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第五章 ブドウに宿る記憶
記憶の中の美しいひと
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第五章 ぶどうに宿る記憶
ゆるやかに南へ向けて下へと下ろうと高原を進むと、また広い草原に出た。最初の町を出た時より木々は多かったが、ずっと広い草原だった。
「地平線がはっきりしているわね」
リゼットは周りを見渡して、ため息をついた。
「次の村まで、食料は持つだろうけど、水をけっこう使っちゃったからね。クロヴィスの言うことを聞いて、節約しておけばよかった」
ジャンヌも、ため息をつく。しかし、一人だけ明るい気分の人間がいた。セリーヌだ。
「大丈夫です。この辺は高原の水源を主流とするいくつかの小川があるんです。湿地帯とまではいきませんが、水はところどころで確保できるはずです。もっとも、ちゃんと沸かして使わないとおなかを壊しますけれど」
セリーヌの説明が終わると、皆ホッとした表情になった。
草原を南へ、少し進むと、ジャンヌが、ふと、昔話をしてくれた。
それは、彼女がまだ小さいころ、まだスリができないくらい小さいころにさせられていた花売りをしていた頃のことだった。
「あの頃、あたしは世の中をいつも斜めに見ていてね」
ジャンヌは、そう言いながら空を見上げた。
「花を売りながら、町の人間の裏ばかり見ていた。見た目はいい人でも、きっとこいつは腹黒いんだとか、そういうことばかり考えていた。だから、私の花を買っていく人も、私にお金を恵んでくれる人も、皆嫌いだった。そんなときに、私はある女性に出会った。その人は、すごく髪の長いきれいな人で、その髪の色は白銀だった。笑顔から所作から何もかもか素晴らしくて、見惚れていたんだよ。そしたら、その人は私の花を一輪買ってくれてね。素敵な笑顔を見せてくれた。次の日、また同じように、むっすりした顔で花売りをしている私のところに、もう一度その人が来たんだ。そして、また一輪、花を買ってくれた。それが、一週間続いてね。どうしてこの人は私から毎日花を買ってくれるんだろうって思って、その人を追っていったんだ。そしたら、その人、ある宿に連泊している常連さんでね。その人は自分の泊まっている部屋の窓に、私の売った花を全部飾ってくれていたんだ。私はうれしくてね。どうせこの花も私を憐れんで買ってくれたんだっていつも思っていたんだけど、その人は、本当に花がきれいだから買ってくれていた。私はその場に立ち尽くしていたから、すぐにばれちゃってね、宿屋の主人に、この汚い娘め! って追い出されかけたんだ。そしたら、その女の人は宿屋の主人を止めて、私を部屋に案内してくれた。私はその人に、どうして私の花を買ったの? って聞いた。他の花売りもたくさんいるからね。そしたら、その女の人はこう答えたんだ。『あなたの売っている花は、とても寂しそうだったから、一輪一輪別々の扱いをされて、困っていたから、買って、一緒にしてあげようと思ったの。出来れば今あなたが持っている花を全ていただきたいくらいよ。それに花を売っているあなたが、とても純真に見えたから』私は、その女の人の言っていることが信じられなかった。こんなに世の中を斜めに見ている人間が純真なはずがない。そう思った。そしたら、その女性は私の心の中を読んだようにこう言ったんだよ。『人間の裏を見てしまう自分が嫌なら、それは純真だということ。あなたは、今の自分が好きになれていないんでしょう。だから、花たちもこんなに寂しそう。あなたに元気になってほしいのに、自分が嫌いなあなたは元気な笑顔を見せてくれない。彼らは近くにいる者の感情や考え方に敏感なの。花を見れば、花売りがどんな気持ちでいるのか、よく分かる。あなたは、幸せになれるわ。この花たちが味方なのですから』その言葉を聞いて、私は泣き出しちゃってね。自分は幸せにはなれない。ずっとこの町に縛られて生きていくしかない、そう思っていた。だけど、その人は、私のことを思って、考えていてくれた。それから、私は花に対する考え方が変わってね、自然と花売りをしている時に笑顔が出るようになった。そうなったころには、もうその女の人は町から消えていた」
