38 / 47
第2章 それは夢を謳い…紡ぐは絶望
君達は
しおりを挟む
鈴木明花は、戦闘服のまま、大型戦艦内のラウンジで、椅子に腰掛けている。
オッドー大佐という顔が獅子に見える中年男が、崩壊する異空間から明花を連れ出し、この大型戦艦に案内していた。
オッドー大佐は、あだ名で、大佐の地位にいるという事ではない。
その説明をして、少しばかりの武勇伝を付け加えて、オッドー大佐は笑った。
明花は、愛想笑いをする。
「儂等、オルロッド銀銃士団は、この大型戦艦ベイオアルガを母艦として、他2つの戦艦を持ち、総勢6人の魔法銃士、50人の船員を持つ。目的は、君達と、同じじゃないかな」
オッドー大佐の言葉に、明花は、戸惑いを見せた。
「(君達…?もしかして、メデナリンジェさんの事も、言っているのかな?)」
明花が、心の声で言うと、
『私の事、言っているのよ。きっと』
メデナリンジェが、心の声で返した。
オッドー大佐は、明花の着ている戦闘服に興味がある様で、色々な角度で見つめ、眼鏡型電子バイザーを取り出し、操作をする。
「何か、凄い物着ているね。自動防御魔法A級と、解読が難しいけど、特殊攻撃魔法が仕込まれている。君達は、何者かな?」
オッドー大佐は、聞く。
明花は、視線を逸らし、2つ結びの垂れた片側の髪を撫でる。
「普通の…小学生ですけど」
明花は、言葉に困り、何とかそう呟いた。
オッドー大佐は、フハハハ、と豪快に笑い、指を鳴らした。
ラウンジの奥の扉が開き、女教師型ロボットが、マー、マー、言いながら出てきた。
逆三角形の眼鏡に、目つきは鋭く、口はへの字。厳しそうだ。
「嘘はいかんよね!大人の儂がふざけて話す内容にしては、域を超えすぎているよ。だから、儂の話は、真面目な話という事だ」
女教師型ロボットに、合図を送るオッドー大佐。
『明花、壊しておやり』
メデナリンジェは、心の声で言う。
「え…あ、はぁい。え?壊す…?あ、ちょっと、止めてっ!」
混乱している明花は、女教師型ロボットと揉み合いになり、四つん這いにさせられた。
「え…?土下座!」
「違う、違う。そんな事、させられない」
明花の言葉に、オッドー大佐は否定する。
女教師型ロボットは、明花のお尻を叩き始めた。
「え?痛っ…い!ちょっと、あ、ま…、待ってぇ!」
お尻を叩く音は、容赦ない事を表す。スパン、スパンと破裂しそうな音を響かせる。
オッドー大佐は、手を小さく上げ、女教師型ロボットのお尻叩きを制止させる。
「さぁ、真実を語る番だよ」
オッドー大佐がそう言うと、明花はゆらりと立ち上がった。
その明花の背中には、彼女にはない戦士の気が浮かび上がる。
「…わかったわ。真実を話して欲しいんでしょ?いいわよ。ただ、貴方達も、真実を話す事ね。そうでないと、お姉さん、獅子顔を、か弱い小動物みたいな顔になるまで、お仕置きしちゃうかも知れないわよ」
自信たっぷりで、高圧的な態度に変わる明花。
オッドー大佐は、不敵な笑みを浮かべ、ニヤリと笑った。
「初めまして。勇敢な、戦士よ」
オッドー大佐という顔が獅子に見える中年男が、崩壊する異空間から明花を連れ出し、この大型戦艦に案内していた。
オッドー大佐は、あだ名で、大佐の地位にいるという事ではない。
その説明をして、少しばかりの武勇伝を付け加えて、オッドー大佐は笑った。
明花は、愛想笑いをする。
「儂等、オルロッド銀銃士団は、この大型戦艦ベイオアルガを母艦として、他2つの戦艦を持ち、総勢6人の魔法銃士、50人の船員を持つ。目的は、君達と、同じじゃないかな」
オッドー大佐の言葉に、明花は、戸惑いを見せた。
「(君達…?もしかして、メデナリンジェさんの事も、言っているのかな?)」
明花が、心の声で言うと、
『私の事、言っているのよ。きっと』
メデナリンジェが、心の声で返した。
オッドー大佐は、明花の着ている戦闘服に興味がある様で、色々な角度で見つめ、眼鏡型電子バイザーを取り出し、操作をする。
「何か、凄い物着ているね。自動防御魔法A級と、解読が難しいけど、特殊攻撃魔法が仕込まれている。君達は、何者かな?」
オッドー大佐は、聞く。
明花は、視線を逸らし、2つ結びの垂れた片側の髪を撫でる。
「普通の…小学生ですけど」
明花は、言葉に困り、何とかそう呟いた。
オッドー大佐は、フハハハ、と豪快に笑い、指を鳴らした。
ラウンジの奥の扉が開き、女教師型ロボットが、マー、マー、言いながら出てきた。
