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第4択
自我の選択
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バーベキューコンロの網に残ったのは焦げカスだけとなった。戻った俺と緒方は、憲司が取り分けてくれていた肉を摂取する。食欲の無さそうだった緒方も、誰かに秘密を打ち明けたことで気が楽になり空腹が襲ってきたようだ。
「お前たち、以前よりも仲良くなってねえか?」
ムラッセは俺と緒方の微妙な距離感の違いを鋭く察した。なんと答えようかとも迷ったが、緒方の方から俺の肩に腕を回して笑顔の対応をしてみせる。
「ヤキモチを焼いているの?」
「ばぁか、そんなんじゃねえよ。ただ、妙に親しくなったんだなって」
「まあね。俊介は僕の秘密を知ってくれている友人だから」
「秘密? なんだよ、それ。俺にも教えろよな」
「むふふ、それは無理って話だよ」
「なぁーんでだよっ。俺には言えない秘密ってなんだよ」
「それを言ったら秘密じゃなくなるだろ。ムラッセには言わないよ~」
頑なに言わない緒方に、ムラッセは「そうかよ」と言って口を曲げて離れていく。緒方と親友だと思っている彼にとって、秘密を明かしてくれないのはとても寂しいものである。
「いいのか? あいつ、拗ねたぞ」
「いいの、いいの。少し経てばケロっとしているから。それよりもさ、ウーバーがずっと君を睨んでいるだけど、何か心当たりが?」
先程は話に挙げなかったが、今や緒方と共存している方が何かと行動がしやすいと思っていた。ウーバーにマークされていることを緒方に伝えると、彼は理解が早く「ふむふむ」と状況を汲み取る。
「彼、分かりやすいほど詩奈に惚れていたからなあ。反対に分かりやすいほど詩奈に相手にされていなかったけどね。まあ、それに気付いてない鈍感さが羨ましくもあったよ」
「詩奈が分かりやすく相手にしていなかっただって?」
思い返してみたが、八方美人の彼女は対等に男性陣に接していたような気がする。俺や憲司と比較してウーバーへの接し方に違いは無かったと思うが、故に恋愛感情が無かったとも言えてしまうということか。
誇っては言えないが、俺は人の繊細な感情を読み取るのが苦手である。
「はぁ、やれやれ。鈍感なのは俊介もだったか」
その言葉の意味が分からず、俺は首を傾げた。緒方はあからさまな溜息を吐き出して、俺に人差し指を向けてきた。
「詩奈が哀れに思えてきた。確かに彼女のやり方は非道だったと思う。でも、歪んでいるなりに俊介を本気で好きだったんだ。――優衣と君が付き合ったときのことを思い出したよ。詩奈、僕たちの前では見せないようにしていたけどさ……」
俺と優衣から報告を受けたその日。緒方が大学構内の図書室で本を借りようと立ち寄ったときだった。人目をはばからず、シクシクと肩を震わせて机に伏す彼女の姿を発見してしまったのだという。
「勝負する前に失恋した気持ちは、僕にも痛いほど分かるな。だからこそ、俊介は罪深き男なんだよ。まあ、詩奈もやり方さえ間違えなければ……おっと、過ぎたことを言っても仕方ないね。兎にも角にも、人が非道な行動を取ってしまうのにはちゃんと理由があるってことだよ」
詩奈の行いに同情の余地があったのではないかと、悟られたような複雑な気持ちになった。そりゃ、俺に対する詩奈の気持ちを汲んでやれなかったのは申し訳ないが、それでも優衣にしようとしていたことや俺への脅迫を考えると見過ごせなかった。
と、自分に非がないことを並べ立てたところで犯罪は犯罪。その犯罪ついでに、俺にはまだ非道を重ねなくてはならない理由が増えた。
「すべてを打ち明けた緒方にだからこそ、今の俺の想いや考えを伝えておきたい」
