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第4章
光に呑まれるクラスメイト
しおりを挟む俺の名前は竹中 晴哉といい、現在高校2年生だ。
俺は双葉 葵と一緒に友人の墓参りに来ていた。
「馬鹿野郎...庇って死ぬ余裕があるなら、お前も生きろよ..」
「夜乃君...」
夜乃 凪と書かれた墓の前で俺らは救われた時の光景を思い出しながら小さな声で呟いた。
凪に助けられた後、俺と双葉は付き合う事になった。
凪が轢かれる寸前の言葉を胸に告白をしたら、向こうも同じ気持ちだったらしく恋が実ったのだ。
「(凪にお礼を言いたいが、もうこの世には存在しない....)」
凪の墓は何故か家族とは別々に埋められた。その後も墓を手入れされていないせいか、月一で来ると草などが伸びきっている。その度に俺らが草を刈ったり、花を添える場所を綺麗にしたりしているのだ。
葬式の時も、ちゃんと行われず凪の家でひっそり行われたのを覚えている。
今思うと凪と凪両親の関係ってどうなっているのか全く知らなかった。
小学校や中学校の事なども知らない。知っているのは明るく何を考えているか分からない不思議ちゃんなタイプだった事くらいだ。
次の日
俺と葵は学校に辿り着き、いつも通りの賑やかな教室に入った。
クラスメイト達と挨拶を交わした後、音ゲーの新曲追加情報を話したり、今期のオススメアニメを紹介しあったりと話した。
うちのクラスは情報処理科だからなのか、ゲーム、アニメ、声優、軍事系、その他等と様々な趣味を持った者が多いのだ。
「(夜乃もいれば、話の幅がもっと広がるんだろうな..)」
そんな事を思っていると突然教室の床が強く光出した。
「な、何が起こっているんだ!?」
「これって爆発でもするのかな?」
「嫌だよ!怖いよ!」
「扉が開かないわ!」
「おっ!異世界召喚とかかな!?」
「馬鹿じゃないの!そんな事あるわけない!」
「ドッキリとか?」
「床光るだけのドッキリってしょぼくね..」
クラスメイトは慌てる者や怯えるもの、冷静に現実的な意見を言う者、夢見がちな者など様々な反応を見せていた。
「竹中君..」
ふと手を握られ振り返ると、葵が不安そうな表情で立っていた。
「大丈夫、俺がお前を守るから」
光はどんどん強くなっていき、周りが見えなくなると同時に俺の意識は途絶えた。
〇〇〇 side
とある空間でエスポワの神が2人いた。
『うわぁ...最悪』
『うにゅ?
どうしたのディメちゃん?』
『その呼び方止めてくれよな...
人族の国の方で異世界召喚の術式が発動されてしまったみたいなんだ。
こっそり準備してたみたいだから、全然気付けなかった...あーこんな時に透視出来るスキルあれば良かったのにー!』
『透視スキル持ってたら、メシルっちの仕事増やされるかもよ~』
『はぁ...そうだよな
つか、よく自分より上位神の事をあだ名で呼べるな。私だったら不敬とか言われて罰をくらいそうだよ』
『メシルっちは優しいよ?
仕事ミスった時以外は、この態度でも全然大丈夫だよ~』
『仕事ミスった事あったんだ...』
『えへへ~、大昔にエスポワの世界で間違えてね...
あの時は反省して1日中敬語だったよ~』
『1日中敬語のあんたも見てみたいな。
それより、メシルフィアネ様に召喚の報告しなければな...』
『頑張ってね~』
2人の神はやり取りが終わるとその空間から消えるのだった....
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どうも!こんにちは
すっごい久しぶりの人物が出てきましたね~
何を書くか迷った結果...
クラスごとやっちまいました。
最後に出てきた神様2人は、そのうち分かります。
忘れ去られそうなキャラが多いので、
どのタイミングで出していくかが難しいですね....
今日とても寒かったですね...
寒過ぎてお腹ずっと痛かったです。
(シュークリーム食べたら治りました)
体調管理が難しい時期ですが
風邪などに気を付けて下さいね。
応援ありがとうございます!
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