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「え!」
聞き覚えのある声が聞こえ、友香は振り向いた。
「会えた!」
友香は思わず声に出してしまった。
声の主はまぎれもなく健朗だったのだ。
「え?」
健朗は不思議そうな顔をした。
「いえ、こちらの話しです」
恥ずかしくて、うれしくて友香は本当の気持ちを言わずにはぐらかした。
「モカに気に入られていた、健朗さんですよね」
「はは! モカ、懐かしいな。店、閉店になっちゃっいましたね」
「ええ。健朗さん、どうして今日ここへ」
「なんとなく足が向いて、です」
「モカに会えなくなって、さみしいですよね」
「はい。かわいかったですよね、モカ」
「ほんとに」
「そうだ。これからなにか予定は?」
「ありません。ここに来たかっただけなので」
「じゃあ、ここで話すのもなんだから、どこかカフェにでも入って話しませんか」
健朗が言うと、思わず友香の顔がほころんだ。
「そうしましょう」
カフェに入ると、二人はモカや猫カフェの話しで盛り上がった。
「モカに似た猫がいるといいですね」
とふたりで話しながら、別の猫カフェをスマホで探して、今度いっしょに行くことにした。
健朗さんとこんなふうに再会できるなんて、わたしは健朗さんとやっぱりご縁があったんだ。
もしかしたら恋人になれるかもしれない。
友香は心のなかでふたりを引き合わせてくれたモカに感謝をしていた。
END
聞き覚えのある声が聞こえ、友香は振り向いた。
「会えた!」
友香は思わず声に出してしまった。
声の主はまぎれもなく健朗だったのだ。
「え?」
健朗は不思議そうな顔をした。
「いえ、こちらの話しです」
恥ずかしくて、うれしくて友香は本当の気持ちを言わずにはぐらかした。
「モカに気に入られていた、健朗さんですよね」
「はは! モカ、懐かしいな。店、閉店になっちゃっいましたね」
「ええ。健朗さん、どうして今日ここへ」
「なんとなく足が向いて、です」
「モカに会えなくなって、さみしいですよね」
「はい。かわいかったですよね、モカ」
「ほんとに」
「そうだ。これからなにか予定は?」
「ありません。ここに来たかっただけなので」
「じゃあ、ここで話すのもなんだから、どこかカフェにでも入って話しませんか」
健朗が言うと、思わず友香の顔がほころんだ。
「そうしましょう」
カフェに入ると、二人はモカや猫カフェの話しで盛り上がった。
「モカに似た猫がいるといいですね」
とふたりで話しながら、別の猫カフェをスマホで探して、今度いっしょに行くことにした。
健朗さんとこんなふうに再会できるなんて、わたしは健朗さんとやっぱりご縁があったんだ。
もしかしたら恋人になれるかもしれない。
友香は心のなかでふたりを引き合わせてくれたモカに感謝をしていた。
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