2人の幸せとは?今世も双子の姉妹で生まれちゃいました!

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初等部⑦

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先生との面談が終わり、帰路につく。

帰りの馬車の中、レオナルドもアマンダもお互いに思うことがあるのか、沈黙が続く。

二人が懸念に思うことは、多々ある。

双子の能力が大幅に違うこと。
ジュリアが過剰に自分達の前で‘いい子’を演じているんじゃないか?ってこと。
ソフィアの‘人’に対する恐怖感。

身近に〈ヴァイサー〉家の双子がいるからか、双子の仲に微妙な違和感を年々感じるようになってきた。

ソフィアは、純粋にジュリアのことを優しい姉だと思っていて、社交的な姉を慕っているように思う。
だが、ジュリアは、ソフィアが持って生まれたものを妬んでいるのだろう。

ソフィアは‘準王族’で、《愛し子》で《白毛》。さらにジュリアはただのソフィアのペット犬だと思っているが、神獣〈ルーヴ〉までいる。
同性の双子でこんなにも持って生まれたものが違えば、"なんでソフィアだけ?"って思う気持ちはわかる。

どうしても周りの大人達は過剰にソフィアを気にかけてしまう。だから、ソフィアを羨ましく思う気持ちはわかるんだ。

だが、ジュリアは"なんでソフィアなんかが"って思っているのが透けて見える。"ソフィアだけズルい"ならわかるが、"ソフィアなんかが"と思っているのが、問題のように思う。

早いうちに、二人を違う環境に入れる方がいいのだろうか?

これからどんどん二人の差は広がっていくだろう。
ソフィアは色々と自ら学び、それが身についていくことを楽しんでいるが、ジュリアは自分が学ぶというより、自分の為に周りを動かすといった感じだ。
なので、いずれ周囲を巻き込んでジュリアがソフィアになにかしそうで心配なのだ。

‘獣人’は、人の思いを敏感に感じ取る。
だから、有力家の‘獣人’の子達はジュリアに近づかないのだろう。




屋敷に戻ってきてから、二人は面談で先生に言われたことについて話し合う。

「やっぱりこのまま二人を一緒にさせておくのは難しいのかしら?」

「そうだな。ジュリアがソフィアを憎むようになってからでは遅いだろう。今なら、ちょっとした嫉妬心で済む。初等部はこのままにしたとしても、中等部に入る頃には、二人の環境を見直すべきかもしれないな。」

「それは二人を別々の学園にってこと?転園しなきゃいけない方は納得しないんじゃありません?」

「ソフィアは‘準王族’だ。だから、王族対応で留学ができる。ソフィアを〈聖ベスティ学園〉から転園はできない。それに、ジュリアを転園させるのは、ジュリアのプライドがそれを許さないだろう。それなら学ぶ意欲があるソフィアを留学させるのが一番いいだろう。」

「でも、中等部で留学なんて、ソフィアは自分が私達に捨てられたと思わないかしら?それが心配だわ。」

「それはきちんと【転移】の許可をもらうさ。それなら、毎日ソフィアと顔を合わせられる。」

「ソフィアが留学にきちんと納得すれば、それでもいいですわ。でも、少しでも嫌だと思う気持ちがあるなら、留学はなしですわ。」

「あぁ、もちろんだ。まだ、初等部も三年間ある。その間に状況も変わるかもしれないし、結論を急がず、きちんと見守っていこう。」



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