公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~

谷 優

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25話

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   「お前たち二人は全財産没収。そしてアステール家の領地には二度と足を踏み入れるな。」

公爵が判決を言い渡した。その声は低く、響いていた。

   「二人の財産は全て被害者である、ティアナ様に慰謝料として贈与されます。」

ヴァイスが二人に言った。

   「は…なんでよ…」とリリーが呟くようなか細い声で言った。

   「勿論、罪を犯したのだから烙印を押し、貴族の元では二度と働けないようにする。今後、仕事に就くことは難しいと思うよ。」

ギルバートは冷たく言い放った。ギルバートは、公爵様とは違う怖さ、それより冷たさがあるんだよね。

   「そ、それはあんまりです!烙印を押されたら、、、ど、こ、に行っても働けないじゃないですかっ、、。」

イザベラは涙を流しながら訴えた。

【  烙印  】

侯爵家以上の地位を持った当主のみが与えられる特権であり、罪人に罪の証として身体に跡を残す。



これを押されてしまったら、まぁろくな仕事にはつけないはずだ。娼婦や危険区域の作業員などが妥当だろう。物好きがいればね。

小説の中でも、ティアナがお姉様に毒を盛った時に烙印を押された。
烙印を押されたところは焼けるように痛い。と書かれていた。

罪の中でも重い罪の者に烙印が押される。

   

   「も、申し訳ございません!もう二度とこのような過ちを犯しません。どうかもう一度ご再考お願いします!」

イザベラは、公爵に懇願した。

    「連れて行け。」

   「…っなんでよ!!こんな何も出来ない奴なんかここに置く必要ないだろっ。ただ、貴族に産まれただけの才能も何も無い奴がっっ」

リリーがついに本性を表した。

   「黙れ。」

公爵がリリーに近づき、腰にあった剣を首元に当てた。

   「ひっ…。」

一気に騒いでいた口がブルブル震え声が出なくなっている。

私も、その場で立っているのがやっとなくらいだ。ギルバートとヴァイスは慣れているのだろう眉ひとつ動かさないでいる。

すると、私の身体が浮いた。
ヴァイスが、立っているのがやっとな私を抱き抱えてくれたのだ。

   「お嬢様、大丈夫ですよ。公爵様、殺気を抑えてください。」

トントンと背中を叩いてくれた。
ヴァイスの優しい落ち着くような匂いを感じ、ほんの少しだけ気持ちが和らいだ。

公爵は凄まじいオーラを放ちこう言った。

   「ここで貴様を殺して、親族諸共皆殺しにしてもいいのだぞ。ティアナの決めた処罰が、死罪でない理由をよく考えろ。」

公爵が怒っているのは、私への虐待のことか、それともアステール家を貶されたかだろうか。

公爵の事だから、後者だろう。

外で待機していた騎士が二人を連行して行った。公爵のおそろしい殺気をもろに受け、二人は抵抗すら出来ずただ、震えていた。

1日もすればここから追い出されるだろう。

やっと、普通の生活が送れる。


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