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2021.07
2021.07.28 ) スーパーと携帯ゲーム
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昼までの仕事を終え、スーパーに向かう。平日の昼過ぎに立ち寄るのは、いつもと雰囲気が違って新鮮だ。
まばらに買い物をする客たちを眺めながら店の奥へと進んでいく。鮮魚コーナーと精肉コーナーを過ぎたところで、一人の店員に目がいった。黙々と品出しの作業に取り組むその人には見覚えがある。
誰だったか、思い出せずにじっと見つめてしまった。だが、その人は私に気づくことはない。それをこれ幸いとばかりに思い出すまで凝視し続けた。
ああ、思い出した。彼は世界的有名アーティストだ。よく見ると特徴的な髪色をしているではないか。こんなところで働いているなんて思いもしなかった。
それにしても誰も彼に気づかないとは面白いものだ。まさか有名アーティストがこんな小さなスーパーで品出しをしているなんて夢にも思わないだろう。私は心の中で頑張れと言って、真剣に作業に取り組む彼の横を通りすぎていった。
袋に入ったコーヒーでも買おうかと、身長を優に越えるほどの棚が並ぶエリアに向かう。角を曲がろうとしたところで、目の前に父親が飛び出してきた。何か私に伝えようとしているみたいだった。だが私は生返事をしただけで、その内容を忘れてしまった。
そのあとはスーパーから退店し家へと帰る。家に着いてすぐに携帯ゲーム機を手に取った。端末を起動させると、新しく配信されたゲームのお知らせが来ているのに気づく。
さっそく遊んでみようと、インストールしてゲームを始める。遊び始めて数分、このゲームを遊んだことがあるような感覚になった。それにひとつめのステージがかなり難しい。クリアはおろか、チュートリアルすら完了できない状態だ。
新しく配信されたと思っていたが、そうではないのだろうか。タイトル画面に戻ってゲームの詳細を確認する。なんだ、これは私が気に入っているゲームを丸々コピーしたパクリゲームじゃないか。
ただ一から全てコピーしたのならまだしも、難所ステージを最初に持ってきているせいでクリアすることすら難しくなっている。改悪ともいえる仕様に呆れながら、私はゲーム機の電源を落とした。
了
まばらに買い物をする客たちを眺めながら店の奥へと進んでいく。鮮魚コーナーと精肉コーナーを過ぎたところで、一人の店員に目がいった。黙々と品出しの作業に取り組むその人には見覚えがある。
誰だったか、思い出せずにじっと見つめてしまった。だが、その人は私に気づくことはない。それをこれ幸いとばかりに思い出すまで凝視し続けた。
ああ、思い出した。彼は世界的有名アーティストだ。よく見ると特徴的な髪色をしているではないか。こんなところで働いているなんて思いもしなかった。
それにしても誰も彼に気づかないとは面白いものだ。まさか有名アーティストがこんな小さなスーパーで品出しをしているなんて夢にも思わないだろう。私は心の中で頑張れと言って、真剣に作業に取り組む彼の横を通りすぎていった。
袋に入ったコーヒーでも買おうかと、身長を優に越えるほどの棚が並ぶエリアに向かう。角を曲がろうとしたところで、目の前に父親が飛び出してきた。何か私に伝えようとしているみたいだった。だが私は生返事をしただけで、その内容を忘れてしまった。
そのあとはスーパーから退店し家へと帰る。家に着いてすぐに携帯ゲーム機を手に取った。端末を起動させると、新しく配信されたゲームのお知らせが来ているのに気づく。
さっそく遊んでみようと、インストールしてゲームを始める。遊び始めて数分、このゲームを遊んだことがあるような感覚になった。それにひとつめのステージがかなり難しい。クリアはおろか、チュートリアルすら完了できない状態だ。
新しく配信されたと思っていたが、そうではないのだろうか。タイトル画面に戻ってゲームの詳細を確認する。なんだ、これは私が気に入っているゲームを丸々コピーしたパクリゲームじゃないか。
ただ一から全てコピーしたのならまだしも、難所ステージを最初に持ってきているせいでクリアすることすら難しくなっている。改悪ともいえる仕様に呆れながら、私はゲーム機の電源を落とした。
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