神妙な面持ちをした俺の顔を見て、緒方の眉間の皺がギュッと寄せる。
なぜ、彼に正直な想いを打ち明けようと思ったのか。既に殺人犯として知られているからか? もしくは罪を誰かと共存しておきたかったのか。
「事情は話すまでもないが、ウーバーを消したい。手伝ってくれるか?」
消したいとはつまり、殺人の仄めかす言い回し。緒方は喉を鳴らした。
余命幾ばくもない友人に何をさせようとしているのか、そんな非難などいくらでも受けてやる。それよりも俺は人生を台無しにしまいと必死なのだ。
「無理だよ……。うん、それは流石に協力できない」
ブンブンとニット帽子を被った貧弱青年は首を横に振って拒否をしてきた。
「あ?」
「無理だって言っているんだよ。殺人だなんて重罪を犯されるわけないだろ。ましてや友人相手にそれをしようだなんて」
「なんだよ、俺たちは秘密を共有し合った仲じゃないか」
「それとこれとは別の問題だよ。ただでさえ僕は、この病魔のせいで家族に迷惑をかけているんだ。犯罪者になってみろ、それこそ家族が世間体から冷遇されて酷い目に遭うじゃないか」
まさか断られるとは思ってもみなかった俺にとって、怒りを抑制させるのは難しかった。それでもグッと堪えて握り拳だけを作る。
「バレなければ問題ない。そのための協力関係だろ?」
「間違っているよ、俊介。もしかして、それって≪悪魔の脳≫の影響かい?」
「……」
残念ながら、これは紛れもなく俺自身の意志だった。ようやく俺は自分の異常さに気付き我に返る。≪悪魔の脳≫の作用を受けなくとも、自分は立派な殺人鬼の思考を宿してしまっていたのだ。
「ああ、もう大丈夫だ。≪悪魔の脳≫に言わされていたんだ」
「やっぱり。どうにも君らしくなかったから」
嘘を吐いた。それも緒方は簡単に信じ込んで。
(今はこれでいい。緒方を味方でいさせることが重要だ)
「もし、僕が協力すると言っていたら、俊介は実際に行動を起こしていたのかい?」
「まさか。俺だって人殺しはしたくない」
「それを聞いて安心したよ」
「……だけど、ウーバーが目の上のたん瘤であることには違いない」
「分かっているよ。話し合いとかでどうにかならないかな」
不可能だろう。詩奈の失踪の裏に俺が絡んでいると、ウーバーは確信を持っているようだ。それに、緒方が介入したところでウーバーが簡単に聞き入れるとは思えない。
「いっそのこと、ウーバーにも全て話すとか?」
「バカ言え。”≪悪魔の脳≫の逆らえずに詩奈を殺しました”とでも告白するつもりかよ。火に油を注ぐようなものじゃないか」
「う~ん、それもそうか。じゃあ、どうしよう」
だから一番簡単な方法として、彼には永遠の無言を誓ってもらうしかないのだ。
この一夏の休暇を終えれば、詩奈の失踪は余計に色濃くなって、いよいよ彼女の家族や警察が動き出す可能性が高い。そうなってくると、疑いを持ったウーバーが俺のことをいの一番で警察に話すだろう。
家族や長谷川先生がいくら全面協力してくれているからといっても、俺の行動や詩奈との関係性を洗い出されては、隠しきれる自信が持てない。
「俺の方でもゆっくり考えるよ。もう今日はよそう」
「大丈夫かい? 1人で背負いすぎないでね」
腹を満たした憲司はどうやらシャワーを浴びに行っており、ムラッセはリビングルームで腕立て伏せをしてカロリーを消費している。ウーバーは恐らく部屋の一室に篭って趣味の読書でも堪能しているのだろう。
野郎共だけで集まれば、華やかさに欠けるのは目に見えていた。それも普段から共に過ごしているだけあって、ペンションに来たからといって新鮮な気持ちで付き合うこともない。語り種となるネタは学校に居るときに話し尽し、今さらわざわざメンバー間で集まって語らうこともなかった。
こうして思うのは、なんだかんだ共に過ごす時間が長かったのだなということ。