逆三角形の眼鏡に、目つきは鋭く、口はへの字。厳しそうだ。
「嘘はいかんよね!大人の儂がふざけて話す内容にしては、域を超えすぎているよ。だから、儂の話は、真面目な話という事だ」
女教師型ロボットに、合図を送るオッドー大佐。
『明花、壊しておやり』
メデナリンジェは、心の声で言う。
「え…あ、はぁい。え?壊す…?あ、ちょっと、止めてっ!」
混乱している明花は、女教師型ロボットと揉み合いになり、四つん這いにさせられた。
「え…?土下座!」
「違う、違う。そんな事、させられない」
明花の言葉に、オッドー大佐は否定する。
女教師型ロボットは、明花のお尻を叩き始めた。
「え?痛っ…い!ちょっと、あ、ま…、待ってぇ!」
お尻を叩く音は、容赦ない事を表す。スパン、スパンと破裂しそうな音を響かせる。
オッドー大佐は、手を小さく上げ、女教師型ロボットのお尻叩きを制止させる。
「さぁ、真実を語る番だよ」
オッドー大佐がそう言うと、明花はゆらりと立ち上がった。
その明花の背中には、彼女にはない戦士の気が浮かび上がる。
「…わかったわ。真実を話して欲しいんでしょ?いいわよ。ただ、貴方達も、真実を話す事ね。そうでないと、お姉さん、獅子顔を、か弱い小動物みたいな顔になるまで、お仕置きしちゃうかも知れないわよ」
自信たっぷりで、高圧的な態度に変わる明花。
オッドー大佐は、不敵な笑みを浮かべ、ニヤリと笑った。
「初めまして。勇敢な、戦士よ」
0
あなたにおすすめの小説
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
さようならの定型文~身勝手なあなたへ
宵森みなと
恋愛
「好きな女がいる。君とは“白い結婚”を——」
――それは、夢にまで見た結婚式の初夜。
額に誓いのキスを受けた“その夜”、彼はそう言った。
涙すら出なかった。
なぜなら私は、その直前に“前世の記憶”を思い出したから。
……よりによって、元・男の人生を。
夫には白い結婚宣言、恋も砕け、初夜で絶望と救済で、目覚めたのは皮肉にも、“現実”と“前世”の自分だった。
「さようなら」
だって、もう誰かに振り回されるなんて嫌。
慰謝料もらって悠々自適なシングルライフ。
別居、自立して、左団扇の人生送ってみせますわ。
だけど元・夫も、従兄も、世間も――私を放ってはくれないみたい?
「……何それ、私の人生、まだ波乱あるの?」
はい、あります。盛りだくさんで。
元・男、今・女。
“白い結婚からの離縁”から始まる、人生劇場ここに開幕。
-----『白い結婚の行方』シリーズ -----
『白い結婚の行方』の物語が始まる、前のお話です。
遺産は一円も渡さない 〜強欲な夫と義実家に捨てられた私、真の相続人と手を組み全てを奪い返す~ (全10話)
スカッと文庫
恋愛
「お前の価値なんて、その遺産くらいしかないんだよ」
唯一の肉親だった祖父を亡くした夜、夫の健一と義母から放たれたのは、あまりにも無慈悲な言葉だった。
四十九日も待たず、祖父が遺した1億2000万円の遺産をアテに贅沢三昧を目論む夫。だが、彼には隠し通している「裏切り」があった――。
絶望の淵に立たされた由美の前に現れたのは、亡き祖父が差し向けた若き凄腕弁護士・蓮。
「おじい様は、すべてお見通しでしたよ」
明かされる衝撃の遺言内容。そして、強欲な夫たちを地獄へ叩き落とすための「相続条件」とは?
虐げられてきた妻による、一発逆転の遺産争奪&復讐劇がいま幕を開ける!
幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~
二階堂吉乃
恋愛
同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。
1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。
一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。
アリエッタ幼女、スラムからの華麗なる転身
にゃんすき
ファンタジー
冒頭からいきなり主人公のアリエッタが大きな男に攫われて、前世の記憶を思い出し、逃げる所から物語が始まります。
姉妹で力を合わせて幸せを掴み取るストーリーになる、予定です。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる