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序章 異世界への追跡
魔防壁の限界
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アトラスティック法魔院の鳳凰の間にて、議案の採決が成された。
異世界への扉の開放は可決され、メデナリンジェを始め、否定派はこの状況を嘆いていた。
きっと、新たな混乱を招く事となるだろうと。
異世界との交流、魔法界の発展のため、という言葉。それは、ある1つの問題に起因する。
魔界からの魔物侵入を防ぐ魔防壁ガールドシアーター。それは、度々破られ、以前の様な絶対な存在ではなくなっていた。
魔防壁を突き抜けてくる魔物に対して、治安部隊である制封機動部隊は、戦力を増強していたが、魔物もそれに対抗するかの様に、凶悪な魔物達を送り込んできた。
未来を不安視したゴジドール法王は、新たな魔防壁の開発を命じている。
権力者達の話し合いの中、異世界の扉の開放を提案。
否定派との長期間に渡る討論もあったが、最終決着は議案"可決"となり、閉会した。
「私達の住むこのガーディアンワールドが限界だって言うの?魔法開発だって、古文書の解読が進んでいるんでしょ?新しい魔防壁だって、そう遠くない時期に仕上げる事もできるはずだわ。わざわざ、未知なる危険に晒す事もないのに…」
そう言う、メデナリンジェの怒りを宥めるジョリス。
「その異世界にある何かを、取りに行きたいというのが、本音らしいですけどね」
「…誰がよ」
「ゴジドール法王かな?」
「不謹慎な、まな板ちゃんね。黙って、死んでおきなちゃい?」
メデナリンジェは、ジョリスの旋毛を掌でグリグリする。
ジョリスは、メデナリンジェから逃れ、テーブル上にあるイチゴ味のエナジードリンクを飲み、一息吐いた。
「先輩、召喚魔法扱うから、異世界の人々が恐いんでしょ?」
メデナリンジェは、顔を強張らせたが、すぐに顔を振った。
「違うわね」
テーブル上にあるパナナイモ味のエナジードリンクを飲み、首を回す。
「こちらの思惑が、向こうの世界と合致しなければ、丸ごと一個分の星と争う事になるかも知れないわ。そうなれば、どうなるか?そういう想像も働かせないと、いけないんじゃないかしら」
メデナリンジェが、そう話していると、隣りに寄る男が来た。
「メディ…ちょっといいか」
金髪を中分けにした精悍な顔つきの20代半ばの男、メデナリンジェと同じ黒い魔法衣をきている。
「バーサーカー、どうしたの?」
メデナリンジェは、男を見て、そう言った。
「バーサーカー?」
「違うの?」
「違うな。そもそも呼ばれた事ないし。君に、そんな風に」
メデナリンジェは、溜め息を吐き、エナジードリンクを飲む。
「バーサーカーなんて、初めて聞いた人からすれば、俺が本当にバーサーカーって名前なんだなって思うじゃないか。勘弁してくれよ。狂戦士の事だろう?恥ずかしいな、止めてくれ。お前の胸じゃないんだから…」
バーサーカーと間違えて呼ばれた男は、そう言うと、ふうっと一息吐いて、ニコッと笑った。
「ちょっと!私の胸に何かあるって思われるでしょうが。ただ、柔らかくて大きくて、形が良くて、世界中の人々から愛される存在だって、それだけじゃない」
メデナリンジェは、そう言い、胸を両手で自慢げに持ち上げる。
ジョリスは、その2人のやり取りを呆然と見ている。
遠くで、アトラスティック法魔院の管理員がじっと見つめている。
恥晒しが。
そう聞こえてきそうだ。
「まぁ、いい。取り敢えず、アナザイドの扉の解放が決まったが、肝心な運用ルールが決まっていない。ただ、アナザイドの扉の周辺にあるラルク結界は、早々に法王が解除する事になるらしい。そうなると…気になるのは」
