1 / 1
会わない
しおりを挟む
ある日の夕方。私とあなたは夕日がよく見える椅子に座っていた。
あなたと会ったのは一年前。私が出かけた先で迷子になったのが出会いだった。迷子になって困っていたときにあなたは優しく声をかけてくれた。少し話をしたら、お互い気が合って何回も会うようになった。
気付いたら私はあなたに恋をしていた。初めての恋を。あなたも同じだったらしく、すぐに付き合い始めた。付き合い始めた時は毎日が楽しかった。あなたがいると世界に色がついたみたいで楽しかった。けど、最近は楽しくなくなった。あなたといても世界に色がつかなかった。小さいことで喧嘩もするようになった。
「ねえ、私たちもうダメだね。」
私は一言だけ言った。
「そうだな。」
あなたも言った。
「別れよ。」
私は小さな声で言った。
「うん。」
あなたも小さな声で言った。あなたは椅子から立ち上がり、
「これまでありがとう。」
と言った。私も
「これまでありがとう。もう会うこともないね。」
私の言葉を聞いて、あなたは私に背を向けて去って行った。
本当は、まだあなたのことが好きだった。けど、私とあなたはもう合わない。見えてた世界の色が違った。初めて恋をして初めての失恋。ああ、夕日が揺れてるな。
あなたと会ったのは一年前。私が出かけた先で迷子になったのが出会いだった。迷子になって困っていたときにあなたは優しく声をかけてくれた。少し話をしたら、お互い気が合って何回も会うようになった。
気付いたら私はあなたに恋をしていた。初めての恋を。あなたも同じだったらしく、すぐに付き合い始めた。付き合い始めた時は毎日が楽しかった。あなたがいると世界に色がついたみたいで楽しかった。けど、最近は楽しくなくなった。あなたといても世界に色がつかなかった。小さいことで喧嘩もするようになった。
「ねえ、私たちもうダメだね。」
私は一言だけ言った。
「そうだな。」
あなたも言った。
「別れよ。」
私は小さな声で言った。
「うん。」
あなたも小さな声で言った。あなたは椅子から立ち上がり、
「これまでありがとう。」
と言った。私も
「これまでありがとう。もう会うこともないね。」
私の言葉を聞いて、あなたは私に背を向けて去って行った。
本当は、まだあなたのことが好きだった。けど、私とあなたはもう合わない。見えてた世界の色が違った。初めて恋をして初めての失恋。ああ、夕日が揺れてるな。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
この作品の感想を投稿する
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる