幼馴染に拒絶されて不登校になった僕の話

チョロケロ

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幼馴染に拒絶されて不登校になった僕の話

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 僕はせいちゃんが大好きだ。
 清ちゃんは黒田清司くろだせいじって言うんだ。
 僕の幼馴染で家も隣なので、僕はものごころがついた頃からずっと清ちゃんにまとわりついている。
 清ちゃんは背が高くて顔も凄くカッコいい。でも、笑うと目尻が下がってとっても可愛いんだ。カッコ良さと可愛さを兼ね備えているなんて、清ちゃんは天才だと思う。
 そんな天才の清ちゃんは、もちろん頭も良い。
 だから清ちゃんと同じ高校を受験したときは本当に苦労した。だって僕って、頭が悪いから。合格出来るかヒヤヒヤしてたんだけど、優しい清ちゃんはそんな僕に一生懸命勉強を教えてくれた。自分の勉強で大変だったのに、わざわざ僕に時間をいてくれたんだ。あぁ……清ちゃんは天使なのだろうか? なんでそんなに優しいの?
 清ちゃんが献身的に僕の勉強を見てくれたので、僕はなんとか高校に合格した。大喜びの僕は、それから嬉々として清ちゃんと一緒に高校に通い始めた。
 清ちゃんと別々のクラスになってしまったときは、クラス決めを担当した先生たちに本気の殺意が湧いたが、まあ仕方がないとあきらめることにした。清ちゃんと同じ高校に通えるだけで充分だよね? そう自分に言い聞かせて休み時間やお昼の時間に清ちゃんに会うため別のクラスへ足繁く通いつめた。
 そんな日々が続いた高校一年のある秋のこと。
 いつも通り一緒にお昼を食べようと清ちゃんのクラスに向かったところで、清ちゃんに死んでしまいたくなるような一言を言い放たれてしまう僕なのであった。

※※※※

勇太ゆうた。お前、いい加減俺離れしろ!」

 清ちゃんはそう言い放つと、わずらわしそうに僕を睨んだ。
 一緒にお昼を食べようと、清ちゃんのクラスに入ったところで開口一番に言われてしまった。
 僕はショックのあまりだらんと腕を下ろし、昼ご飯の弁当箱を床に落としそうになってしまった。
 清ちゃんの言葉を受け入れたくなかった僕は、阿呆のように聞き返す。

「え? 今なんて言ったの?」

 清ちゃんは僕から目を逸らし、イライラしたように頭を掻きむしった。

「だから、いい加減俺離れしろって言ってるんだよ! 休み時間や昼時にわざわざ会いに来るな! 自分のクラスで友達と過ごせよ!」
「……」

 清ちゃんに拒絶されてしまった……。あの優しくて思いやりのある清ちゃんに……。
 こんなことを言うなんて、よっぽど僕のことが鬱陶しかったのだろう。それはそうだ。だって僕が清ちゃんのクラスに行くと、清ちゃんは他の人と会話ができない。僕につきっきりなのだ。本当は友達と話したかったし、一緒にお昼も食べたかったのだろう。
 清ちゃんが僕以外の人間と話すなんて腹立たしいし許せないことだけど、それは僕のわがままだ。清ちゃんのことを思うなら、僕はあまり清ちゃんに関わらない方が良かったのだ……。
 そうしたら清ちゃんも「俺離れしろ!」なんて言わなかったのに。
 後悔と悲しさでポロリと涙がこぼれた。でも、泣いたら余計清ちゃんが気分を害すと思った僕は、すぐに涙をぬぐい、絞り出すような声で、「ごめんなさい……」とつぶやいたのだった。

