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人魔大戦:其の四
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魔王が消えた…と思った瞬間。
「うがあああああああああああああっ!!」
憎しみの声が響き渡り、物凄い勢いで風が吹き荒れる。
消滅したはずの肉体を補うように周りの魔物の肉を取り込む。
魔王だったものは際限なく肉を取り込み続ける。
やがてそれはいつの間にか出ていた月を覆い隠すような巨体へと膨れ上がる。
王龍牙を一振りして飛び上がる。
伸ばされる触手を受け流し、魔法を逸らし、腕を駆け上がる。
王龍牙を持った腕を引き絞り、突き出す。
大砲でも打ち出したような音と共に肩に風穴が空く。
鮮血が噴き出すと共に腕が半分千切れかける。
天駆を使って踏み込み、顎を蹴る。
ガゴンという音が響き、脳が揺れる。
そこを切り裂こうとして、腕を振り上げ、横から殴られる。
凄まじい、これまでに感じたことがないほどの力が叩きつけられ、地面へ堕ちる。
とっさに受け身を取ったが、衝撃は逃げしきれない。
脇腹に鈍い痛みが走り、受け身を取ったときに捻ってしまった腕がズキズキと痛む。
そこへ、糸が飛来する。
「くぅっ!」
横へ跳びのきつつ王龍牙を振る。
強度が上がっているのか、硬質な音を響かせて弾かれる糸は魔王だった時とは段違いの数がある。
速度も強度も数も段違いな糸を躱す。
荒く息を吐いて糸を弾く。
膝を曲げて頭上を通過する糸を躱し、魔力を込めに込めた火球で燃やす。
足を引いて地面を切り裂く糸を見送り、障壁を作り出して流す。
摺り足で回りながら左手にも生み出した剣で弾き返す。
捻挫してしまった手が痛むが回復魔法を使いながら弾く。
同時に折れてしまった骨も癒す。
白い壁を弾き続ける。
後退しながら前面だけに集中する。
背後と横は龍爪に任せ、霞む目で糸を捉えて弾く。
汗が目に入り、一瞬、空白ができる。
その瞬間、
「ぐうあぁっ…ふっ…」
全方向から白い糸が僕の体を貫いた。
そのまま糸が固定されたために、のたうち回ることもできない。
血反吐を吐き、地面を血で汚す。
肺も貫かれたようで息がうまく吸えない。
風魔法で無理矢理空気を送り込み、回復魔法を使うが、固定されているために穴を塞ぐことはできない。
「ふうっ……ふうっ……ふうっ……」
荒く息を吐きながら血反吐を撒き散らし、空間魔法を使う。
が、それも単純に風を送り込む魔法などとは違うもので、血管を掻き回す糸の群れに思考を遮られる。
音がだんだんと遠くなり、目が霞む。
意識が水の底に沈むように落ちていき、鼓動が止まりそうになる。
「悠一郎ッ!!」
「ユウッ!」
聞き慣れた仲間の声が聞こえ、糸から力が抜けた。
そして紺色の魔力を纏った弾丸が視界を横切る。
糸から無理矢理引き抜かれるように吹き飛ばされ無様に転がる。
べちゃりと地に落ちた僕に癒しの波動が送られる。
痛みが引き、穴が塞がる。
それでも、失った血までは回復できない。
瞼が落ち、意識がすぐに落ちそうになり、すぐに覚醒させられた。
唇に柔らかいものが触れ、何か、液体が流し込まれた。すっと体に力が戻ってくる。
ほろ苦い薬の中に甘い味がする…不思議だなぁ…。
なんだろう?薬は、万能治癒薬だろうか。
甘いのは…なんだろう?