「わかった、地上階のクリスタルルーム5Aに来て」
「わかった」
「それと、バーサーカー…」
「バーサーカーじゃねぇよ!」
異世界への扉の開放は可決され、メデナリンジェを始め、否定派はこの状況を嘆いていた。
きっと、新たな混乱を招く事となるだろうと。
異世界との交流、魔法界の発展のため、という言葉。それは、ある1つの問題に起因する。
魔界からの魔物侵入を防ぐ魔防壁ガールドシアーター。それは、度々破られ、以前の様な絶対な存在ではなくなっていた。
魔防壁を突き抜けてくる魔物に対して、治安部隊である制封機動部隊は、戦力を増強していたが、魔物もそれに対抗するかの様に、凶悪な魔物達を送り込んできた。
未来を不安視したゴジドール法王は、新たな魔防壁の開発を命じている。
権力者達の話し合いの中、異世界の扉の開放を提案。
否定派との長期間に渡る討論もあったが、最終決着は議案"可決"となり、閉会した。
「私達の住むこのガーディアンワールドが限界だって言うの?魔法開発だって、古文書の解読が進んでいるんでしょ?新しい魔防壁だって、そう遠くない時期に仕上げる事もできるはずだわ。わざわざ、未知なる危険に晒す事もないのに…」
そう言う、メデナリンジェの怒りを宥めるジョリス。
「その異世界にある何かを、取りに行きたいというのが、本音らしいですけどね」
「…誰がよ」
「ゴジドール法王かな?」
「不謹慎な、まな板ちゃんね。黙って、死んでおきなちゃい?」
メデナリンジェは、ジョリスの旋毛を掌でグリグリする。
ジョリスは、メデナリンジェから逃れ、テーブル上にあるイチゴ味のエナジードリンクを飲み、一息吐いた。
「先輩、召喚魔法扱うから、異世界の人々が恐いんでしょ?」
メデナリンジェは、顔を強張らせたが、すぐに顔を振った。
「違うわね」
テーブル上にあるパナナイモ味のエナジードリンクを飲み、首を回す。
「こちらの思惑が、向こうの世界と合致しなければ、丸ごと一個分の星と争う事になるかも知れないわ。そうなれば、どうなるか?そういう想像も働かせないと、いけないんじゃないかしら」
メデナリンジェが、そう話していると、隣りに寄る男が来た。
「メディ…ちょっといいか」
金髪を中分けにした精悍な顔つきの20代半ばの男、メデナリンジェと同じ黒い魔法衣をきている。
「バーサーカー、どうしたの?」
メデナリンジェは、男を見て、そう言った。
「バーサーカー?」
「違うの?」
「違うな。そもそも呼ばれた事ないし。君に、そんな風に」
メデナリンジェは、溜め息を吐き、エナジードリンクを飲む。
「バーサーカーなんて、初めて聞いた人からすれば、俺が本当にバーサーカーって名前なんだなって思うじゃないか。勘弁してくれよ。狂戦士の事だろう?恥ずかしいな、止めてくれ。お前の胸じゃないんだから…」
バーサーカーと間違えて呼ばれた男は、そう言うと、ふうっと一息吐いて、ニコッと笑った。
「ちょっと!私の胸に何かあるって思われるでしょうが。ただ、柔らかくて大きくて、形が良くて、世界中の人々から愛される存在だって、それだけじゃない」
メデナリンジェは、そう言い、胸を両手で自慢げに持ち上げる。
ジョリスは、その2人のやり取りを呆然と見ている。
遠くで、アトラスティック法魔院の管理員がじっと見つめている。
恥晒しが。
そう聞こえてきそうだ。
「まぁ、いい。取り敢えず、アナザイドの扉の解放が決まったが、肝心な運用ルールが決まっていない。ただ、アナザイドの扉の周辺にあるラルク結界は、早々に法王が解除する事になるらしい。そうなると…気になるのは」
「わかった、地上階のクリスタルルーム5Aに来て」
「わかった」
「それと、バーサーカー…」
「バーサーカーじゃねぇよ!」
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