だからといって、自分の人生を壊しかねない友人を見過ごすわけにはいかなかった。
毒は排除しなければならない。それも人の人生を変えるほどの猛毒を持っているのであれば、尚のこと。
――やはり、ウーバーを消すことが賢明な判断のようだ。
「お前たち、以前よりも仲良くなってねえか?」
ムラッセは俺と緒方の微妙な距離感の違いを鋭く察した。なんと答えようかとも迷ったが、緒方の方から俺の肩に腕を回して笑顔の対応をしてみせる。
「ヤキモチを焼いているの?」
「ばぁか、そんなんじゃねえよ。ただ、妙に親しくなったんだなって」
「まあね。俊介は僕の秘密を知ってくれている友人だから」
「秘密? なんだよ、それ。俺にも教えろよな」
「むふふ、それは無理って話だよ」
「なぁーんでだよっ。俺には言えない秘密ってなんだよ」
「それを言ったら秘密じゃなくなるだろ。ムラッセには言わないよ~」
頑なに言わない緒方に、ムラッセは「そうかよ」と言って口を曲げて離れていく。緒方と親友だと思っている彼にとって、秘密を明かしてくれないのはとても寂しいものである。
「いいのか? あいつ、拗ねたぞ」
「いいの、いいの。少し経てばケロっとしているから。それよりもさ、ウーバーがずっと君を睨んでいるだけど、何か心当たりが?」
先程は話に挙げなかったが、今や緒方と共存している方が何かと行動がしやすいと思っていた。ウーバーにマークされていることを緒方に伝えると、彼は理解が早く「ふむふむ」と状況を汲み取る。
「彼、分かりやすいほど詩奈に惚れていたからなあ。反対に分かりやすいほど詩奈に相手にされていなかったけどね。まあ、それに気付いてない鈍感さが羨ましくもあったよ」
「詩奈が分かりやすく相手にしていなかっただって?」
思い返してみたが、八方美人の彼女は対等に男性陣に接していたような気がする。俺や憲司と比較してウーバーへの接し方に違いは無かったと思うが、故に恋愛感情が無かったとも言えてしまうということか。
誇っては言えないが、俺は人の繊細な感情を読み取るのが苦手である。
「はぁ、やれやれ。鈍感なのは俊介もだったか」
その言葉の意味が分からず、俺は首を傾げた。緒方はあからさまな溜息を吐き出して、俺に人差し指を向けてきた。
「詩奈が哀れに思えてきた。確かに彼女のやり方は非道だったと思う。でも、歪んでいるなりに俊介を本気で好きだったんだ。――優衣と君が付き合ったときのことを思い出したよ。詩奈、僕たちの前では見せないようにしていたけどさ……」
俺と優衣から報告を受けたその日。緒方が大学構内の図書室で本を借りようと立ち寄ったときだった。人目をはばからず、シクシクと肩を震わせて机に伏す彼女の姿を発見してしまったのだという。
「勝負する前に失恋した気持ちは、僕にも痛いほど分かるな。だからこそ、俊介は罪深き男なんだよ。まあ、詩奈もやり方さえ間違えなければ……おっと、過ぎたことを言っても仕方ないね。兎にも角にも、人が非道な行動を取ってしまうのにはちゃんと理由があるってことだよ」
詩奈の行いに同情の余地があったのではないかと、悟られたような複雑な気持ちになった。そりゃ、俺に対する詩奈の気持ちを汲んでやれなかったのは申し訳ないが、それでも優衣にしようとしていたことや俺への脅迫を考えると見過ごせなかった。
と、自分に非がないことを並べ立てたところで犯罪は犯罪。その犯罪ついでに、俺にはまだ非道を重ねなくてはならない理由が増えた。
「すべてを打ち明けた緒方にだからこそ、今の俺の想いや考えを伝えておきたい」
神妙な面持ちをした俺の顔を見て、緒方の眉間の皺がギュッと寄せる。
なぜ、彼に正直な想いを打ち明けようと思ったのか。既に殺人犯として知られているからか? もしくは罪を誰かと共存しておきたかったのか。