※※※※

 清ちゃんに拒絶された翌日から、僕は学校を休んでいる。もう一週間登校していない。親は心底心配し、なぜ学校に行かないのか理由を聞いてきた。
 正直に清ちゃんに嫌われたからと話しても良かったが、そんなことを話したらうちの親が清ちゃんの家に突撃して「清司くん! どうか勇ちゃんと仲良くしてやってください!」と土下座しそうなのでやめておいた。
 うちの親は過保護なのだ。本当に実行に移しそうなくらい過保護なのだ。
 そんなことをしたら余計清ちゃんに嫌われてしまう。
 だから親には「面倒くさいから学校行きたくない」と適当に言っておいた。親は納得していないが、それでも無理には学校に行かせなかったので、僕はこれさいわいと休み続けている。
 まあ、親のことなどどうでもいい。
 それより清ちゃんだ。
 清ちゃんに拒絶されてしまった……。もう生きていけない。今頃清ちゃんは他のやつらと楽しそうに談笑しているのだろうか? ああ、腹立たしい。清ちゃんは僕にだけ笑いかけてくれれば良いのだ。清ちゃんに話しかけるやつ、みんなまとめて死ね! などとキレていたら、いつの間にか夕方になっていた。
 仕方ないな、清ちゃんのことを想って自慰でもするか……などと思いながら布団から這い出たところで、控えめに部屋のドアがノックされた。
 ドアの向こうから母親の声が聞こえてくる。

「勇ちゃん。清司くんが来てくれたわよ。顔見せてあげて」
「!!」

 清ちゃん!?
 清ちゃんが家に来てくれたの!?
 清ちゃん離れしろって言ったのに来てくれた!!!
 僕のことを心配してくれたんだ。やっぱり清ちゃんは優しい。大好き!! 学校休んだ甲斐があったな。などと思いながら慌てて返事をする。

「分かった。入ってもらって!」

 すぐにドアが開き、清ちゃんと母親が入ってきた。
 母親は菓子とジュースのおぼんを勉強机の上に置くと、そそくさと去っていった。
 母親が部屋から出て行くと同時に、清ちゃんは不貞腐れたような表情で僕に話しかけてくれた。

「勇太……。お前なんで学校来ないんだよ……」

 なんで学校に行かないかって? そんなの決まっている。僕は即答した。
 
「清ちゃんに拒絶されたから。清ちゃんに会えない学校なんて、行く意味がない」
 
 それを聞いて清ちゃんはため息をついた。
 困ったように頭をぽりぽりかく。
 
「お前さぁ、なんでそんな俺のこと好きなんだよ。俺なんてどこにでもいるモブだろ?」
「そんなことない。清ちゃんは世界一カッコいい」

 清ちゃんは苦虫を噛みつぶしたような表情をしたあと、話を続けた。
 
「カッコよくねーよ。お前の方がずっとスペック高いだろ? 家金持ちだし、イケメンだし」
「そんなことない。清ちゃんの方があらゆる意味で僕よりスペック高いもん」
「高くねーよ。それにお前、女子にモテモテだし」
「女どもに興味持たれたって嬉しくないもん。それより僕、清ちゃんに興味を持たれたい」

 女ども、うるさいから大嫌い。なんでちょっと話しかけただけで騒ぐんだよ。すぐ真っ赤になるし気持ち悪い。清ちゃんが真っ赤になったら可愛いけど、女どもが真っ赤になったってブサイクなだけだ。
 
「清ちゃん……。僕、清ちゃんさえいればいいんだ。清ちゃん以外欲しくない……」
「……」
「清ちゃんのこと大好きだから、他はどうでもいい。だから清ちゃん、どうか僕をこばまないで……」
「……勇太……」

 清ちゃんが心底困った表情をしている。
 困らせてごめんね……。でも、困った表情もカッコイイ……。今、清ちゃんにこんな表情をさせているのは僕だ。僕のことだけを思って困っている。清ちゃんの心の中は、僕だけで占められているんだ。
 そう思うと性的に興奮してきた。
 清ちゃんに触りたくてたまらなくなった僕は、立ち尽くす清ちゃんをそっと抱き締める。

「清ちゃん……。大好き……」

 清ちゃんは「あ"ー」と唸ると頭を抱えた。

「勇太……。本当こういうのやめてくれ……。お前みたいなイケメンにそんなこと言われたら、ホモに目覚めちまう……」
「ホモになってよ、清ちゃん。僕はもう立派なホモだよ? 毎日清ちゃんのことを想いながら、お尻をいじっているよ?」
「バッ……! バカ!! そう言う下品なことを言うな!!」

 下品でもなんでもいいよ。
 とにかく僕は、清ちゃんと二人っきりで密室の中にいることに興奮していた。
 ヤバイ……。エッチなことがしたい……。清ちゃんの性器に触れてみたい……。さりげなく触ったら怒るだろうか? いや、きっと怒るだろうな。ならば、僕の勃起した性器を清ちゃんに擦り付けるのはどうだろう? 布越しだしバレないんじゃないか? よし! やってみよう! もっと密着して腰を振るのだ。やるぞ、僕!
 などと一人で決意をしていたら、清ちゃんの腕がそっと僕の腰に伸びてきた。凄く軽くだけど、僕を抱き返してくれる。それだけで嬉しくて、僕は天にも昇る気持ちだった。

