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迷宮潜り込み生活三日目-やっとこさボス討伐-
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ゴゴゴゴゴ…と重々しい音と共にボス部屋の扉が開く。
一階層のボスはキマイラ。
ライオンの頭、鷲の胴体、足が虎、蛇の尾と言うなんとも不可解な生物だ。
ただ、強さは折り紙付きだ。
空は飛ぶわ火は噴くわ、毒は飛ばすわで非常に厄介だ。
駄目押しとばかりにスピードも高い。
最初のボスにしては些か鬼畜すぎるのではないだろうか。
その後のボスもこんな感じで、初見で倒せたら凄いと思う。
実際僕は10回ぐらい挑戦しつつ手札を引き出していった。
扉が開ききった瞬間、物理的な衝撃を伴う大音量の咆哮が轟く。
草木を揺らし木に成っている実を粉砕する。
早希が少し揺らめく。
すかさず支え、立ち上がらせる。
早希が深呼吸を一つすると刹那、魔力の弾丸の檻が形成された。
抜手を見せない二丁拳銃による完璧な射撃だ。
跳ねる弾丸はキマイラの体を貫き、削り取る。
だが、キマイラもボスだ。
このまま封殺されるほど甘くない。
一吠えして魔力を霧散させるとこちらに向かって突進してくる。
そして強靭な虎の足で引っ掻きを放ってくる。
早希は紙一重でそれを躱していく。
綺麗な黒髪が前足に掠められて数本パラパラと散る。
いくら振るっても当たらないことに業を煮やしたのかキマイラが傍の僕にも爪を振るってきた。
ので、風の刃のみで球体を構成して掌に叩きつけてやる。
それのおかげでキマイラの掌はズタズタに切り裂かれまともに使えなくなってしまった。
しまった。
できるだけ無干渉を貫くつもりだったのになぁ。
まぁいっか。
キマイラは僕を恐れるべき敵と認識したようで手出ししてこなくなった。
早希はその間にも弾丸を放ち続けている。
血飛沫が飛び交い、地面がどす黒い赤に染まっていく。
血の量に反比例してキマイラの動きは鈍り、咆哮が弱々しくなっていく。
ボス部屋が血の海と称しても過言ではない程に染まった頃、遂にキマイラが目から光を失い、その巨体を地に伏せた。
莫大な経験値が入った感覚がし、レベルアップを知らせる声が頭の中に響いた。
さて、早希のレベルも多分5レベルぐらい上がってるよね。僕は1レベルだったけど。
いやー、意外と楽々だったね。
この先も心配なさそうだね。
せっかくだし樹海磁軸を使って帰ろうか。
階段を降りて光る柱の前に立って手を当てる。
ん?なにこれ…
ワープ先が増えてる?
んー?おっかしいなぁ…
「ユウ、どうかしたの?」
「磁軸のワープ先が増えてるんだ。」
「まぁ、とりあえずワープしてみりゃいいじゃねえか。」
「そう…だね。一応やってみようか。」
ワープ先を決め、意を決して飛ばす。
体が糸に引っ張られるような感覚があり、意識が一瞬飛ぶ。
一瞬の停滞の後、足が地面に着き、体が固定された。
周りを見回すと早希と出会ったあのダンジョンとよく似た場所だった。
一階層のボスはキマイラ。
ライオンの頭、鷲の胴体、足が虎、蛇の尾と言うなんとも不可解な生物だ。
ただ、強さは折り紙付きだ。
空は飛ぶわ火は噴くわ、毒は飛ばすわで非常に厄介だ。
駄目押しとばかりにスピードも高い。
最初のボスにしては些か鬼畜すぎるのではないだろうか。
その後のボスもこんな感じで、初見で倒せたら凄いと思う。
実際僕は10回ぐらい挑戦しつつ手札を引き出していった。
扉が開ききった瞬間、物理的な衝撃を伴う大音量の咆哮が轟く。
草木を揺らし木に成っている実を粉砕する。
早希が少し揺らめく。
すかさず支え、立ち上がらせる。
早希が深呼吸を一つすると刹那、魔力の弾丸の檻が形成された。
抜手を見せない二丁拳銃による完璧な射撃だ。
跳ねる弾丸はキマイラの体を貫き、削り取る。
だが、キマイラもボスだ。
このまま封殺されるほど甘くない。
一吠えして魔力を霧散させるとこちらに向かって突進してくる。
そして強靭な虎の足で引っ掻きを放ってくる。
早希は紙一重でそれを躱していく。
綺麗な黒髪が前足に掠められて数本パラパラと散る。
いくら振るっても当たらないことに業を煮やしたのかキマイラが傍の僕にも爪を振るってきた。
ので、風の刃のみで球体を構成して掌に叩きつけてやる。
それのおかげでキマイラの掌はズタズタに切り裂かれまともに使えなくなってしまった。
しまった。
できるだけ無干渉を貫くつもりだったのになぁ。
まぁいっか。
キマイラは僕を恐れるべき敵と認識したようで手出ししてこなくなった。
早希はその間にも弾丸を放ち続けている。
血飛沫が飛び交い、地面がどす黒い赤に染まっていく。
血の量に反比例してキマイラの動きは鈍り、咆哮が弱々しくなっていく。
ボス部屋が血の海と称しても過言ではない程に染まった頃、遂にキマイラが目から光を失い、その巨体を地に伏せた。
莫大な経験値が入った感覚がし、レベルアップを知らせる声が頭の中に響いた。
さて、早希のレベルも多分5レベルぐらい上がってるよね。僕は1レベルだったけど。
いやー、意外と楽々だったね。
この先も心配なさそうだね。
せっかくだし樹海磁軸を使って帰ろうか。
階段を降りて光る柱の前に立って手を当てる。
ん?なにこれ…
ワープ先が増えてる?
んー?おっかしいなぁ…
「ユウ、どうかしたの?」
「磁軸のワープ先が増えてるんだ。」
「まぁ、とりあえずワープしてみりゃいいじゃねえか。」
「そう…だね。一応やってみようか。」
ワープ先を決め、意を決して飛ばす。
体が糸に引っ張られるような感覚があり、意識が一瞬飛ぶ。
一瞬の停滞の後、足が地面に着き、体が固定された。
周りを見回すと早希と出会ったあのダンジョンとよく似た場所だった。
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