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その8 終
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頬に強い衝撃を受けて目を覚ました。
リオンはそばにいなかった。
代わりに大柄なゴブリンが一匹いた。
「起きたか。ニンゲンの雌」
そのゴブリンは驚くべき事に人の言葉を、私達の民族の言葉を喋っていた。
「リ、リオンは……っ?!」
姿が見えないけど、殺されてしまったのだろうか。
私が問いかけると大きなゴブリンは笑った。
「生きている。少し撫でてやったが、たいした事はしていない」
ゴブリンの言葉を素直に信じて良いのかわからなかったけど、ちょっと安心した。ゴブリンがそんな嘘を私につく必要もないだろうと思ったから。
「おい雌、オマエ、あの雄と番いか」
番いって。
私は絶句したが、ゴブリンは元より確信しているようだった。
「お前が死んだら、あの雄を殺す。惨たらしく殺す。この世に産まれて来た事を後悔させながら殺す。苦痛に満ちた、凄惨な死だ」
ゴブリンはその処刑法を私に説明した。
手足をそれぞれ縄で縛って、それぞれの縄を複数のゴブリン達で引っ張るらしい。
強烈な力が加わって、縛られた処刑対象は手足が千切れるらしい。
肩の骨が外れ、腱が伸び、皮と肉が裂け、手足がもげる。それでも人間は簡単には死なない。
息があるうちにさらに腹を裂くそうだ。そして腸を引きずり出して、激痛の中で出血死させるのだと。
決して一思いに楽には殺さないのだという。
私は、リオンがそのように殺される様を想像し、震え上がった。
「やめて……そんなの、やめて……!」
「俺もやりたくはない。意味がないからな。だが、俺の仲間達は皆、喜ぶ。あいつらはニンゲンを残酷にいたぶりながら殺すのが本当に好きだ」
大柄なゴブリンは私を見つめ笑った。
「お前の番いに残酷な死を与えたくないのなら、お前は生きろ。決して死のうなどとは思わぬ事だ」
彼は私に命令した。
生きろと。
そして、
「股を開け」
大柄なゴブリンは、今までで一番大きな雄を取り出すと、私の中に突き込んだ。
「うぐっ」
そうして他の雄達と同じように乱暴に激しく私を犯して、私の子宮に精液をたっぷりと注ぎ込んできた。何度も何度も注ぎこんで来た。
大型なゴブリンが満足するまで犯されると、嫌な匂いのする濁った水と肉を食べさせられた。
吐きそうになったけど、食べなければ生きられないと思って、リオンが酷い処刑のされ方をされてしまうと思って、食べた。
すぐに身体が熱くなった。
痺れて、手足から力が抜けてゆく。
そして、腰の奥が疼いてしまう。
水に神草をすり潰したものが混ぜられているようだった。
身体の自由が利かずに催淫効果で発情している私のもとにまた複数のゴブリン達がやってきた。
また散々に輪姦されて気絶するまでよがり狂わされた。
リオンとも再会した。
あの大柄なゴブリンが連れて来た。
衰弱していたけど生きていて、リオンは私に謝っていた。
「プリム、ごめんな……」
「リオン……」
精神的にかなりまいっている様子だった。
神草の効果と散々に犯された事で意識がぼうっとしていたけど、なんとか励まそうと思って、私は股を左右に大きく開いて彼を誘った。
「ねぇ、きて……」
リオンは少し元気になって、大きくなったものを私に入れて腰を激しく振り始めた。
彼は泣いていたけど、生きようとする気力を取り戻したようだった。
何度かそれを繰り返しているうちに、私のお腹は大きくなっていた。
最初にリオンと性交した時より一週間よりは経っただろうけど、一ヵ月はまだ経っていない筈だった。
それでも私のお腹は大きくなっていた。
私の子宮の中に入っているのは、確実に人間の子供じゃなかった。
ゴブリンの子だ。
(うみ、たく、ない……)
聞いた事があった。
ゴブリンは他種族の女でも孕ませられるし、しかもすぐに産まれるのだと。
恐るべき繁殖力だった。
でもまさか、その話を聞いた時は自分がゴブリンの子供を産む事になるなんて思っていなかった。
産みたく、無い。
死に、たい。
何故、ゴブリンがリオンを生かしているのか、よくわかった。
彼が生きている限り、私は自殺できない。
「プリム、プリム、プリム、プリム」
リオンが私の耳元で囁きながら腰を必死に動かしてる。
大きくなった私のお腹と胸が揺れている。
彼が動く度に快楽が押し寄せてくる。
私は彼の頭を撫で続けた。彼を強く抱き締めて、頭の中を真っ白にして絶頂した。そうしている時だけが、唯一絶望を忘れられる瞬間だった。
ゴブリンの子供は人間の子供よりも小さくて、すんなり産まれた。
だからだろうか、神草漬けにされているからだろうか、出産には痛みはなくて、快感があった。
「んぐっ! うぐっ! ううっ! うぼっ!!」
くぐもった獣みたいな女の声が響いている。
ゴブリンのペニスに喉を貫かれながら漏れ出てる私の声だ。
子供を産み終えた直後でもゴブリン達は構わずにまたすぐに私を犯し始めた。
上の口だけでなく、下の口も、お尻の穴にまでゴブリンのものを私は咥え込まされていた。
絶望しかなかった。
絶望しかなかったけど、だから、
(きもち、いい……っ!!)
