夢の記録

さとよだ

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2021.06

2021.06.19 ) 友達の家

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 友達からメールが届いた。どうやら家を新しく購入したらしい。新しくといっても新築ではなく中古のようで、かなりの築年数がたった安い家らしい。
 私は誘いを受けて、友達が購入した家へ訪ねることとなった。
 緩やかな坂を登りきると、家があるであろう広場にたどり着いた。少し遠くから友達が手を降っているのが見える。駆け寄ると笑顔で案内してくれた。
「これが買った家だよ」
 その家は見覚えがあった。ここまで来た道も何だか見覚えがあったなぁとやんわり思っていたが、その時点で何故気づかなかったのだろうか。
 友達が購入した家は、私の祖父母が住んでいた家だ。まだ住んでいたはずなのに手放したのだろうか。どうだったか記憶を探っていると、徐々に思い出してきた。そういえば私たち家族が住む家へと祖父母を引っ越しさせようと話し合ったような。
 その流れで家を売り払ったのだとすれば、まぁ理解はできるか。そう思いながら、友達の家となった祖父母の家にお邪魔した。
 家の中はやはり思い出に残るままの部屋だった。どこか懐かしい気持ちになりながら、一部屋一部屋を見て回る。
 もう昔みたいに気軽に出入りできなくなる。そう思うと何だか急に寂しくなってしまった。
 別れを告げるように、部屋にあったソファを撫でる。友達ならこの家を大切にしてくれるだろう。
「新しい暮らし、楽しみだね」
 私は友達に向かって、小さく笑った。

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