「事情は話すまでもないが、ウーバーを消したい。手伝ってくれるか?」
消したいとはつまり、殺人の仄めかす言い回し。緒方は喉を鳴らした。
余命幾ばくもない友人に何をさせようとしているのか、そんな非難などいくらでも受けてやる。それよりも俺は人生を台無しにしまいと必死なのだ。
「無理だよ……。うん、それは流石に協力できない」
ブンブンとニット帽子を被った貧弱青年は首を横に振って拒否をしてきた。
「あ?」
「無理だって言っているんだよ。殺人だなんて重罪を犯されるわけないだろ。ましてや友人相手にそれをしようだなんて」
「なんだよ、俺たちは秘密を共有し合った仲じゃないか」
「それとこれとは別の問題だよ。ただでさえ僕は、この病魔のせいで家族に迷惑をかけているんだ。犯罪者になってみろ、それこそ家族が世間体から冷遇されて酷い目に遭うじゃないか」
まさか断られるとは思ってもみなかった俺にとって、怒りを抑制させるのは難しかった。それでもグッと堪えて握り拳だけを作る。
「バレなければ問題ない。そのための協力関係だろ?」
「間違っているよ、俊介。もしかして、それって≪悪魔の脳≫の影響かい?」
「……」
残念ながら、これは紛れもなく俺自身の意志だった。ようやく俺は自分の異常さに気付き我に返る。≪悪魔の脳≫の作用を受けなくとも、自分は立派な殺人鬼の思考を宿してしまっていたのだ。
「ああ、もう大丈夫だ。≪悪魔の脳≫に言わされていたんだ」
「やっぱり。どうにも君らしくなかったから」
嘘を吐いた。それも緒方は簡単に信じ込んで。
(今はこれでいい。緒方を味方でいさせることが重要だ)
「もし、僕が協力すると言っていたら、俊介は実際に行動を起こしていたのかい?」
「まさか。俺だって人殺しはしたくない」
「それを聞いて安心したよ」
「……だけど、ウーバーが目の上のたん瘤であることには違いない」
「分かっているよ。話し合いとかでどうにかならないかな」
不可能だろう。詩奈の失踪の裏に俺が絡んでいると、ウーバーは確信を持っているようだ。それに、緒方が介入したところでウーバーが簡単に聞き入れるとは思えない。
「いっそのこと、ウーバーにも全て話すとか?」
「バカ言え。”≪悪魔の脳≫の逆らえずに詩奈を殺しました”とでも告白するつもりかよ。火に油を注ぐようなものじゃないか」
「う~ん、それもそうか。じゃあ、どうしよう」
だから一番簡単な方法として、彼には永遠の無言を誓ってもらうしかないのだ。
この一夏の休暇を終えれば、詩奈の失踪は余計に色濃くなって、いよいよ彼女の家族や警察が動き出す可能性が高い。そうなってくると、疑いを持ったウーバーが俺のことをいの一番で警察に話すだろう。
家族や長谷川先生がいくら全面協力してくれているからといっても、俺の行動や詩奈との関係性を洗い出されては、隠しきれる自信が持てない。
「俺の方でもゆっくり考えるよ。もう今日はよそう」
「大丈夫かい? 1人で背負いすぎないでね」
腹を満たした憲司はどうやらシャワーを浴びに行っており、ムラッセはリビングルームで腕立て伏せをしてカロリーを消費している。ウーバーは恐らく部屋の一室に篭って趣味の読書でも堪能しているのだろう。
野郎共だけで集まれば、華やかさに欠けるのは目に見えていた。それも普段から共に過ごしているだけあって、ペンションに来たからといって新鮮な気持ちで付き合うこともない。語り種となるネタは学校に居るときに話し尽し、今さらわざわざメンバー間で集まって語らうこともなかった。
こうして思うのは、なんだかんだ共に過ごす時間が長かったのだなということ。
だからといって、自分の人生を壊しかねない友人を見過ごすわけにはいかなかった。
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