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<一章:勇者を撃退せよ>
宿屋の憂鬱
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俺の一族はある1つの職業を生業とし、長きにわたって国に仕えてきた。国が「お前ら今日から宿屋やれな、一族で」との勅命をくださったためだ。勅命なのでお給料は高い。が、この魔王城付近支店は宿屋の中でも待遇が悪いと言わざるを得ない。
そもそも魔族が周囲に多いため、しかも魔王城付近の魔族はまぁまぁ強いため、全然外に出られない。宿の中は保護石という王様から賜った、魔族を退ける石によって守られているので問題ないのだが、宿の中だけで生活するのはとても退屈なのだ。しかも保護石の範囲、設計ミスなのかちょっと狭いんだよな。屋根部分はみ出ちゃってるし。
だからたまにやってくる、お強い修行者の方がご来店してくれた時はとても刺激になるのだ。人と話せるって楽しいって思える。だがそれも年に両手で数えるくらいしか来ない。だから最近までは、数日前まではとても退屈していた。
しかし、ご先祖代々暇で暇で仕方がなかったであろうこの宿に、とうとう最高のお客がやってきたのだ。そう、勇者ご一行様だ。
俺は即持て成しの準備をした。まず料理や酒等を用意しまくった。食材に関しては定期的に、新聞やらたまに漫画やらと一緒に国から届けてくれるので(人が届けてくれるけど会話する暇に襲われる可能性があるので全然話してくれないが)そこんところはばっちり。勇者様が魔王城付近の魔族をばっさばっさとなぎ倒してくれている間、宿の装飾に取り掛かった。暇で暇で仕方がなかった俺は、食材を運ぶ時の紙質の箱を分解して作る手芸技術を身に着けていたので、それを使ってわっかの飾りや大弾幕などを作った。「勇者様ゆっくりしていってね!」と。
その持て成しに上機嫌になってくれた勇者様ご一行は、これまでの冒険の日々を、食事がてらや酒のついでに滔々と語って聞かせてくれた。時々神官の女性と魔法使いの女性が勇者様を挟んで喧嘩して、それを戦士の方がなだめたりという風景があったけれど、それも俺にとってはかけがえのない出会いでしかなかった。なんとも素晴らしい刺激だろう。こんな日々が永遠に続けばいいのにと、心のどこかで、そんな不謹慎ともとれることを思うようになった。
そんな頃。勇者様が玄関を潜る前にこちらに向き直って言った。
「これから最後の戦いが始まる。俺達が帰って来なかったら、その時は死んだと思ってくれ。その時は、後世の勇者のために、この素晴らしい宿を守ってくれよな」
その強いまなざしと、強い意志の籠った言葉が心に響いて、気づけば、涙が頬を伝っていた。そうだ、俺は勇者が安全に魔王のところまで辿り着くために宿を続けていたのだ。いつからこんな暇で暇で、刺激を求めるようになっていたのだろう。
本来の目的を思い出させてくれた勇者様ご一行に、喉が壊れんばかりに激励を浴びせた。
「絶対! 生きて帰ってくださいねー!!」
それから、もう丸一日が経過しようとしていた。静かなこの宿が、まるで止まった時の中に取り残されたような、そんな寂しさを覚える。今まで何でもない静寂だったのに、静かで静かで、胸が締め付けられる思いだった。
そこまで長期戦になるほどの相手なのか? 勇者様は無事なのか? 後世の勇者を待つほかないのか? そんなことをつらつらを心配していると、ギギギっと、扉が軋む音がした。
「ゆ、勇者様!」
勇者様が帰って来たのだ! 人類は魔王に勝ったんだ! 万歳! 高ぶる心が収まらずカウンタ―を飛び出し、勇者様ご一行に近寄る。が、どうにも様子がおかしかった。
まず、一人足りない。あの神官の女性が見当たらない。そしてボロボロの状態の他三人の空気が恐ろしく淀んでいる。一体何があったというんだ? 心配の眼差しを勇者様に向けると、俺に気づいたのか視線を返してくれた。しかしその目は、まだ戦闘態勢のように鋭かった。
「飯!」
「は、はい!」
条件反射で踵を返し料理に取り掛かる。その間、耳を側立てて彼らの話を聞いた。先に口を開いたのは戦士の人だった。勇者に語り掛ける。
「魔王、どうする?」
「そりゃお前、倒すだろ」
「そうね、今日休めば、今の魔王なら絶対に倒せるわ」
「……じゃあ、メアリーは?」
「……そりゃ、ほら、明日必ず助けるって言ったしよ」
「えぇ!?」
魔法使いの女性のえぇ!? に、えぇ!? というリアクションを心の中で抱く。助けないの!? っていうか、まだ死んでなかったんだ。良かった。そう胸をなでおろしたのもつかの間。勇者が不穏なことを言った。
「でも、ほら、こうしている間にも拷問とか受けてるかもしれないし、助けられないかも、しれないよな」
「ほ。ええ、そうね」
ほ。!? 何だか様子がおかしいぞ!? 戦士の人なんとか言ってやってくださいよ!
「それに、あんな危機的状態で、俺の背中に攻撃してきたし」
「それに」って何だよ。何に対して「それに」だよ。なんだろう、勇者ご一行様の中でも、あの神官の女性は嫌われているのだろうか? 食材のついでに届く漫画に見る「いじめ」という奴なのだろうか? そうだとすると、神官の女性が可哀そうだと感じる。ちらと三人を見ると、勇者の隣に座っている魔法使いの女性が勇者に肌を沿わせてすり寄った。
「私……怖いよ……」
何に怖いんだろうか。ライバルが消えたことで、積極的にアタックしているのだろうか? ……いや、穿った見方をし過ぎだ。苦楽を共にしてきた仲間を、勇者様方が邪険にするはずがない。例え性格や好みや音楽性の違いがあろうとも、魔王を倒すという目的を同じにする仲間なのだから。
* * *
夜も耽り始めたが、俺は布団の中にいるのに、あの神官の女性がどうなったのか、心配で心配で眠れなかった。わけではない。俺の部屋は一階で。客室は二階に位置しているのだが、そして丁度真上には勇者様の部屋があるのだが。女性のショッキングピンクな声が響いていたのだ。さっきのアタックの続きだろうか?
いやいや、まだ俺は偏見でものを見ている。世間の事なんて漫画や新聞でしか知らないのだから、これが世間の普通のコミュニケーションかもしれないじゃないか。こんな状態で、本当に戦士さんは良く付き合っているものだ。
明日は本当に、魔王を倒すことはできるのだろうか。あの神官の女性を救うことはできるのだろうか。一抹どころか百抹くらいの心配を胸に、布団を顔に覆った。
そして、この宿は半壊する。
そもそも魔族が周囲に多いため、しかも魔王城付近の魔族はまぁまぁ強いため、全然外に出られない。宿の中は保護石という王様から賜った、魔族を退ける石によって守られているので問題ないのだが、宿の中だけで生活するのはとても退屈なのだ。しかも保護石の範囲、設計ミスなのかちょっと狭いんだよな。屋根部分はみ出ちゃってるし。
だからたまにやってくる、お強い修行者の方がご来店してくれた時はとても刺激になるのだ。人と話せるって楽しいって思える。だがそれも年に両手で数えるくらいしか来ない。だから最近までは、数日前まではとても退屈していた。
しかし、ご先祖代々暇で暇で仕方がなかったであろうこの宿に、とうとう最高のお客がやってきたのだ。そう、勇者ご一行様だ。
俺は即持て成しの準備をした。まず料理や酒等を用意しまくった。食材に関しては定期的に、新聞やらたまに漫画やらと一緒に国から届けてくれるので(人が届けてくれるけど会話する暇に襲われる可能性があるので全然話してくれないが)そこんところはばっちり。勇者様が魔王城付近の魔族をばっさばっさとなぎ倒してくれている間、宿の装飾に取り掛かった。暇で暇で仕方がなかった俺は、食材を運ぶ時の紙質の箱を分解して作る手芸技術を身に着けていたので、それを使ってわっかの飾りや大弾幕などを作った。「勇者様ゆっくりしていってね!」と。
その持て成しに上機嫌になってくれた勇者様ご一行は、これまでの冒険の日々を、食事がてらや酒のついでに滔々と語って聞かせてくれた。時々神官の女性と魔法使いの女性が勇者様を挟んで喧嘩して、それを戦士の方がなだめたりという風景があったけれど、それも俺にとってはかけがえのない出会いでしかなかった。なんとも素晴らしい刺激だろう。こんな日々が永遠に続けばいいのにと、心のどこかで、そんな不謹慎ともとれることを思うようになった。
そんな頃。勇者様が玄関を潜る前にこちらに向き直って言った。
「これから最後の戦いが始まる。俺達が帰って来なかったら、その時は死んだと思ってくれ。その時は、後世の勇者のために、この素晴らしい宿を守ってくれよな」
