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第2章 さて、こうして町に僕は向かい、彼女達と出会う
52、ジャムを一瓶
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僕の能力を知ったカレンがこんなことを言い出した。
「折角なのでその力を貸してもらえませんか?」
「それは構わないけれど……お茶やお菓子を頂いてからでいいかな」
「そうですね。そのころには暗くなっていそうですしちょうどいいですね」
そう言いながらカレンは僕にお茶の入ったマグカップを渡してくる。
紅茶のような香りと、果実の甘酸っぱい香りがする。
口に含むとふわりと甘い果実の香りが口いっぱいに広がった。
「お、美味しい」
「でしょう。この果実のジャムは私の自信作でありお気に入りなの! そしてこのクリームチーズと合わせると、更においしいんだよ」
「へぇ、頂きます。……! 凄い、柔らかい、いい香りが来たと思ったら程よい酸味が来て清涼感があってこのクリームチーズとよく合う!」
「そうなのです。普通にパンにバターを塗ってこのジャムを付けただけでも美味しいのだけれどね」
それも美味しいから今度食べてみるといいよと、残っていたジャムを一瓶くれた。
お礼を言うとカレンはにたりと笑い、
「お礼を言う前に、これが一体何を意味するかを考えるべきだわ」
「な、何を」
「これからちょっとした場所に付き合ってもらおうと思うの」
「もう夕方だよ。それに皆魔物使いの話しているし」
「ここの近くだから問題ないわよ、ちょっと行って戻ってくるだけだし。それに必要な材料でもあるからよくとりに行くの」
どうやら日常的に採りに行くものであるらしい。
なので僕はどんなものかカレンに聞くと、
「“月影の星草”という、夜になると輝く花があるの。丁度今が満開の時期なの」
そうカレンは僕に言ったのだった。
「折角なのでその力を貸してもらえませんか?」
「それは構わないけれど……お茶やお菓子を頂いてからでいいかな」
「そうですね。そのころには暗くなっていそうですしちょうどいいですね」
そう言いながらカレンは僕にお茶の入ったマグカップを渡してくる。
紅茶のような香りと、果実の甘酸っぱい香りがする。
口に含むとふわりと甘い果実の香りが口いっぱいに広がった。
「お、美味しい」
「でしょう。この果実のジャムは私の自信作でありお気に入りなの! そしてこのクリームチーズと合わせると、更においしいんだよ」
「へぇ、頂きます。……! 凄い、柔らかい、いい香りが来たと思ったら程よい酸味が来て清涼感があってこのクリームチーズとよく合う!」
「そうなのです。普通にパンにバターを塗ってこのジャムを付けただけでも美味しいのだけれどね」
それも美味しいから今度食べてみるといいよと、残っていたジャムを一瓶くれた。
お礼を言うとカレンはにたりと笑い、
「お礼を言う前に、これが一体何を意味するかを考えるべきだわ」
「な、何を」
「これからちょっとした場所に付き合ってもらおうと思うの」
「もう夕方だよ。それに皆魔物使いの話しているし」
「ここの近くだから問題ないわよ、ちょっと行って戻ってくるだけだし。それに必要な材料でもあるからよくとりに行くの」
どうやら日常的に採りに行くものであるらしい。
なので僕はどんなものかカレンに聞くと、
「“月影の星草”という、夜になると輝く花があるの。丁度今が満開の時期なの」
そうカレンは僕に言ったのだった。
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