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【1話】平凡すぎる生活"裏-1"
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さて、私は今夢の中にいる。
真っ白な部屋の中にいた。目の前には白く輝く綿埃のようなものが浮いていた。何故か尻尾がある。
暫くして、綿埃が動き始めた。
『はじめまして!目が覚めた?大丈夫?』
声が可愛い。綿埃のクセに…
「はじめまして。…今日はなかなか変な夢を見させるのね」
『そう?ここしか部屋が空いてなくて…いや、それより!今日僕は、君に大切なことを教えに来たんだ』
大切なこと?所詮朝起きたら消える夢の世界で大切なことというのはあるのだろうか?
『君はかなりの暇人だと聞いたよ…ちょっと頼み事を聞いてくれない?』
「まぁ暇だから大丈夫だけど…面倒なのは嫌よ」
"面倒なのが嫌"というのが引っかかったみたいで、綿埃は少し悩んでから、また喋り始めた。
『君にもう一つの世界を救ってほしいんだよね』
…えっ?
『その世界は今、原因不明のモンスターで溢れているんだ。国の一部については既に崩壊寸前。』
まさか…よく見る異世界転生をしろと言う話だった。大体の話では、私は"現実"で死ぬことになる。
つまり…退屈な世界から解放されるということ!
『あ、大丈夫!現実では死亡扱いにはならないから!』
『君が夢を見ている間だけ、その世界に行けるようにするよ!』
「えっ…」
『君が眠っている間に見た夢を、僕達の現実とすり替えるんだ!』
「結局学校には通わないといけないのね…」
しかし、所詮は夢の中、何でもやり放題だ!これほど都合が良いものはないと思った…のだが。
『あー、それがそうもいかなくて』
一体どういうこと…?
『君の夢を僕達の現実とすり替えるって事は、君は夢の中でその世界の痛みを受けることになる。つまり…』
『怪我する時はするし、死ぬ時は死ぬ。夢と君の現実をリンクさせるから、怪我や死亡も反映される』
つまり学校生活が余計面倒になるのか…
断ろうと思った時、綿埃は慌てて他の話を始めた。
『まって!その代わりなんだけど…』
『事件を解決した暁には、君を、公式にその世界に住まわせる権利を与える!多額の現金と共に!』
真っ白な部屋の中にいた。目の前には白く輝く綿埃のようなものが浮いていた。何故か尻尾がある。
暫くして、綿埃が動き始めた。
『はじめまして!目が覚めた?大丈夫?』
声が可愛い。綿埃のクセに…
「はじめまして。…今日はなかなか変な夢を見させるのね」
『そう?ここしか部屋が空いてなくて…いや、それより!今日僕は、君に大切なことを教えに来たんだ』
大切なこと?所詮朝起きたら消える夢の世界で大切なことというのはあるのだろうか?
『君はかなりの暇人だと聞いたよ…ちょっと頼み事を聞いてくれない?』
「まぁ暇だから大丈夫だけど…面倒なのは嫌よ」
"面倒なのが嫌"というのが引っかかったみたいで、綿埃は少し悩んでから、また喋り始めた。
『君にもう一つの世界を救ってほしいんだよね』
…えっ?
『その世界は今、原因不明のモンスターで溢れているんだ。国の一部については既に崩壊寸前。』
まさか…よく見る異世界転生をしろと言う話だった。大体の話では、私は"現実"で死ぬことになる。
つまり…退屈な世界から解放されるということ!
『あ、大丈夫!現実では死亡扱いにはならないから!』
『君が夢を見ている間だけ、その世界に行けるようにするよ!』
「えっ…」
『君が眠っている間に見た夢を、僕達の現実とすり替えるんだ!』
「結局学校には通わないといけないのね…」
しかし、所詮は夢の中、何でもやり放題だ!これほど都合が良いものはないと思った…のだが。
『あー、それがそうもいかなくて』
一体どういうこと…?
『君の夢を僕達の現実とすり替えるって事は、君は夢の中でその世界の痛みを受けることになる。つまり…』
『怪我する時はするし、死ぬ時は死ぬ。夢と君の現実をリンクさせるから、怪我や死亡も反映される』
つまり学校生活が余計面倒になるのか…
断ろうと思った時、綿埃は慌てて他の話を始めた。
『まって!その代わりなんだけど…』
『事件を解決した暁には、君を、公式にその世界に住まわせる権利を与える!多額の現金と共に!』
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