ジャンヌは、そこまで話すと、ジャンヌの話を静かに聞いている皆を見て、にこりと笑った。
「不思議な話だけどね、その人は花小人じゃなかった。普通の人間にしか見えなかったんだよ」
「素敵な話ですね」
両手を合わせて、セリーヌがジャンヌの話に聞き惚れていた。
エリクも、目を輝かせてジャンヌの話に聞き入っていた。しかし、リゼットとクロヴィスだけは違っていた。
「なんでそこで改心した花売りが、スリなんてやっているのよ」
リゼットは、目を座らせていた。クロヴィスもだ。
「花売が改心してスリをやった。ってところか」
そう言って鼻で笑う二人を、ジャンヌではなく、エリクが窘めた。
「そんな言い方はいけないよ。実際ジャンヌは町から出られたじゃないか。本当に根っから悪い人なら、僕たち家族になってないよ」
「エリク、いいんだよ」
ジャンヌは、そう言ってリゼットとクロヴィスを見た。
「私のことについて信じる信じないはどっちでもいい。でも、その白銀の人は本当にいたんだよ。あんなきれいな人、見たことなかった。心もきれいで見かけもきれいで。もう会えないか思うと本当に残念」
「もう、会えないの?」
エリクが残念そうに聞くと、ジャンヌは笑った。
「会えなくてもいいんだよ、心の中にずっといるからね、その人は」
「そっか」
エリクは、ジャンヌのその言葉に、少し残念な気がしていた。自分もその人に会ってみたい、そう思っていたからだ。
エリクが肩を落としていると、先に森が見えてきた。そう大きな森ではないからすぐに抜けられそうだった。その森に入っていくと、とてもいい香りがして、皆はそちらに吸い寄せられるように向かっていった。
そして、その香りのもとへたどり着くと、そこにはたくさんの山ブドウが実っていた。
「これは」
リゼットがそれを食べてみると、ずいぶんとすっぱくて、黒色をした実は、少し硬かった。その実を確かめて、幻ではないことが分かると、クロヴィスは辺りを見渡した。
「山ブドウだな。どうしてこんなところに? いまはそんな時期ではないはずだが」
すると、どこからか沢の音がして、水が湧いていることが分かった。先程ここに着いたときにセリーヌが言っていたことは本当だったのだ。
一行は、水のある場所へ向かうべく、その沢の音がするほうへ向かった。すると、木の上がガサガサ言っていることに気が付いた。
「ねえ、あそこ」
エリクが木の上を指したので、皆がそちらを向くと、突然、木の上から何かが降ってきた。それは一行の前で止まると、立ち上がってこちらを見た。
それは、長い金の髪を持った女性で、手には皮の袋を持っていた。
「ここから先は通しません。お引き取りを」
女性は、そう言うと一行の前に立ちふさがった。
「なんなの、一体? あなた誰?」
リゼットが少し怒ってその女性をどかそうとした。しかし意外と素早いその女性は、一度に全員を引き留めることを難なくやり遂げていた。
「私はこの地の守り主。優しい水と称されるこの大地の友たるもの。花小人よ、その意味が分かるのならここは退きなさい」
「優しい水!」
リゼットは、顔を真っ青にした。その理由が分からない他の人間には、優しい水がどういう意味なのか、その友と言うものがどういうものなのかが分からないまま、リゼットを見つめていた。
「でも、私たちには水が必要なんです」
ジャンヌが負けじと言い放つと、金の髪の女性は少し表情をやわらげた。
「一刻ほどしたら、またここにおいでなさい。その時、私たちはあなた方に豊かな水を与えるでしょう」