その強いまなざしと、強い意志の籠った言葉が心に響いて、気づけば、涙が頬を伝っていた。そうだ、俺は勇者が安全に魔王のところまで辿り着くために宿を続けていたのだ。いつからこんな暇で暇で、刺激を求めるようになっていたのだろう。
本来の目的を思い出させてくれた勇者様ご一行に、喉が壊れんばかりに激励を浴びせた。
「絶対! 生きて帰ってくださいねー!!」
それから、もう丸一日が経過しようとしていた。静かなこの宿が、まるで止まった時の中に取り残されたような、そんな寂しさを覚える。今まで何でもない静寂だったのに、静かで静かで、胸が締め付けられる思いだった。
そこまで長期戦になるほどの相手なのか? 勇者様は無事なのか? 後世の勇者を待つほかないのか? そんなことをつらつらを心配していると、ギギギっと、扉が軋む音がした。
「ゆ、勇者様!」
勇者様が帰って来たのだ! 人類は魔王に勝ったんだ! 万歳! 高ぶる心が収まらずカウンタ―を飛び出し、勇者様ご一行に近寄る。が、どうにも様子がおかしかった。
まず、一人足りない。あの神官の女性が見当たらない。そしてボロボロの状態の他三人の空気が恐ろしく淀んでいる。一体何があったというんだ? 心配の眼差しを勇者様に向けると、俺に気づいたのか視線を返してくれた。しかしその目は、まだ戦闘態勢のように鋭かった。
「飯!」
「は、はい!」
条件反射で踵を返し料理に取り掛かる。その間、耳を側立てて彼らの話を聞いた。先に口を開いたのは戦士の人だった。勇者に語り掛ける。
「魔王、どうする?」
「そりゃお前、倒すだろ」
「そうね、今日休めば、今の魔王なら絶対に倒せるわ」
「……じゃあ、メアリーは?」
「……そりゃ、ほら、明日必ず助けるって言ったしよ」
「えぇ!?」
魔法使いの女性のえぇ!? に、えぇ!? というリアクションを心の中で抱く。助けないの!? っていうか、まだ死んでなかったんだ。良かった。そう胸をなでおろしたのもつかの間。勇者が不穏なことを言った。
「でも、ほら、こうしている間にも拷問とか受けてるかもしれないし、助けられないかも、しれないよな」
「ほ。ええ、そうね」
ほ。!? 何だか様子がおかしいぞ!? 戦士の人なんとか言ってやってくださいよ!
「それに、あんな危機的状態で、俺の背中に攻撃してきたし」
「それに」って何だよ。何に対して「それに」だよ。なんだろう、勇者ご一行様の中でも、あの神官の女性は嫌われているのだろうか? 食材のついでに届く漫画に見る「いじめ」という奴なのだろうか? そうだとすると、神官の女性が可哀そうだと感じる。ちらと三人を見ると、勇者の隣に座っている魔法使いの女性が勇者に肌を沿わせてすり寄った。
「私……怖いよ……」
何に怖いんだろうか。ライバルが消えたことで、積極的にアタックしているのだろうか? ……いや、穿った見方をし過ぎだ。苦楽を共にしてきた仲間を、勇者様方が邪険にするはずがない。例え性格や好みや音楽性の違いがあろうとも、魔王を倒すという目的を同じにする仲間なのだから。
* * *
夜も耽り始めたが、俺は布団の中にいるのに、あの神官の女性がどうなったのか、心配で心配で眠れなかった。わけではない。俺の部屋は一階で。客室は二階に位置しているのだが、そして丁度真上には勇者様の部屋があるのだが。女性のショッキングピンクな声が響いていたのだ。さっきのアタックの続きだろうか?
いやいや、まだ俺は偏見でものを見ている。世間の事なんて漫画や新聞でしか知らないのだから、これが世間の普通のコミュニケーションかもしれないじゃないか。こんな状態で、本当に戦士さんは良く付き合っているものだ。
明日は本当に、魔王を倒すことはできるのだろうか。あの神官の女性を救うことはできるのだろうか。一抹どころか百抹くらいの心配を胸に、布団を顔に覆った。
そして、この宿は半壊する。
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