ホラー小説 短編集

谷 優

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2話 トイレ

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高校2年生の女子生徒がいた。

彼女が、通っている高校はとても古くもちろん校舎も老朽化が進んでいる。

彼女は高校生になってから高頻度で授業をさぼるようになりつつあった。

拍車がかかったのは2年生になった時だ。

中学生の頃と比べて、全ての科目において難易度が高くなり、ついていけなくなった。

元々勉強も苦手だったため、努力もしなかった。

サボる場所は、基本トイレか保健室。

保健室は、居心地は良いが行き来しすぎると心配され親に連絡がいく。

何故サボるのかを問い詰められるのはめんどくさい。

仲のいい友達だって居ない。

学校を辞めようかと思ったが、親に反対された。

仮に、辞めるならば就職しろと言われる。

私は何もしたくない。

だから、学校に行ったとしてもサボってしまう。

最近は授業が始まると携帯を持ってトイレでサボっている。

いつもはSNSを見ていれば時間が過ぎるのは早いが、今日はやけに時間が長く感じる。

さすがに長時間トイレの滞在するのは体力も削ぐわれ、疲れてしまう。

彼女は、意図せずともトイレの中で眠ってしまった。











気がついた時には、もう放課後だった。

外では、サッカーや野球などの部活動が行われている音がする。

すると突然

『キーンコーンカーンコーン』

学校のチャイムが鳴り出した。
いつもはこの時間帯鳴らない。

その途端、先程まで聞こえていた部活動の音が聞こえなくなり辺りは真っ暗になった。

彼女は怖くなりスマホのライトをつけ急いでトイレの鍵を開けた。

廊下に出ると、なんの音も聞こえず自分の足音だけが響き渡っていた。

早く校舎から出たかった。

自分の荷物を取って、帰ろうと思いトイレを出て教室に向かおうとした。

少し足速で教室に行き、荷物を取り玄関に向かう途中こちらに向かってくる人影が見えた。

暗くて顔は見えないが、恐らく先生だろうと思い安心し

「さようなら。」と声を掛けた。

先生は、歩いていた足をとめた。

彼女は何かがおかしいと思い、ふりかえり
スマホのライトを向けた瞬間、先生ではなかった。

顔が無く、全身が黒い物だったのだ。

彼女は考える暇もなく、階段をいそいで駆け下り玄関の戸を開けようとした。

だが、カギは空いているがドアは開かなかったのだ。

直ぐ横で何やら音がした、

人が歩いている音だ。

おそるおそる見てみたが、沢山の顔のない人影が、ガラスの戸をすり抜けている。

彼女は走り出した。








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感想 1

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