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【先行公開版】第二章 灯火 - Torch -
加盟申請 - The Submission - 1
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◯エンパイア国・アテナイ市・世界連帯構想本部・事務局オフィス・総務部デスク(月曜日・始業時)
「おはようございます」
アヴェス、始業と同時に総務部デスクに赴く。
ルーカス「おはよう、アヴェス君」
アヴェス、ルーカスにカナン地区の加盟申請書を提出する。
「カナン地区の加盟申請書です。できるだけ速やかに緊急特別総会の開催をお願いします」
ルーカス書類を受け取り、さっと目を通す。
「うん、体裁は整っているね。確かに受理しました。
この後は、法務部と政治部の審査を経て、理事会で審議になるよ。
この件は…通常会期まで待たずに、特別会期で進めるんだね?」
アヴェス「はい。よろしくお願いします」
総務部デスクの隣の法務部デスクで、ティボーが人差し指と中指を交差させ、幸運を祈る仕草をする。
政治部のデスクでは、ステファンがニヤニヤしてこちらを見ている。
アヴェス、先輩たちにガッツポーズをしてみせる。
◯事務局オフィス・法務部デスク
法務部長、カナン地区の加盟申請書の写しを手に、法務部の職員を集める。
部長「ティボー君は、この加盟申請書を法務部の案件簿に登録してください。それと、過去の加盟国の申請書と審査報告の調査をお願いします」
ティボー、にっと笑う。
「…実は、既に調査済みです」
デスクの引き出しから調査報告書を取り出し、目を丸くした部長に手渡す。
部長「で、では…」
5年目の中堅職員に目を向け、
「君は、ティボー君の調査報告書をもとに、加盟申請書の形式と法的有効性のチェックをして、政治部宛ての報告メモを作成してください」
中堅職員「はい、了解しました」
ティボー「俺が指導した申請書なんだから、当然通りますよ」
◯事務局オフィス・政治部デスク
政治部長、カナン地区の加盟申請書の写しを手に、政治部の職員を集める。
部長「ステファン君は、この加盟申請書を政治部の案件簿に登録して欲しい」
ステファン「了解です」
部長、5年目の中堅職員に目を向け、
「君は、加盟による政治的・外交的リスクの分析を」
中堅職員「はい、了解しました」
ステファン、手を上げる。
「自分は、個人的にカナン地区の基礎情報を調査していました。調査補助に入ります」
部長「いい心がけだ。よろしく頼むよ」
◯事務局オフィス・防衛部デスク
防衛部は部長とダイアナの二人しかいないため、目が回るような忙しさになっている。
ダイアナ、加盟国代表団の輸送及び伝達係、警護係、会場警備係の名簿を作成している。
「特別会期でも、通常の理事会と同じ担当者を割り当てますか?」
部長「うん。念のため1週間後の臨時総会の日取りも押さえておいて」
ダイアナ「了解しました。担当者のスケジュールを確認しに行きます」
名簿を持ち、魔道士協会に高速移動しようとする。
部長、慌てて引き止める。
「待って。カナン地区はシオン国に侵攻されているんだよね?」
ダイアナ「はい」
部長「総会でカナン地区の加盟が承認された場合、カナン地区を防衛する人員も必要になる。
だが、防衛部隊をどの規模で編成すべきか、担当者に誰が適任なのか、私では判断できないんだ。
ルイ導師はメシーカ国の防衛の経験があるだろう? 意見を聞いてもらえないか?」
ダイアナ「はい、わかりました!」
◯シオン国・エルサレム市・首相官邸・会議室
軍議のために、シオン国の閣僚や国防軍の上層部が集まっている。
カストルム共和国営業ヨハン、スパルタ国傭兵部隊隊長、唐国仙道士部隊隊長も招集されている。
シオン国防相エフラム・ハザノフ、ヨハンに話し掛ける。
「アッバース国の皇太子には、いつ会いに行くのか?」
ヨハン「明日の午後に面会の約束をしております」
国防相「せいぜい多くの商品を売り込んでおくことだな」
シオン国首相イツハク・ベンダビッド、会話に加わる。
「アッバース国の皇太子と弟のカリフは不仲だ。最新の兵器は、さぞかし魅力的に見えるだろう」
ヨハン、含み笑いをする。
「はい。期待しております」
シオン国防軍参謀総長「ついでに兄弟で内戦をしてくれればいいですな。こちらがアッバースの目を気にせず作戦を遂行できますから」
シオン国防軍副参謀総長「兄弟が共倒れになってアッバースが揺らげば、大シオンの悲願が叶うかもしれません」
シオン国防軍主席祭司エイラム・カリマン、手を組む。
「もしそれが神の計画の一部ならば、実現するでしょう」
国防相、会議室の壁掛け時計を見上げる。
「では、始めようか」
「おはようございます」
アヴェス、始業と同時に総務部デスクに赴く。
ルーカス「おはよう、アヴェス君」
アヴェス、ルーカスにカナン地区の加盟申請書を提出する。
「カナン地区の加盟申請書です。できるだけ速やかに緊急特別総会の開催をお願いします」
ルーカス書類を受け取り、さっと目を通す。
「うん、体裁は整っているね。確かに受理しました。
この後は、法務部と政治部の審査を経て、理事会で審議になるよ。
この件は…通常会期まで待たずに、特別会期で進めるんだね?」
アヴェス「はい。よろしくお願いします」
総務部デスクの隣の法務部デスクで、ティボーが人差し指と中指を交差させ、幸運を祈る仕草をする。
政治部のデスクでは、ステファンがニヤニヤしてこちらを見ている。
アヴェス、先輩たちにガッツポーズをしてみせる。
◯事務局オフィス・法務部デスク
法務部長、カナン地区の加盟申請書の写しを手に、法務部の職員を集める。
部長「ティボー君は、この加盟申請書を法務部の案件簿に登録してください。それと、過去の加盟国の申請書と審査報告の調査をお願いします」
ティボー、にっと笑う。
「…実は、既に調査済みです」
デスクの引き出しから調査報告書を取り出し、目を丸くした部長に手渡す。
部長「で、では…」
5年目の中堅職員に目を向け、
「君は、ティボー君の調査報告書をもとに、加盟申請書の形式と法的有効性のチェックをして、政治部宛ての報告メモを作成してください」
中堅職員「はい、了解しました」
ティボー「俺が指導した申請書なんだから、当然通りますよ」
◯事務局オフィス・政治部デスク
政治部長、カナン地区の加盟申請書の写しを手に、政治部の職員を集める。
部長「ステファン君は、この加盟申請書を政治部の案件簿に登録して欲しい」
ステファン「了解です」
部長、5年目の中堅職員に目を向け、
「君は、加盟による政治的・外交的リスクの分析を」
中堅職員「はい、了解しました」
ステファン、手を上げる。
「自分は、個人的にカナン地区の基礎情報を調査していました。調査補助に入ります」
部長「いい心がけだ。よろしく頼むよ」
◯事務局オフィス・防衛部デスク
防衛部は部長とダイアナの二人しかいないため、目が回るような忙しさになっている。
ダイアナ、加盟国代表団の輸送及び伝達係、警護係、会場警備係の名簿を作成している。
「特別会期でも、通常の理事会と同じ担当者を割り当てますか?」
部長「うん。念のため1週間後の臨時総会の日取りも押さえておいて」
ダイアナ「了解しました。担当者のスケジュールを確認しに行きます」
名簿を持ち、魔道士協会に高速移動しようとする。
部長、慌てて引き止める。
「待って。カナン地区はシオン国に侵攻されているんだよね?」
ダイアナ「はい」
部長「総会でカナン地区の加盟が承認された場合、カナン地区を防衛する人員も必要になる。
だが、防衛部隊をどの規模で編成すべきか、担当者に誰が適任なのか、私では判断できないんだ。
ルイ導師はメシーカ国の防衛の経験があるだろう? 意見を聞いてもらえないか?」
ダイアナ「はい、わかりました!」
◯シオン国・エルサレム市・首相官邸・会議室
軍議のために、シオン国の閣僚や国防軍の上層部が集まっている。
カストルム共和国営業ヨハン、スパルタ国傭兵部隊隊長、唐国仙道士部隊隊長も招集されている。
シオン国防相エフラム・ハザノフ、ヨハンに話し掛ける。
「アッバース国の皇太子には、いつ会いに行くのか?」
ヨハン「明日の午後に面会の約束をしております」
国防相「せいぜい多くの商品を売り込んでおくことだな」
シオン国首相イツハク・ベンダビッド、会話に加わる。
「アッバース国の皇太子と弟のカリフは不仲だ。最新の兵器は、さぞかし魅力的に見えるだろう」
ヨハン、含み笑いをする。
「はい。期待しております」
シオン国防軍参謀総長「ついでに兄弟で内戦をしてくれればいいですな。こちらがアッバースの目を気にせず作戦を遂行できますから」
シオン国防軍副参謀総長「兄弟が共倒れになってアッバースが揺らげば、大シオンの悲願が叶うかもしれません」
シオン国防軍主席祭司エイラム・カリマン、手を組む。
「もしそれが神の計画の一部ならば、実現するでしょう」
国防相、会議室の壁掛け時計を見上げる。
「では、始めようか」
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