私はぼうっとした頭で思考を停止し、肉の快楽を受け入れた。
ゴブリン達の動きにあわせて身をくねらせ腰を必死に振る。
快楽に溺れていれば、悲しみを感じずに済むから。
「おぶっ!」
喉の奥に吐き出される精液を呑み込み、腸と子宮に吐き出された液体の勢いと熱さを感じながら、私は身をがくがくと痙攣させ深く深く絶頂していた。
そうしてゴブリンの巣の奥深くに囚われた私は、死ぬ事もできずに、犯され続け孕まされ続け、何匹も何匹もゴブリンの子を産み続けた。
何もわからなくなるまで。
「はひぃ……あへぇ……かひゅ……ああ、あ~」
「言いにくいけど……この人は……もう、駄目じゃないかな」
普段聞きなれない誰かの声が聞こえた。
悲しそうな声だ。
悲しまないで、と思う。
でもよくわからなかった。
「あー」
「薬で脳の機能が破壊されてる。一思いにここで楽にしてやった方が良い」
「……嫌です! こいつは……こいつは、俺の、妻なんです。式も、あげてない、ですけど……」
よく聞き慣れてる声が聞こえた。
誰の声だか思い出せないけど、でも大切な人の声だった気がする。
「……そうか。ならこれ以上、僕に言える言葉は無い」
後の事はよく覚えてない。
でも、とても眩しい光が見えたのを覚えている。
「プリム」
聞き慣れてる声がして目を開けると、唇に甘い感触が発生した。
頭を撫でられた。
気持ちが良かった。
「……愛してるよ」
言葉の意味はよくわからなかったけど、なんだか胸の奥が暖かい気がした。
リオンはそばにいなかった。
代わりに大柄なゴブリンが一匹いた。
「起きたか。ニンゲンの雌」
そのゴブリンは驚くべき事に人の言葉を、私達の民族の言葉を喋っていた。
「リ、リオンは……っ?!」
姿が見えないけど、殺されてしまったのだろうか。
私が問いかけると大きなゴブリンは笑った。
「生きている。少し撫でてやったが、たいした事はしていない」
ゴブリンの言葉を素直に信じて良いのかわからなかったけど、ちょっと安心した。ゴブリンがそんな嘘を私につく必要もないだろうと思ったから。
「おい雌、オマエ、あの雄と番いか」
番いって。
私は絶句したが、ゴブリンは元より確信しているようだった。
「お前が死んだら、あの雄を殺す。惨たらしく殺す。この世に産まれて来た事を後悔させながら殺す。苦痛に満ちた、凄惨な死だ」
ゴブリンはその処刑法を私に説明した。
手足をそれぞれ縄で縛って、それぞれの縄を複数のゴブリン達で引っ張るらしい。
強烈な力が加わって、縛られた処刑対象は手足が千切れるらしい。
肩の骨が外れ、腱が伸び、皮と肉が裂け、手足がもげる。それでも人間は簡単には死なない。
息があるうちにさらに腹を裂くそうだ。そして腸を引きずり出して、激痛の中で出血死させるのだと。
決して一思いに楽には殺さないのだという。
私は、リオンがそのように殺される様を想像し、震え上がった。
「やめて……そんなの、やめて……!」
「俺もやりたくはない。意味がないからな。だが、俺の仲間達は皆、喜ぶ。あいつらはニンゲンを残酷にいたぶりながら殺すのが本当に好きだ」
大柄なゴブリンは私を見つめ笑った。
「お前の番いに残酷な死を与えたくないのなら、お前は生きろ。決して死のうなどとは思わぬ事だ」
彼は私に命令した。
生きろと。
そして、
「股を開け」
大柄なゴブリンは、今までで一番大きな雄を取り出すと、私の中に突き込んだ。
「うぐっ」
そうして他の雄達と同じように乱暴に激しく私を犯して、私の子宮に精液をたっぷりと注ぎ込んできた。何度も何度も注ぎこんで来た。
大型なゴブリンが満足するまで犯されると、嫌な匂いのする濁った水と肉を食べさせられた。
吐きそうになったけど、食べなければ生きられないと思って、リオンが酷い処刑のされ方をされてしまうと思って、食べた。
すぐに身体が熱くなった。
痺れて、手足から力が抜けてゆく。
そして、腰の奥が疼いてしまう。
水に神草をすり潰したものが混ぜられているようだった。
身体の自由が利かずに催淫効果で発情している私のもとにまた複数のゴブリン達がやってきた。
