30 / 47
第1章 怨讐に女童
至難
しおりを挟む
怪しげな色に染まる、空での戦い。
クーペリュスは鮮血に染まる目を、くせっ毛金髪少女桜夢優美留へ向け、襲いかかる。
空間が歪み、優美留が少しバランスを崩した。
それは、クーペリュスの仕業であり、彼は優美留を見て、にやりと笑みを浮かべ、掌に溜めた闇エネルギーを彼女の胸元に食らわせようとする。
優美留は、身体を捻り、その反動でクーペリュスに蹴りを食らわせようとする。
クーペリュスの伸ばす掌と、優美留の足が交差する。
クーペリュスの顔に、優美留の回し蹴りが届く。しかし、攻撃は浅く、威力はない。しかし、彼の掌も、彼女の胸元からは逸れる。
「oll"ender.jeck"ill!!」
優美留の魔法発動。
魔法増幅装置の緑色ゲージの2本目がなくなる。
空中に、火、氷、雷、風の属性を持った2メートルほどの長さの槍が出現し、クーペリュスの頭、心臓、腹を狙い、襲いかかる。
クーペリュスは、自らの身体を中心に闇エネルギーによる激しい風を呼び、槍の軌道を歪め、そして、赤く、そして黒く、空の色を瞬間、点滅させ、槍の動きを止めた。
「フフ…。さすがはドルヴァスク様をやっただけはある様だな。だが、この程度では、私相手に勝てはしないぞ」
優美留の放った魔法の槍は、動きを止め、そして4本共、灰になり、散っていった。
「…手加減してあげてるのさ。あたしは、優しいんだよ」
2人は睨み合いながら、下降し、地面に足をつける。
魔幻とくしは、肩を回し、鼻息を荒くしながら、優美留に背後から近づく。
優美留はクーペリュスと対峙しながら、背後にいる魔幻とくしを気にして、少し後ろを窺った。
明花は、倒れたまま、動かないでいる。
明花の中にいるメデナリンジェは、懸命に明花に心の声で、語りかけ続けていた。
『明花!起きなさい。今、予想外に良い状況が生まれているわ。貴女が、突然現れたあの子と一緒に戦えば、勝機はある!』
クーペリュスは、掌を動かし、闇エネルギーを高めている。
「悔いのない様に、来い。最高のもので私を喜ばせ、そして散れ…」
クーペリュスは、冷淡な口調で言う。
優美留は、電子バイザーの表示を見て、口笛を吹いた。
「あたしにおねだりなんて、いけないなぁ。でも、その期待に応えてあげようか?おにいちゃん♡」
優美留はそう言い、不敵な笑みを浮かべる。
『明花…。ダメージはそれほどなかったはずよ?』
「…」
『…起きなさい。えーと、貴女の好きなプリン、作ったわよ…』
「…ん…?」
『(何なの?かかったわ)…食べないのぉ?じゃあ、私が…』
「食べ…る、から」
『…はぁ(何だこの子)。起きなさい…』
明花は、薄っすらと目を開け、滅紫色の空を眺める。
ここは、何処だろうかと、明花は定まらない意識を、頭の中で放浪させる。
声が聞こえる。
聞き覚えのある声。
そうだ、貴女の名前は。
メデナリンジェさん。
明花は、ふらつきながら、周辺を見回す。
頭が重い。
少し離れた所で、同じ年くらいの少女が、片膝をついている。
その向こう側に、不敵な笑みを浮かべる男。
そう…。
「クーペリュス…」
鮮血の目を向け、にやりと笑みを浮かべる。
「お目覚めかな?麗しの乙女よ。いや、魔幻の姫と呼ぼうか?」
クーペリュスは、膨大な闇エネルギーを身体から漂わせ、今にも明花に襲いかかろうとしていた。
クーペリュスは鮮血に染まる目を、くせっ毛金髪少女桜夢優美留へ向け、襲いかかる。
空間が歪み、優美留が少しバランスを崩した。
それは、クーペリュスの仕業であり、彼は優美留を見て、にやりと笑みを浮かべ、掌に溜めた闇エネルギーを彼女の胸元に食らわせようとする。
優美留は、身体を捻り、その反動でクーペリュスに蹴りを食らわせようとする。
クーペリュスの伸ばす掌と、優美留の足が交差する。
クーペリュスの顔に、優美留の回し蹴りが届く。しかし、攻撃は浅く、威力はない。しかし、彼の掌も、彼女の胸元からは逸れる。
「oll"ender.jeck"ill!!」
優美留の魔法発動。
魔法増幅装置の緑色ゲージの2本目がなくなる。
空中に、火、氷、雷、風の属性を持った2メートルほどの長さの槍が出現し、クーペリュスの頭、心臓、腹を狙い、襲いかかる。
クーペリュスは、自らの身体を中心に闇エネルギーによる激しい風を呼び、槍の軌道を歪め、そして、赤く、そして黒く、空の色を瞬間、点滅させ、槍の動きを止めた。
「フフ…。さすがはドルヴァスク様をやっただけはある様だな。だが、この程度では、私相手に勝てはしないぞ」
優美留の放った魔法の槍は、動きを止め、そして4本共、灰になり、散っていった。
「…手加減してあげてるのさ。あたしは、優しいんだよ」
2人は睨み合いながら、下降し、地面に足をつける。
魔幻とくしは、肩を回し、鼻息を荒くしながら、優美留に背後から近づく。
優美留はクーペリュスと対峙しながら、背後にいる魔幻とくしを気にして、少し後ろを窺った。
明花は、倒れたまま、動かないでいる。
明花の中にいるメデナリンジェは、懸命に明花に心の声で、語りかけ続けていた。
『明花!起きなさい。今、予想外に良い状況が生まれているわ。貴女が、突然現れたあの子と一緒に戦えば、勝機はある!』
クーペリュスは、掌を動かし、闇エネルギーを高めている。
「悔いのない様に、来い。最高のもので私を喜ばせ、そして散れ…」
クーペリュスは、冷淡な口調で言う。
優美留は、電子バイザーの表示を見て、口笛を吹いた。
「あたしにおねだりなんて、いけないなぁ。でも、その期待に応えてあげようか?おにいちゃん♡」
優美留はそう言い、不敵な笑みを浮かべる。
『明花…。ダメージはそれほどなかったはずよ?』
「…」
『…起きなさい。えーと、貴女の好きなプリン、作ったわよ…』
「…ん…?」
『(何なの?かかったわ)…食べないのぉ?じゃあ、私が…』
「食べ…る、から」
『…はぁ(何だこの子)。起きなさい…』
明花は、薄っすらと目を開け、滅紫色の空を眺める。
ここは、何処だろうかと、明花は定まらない意識を、頭の中で放浪させる。
声が聞こえる。
聞き覚えのある声。
そうだ、貴女の名前は。
メデナリンジェさん。
明花は、ふらつきながら、周辺を見回す。
頭が重い。
少し離れた所で、同じ年くらいの少女が、片膝をついている。
その向こう側に、不敵な笑みを浮かべる男。
そう…。
「クーペリュス…」
鮮血の目を向け、にやりと笑みを浮かべる。
「お目覚めかな?麗しの乙女よ。いや、魔幻の姫と呼ぼうか?」
クーペリュスは、膨大な闇エネルギーを身体から漂わせ、今にも明花に襲いかかろうとしていた。
0
あなたにおすすめの小説
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
さようならの定型文~身勝手なあなたへ
宵森みなと
恋愛
「好きな女がいる。君とは“白い結婚”を——」
――それは、夢にまで見た結婚式の初夜。
額に誓いのキスを受けた“その夜”、彼はそう言った。
涙すら出なかった。
なぜなら私は、その直前に“前世の記憶”を思い出したから。
……よりによって、元・男の人生を。
夫には白い結婚宣言、恋も砕け、初夜で絶望と救済で、目覚めたのは皮肉にも、“現実”と“前世”の自分だった。
「さようなら」
だって、もう誰かに振り回されるなんて嫌。
慰謝料もらって悠々自適なシングルライフ。
別居、自立して、左団扇の人生送ってみせますわ。
だけど元・夫も、従兄も、世間も――私を放ってはくれないみたい?
「……何それ、私の人生、まだ波乱あるの?」
はい、あります。盛りだくさんで。
元・男、今・女。
“白い結婚からの離縁”から始まる、人生劇場ここに開幕。
-----『白い結婚の行方』シリーズ -----
『白い結婚の行方』の物語が始まる、前のお話です。
幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~
二階堂吉乃
恋愛
同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。
1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。
一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。
アリエッタ幼女、スラムからの華麗なる転身
にゃんすき
ファンタジー
冒頭からいきなり主人公のアリエッタが大きな男に攫われて、前世の記憶を思い出し、逃げる所から物語が始まります。
姉妹で力を合わせて幸せを掴み取るストーリーになる、予定です。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
いいえ、望んでいません
わらびもち
恋愛
「お前を愛することはない!」
結婚初日、お決まりの台詞を吐かれ、別邸へと押し込まれた新妻ジュリエッタ。
だが彼女はそんな扱いに傷つくこともない。
なぜなら彼女は―――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる