転移先は迷宮入り口でした~レアアイテムと交換できるモノリスのお蔭で無双します~

まるせい

文字の大きさ
29 / 41

第29話 『便利』解放

しおりを挟む
「やあっ!」

 目の前ではキキョウが叩き込んだ攻撃でガーゴイルが破壊された。

 近くにあるコマイヌは俺がガードしているので、警報機も発動することがない。

「だいぶ、楽に倒せるようになってきましたね」

 迷宮二階に挑むようになってから五日間。籠りっきりになって昼夜問わず狩りをし続けていたお蔭で、俺も彼女もそれなりに実力が身についてきた。

「そうだな、俺の魔法も結構威力が上がってきたから後衛もできるようになったし、キキョウの攻撃力も上がっているからどちらが前に出ても戦えるようになってきた」

「この調子ならそれほど時間が掛からずに三階への階段が見つかりそうです」

 自信を持つキキョウに、

「それはそうなんだけどな、ここらで一度、小屋に戻らないか?」

 水を差すようだがそう提案をする。

「食糧はかなり多めに用意していたんだが、魔石の在庫が妖しくなってきた」

 元々使う予定が無かったので、魔石をそれ程用意していなかった。

 最近では、魔法の存在も攻撃のパターンに組み込んでいるので、いざ使えないとなると戦闘の手間が増えてしまう。

「そうですね、せっかくですからここらで一度外に出てお休みにしましょうか」

 キキョウはアゴに手を置くと、俺の提案を受け入れるのだった。




『残高105100ptです。継続してお売りいただけますか?』

 モノリスの買い取り査定を終了し、『いいえ』を押す。

『条件のクリアにより『便利』を解放します』

 今回、長期間籠ったお蔭で相当なドロップアイテムを得ることができた。

 きっちりキキョウと半々にわけて買い取りを行ったところ、上限を超えたようで何やら新しい販売アイテムが解放された。

・記録石 価格1000pt……場所を記録することができ、瞬時にその場所へと移動することができる。
・脱出石 価格1000pt……使うと瞬時に迷宮入り口に戻ることができる。
・階層移動石(5回) 価格1000pt……使うと行ったことのある階層の入り口に移動することができる。

「どうしたのですか?」

 俺が説明を読んでいると、キキョウが話し掛けてきた。

「いや、実は今回の買い取りで新たなアイテム販売が解放されたんだが……」

 俺は彼女にもわかるように、アイテムの効果と値段を読み上げてやった。

「凄いじゃないですか! 価格がちょっと高いかと思いますが、これがあれば往復の手間がなくなりますし、いつでも小屋に戻ってこられるじゃないですか」

 実際、二階から道を確認しながら戻ってくるまで半日かかっている。
 お互いに道を覚えておかなければならないので、進行も慎重にならざるを得ないのだが、これらのアイテムがある前提ならその手間も大幅に減らすことができる。

「となると、私の方にも何か新たなアイテムが追加される可能性が高そうですね」

 キキョウはそう言うと、楽しそうに耳をぴくぴく動かすのだった。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

鬼の兵法伝承者、異世界に転世せしむる

書仙凡人
ファンタジー
俺の名は桜木小次郎。 鬼一法眼を祖とする鬼一兵法の令和の伝承者。 だがある時、なぜか突然死してしまったのだ。 その時、自称神様の変なペンギンが現れて、ファンタジー世界の転生を持ちかけられた。 俺はヤケになって転生受け入れたら、とんでもない素性の奴にログインする事になったのである。 ログイン先は滅亡した国の王子で、従者に毒盛られて殺されたばかり。 なにこれ? クーリングオフねぇのかよ!

扱いの悪い勇者パーティを啖呵切って離脱した俺、辺境で美女たちと国を作ったらいつの間にか国もハーレムも大陸最強になっていた。

みにぶた🐽
ファンタジー
いいねありがとうございます!反応あるも励みになります。 勇者パーティから“手柄横取り”でパーティ離脱した俺に残ったのは、地球の本を召喚し、読み終えた物語を魔法として再現できるチートスキル《幻想書庫》だけ。  辺境の獣人少女を助けた俺は、物語魔法で水を引き、結界を張り、知恵と技術で開拓村を発展させていく。やがてエルフや元貴族も加わり、村は多種族共和国へ――そして、旧王国と勇者が再び迫る。  だが俺には『三国志』も『孫子』も『トロイの木馬』もある。折伏し、仲間に変える――物語で世界をひっくり返す成り上がり建国譚、開幕!

異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~

松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。 異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。 「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。 だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。 牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。 やがて彼は知らされる。 その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。 金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、 戦闘より掃除が多い異世界ライフ。 ──これは、汚れと戦いながら世界を救う、 笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。

レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。

玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!? 成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに! 故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。 この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。 持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。 主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。 期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。 その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。 仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!? 美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。 この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。

処理中です...