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序章 異世界への追跡
アナザイドの扉
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法王により、ラルク結界はすでに解除されており、バインドベル統治院実行員、法魔監査員、法魔研究員、法魔対策官庁員、法魔各党員、各業界権力者等々、治安の制封機動部隊警備の元、約200名がアナザイドの扉の前に集まった。
高さ10メートル程あるアルガ鉄製の大きな扉、
アナザイドの扉。銀装飾が全面に施され、異世界の情景や人々が表現されている。
四方にある巨大樹が枝と枝を互いに結び合せ、ある程度扉を隠しているが、屋外に置かれているこのアナザイドの扉。ラルク結界とバインドベル統治院の監視により、守られてきた。
アナザイドの扉の向こうには、バインドベル統治員の交渉係である細身中年男ナカスと、制封機動部隊の筋肉質中年男スイヤム機動隊長の2人が向かう。
ナカスの手には、金色に輝くスーツケースがある。金で交渉でもするかの様だ。
スイヤム機動隊長は、灰色革製の戦闘服に身を包み、両腰に短剣を備えている。
短剣は、投剣タイプだろう。かなりの軽装備だ。
法魔監査員のメデナリンジェは、不貞腐れた顔をしている。彼女は、右10メートル先にいる法魔研究員のガリガリに痩せた男を見ると、手で合図を送った。
ガリガリに痩せた男は、メデナリンジェの合図に気づいたが、無視をする。
そのメデナリンジェの背中を、後ろからつんと指で突っつくジョリス。
「あれ?バダハズさんと知り合いだったんですか?」
と、ジョリス。
「いや、特に」
メデナリンジェは、素っ気なく答える。
「…え?印象悪くなるだけですよ??」
「それより、あれ」
メデナリンジェは、アナザイドの扉を使って異世界へ行く2人を指差した。
「完全にバカ代表だわ。金に軽装備。異世界で、何て言うつもりかしら」
「どうせ金だろ?とか、言ったりして」
「有り得るわね。お前なんか短剣で充分だろ、とかも言ったりして」
メデナリンジェとジョリスか、異世界に行く2人を貶す。
バインドベル統治院の人達が、送迎の儀式を行い、ナカスとスイヤム機動隊長を激励した後、いよいよ旅立ちの時が来た。
「皆様、行って参ります。私の交渉力を以ってすれば、必ずこの扉の先にある惑星ウミメンセキオオメとの明るい未来を約束される事でしょう。このガーディアンワールドの発展のため、多大なる成果を上げて、帰って参ります」
ナカスは、そう言い、毎日磨いて白く保っている歯を自慢するかの様に、歯を剥き出して笑顔を見せた。
そして、スイヤム機動隊長は、コホンと咳払いをして、
「行ってくる!」
と一言。スイヤム機動隊長。
敬礼をし、そして胸に手を当てて、目を閉じた。
神との交信をしている様だ。
2人の挨拶が終わると、バインドベル統治院の者が本を取り出し、アナザイドの扉の前に立つ。そして、呪文を詠唱し始めた。封印施錠解除の魔法だ。
アナザイドの扉の中から、パキパキと音が聞こえる。これは、扉にある施錠を1つ1つ解除していった音である。
「パキイィー…ン!!」
最後に、大きく金属音が鳴り響くと、バインドベル統治院の者は本を閉じた。
「アナザイドの扉は、開かれます。皆さん、さがって下さい」
扉の近くにいる者達は、離れていく。
その時、遠くの方で破裂音がして、光った。
「なんだ…!?」
その方向を見たメデナリンジェは、顔を強張らせ、息を飲んだ。
「法王のいるカラスマ城…!」
高さ10メートル程あるアルガ鉄製の大きな扉、
アナザイドの扉。銀装飾が全面に施され、異世界の情景や人々が表現されている。
四方にある巨大樹が枝と枝を互いに結び合せ、ある程度扉を隠しているが、屋外に置かれているこのアナザイドの扉。ラルク結界とバインドベル統治院の監視により、守られてきた。
アナザイドの扉の向こうには、バインドベル統治員の交渉係である細身中年男ナカスと、制封機動部隊の筋肉質中年男スイヤム機動隊長の2人が向かう。
ナカスの手には、金色に輝くスーツケースがある。金で交渉でもするかの様だ。
スイヤム機動隊長は、灰色革製の戦闘服に身を包み、両腰に短剣を備えている。
短剣は、投剣タイプだろう。かなりの軽装備だ。
法魔監査員のメデナリンジェは、不貞腐れた顔をしている。彼女は、右10メートル先にいる法魔研究員のガリガリに痩せた男を見ると、手で合図を送った。
ガリガリに痩せた男は、メデナリンジェの合図に気づいたが、無視をする。
そのメデナリンジェの背中を、後ろからつんと指で突っつくジョリス。
「あれ?バダハズさんと知り合いだったんですか?」
と、ジョリス。
「いや、特に」
メデナリンジェは、素っ気なく答える。
「…え?印象悪くなるだけですよ??」
「それより、あれ」
メデナリンジェは、アナザイドの扉を使って異世界へ行く2人を指差した。
「完全にバカ代表だわ。金に軽装備。異世界で、何て言うつもりかしら」
「どうせ金だろ?とか、言ったりして」
「有り得るわね。お前なんか短剣で充分だろ、とかも言ったりして」
メデナリンジェとジョリスか、異世界に行く2人を貶す。
バインドベル統治院の人達が、送迎の儀式を行い、ナカスとスイヤム機動隊長を激励した後、いよいよ旅立ちの時が来た。
「皆様、行って参ります。私の交渉力を以ってすれば、必ずこの扉の先にある惑星ウミメンセキオオメとの明るい未来を約束される事でしょう。このガーディアンワールドの発展のため、多大なる成果を上げて、帰って参ります」
ナカスは、そう言い、毎日磨いて白く保っている歯を自慢するかの様に、歯を剥き出して笑顔を見せた。
そして、スイヤム機動隊長は、コホンと咳払いをして、
「行ってくる!」
と一言。スイヤム機動隊長。
敬礼をし、そして胸に手を当てて、目を閉じた。
神との交信をしている様だ。
2人の挨拶が終わると、バインドベル統治院の者が本を取り出し、アナザイドの扉の前に立つ。そして、呪文を詠唱し始めた。封印施錠解除の魔法だ。
アナザイドの扉の中から、パキパキと音が聞こえる。これは、扉にある施錠を1つ1つ解除していった音である。
「パキイィー…ン!!」
最後に、大きく金属音が鳴り響くと、バインドベル統治院の者は本を閉じた。
「アナザイドの扉は、開かれます。皆さん、さがって下さい」
扉の近くにいる者達は、離れていく。
その時、遠くの方で破裂音がして、光った。
「なんだ…!?」
その方向を見たメデナリンジェは、顔を強張らせ、息を飲んだ。
「法王のいるカラスマ城…!」
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