正体を確認しようと薄眼を開けると目の前には火を噴き出したかのように真っ赤な早希の顔。
早希の顔がそのまま近づいてきて、唇と唇が触れ合った。
エリクシールらしきものが流し込まれ、失った体力が回復していく。
気怠さはなくなり、頭がすっきりとする。
キンキンと煩かった耳鳴りももうしない。
腕も足も正常だ。
腕を動かして早希を抱きしめる。
ビクッと一瞬体が跳ねたものの、すぐに大人しくなった。
暖かい。
血を失って冷えていた体が暖まるような気がする。
そうして一分ほど抱きしめた後、腕を外して跳ね起きる。
転びそうになる早希を受け止めて立たせる。
「ユウ…もう、大丈夫?」
そう言ってこちらを見上げる早希の目には涙が溜まっていた。
「あぁ、大丈夫だよ。ごめんね。心配させちゃって。」
頭を撫でる。
するりと指が入る。
そのまま髪を梳き、止める。
今は、宗谷が魔王の相手をしているんだろう。
さて、全員で掛かればきっと倒せるはずだ。
時間はかかるだろうけどね。
さっさと復帰して全員で生きて帰ろう。
いつの間にか離してしまっていた王龍牙を持ち直し、鞘にしまう。
僕には、これじゃダメだ。
いつも通りの刀じゃないと。
僕が創れる中で一番の切れ味を持つ刀を創り出す。
軽く反った装飾の施されていない刀。
見た目に反して硬く、鋭い。
刺突には向いていないけど、こと斬る事に関しては世界最高峰だ。
僕の方へ向かってきた糸を切り裂く。
一瞬の抵抗の後、糸を切り裂いて斬撃が飛んだ。
魔王はそれを握り潰して消す。
直接切らないとダメか。
縮地で距離を詰め、糸を振り切り、膝を踏み台にして飛び上がる。
刀を振り下ろす瞬間、今まで動かなかった魔王が動いた。
巨体が消えるほどのスピードで動き、周囲が砂埃で見えなくなる。
襲い来る糸を弾き、斬って飛んでくる方向から魔王の場所を割り出し、斬撃を飛ばす。
音もなく砂埃の一点に穴が開く。
魔王の巨体が突っ込んできて、跳ね飛ばされる。
赤子が馬車に撥ねられでもしたかのように吹き飛び、城壁にめり込む。
「っ!?悠一郎!?」
城壁の上で戦っていた美奈代が驚きの声を上げる。
相手は黒髪黒眼で刀を持った殺意を撒き散らしている男。
刀にはなにか黒いオーラのようなものが纏わりついている。
刀が美奈代の前に迫る。
咄嗟に障壁を張って刀を防ごうとする。
が、刀は障壁を最初からなかったかのように素通りし、消滅させた。
色褪せた世界で美奈代に迫る刀がやけにゆっくりと見えた。
壁を破壊して天駆で移動し、刀との間に自分を割り込ませる。
龍鱗を作り出して角度をつけて逸らすように刀を受ける。
僕の体まで傷つけたが、刀は逸れた。
「龍の鱗っ…龍種限定のスキルをなぜ人族が…」
驚きに一瞬固まる男。
その一瞬を見逃す美奈代ではない。
「約束通り、一撃で消滅させたげる!爆縮!」
内側へ指向性を持たされた爆発が起きる。
爆煙が晴れた後には何も残っていなかった。
文字通り、消滅だった。
そこへ、魔王が到達する。
オレンジの双眸が僕を見つめる。
腕が引き絞られてややアッパー気味に振り抜かれる。
龍鱗と障壁の二段重ねで衝撃を消して、王都の向こうへと打ち上げられる。
咆哮を上げた魔王が消えるように動き、拳が叩き落される。
大砲のような音とともに空気が叩き落され、風圧と拳で地面に落ちる。
天駆で制御して空中で切り返す。
息を詰めて下から切り上げ、迎撃の拳を弾く。
凄まじい力がかかる刀を無理矢理動かす。
ゴギンと音がして拳が割れ、刀が折れる。
即座に修復される拳を横目に、刀を構成し直す。
斬れ味のほとんどない大剣へと。
空を踏んで一回転。
左足で強く踏み込みつつ右斜め下から逆袈裟に切りあげる。
今度は潰れない剣を左に持ち、打ち上げた拳に手を引っ掛けて、打ち上げる勢いで上へ飛ぶ。
横回転して空気を蹴り急降下。
空気を突き破り、音速へ。
大上段に大剣を振りかぶり、振り下ろす。
鋭く伸びた牙の一本を叩き折った剣は、拳に叩き落される。
魔王が空に身を躍らせ、クルリと回る。
蹴りが炸裂する。
城壁へ突っ込んで貫通し、外の地面へ叩きつけられる。
「よお、悠一郎。一瞬、魔王の動き止めろ。一撃で頭粉砕してやる。」
吹き飛んだ先にいた宗谷がそう言った。
「わかったよ。さぁ、魔王、第二ラウンドだ。」
新しく創り出した刀を突き付けて、突っ込んできた魔王に宣言する。
魔王が咆哮を上げ、第二ラウンドが始まった。
「うがあああああああああああああっ!!」
憎しみの声が響き渡り、物凄い勢いで風が吹き荒れる。
消滅したはずの肉体を補うように周りの魔物の肉を取り込む。
魔王だったものは際限なく肉を取り込み続ける。
やがてそれはいつの間にか出ていた月を覆い隠すような巨体へと膨れ上がる。
王龍牙を一振りして飛び上がる。
伸ばされる触手を受け流し、魔法を逸らし、腕を駆け上がる。
王龍牙を持った腕を引き絞り、突き出す。
大砲でも打ち出したような音と共に肩に風穴が空く。
鮮血が噴き出すと共に腕が半分千切れかける。
天駆を使って踏み込み、顎を蹴る。
ガゴンという音が響き、脳が揺れる。
そこを切り裂こうとして、腕を振り上げ、横から殴られる。
凄まじい、これまでに感じたことがないほどの力が叩きつけられ、地面へ堕ちる。
とっさに受け身を取ったが、衝撃は逃げしきれない。
脇腹に鈍い痛みが走り、受け身を取ったときに捻ってしまった腕がズキズキと痛む。
そこへ、糸が飛来する。
「くぅっ!」
横へ跳びのきつつ王龍牙を振る。
強度が上がっているのか、硬質な音を響かせて弾かれる糸は魔王だった時とは段違いの数がある。
速度も強度も数も段違いな糸を躱す。
荒く息を吐いて糸を弾く。
膝を曲げて頭上を通過する糸を躱し、魔力を込めに込めた火球で燃やす。
足を引いて地面を切り裂く糸を見送り、障壁を作り出して流す。
摺り足で回りながら左手にも生み出した剣で弾き返す。
捻挫してしまった手が痛むが回復魔法を使いながら弾く。
同時に折れてしまった骨も癒す。
白い壁を弾き続ける。
後退しながら前面だけに集中する。
背後と横は龍爪に任せ、霞む目で糸を捉えて弾く。
汗が目に入り、一瞬、空白ができる。
その瞬間、
「ぐうあぁっ…ふっ…」
全方向から白い糸が僕の体を貫いた。
そのまま糸が固定されたために、のたうち回ることもできない。
血反吐を吐き、地面を血で汚す。
肺も貫かれたようで息がうまく吸えない。
風魔法で無理矢理空気を送り込み、回復魔法を使うが、固定されているために穴を塞ぐことはできない。
「ふうっ……ふうっ……ふうっ……」
荒く息を吐きながら血反吐を撒き散らし、空間魔法を使う。
が、それも単純に風を送り込む魔法などとは違うもので、血管を掻き回す糸の群れに思考を遮られる。
音がだんだんと遠くなり、目が霞む。
意識が水の底に沈むように落ちていき、鼓動が止まりそうになる。
「悠一郎ッ!!」
「ユウッ!」
聞き慣れた仲間の声が聞こえ、糸から力が抜けた。
そして紺色の魔力を纏った弾丸が視界を横切る。
糸から無理矢理引き抜かれるように吹き飛ばされ無様に転がる。
べちゃりと地に落ちた僕に癒しの波動が送られる。
痛みが引き、穴が塞がる。
それでも、失った血までは回復できない。
瞼が落ち、意識がすぐに落ちそうになり、すぐに覚醒させられた。
唇に柔らかいものが触れ、何か、液体が流し込まれた。すっと体に力が戻ってくる。
ほろ苦い薬の中に甘い味がする…不思議だなぁ…。
なんだろう?薬は、万能治癒薬だろうか。
甘いのは…なんだろう?
正体を確認しようと薄眼を開けると目の前には火を噴き出したかのように真っ赤な早希の顔。
早希の顔がそのまま近づいてきて、唇と唇が触れ合った。
エリクシールらしきものが流し込まれ、失った体力が回復していく。
気怠さはなくなり、頭がすっきりとする。
キンキンと煩かった耳鳴りももうしない。
腕も足も正常だ。
腕を動かして早希を抱きしめる。
ビクッと一瞬体が跳ねたものの、すぐに大人しくなった。
暖かい。
血を失って冷えていた体が暖まるような気がする。
そうして一分ほど抱きしめた後、腕を外して跳ね起きる。
転びそうになる早希を受け止めて立たせる。
「ユウ…もう、大丈夫?」
そう言ってこちらを見上げる早希の目には涙が溜まっていた。
「あぁ、大丈夫だよ。ごめんね。心配させちゃって。」
頭を撫でる。
するりと指が入る。
そのまま髪を梳き、止める。
今は、宗谷が魔王の相手をしているんだろう。
さて、全員で掛かればきっと倒せるはずだ。
時間はかかるだろうけどね。
さっさと復帰して全員で生きて帰ろう。
いつの間にか離してしまっていた王龍牙を持ち直し、鞘にしまう。
僕には、これじゃダメだ。
いつも通りの刀じゃないと。
僕が創れる中で一番の切れ味を持つ刀を創り出す。
軽く反った装飾の施されていない刀。
見た目に反して硬く、鋭い。
刺突には向いていないけど、こと斬る事に関しては世界最高峰だ。
僕の方へ向かってきた糸を切り裂く。
一瞬の抵抗の後、糸を切り裂いて斬撃が飛んだ。
魔王はそれを握り潰して消す。
直接切らないとダメか。
縮地で距離を詰め、糸を振り切り、膝を踏み台にして飛び上がる。
刀を振り下ろす瞬間、今まで動かなかった魔王が動いた。
巨体が消えるほどのスピードで動き、周囲が砂埃で見えなくなる。
襲い来る糸を弾き、斬って飛んでくる方向から魔王の場所を割り出し、斬撃を飛ばす。
音もなく砂埃の一点に穴が開く。
魔王の巨体が突っ込んできて、跳ね飛ばされる。
赤子が馬車に撥ねられでもしたかのように吹き飛び、城壁にめり込む。
「っ!?悠一郎!?」
城壁の上で戦っていた美奈代が驚きの声を上げる。
相手は黒髪黒眼で刀を持った殺意を撒き散らしている男。
刀にはなにか黒いオーラのようなものが纏わりついている。
刀が美奈代の前に迫る。
咄嗟に障壁を張って刀を防ごうとする。
が、刀は障壁を最初からなかったかのように素通りし、消滅させた。
色褪せた世界で美奈代に迫る刀がやけにゆっくりと見えた。
壁を破壊して天駆で移動し、刀との間に自分を割り込ませる。
龍鱗を作り出して角度をつけて逸らすように刀を受ける。
僕の体まで傷つけたが、刀は逸れた。
「龍の鱗っ…龍種限定のスキルをなぜ人族が…」
驚きに一瞬固まる男。
その一瞬を見逃す美奈代ではない。
「約束通り、一撃で消滅させたげる!爆縮!」
内側へ指向性を持たされた爆発が起きる。
爆煙が晴れた後には何も残っていなかった。
文字通り、消滅だった。
そこへ、魔王が到達する。
オレンジの双眸が僕を見つめる。
腕が引き絞られてややアッパー気味に振り抜かれる。
龍鱗と障壁の二段重ねで衝撃を消して、王都の向こうへと打ち上げられる。
咆哮を上げた魔王が消えるように動き、拳が叩き落される。
大砲のような音とともに空気が叩き落され、風圧と拳で地面に落ちる。
天駆で制御して空中で切り返す。
息を詰めて下から切り上げ、迎撃の拳を弾く。
凄まじい力がかかる刀を無理矢理動かす。
ゴギンと音がして拳が割れ、刀が折れる。
即座に修復される拳を横目に、刀を構成し直す。
斬れ味のほとんどない大剣へと。
空を踏んで一回転。
左足で強く踏み込みつつ右斜め下から逆袈裟に切りあげる。
今度は潰れない剣を左に持ち、打ち上げた拳に手を引っ掛けて、打ち上げる勢いで上へ飛ぶ。
横回転して空気を蹴り急降下。
空気を突き破り、音速へ。
大上段に大剣を振りかぶり、振り下ろす。
鋭く伸びた牙の一本を叩き折った剣は、拳に叩き落される。
魔王が空に身を躍らせ、クルリと回る。
蹴りが炸裂する。
城壁へ突っ込んで貫通し、外の地面へ叩きつけられる。
「よお、悠一郎。一瞬、魔王の動き止めろ。一撃で頭粉砕してやる。」
吹き飛んだ先にいた宗谷がそう言った。
「わかったよ。さぁ、魔王、第二ラウンドだ。」
新しく創り出した刀を突き付けて、突っ込んできた魔王に宣言する。
魔王が咆哮を上げ、第二ラウンドが始まった。
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