の名前は、キラーアントナイト。
この上位種は、キラーアントが人型になり、知性も持ち、武器も扱う。
大きさはキラーアントと同じくらいだが、力はキラーアントソルジャーよりも倍くらい強い。
戦闘力はキラーアントソルジャーの倍なんてものじゃなく、3倍以上はあると考えていい。
だが、そんなキラーアントナイトが出て来て、俺は嬉しかった。
「はぁ、はぁ、はぁ、やっと見つけた!!」
そう言って一気に走り寄って、キラーアントナイトを一瞬で殺した。
もうかなり息が切れていて、一瞬とはいえ再び全力を出すのはキツかったが、終わりが見えるたので興奮した。
「はぁ、はぁ、んっく、あと少し、あと少し殺せば、この戦闘を終わらせられる!!」
俺はそう叫びながら、持続時間の長い不死鳥の炎をキラーアント種の足元に放射した。
時間がどれだけ経過したのか分からないが、既に3000匹以上はキラーアント種を殺しただろう。
それなのにキラーアント種の上位種が、一切出て来ない。
一万程度の群れの数なら、一体や二体は出てもおかしくはないのに、まだ確認出来ない。
これが、これだけの数のキラーアント種を生み出しているクイーンキラーアントを守る為ならまだ良い。
だが、仮にこの程度の消耗なら出るまでもないと考えてるなら、ヤバすぎる。
まだ息は上がってないが、後3000も殺せば肩で息をしているだろう。
そう理解しているからこそ、口に出して舌打ちをした。
「これは初手をしくじったか?」
巣を作り、群れで行動している魔物を相手取るときに取れる行動は大きく分けて2つ。
1つ目は拠点を守るようにして防衛しつつ、相手の数を数を減らしていく方法。
2つ目は群れの巣に直接乗り込み、敵の頭になっている魔物を潰して、それから襲い掛かってくる魔物を倒し切る方法。
しかし、巣にいる群れの頭は基本的には総じて強い。
デーチェスト程では無いが、周りに居る群れかま頭を守ろうとする事も考慮すると、俺の溜めていた魔力の半分は持っていくだろう。
それなら外である程度削ってから巣に乗り込もうと思っていた。
しかし、これは群れの頭がキングやそれ以下の上位種だった場合だ。
可能性がほとんど無かったので考えなかったが、キラーアントクイーンが頭だった場合、この群れの底は無いに等しい。
キラーアントクイーンはやろうと思えば1分に1回、100匹のキラーアント種を産むことが出来るらしい。
流石にそんな事をすればキラーアントクイーンにも相当の負荷が掛かるが、それでも5分に1回100匹を産む程度なら、負荷が殆ど無いに等しいらしい。
因みに、キラーアントクイーンが最後に確認されたのが、俺の世界で三百年前だった為、俺はキラーアントクイーンを食った事が無い。
しかし、キラーアント種の頭が、キラーアントクイーンだとしたら、キラーアント種の上位種が出て来ないのも頷ける。
何故ならキラーアントクイーンには戦闘能力がなく、巣のキラーアント種が文字通り死ぬ気で守っている為、戦闘力が高いキラーアント種の上位種は巣の外には出ないだろう。
しかし、キラーアント種の頭が、キラーアントクイーンである可能性を考えると、意外と今からでも巣を見つけて乗り込み、キラーアントクイーンを食いに行くのも悪くないと思えてしまった。
「よし、ワタナベの結界が完成したら、ここをムタイに任せて巣に突っ込むか。
というか、頭がキラーアントクイーンなら、巣に突っ込めば、キラーアント種全部そっちに来るんじゃないか?」
そんな事を独り言に出して考えていると、結界の中から小さく爆発が聞こえた。
まさか侵入されたのかと、急いで振り向くと、結界の中にモールの3階から上に四角の結界が張られていた。
それを見て、ワタナベが結界を完成させたのだと理解した。
「なら一か八かやってみるしかないだろ」
俺はそう呟いて、全力は出さずにキラーアント種共を始末しながら、ひたすら前に進んだ。
そんな事をすれば、相応の数を抜けられるが、全て無視して前に進み続けた。
かなりの数が抜けられてから暫くして、キラーアント種が這い出てきている穴を見つけた。
かなり進んで、俺が内蔵を捨てた駅の辺りまで来ていたが、途中からは別の方向からも俺に襲い掛ってきて来たキラーアント種が半分程居たので、おそらくこことは別に巣へと繋がる穴があるのだろう。
それを理解したが、既に息も上がって来ているので、キラーアントクイーンに逃げられる可能性があるが、下手に探せない。
俺がそんな事を考えている内に、拠点の外側の結界が割れた。
それを俺を襲ってくるキラーアント種共を始末しながら見て、舌打ちをした。
「はぁ、はぁ、ちっ。拠点が無事かどうかは、時間との勝負か。
なら、こっから全開だ!!」
俺はそう叫んでから、不死鳥の炎を瞬間火力を最大まで上げて、巣の穴に飛び込んだ。
◇
巣の中は迷路になっていた。
正直に言えば『気配感知』を使って、キラーアントクイーンを見つけ出したかったが、巣の中は俺が暴れ回っているせいか、あらゆるキラーアント種で溢れていて、スキルを使わなくとも気配が多すぎて気持ち悪くなってしまう程だった。
だが、殆どがキラーアントだった外のキラーアント種と違って、中はキラーアントが少なく、キラーアントの1つ上の上位種であるキラーアントソルジャーが多かった。
キラーアントは全身赤いアリで大の大人くらいの体格だが、キラーアントソルジャーはその倍くらいの大きさで、強さもソルジャーの方が上だ。
それでも、不死鳥の炎の火力では一瞬で殺される雑魚でしかない。
数が多すぎる上に全力で動いているので、消耗も激しいが、それに比例する様に死ぬキラーアント種も増え、巣の中では1万以上は殺しただろう。
しかし、それだけ殺されているのに、俺を無視しているのか、上位種が未だに出で来ない。
そんなキラーアント種共を、ひたすら殺して、殺して、殺して、殺して、殺して、殺して、殺して、殺して、殺して、殺しまくった。
ひたすらキラーアント種を殺していると、いきなり腹から槍が生えた。
「っごぼ」
それにより血を吐いてから、すぐに不死鳥の炎で全身を覆って火力を上げて、槍を溶かした。
それから『再生』を使いながら、槍が飛んできただろう方向を見ると、キラーアント種の2つ上の上位種が居た。
その上位種の名前は、キラーアントナイト。
この上位種は、キラーアントが人型になり、知性も持ち、武器も扱う。
大きさはキラーアントと同じくらいだが、力はキラーアントソルジャーよりも倍くらい強い。
戦闘力はキラーアントソルジャーの倍なんてものじゃなく、3倍以上はあると考えていい。
だが、そんなキラーアントナイトが出て来て、俺は嬉しかった。
「はぁ、はぁ、はぁ、やっと見つけた!!」
そう言って一気に走り寄って、キラーアントナイトを一瞬で殺した。
もうかなり息が切れていて、一瞬とはいえ再び全力を出すのはキツかったが、終わりが見えるたので興奮した。
「はぁ、はぁ、んっく、あと少し、あと少し殺せば、この戦闘を終わらせられる!!」
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