「勇太……。本当は俺、お前に依存されてもあんまり嫌じゃないんだ。この前俺離れしろって言ったろ? あれは嘘だ」
「……!」
「でもお前、俺に依存し過ぎてて、友達とか作ろうとしねーじゃん。いつも俺がいないときは独りぼっちだしさ……。だから俺、お前が心配で……」
「清ちゃん……」

 清ちゃんはなんて優しいのだろう。
僕がクラスで浮いていることに気付いていたんだ。だから僕を突き放して独り立ちさせようとしたんだ。そうすれば僕は嫌でも他のやつらに目を向けるから……。寂しいから友達を作ろうと思うかもしれないから……。
 でもね、清ちゃん。僕は清ちゃんしかいらないんだよ?
 他のやつらなんてどうでもいい。清ちゃんだけいればいいんだ。
 あーあ。人類なんて滅べばいいのに。それで清ちゃんと僕だけ生き残るんだ。二人っきりの世界だったら、清ちゃんがそんなくだらないことに胸を痛めることもないのに。
 でも僕、嬉しい。清ちゃんが優しくて嬉しい。僕のことを心配してくれたのが嬉しい。僕のためにわざと嫌なやつを演じてくれたのが嬉しい。
 
「清ちゃん……清ちゃん。大好き。もう本当、我慢できないくらい大好き。清ちゃんに嫌われたくないから今まで隠してたけど、本当は僕、清ちゃんに抱かれたいんだ……。清ちゃん見てるとムラムラする。お尻の穴がキュウキュウしちゃうんだ」

 僕の赤裸々な告白を聞いて、清ちゃんは真っ赤になった。
 
「バ、バカ! お前、何言ってんだよ!」
「だって本当だもん」
「……」

 清ちゃんは「……ックソ」と悪態を吐くと、さっきより強く僕を抱き締めてくれた。

「ダメだ俺……。このままじゃホモになっちまう……」

 その言葉に理性が飛んだ僕は、清ちゃんを思い切り突き飛ばした。清ちゃんはバランスを崩して後ろに倒れ込んだ。倒れ込んだ先は、ベッドだ。
 清ちゃんは呆けた表情でベッドに尻餅をついた。
 すかさず僕が清ちゃんを押し倒し、上に覆い被さる。

「清ちゃん清ちゃん清ちゃん清ちゃん清ちゃん清ちゃん清ちゃん清ちゃん清ちゃん清ちゃん清ちゃん!!!」

 あまりにも興奮したため、無茶苦茶に清ちゃんの名前を連呼する。
 客観的に見ると、僕は気持ち悪いかもしれない。いいや! 構うものか! このまま突き進んでやる!
 僕は清ちゃんの制服のスラックスに自分の性器を押し付けると、無茶苦茶に腰を振った。布越しだが、性器が擦り合う感触に興奮する。僕は完勃ちだが、清ちゃんの性器はつつましいままだ。ヤバイ。僕だけ変態みたいだ。

「お願い。清ちゃんも興奮して?」
「そ、そんなこと言われたって……。お前、興奮し過ぎててちょっとこえーよ……」

 清ちゃんはそんなことを言いながら、若干顔を引き攣らせている。やばい……。清ちゃんが怖がっている……。しずまれ、鎮まるのだ僕! そう自分に言い聞かせるのだが、僕の興奮はおさまらない。我慢できなくて、腰を振りながら清ちゃんの唇に吸い付いた。

「……っん! んぅ……」

 謎の奇声を発しながら、清ちゃんの口内を無茶苦茶に舐め回す。すると、清ちゃんの性器が少しだけ形を変えたことを布越しに感じ取った。
 やばい! キスが気持ち良いんだ。清ちゃん可愛い!
 僕は清ちゃんの舌をチューっと吸ってから唇を離す。ほんのり頰を染めた清ちゃんが色っぽい。僕はまるで発情期の雌犬のようにハァハァ息を吐きながら清ちゃんを見つめた。

「清ちゃん……。セックスしよう? ね? いいでしょう? セックスしよう?」

 清ちゃんは僕と目を合わせるのが恥ずかしいのか、プイッと横を向いた。

「ば、ばか。下の階におばさんいるだろ。そんなこと出来ねーよ」
「じゃあ清ちゃんの性器舐めさせて。それオカズにすれば、あと一日は持つから。今日は我慢するから明日セックスしよう? お願い、清ちゃん……」

 清ちゃんのカッコいい顔が更に赤くなった。

「お前、本当にその発言アウトだぞ。お前がイケメンじゃなかったら、ドン引きしてるぞ」
「そっか。ならばこの顔で良かった。親に感謝しなきゃね」

 そう言って清ちゃんの唇をペロリと舐めて微笑むと、清ちゃんが悔しそうな顔をして「イケメンずるい。なんでもありじゃねーか」とつぶやいた。
 あー悔しそうな顔の清ちゃんも萌える! 今すぐ突っ込まれたい。お尻の穴をキュンキュンさせてもだえていると、清ちゃんが僕の身体を押し返して抵抗し始めた。

「と、とにかく俺はまだホモじゃない。チンコ舐めさすのもセックスするのも抵抗がある。まずは交換日記から始めようぜ」

 こ、交換日記!? 清ちゃん、ピュアっ子かよ!
 今どき小学生でも交換日記なんてしないよ。
 僕は興奮のためフンフン鼻を鳴らしながら清ちゃんの胸に顔を擦り付けた。

「清ちゃん可愛い。いいよ、交換日記しようね。でも、エッチなこともしたい。清ちゃんの性器が見たい。見せて、見せて」
「お前マジで怖いよ……」

 清ちゃんは僕に怯えているようだが、性器を清ちゃんのスラックスに押し付けている僕は分かっているんだ。
 こんな変態発言をしても、清ちゃんの性器は硬くなったままだ。つまり、僕に興奮してくれているのだ。
 このまま押せばイケる気がする。
 セックスは無理だとしても、抜き合いくらいは応じてくれるんじゃない?
 そんな淡い期待を抱きつつ、僕は残念そうな表情をする。もちろん演技だ。本当は、ニヤニヤ下卑げびた表情をしたい。

「分かったよ、清ちゃん。本当はセックスしたいけど、嫌われたくないからあきらめる……」

 清ちゃんはあからさまにホッとした表情をした。

「そうか。分かってくれたか。じゃあ、これから交換日記のノート買いに行こうぜ」

 可愛いな。本当に交換日記する気なんだ。
 
「うん。あとで買いに行こう。でも僕、清ちゃんへの熱がおさまらないんだ。興奮して射精しそう……。清ちゃん、苦しいよ……。お願い。セックスあきらめるから抜き合いしよう?」
「抜き合いってなんだ?」

 抜き合い知らないのか。マジで清ちゃん可愛いな。僕は興奮して早口になりそうなのを必死にこらえ、清ちゃんに抜き合いとはなにかを説明する。
 聞き終わった清ちゃんは真っ赤になりながら「ヤダ!」と叫んだ。

「ヤダ。お前にチンコ見せたくない。食われそう」
「食べないよぉ~。清ちゃんお願い。これが僕のギリギリの妥協案なんだ。セックスはあきらめるから、抜き合いしよう?」

 僕が泣きそう(もちろん演技だ)な表情で懇願すると、ピュアな清ちゃんは唇を尖らせて悩むような表情を見せた。
 しばらく「うーーん……」と唸っていた清ちゃんだが、なにかを決意したのかジッと僕の顔を見つめる。

「分かった。じゃあ俺が抜いてやるから、今日はそれであきらめろ」
「え!? 清ちゃん、フェラチオしてくれるの!?」

 僕が叫ぶと、清ちゃんはペチンの僕の頭を引っ叩いた。

「声がデケーんだよ! フェ……フェラチオはまだ無理だ。俺はまだホモに目覚めてねーんだぞ? そんなハードル高いことさせんな。手でしてやるからそれで我慢しろ」

 フェラチオを言いよどむ清ちゃん、マジ可愛い。
 仕方がない。ここは僕が折れますか。
 手で触ってもらうだけでも大満足だ。考えただけで鼻血が出そう。
 僕はニヤニヤ気持ち悪い笑みを浮かべるのをこらえて、なるべく可愛く見えるようニコニコ微笑みながら清ちゃんに抱き付いた。