「一刻だな」
クロヴィスが、そう言って、真っ青な顔をしたリゼットの肩を叩いた。
「行こうぜ。ああ言ってくれているんだ。一刻したらここにまたくればいい。今日は森のすぐ外に野宿の用意をしよう」
ゆるやかに南へ向けて下へと下ろうと高原を進むと、また広い草原に出た。最初の町を出た時より木々は多かったが、ずっと広い草原だった。
「地平線がはっきりしているわね」
リゼットは周りを見渡して、ため息をついた。
「次の村まで、食料は持つだろうけど、水をけっこう使っちゃったからね。クロヴィスの言うことを聞いて、節約しておけばよかった」
ジャンヌも、ため息をつく。しかし、一人だけ明るい気分の人間がいた。セリーヌだ。
「大丈夫です。この辺は高原の水源を主流とするいくつかの小川があるんです。湿地帯とまではいきませんが、水はところどころで確保できるはずです。もっとも、ちゃんと沸かして使わないとおなかを壊しますけれど」
セリーヌの説明が終わると、皆ホッとした表情になった。
草原を南へ、少し進むと、ジャンヌが、ふと、昔話をしてくれた。
それは、彼女がまだ小さいころ、まだスリができないくらい小さいころにさせられていた花売りをしていた頃のことだった。
「あの頃、あたしは世の中をいつも斜めに見ていてね」
ジャンヌは、そう言いながら空を見上げた。
「花を売りながら、町の人間の裏ばかり見ていた。見た目はいい人でも、きっとこいつは腹黒いんだとか、そういうことばかり考えていた。だから、私の花を買っていく人も、私にお金を恵んでくれる人も、皆嫌いだった。そんなときに、私はある女性に出会った。その人は、すごく髪の長いきれいな人で、その髪の色は白銀だった。笑顔から所作から何もかもか素晴らしくて、見惚れていたんだよ。そしたら、その人は私の花を一輪買ってくれてね。素敵な笑顔を見せてくれた。次の日、また同じように、むっすりした顔で花売りをしている私のところに、もう一度その人が来たんだ。そして、また一輪、花を買ってくれた。それが、一週間続いてね。どうしてこの人は私から毎日花を買ってくれるんだろうって思って、その人を追っていったんだ。そしたら、その人、ある宿に連泊している常連さんでね。その人は自分の泊まっている部屋の窓に、私の売った花を全部飾ってくれていたんだ。私はうれしくてね。どうせこの花も私を憐れんで買ってくれたんだっていつも思っていたんだけど、その人は、本当に花がきれいだから買ってくれていた。私はその場に立ち尽くしていたから、すぐにばれちゃってね、宿屋の主人に、この汚い娘め! って追い出されかけたんだ。そしたら、その女の人は宿屋の主人を止めて、私を部屋に案内してくれた。私はその人に、どうして私の花を買ったの? って聞いた。他の花売りもたくさんいるからね。そしたら、その女の人はこう答えたんだ。『あなたの売っている花は、とても寂しそうだったから、一輪一輪別々の扱いをされて、困っていたから、買って、一緒にしてあげようと思ったの。出来れば今あなたが持っている花を全ていただきたいくらいよ。それに花を売っているあなたが、とても純真に見えたから』私は、その女の人の言っていることが信じられなかった。こんなに世の中を斜めに見ている人間が純真なはずがない。そう思った。そしたら、その女性は私の心の中を読んだようにこう言ったんだよ。『人間の裏を見てしまう自分が嫌なら、それは純真だということ。あなたは、今の自分が好きになれていないんでしょう。だから、花たちもこんなに寂しそう。あなたに元気になってほしいのに、自分が嫌いなあなたは元気な笑顔を見せてくれない。彼らは近くにいる者の感情や考え方に敏感なの。花を見れば、花売りがどんな気持ちでいるのか、よく分かる。あなたは、幸せになれるわ。この花たちが味方なのですから』その言葉を聞いて、私は泣き出しちゃってね。自分は幸せにはなれない。ずっとこの町に縛られて生きていくしかない、そう思っていた。だけど、その人は、私のことを思って、考えていてくれた。それから、私は花に対する考え方が変わってね、自然と花売りをしている時に笑顔が出るようになった。そうなったころには、もうその女の人は町から消えていた」
