【R18】ゴブリン討伐隊の神官少女の運命

その３

「綺麗だ……」

　私の服を脱がして素っ裸にするとリオンは惚けたような顔で恥ずかしい台詞を吐いてくれた。
　翠瞳の少年の身体は日頃から弓を撃っているせいか、細身だけど鋭く引き締まっている。

　彼は私に覆い被さると胸に吸いついて来た。
　ぬるぬるした舌先でピンと硬くなってしまっている先端を舐めまわし、手でもう片方の右の乳房を揉みしだいてくる。
　最初は遠慮がちだったけど、すぐに強く激しくなってくる。

「……っ、リオン、ちょっと、痛い……！」
「あっ、ご、ごめん！」

　抗議するとリオンは慌てたように言って力を弱めてくれた。
　しかし、すんごい息が荒い。
　リオン、相当興奮しているのか顔真っ赤にしてはーはー言ってる。
　いくらなんでも夢中で吸い過ぎでは？

　ちょっとおかしく思いつつも、私も何かした方が良いのかな？　とふと思ったのだけど、でも何をどうしたら良いのかわからなくて、されるがままでいると、リオンは手を下へと滑らせ、私の太腿の内側に触れてきた。
　撫でまわすように、壊れ物でも扱うように、丁寧な手つきで刺激を与えてくる。

（んっ……）

　足の付け根付近に優しい刺激が継続して加えられて、私は徐々に身体の奥がむずむずとしてきてしまう。　
　リオンは赤ちゃんみたいにしゃぶってた私の胸の敏感な突起から、私の口へと彼の唇を移して、私の舌に舌を絡めて来た。
　柔らかい粘膜と粘膜とをこすり合わせつつ、私の太腿の内側を優しく撫で続けて来る。

（ふっ……んんっ！）

　なにかいてもたってもいられない衝動が、お腹の奥から徐々に大きくなっていって、私が身をくねらせると、太腿にあったリオンの指が足の付け根の方へと滑ってゆき、そのまま私の両腿の間にある、割れ目の中へと入り込んで来た。

（んっ！）

　甘い刺激が走ると共にくちゅっと水音が鳴った。
　リオンが私の唇から口を離した。
　私の舌とリオンの舌の間に透明な雫の橋が糸を引くようにかかっていて、やがて万物を大地に引き付ける力に従って落ちていった。
　酸素を求め私が喘いでいると、彼は囁くように言った。

「……プリム、感じてる？」

　カッと頬が熱くなった。
　恥ずかし過ぎて、答えられず、まともにリオンの顔も見られずに俯いてしまう。
　私の中に入っている、弓術で鍛えられたリオンの指が前後に、上下に、左右に、動いてゆく。
　私の中を掻きまわしてゆく。
　水音が徐々に、どんどん、強くなってゆく。
　快感の渦が登ってきて、私は堪えきれず声を洩らしてしまった。

「気持ちイイんだな？」

　リオンが嬉しそうに微笑んで、指の動きを激しくしてゆく。

「……ふっ、うぅ、んんううっ！」

　私はたまらなくなってリオンの指に操られるように腰をくねらせていってしまう。

「可愛いよプリム」

　リオンの唇が私の首筋に吸いついてきて、私はまた声を洩らして身体を強張らせてしまう。
　身体がとても熱くて、心臓が早鐘のように脈打っていて、また頭がぼーっとしてきてしまう。
　連続する甘い刺激が、私の意識を絶えず掻き乱してゆき、私に立ち直らせる間を与えてくれなかった。そして、次に名前を呼ばれて私が我にかえった時には、リオンは硬く反り返った肉の棒の先端を、私のぐしょぐしょに濡れほぐされた穴の入口にあてていた。

「入れるよ」

　ぼやけていた視界が急にはっきりとした。

――ちょっ、ちょっと、待っ

　て、と私は言おうとしたのだけど、この時のリオンは森で獲物を狩っている時の彼のように、容赦なく素早かった。

　とても熱くて、硬くて、たくましいものが私の中に、ぴっちりと閉じている肉を掻き分けこじ開けながら捩じり入って来て、そして途中にあった膜を突き破ってくれた。

「…………っ！！」

　稲妻が破裂した。
　私の両脚が勝手にピンと伸ばされ、全身が硬直してゆく。
　快感の為――じゃあなかった。
　ここまでの所は正直、気持ちよかったのだけど、でも彼のものに貫かれた時は――とんでもなく、痛かった。

「……大丈夫？」

　幸いリオンはこっちの様子に構わずに激しく動き続けるような鬼畜さんではなかったようで、あまりの激痛に息も出来ずに硬直していると、心配そうに声をかけてくれた。
　こちらを気遣うように覗き込んで来ているリオンの顔が、急速に滲んだ。

「……いったぁい……！　だめぇ……！　抜いてぇ……っ！」

　私が涙目で息も絶え絶えに懇願すると「そ、そうか……」と彼は息を呑んで、ゆっくりと引き抜いてくれた。抜く時も痛かった。彼のものもベッドも赤く染まっていた。凄い血だ。そりゃ痛いわ。

　私は半ベソでベッドから降り杖を手に取った。
　呪文を唱え、身振り手振りと共に魔力を操る。

「大地母神よ、矮小なる貴女の信徒に、どうかお慈悲を！」

　カミサマはこんな事での負傷に奇跡の力を使うのはどう思うんだろ、と頭の片隅で思いつつも、私は己の下腹部に片手をあてて癒しの魔法をかけたのだった。



　その後、回復魔法の効果で痛みが収まってから続きをしたんだけど、私はすっかり冷めてしまって（後、ちょっと怖くなってしまった）中に入れられて動かれても全然気持ちよくなれなかった。
　なので、私は私にのしかかりながらすんごい勢いでお猿さんみたいに腰を振ってるリオンを見上げつつ、

（それ、そんなに気持ち良いの？）

　なんて思ってた。
　まー、途中までは私も気持ち良かったし、リオンが喜んでくれてるなら良いか、と思って彼の気が済むまで我慢して最後まで付き合おうとしたんだけど。

――正直、苦行だった。
　途中からは、早く終わって、苦しい、と思っていた。リオンには言えないけど。

　しかも私にとっては運の悪い事にリオン、かなり精力旺盛っぽかった。
　ドピュドピュと何回も何回も中に出してくれて……まぁ私が避妊の魔法も使えるから中でも良いよって言ったからなんだけど……でも普通、そんなに沢山するもの？？？
　ちょっと信じられない思いだった。
　最後の方にはまた膣が痛くなってきてしまって、また回復魔法をかけるはめになる程だったんだよ。

　だから最後には私はすっかりへろへろになってしまったのだけれど、

「満足した？」

　と聞いたら、リオンはバツが悪そうにしつつも、

「うん、すっげー気持ち良かった、有難う」

　と頷いてくれたので、私もそれなりに満足したのだった。