また散々に輪姦されて気絶するまでよがり狂わされた。
リオンとも再会した。
あの大柄なゴブリンが連れて来た。
衰弱していたけど生きていて、リオンは私に謝っていた。
「プリム、ごめんな……」
「リオン……」
精神的にかなりまいっている様子だった。
神草の効果と散々に犯された事で意識がぼうっとしていたけど、なんとか励まそうと思って、私は股を左右に大きく開いて彼を誘った。
「ねぇ、きて……」
リオンは少し元気になって、大きくなったものを私に入れて腰を激しく振り始めた。
彼は泣いていたけど、生きようとする気力を取り戻したようだった。
何度かそれを繰り返しているうちに、私のお腹は大きくなっていた。
最初にリオンと性交した時より一週間よりは経っただろうけど、一ヵ月はまだ経っていない筈だった。
それでも私のお腹は大きくなっていた。
私の子宮の中に入っているのは、確実に人間の子供じゃなかった。
ゴブリンの子だ。
(うみ、たく、ない……)
聞いた事があった。
ゴブリンは他種族の女でも孕ませられるし、しかもすぐに産まれるのだと。
恐るべき繁殖力だった。
でもまさか、その話を聞いた時は自分がゴブリンの子供を産む事になるなんて思っていなかった。
産みたく、無い。
死に、たい。
何故、ゴブリンがリオンを生かしているのか、よくわかった。
彼が生きている限り、私は自殺できない。
「プリム、プリム、プリム、プリム」
リオンが私の耳元で囁きながら腰を必死に動かしてる。
大きくなった私のお腹と胸が揺れている。
彼が動く度に快楽が押し寄せてくる。
私は彼の頭を撫で続けた。彼を強く抱き締めて、頭の中を真っ白にして絶頂した。そうしている時だけが、唯一絶望を忘れられる瞬間だった。
ゴブリンの子供は人間の子供よりも小さくて、すんなり産まれた。
だからだろうか、神草漬けにされているからだろうか、出産には痛みはなくて、快感があった。
「んぐっ! うぐっ! ううっ! うぼっ!!」
くぐもった獣みたいな女の声が響いている。
ゴブリンのペニスに喉を貫かれながら漏れ出てる私の声だ。
子供を産み終えた直後でもゴブリン達は構わずにまたすぐに私を犯し始めた。
上の口だけでなく、下の口も、お尻の穴にまでゴブリンのものを私は咥え込まされていた。
絶望しかなかった。
絶望しかなかったけど、だから、
(きもち、いい……っ!!)
私はぼうっとした頭で思考を停止し、肉の快楽を受け入れた。
ゴブリン達の動きにあわせて身をくねらせ腰を必死に振る。
快楽に溺れていれば、悲しみを感じずに済むから。
「おぶっ!」
喉の奥に吐き出される精液を呑み込み、腸と子宮に吐き出された液体の勢いと熱さを感じながら、私は身をがくがくと痙攣させ深く深く絶頂していた。
そうしてゴブリンの巣の奥深くに囚われた私は、死ぬ事もできずに、犯され続け孕まされ続け、何匹も何匹もゴブリンの子を産み続けた。
何もわからなくなるまで。
「はひぃ……あへぇ……かひゅ……ああ、あ~」
「言いにくいけど……この人は……もう、駄目じゃないかな」
普段聞きなれない誰かの声が聞こえた。
悲しそうな声だ。
悲しまないで、と思う。
でもよくわからなかった。
「あー」
「薬で脳の機能が破壊されてる。一思いにここで楽にしてやった方が良い」
「……嫌です! こいつは……こいつは、俺の、妻なんです。式も、あげてない、ですけど……」
よく聞き慣れてる声が聞こえた。
誰の声だか思い出せないけど、でも大切な人の声だった気がする。
「……そうか。ならこれ以上、僕に言える言葉は無い」
後の事はよく覚えてない。
でも、とても眩しい光が見えたのを覚えている。
「プリム」
聞き慣れてる声がして目を開けると、唇に甘い感触が発生した。
頭を撫でられた。
気持ちが良かった。
「……愛してるよ」
言葉の意味はよくわからなかったけど、なんだか胸の奥が暖かい気がした。
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