ジャンヌは、そこまで話すと、ジャンヌの話を静かに聞いている皆を見て、にこりと笑った。
「不思議な話だけどね、その人は花小人じゃなかった。普通の人間にしか見えなかったんだよ」
「素敵な話ですね」
両手を合わせて、セリーヌがジャンヌの話に聞き惚れていた。
エリクも、目を輝かせてジャンヌの話に聞き入っていた。しかし、リゼットとクロヴィスだけは違っていた。
「なんでそこで改心した花売りが、スリなんてやっているのよ」
リゼットは、目を座らせていた。クロヴィスもだ。
「花売が改心してスリをやった。ってところか」
そう言って鼻で笑う二人を、ジャンヌではなく、エリクが窘めた。
「そんな言い方はいけないよ。実際ジャンヌは町から出られたじゃないか。本当に根っから悪い人なら、僕たち家族になってないよ」
「エリク、いいんだよ」
ジャンヌは、そう言ってリゼットとクロヴィスを見た。
「私のことについて信じる信じないはどっちでもいい。でも、その白銀の人は本当にいたんだよ。あんなきれいな人、見たことなかった。心もきれいで見かけもきれいで。もう会えないか思うと本当に残念」
「もう、会えないの?」
エリクが残念そうに聞くと、ジャンヌは笑った。
「会えなくてもいいんだよ、心の中にずっといるからね、その人は」
「そっか」
エリクは、ジャンヌのその言葉に、少し残念な気がしていた。自分もその人に会ってみたい、そう思っていたからだ。
エリクが肩を落としていると、先に森が見えてきた。そう大きな森ではないからすぐに抜けられそうだった。その森に入っていくと、とてもいい香りがして、皆はそちらに吸い寄せられるように向かっていった。
そして、その香りのもとへたどり着くと、そこにはたくさんの山ブドウが実っていた。
「これは」
リゼットがそれを食べてみると、ずいぶんとすっぱくて、黒色をした実は、少し硬かった。その実を確かめて、幻ではないことが分かると、クロヴィスは辺りを見渡した。
「山ブドウだな。どうしてこんなところに? いまはそんな時期ではないはずだが」
すると、どこからか沢の音がして、水が湧いていることが分かった。先程ここに着いたときにセリーヌが言っていたことは本当だったのだ。
一行は、水のある場所へ向かうべく、その沢の音がするほうへ向かった。すると、木の上がガサガサ言っていることに気が付いた。
「ねえ、あそこ」
エリクが木の上を指したので、皆がそちらを向くと、突然、木の上から何かが降ってきた。それは一行の前で止まると、立ち上がってこちらを見た。
それは、長い金の髪を持った女性で、手には皮の袋を持っていた。
「ここから先は通しません。お引き取りを」
女性は、そう言うと一行の前に立ちふさがった。
「なんなの、一体? あなた誰?」
リゼットが少し怒ってその女性をどかそうとした。しかし意外と素早いその女性は、一度に全員を引き留めることを難なくやり遂げていた。
「私はこの地の守り主。優しい水と称されるこの大地の友たるもの。花小人よ、その意味が分かるのならここは退きなさい」
「優しい水!」
リゼットは、顔を真っ青にした。その理由が分からない他の人間には、優しい水がどういう意味なのか、その友と言うものがどういうものなのかが分からないまま、リゼットを見つめていた。
「でも、私たちには水が必要なんです」
ジャンヌが負けじと言い放つと、金の髪の女性は少し表情をやわらげた。
「一刻ほどしたら、またここにおいでなさい。その時、私たちはあなた方に豊かな水を与えるでしょう」
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