迷宮攻略してたらいつの間にか世界救ってた

新世界の神

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気闘法

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早希の新しい銃の構想を練りながら本のページを捲る。
特に有益な情報は載っていない。
今、僕たちは執政院の資料館に居る。
昔の資料などを見ていると、多少力になりそうなものは載っているものの狙ったように大事な情報だけがわからない。
あぁ、そうだ。
過去に勇者召喚が行われたことがあったらしい。
資料によると千年ほど前のようだ。
そこで、勇者が開発した新しい戦闘法、というものがあるらしいんだが、その部分だけ虫食いのように無くなっている。
~から…借りて…などと断片的に読み取ることができるものの何のことを指しているのか僕にはさっぱりわからない。
千年前、ということなら早希なら何か知っているのかと思ったが知らないようだ。
年齢から考えるとその時は十にも満たない頃だったんだろう。しょうがない。
ただ、読み進めていくと、気、という言葉が出てきた。
これが多分鍵なんだろう。
それにしても気とは何だろうか?魔力?気合?気合でどうにかするとは考えにくいけど…魔力とは別の何かなのだろうか?
意識を集中させて流れを感じてみるが魔力や空気以外には特に何も感じない。
気があると認識しかけていることで多少の違和感があるが…それなのだろうか。
勇者のステータス項目ではSPで表されているらしい。
もしかすると増えているかもしれない。
そう思って自分のステータスを見てみるが、項目が増えているようなことはなかった。
ふと、経験値の項目が目についた。
経験値を鑑定してみると次のレベルアップまでの数値が書かれている。
経験値をもう一度鑑定してみる。
二重鑑定なんて初めて使うけど、一応は出来るようだ。
二重鑑定すると、経験値とは何かが書かれてあった。
鑑定スキル曰く、経験値とは大地から魔物が吸い上げた力を魔物を倒すことで得るものらしい。
ここで、先程の記述を思い出す。
~から…借りて…という部分。
これは、大地から、この力を借りるものなのではないだろうか。
この力が、気。
そうして仮定してみるとまぁ、不自然には感じないように思える。
大地から力を借りる、か。
僕たちは普段自前の魔力で魔法を放つけれど、大地から魔力を借りて魔法を放つということなのだろうか。
概ね間違っていないはずだ。
そうだな…魔力の受け皿を二つ作るということか。
大地から借りた力を入れる皿と自分の魔力を入れる皿。
この二つが必要になるのだろう。
これを上手く使えれば前よりは強くなるはずだ。
なに、使えるまでに時間はかかるだろうけどまだ五日はある。
それに、魔法を放てるまでいかなくとも、気を体に循環させるだけでパワーアップを図ることはできそうだ。
本質は経験値と変わらないのだから。
何にしても、新しい戦い方が見つかってよかった。
これからはまた迷宮に潜ったり装備の改造をして過ごすことになるだろう。
世界を賭けた戦いまで、あと五日。
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