ホラー小説 短編集

谷 優

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6話 好感度

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私は、愛想を振りまくのが得意だ。
誰かに笑顔を見せれば、皆んな私の事を気にかけてくれる。

私が、愛想を振りまくようになったのは中学生に上がった時からだった。

小学生とは違い、中学生は皆それぞれ個性を持つようになる。そのため、小学生の頃とは違い、中学生になるといじめが陰湿になる。

いじめられる側にも何らかの原因があると思い、当時いじめられている子を観察しリストアップした。

いじめられている子の特徴は、自分の意見を言わない子、暗い子、顔が可愛いのに自分のことしか考えていない子。

これらから、考えて共通していることは【愛想】だと思ったのだ。

そこから、大学生になった今でも私は興味のない人間にも愛想を振りまいている。

男性は女性と比べて単純なので、とてもやりやすい。

「ねね、私これからどうしても行かなきゃ行けないところがあって、もしよかったらなんだけど、私の分の課題やってもらえたりしないかな。」

根暗な鈴木はめんどくさい課題など押し付けても直ぐに了承してくれる。

「いいよ。」

「ほんとに、やっぱり頼れるのは鈴木くんだけだよ!あとで、お礼するね。」

「あ…ありがとう。」

いつも、こいつに頼れば課題終わらせられるからさーいこう!

お礼なんてめんどくさいことやるわけないじゃん。これから、エリートの彼氏とデートなんだから。

「ごめーん。ちょっと待ったぁ?」

イケメン高身長でエリートな上に優しい彼は将来結婚すれば安定だから、絶対に逃す訳にはいかない。

「全然待ってないよ。いこ。」

「今日ディナーに銀座にあるレストランを予約したんだ。」

そう彼が言うと、手を繋いで高級レストランに向かった。

最上階のレストランだ、とっても美味しい食事だし、何よりこんなところで食事をしている私が1番可愛い。

「食事美味しかったね。」
と彼氏が言った。

「うん!また行きたいね。」
と私は胸を弾ませながら言った。

少し歩いていると、駅に到着した。
まだ、離れたくないと駄々をこねた方が可愛いしまだ一緒にいたいといった。

「僕明日早いから、また明日会お。」

と言った。

「寂しいけど、わかったぁ。」
と涙で浮かべらせて応えた。

本当はもうお腹いっぱいだし、疲れたから家に帰りたかったんだよね。

彼氏とバイバイしてから、電車の乗り最寄り駅で降りた。

もう、バスもない時間だからタクシーも凄い並んでるし徒歩で帰るか。

風強くて、寒いな。
もう少しで家だし早歩きで行くか。

『コツコツ』

誰かの足音が聞こえた。もう少しでも家だけど、少し遠回りするか知らない人に家バレるの嫌だからな。

ここの曲がり角で曲がろ。

『コツコツ』

たまたまか、まだ着いてきてるな。

違うところでも曲がるか、

『コツコツ』

これつけられてる。怖い。
私は走り出した。

『カツカツカツカツ。』

『コツコツコツコツ』

私が走るにつれ、相手も走り出した。
後ろを鏡越しで少し見たが、恐らく男性だ。

このままじゃ、恐らく追いつかれる。
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