「やったー。清ちゃん、ありがとう」

 清ちゃんは苦笑したあと、よしよしと僕の頭を撫でてくれた。

「全く……。本当にイケメンは得だな」

 僕のどこがイケメンなんだろう? 清ちゃんの方がずっとカッコいいと思うんだけどなぁ。
 まあ、いいや。
 とにかく言質げんちは取ったぞ。
 これで清ちゃんに触ってもらえる!
 僕は期待と興奮で死ぬんじゃないか? と思うほどドキドキと胸を高鳴らせながら、清ちゃんから離れた。
 すぐにパジャマのズボンと下着を脱いで性器を露出する。それからおとこらしくどかりとベッドに座った。

「じゃあ、宜しくお願いします」
「お、おう……」

 清ちゃんは戸惑いつつも僕の前に座り込んだ。
 ジーッと僕の性器を見つめてから、指先でちょんとつついた。

「ああんっ!」
「声デケーって言ってるだろ。こんくらいで喘ぐな」
「だって……だってぇ……」

 あ、ダメだこれ。ちょっと触れられただけでイキそう。清ちゃんが触ってくれたと言う事実が途方もないほど僕を興奮させる、このままじゃ清ちゃんの顔にぶっかけてしまう。ピュアっ子清ちゃんに僕の汚い精液をかけるわけにはいかない。ここは、耐えなければ。
 僕はぎゅっと唇を噛み、射精感をこらえた。
 そんな僕を、清ちゃんは興味深そうに眺めている。

「って言うかお前、チンコ小さいな。イケメンなのに残念だな」
「そ、そう?」

 あんまり見ないで。見られてるだけで射精しそうだから。僕は清ちゃんの視線に耐えられず、キツく目をつむった。すると、清ちゃんの楽しそうな声が聞こえてくる。

「なんかお前のチンコ可愛いな。これならいけそう」

 なにがいけそうなの? と聞く前に、僕の身体が飛び上がった。
 目をつむっているから全貌ぜんぼうが見えないけど、なにか温かくて柔らかいものが、僕の性器を包み込んだのだ。
 こ、これはもしや……!
 恐る恐る目を開くと、清ちゃんが楽しそうに僕の性器をしゃぶっていた。

「!!!」

 もうわけが分からなくなった僕は、あまりの快感にビクビク身体を震わせながら清ちゃんの口内に射精していた。
 全て出し終わると、清ちゃんはチュウと僕の残滓ざんしをすすった。
 そんなことされたらひとたまりもないよ。
 僕は大声で喘ぎそうになる口を片手でふさぐと、涙目で清ちゃんを見つめた。
 てっきり吐き出すと思ったのに、清ちゃんは楽しそうに口を開けると、僕が出した精液を見せつけた。
 それから口を閉じ、ゴクンと喉を嚥下えんげする。

「あはは。クソ不味い」

 笑いながら口元をぬぐう清ちゃんを見て、涙があふれてきた。
 申し訳ない……。本当に申し訳ない。僕の汚い精液で、清ちゃんの口や喉を汚してしまった。
 あまりの罪悪感に僕はエグエグと泣き出した。

「ごめっ……。ごめんね、清ちゃん……。本当にごめん……」

 僕がガチ泣きをしているのを見て、清ちゃんはギョッとした。

「なんで泣いてるんだよ」
「だってぇ……。清ちゃんを汚しちゃったよぉ~」

 手だけで良かったのに……。
 フェラチオなんて申し訳ないよ……。本当にごめん……。ごめんね、清ちゃん……。
 涙の止まらない僕を見て、清ちゃんはワタワタと慌て出した。それからなにを思ったのか、ぎゅっと僕を抱き締めた。

「大丈夫だ。俺は汚れていない。って言うか、お前のチンコを見て完全に目覚めた。お前、イケメンだけど可愛いよ。全然いける。もう俺、ホモでいいやと思った。だから泣くな」
「でも……。でもぉ~……」
「クッソ……。マジで可愛いな、お前。チンコしゃぶったくらいで泣くなよ」

 そう言って清ちゃんは、僕にチュウっと口付けた。
 それで終わりではなく、僕の口内に舌を侵入させた。自分から動くキスは初めてだったのか、動きがぎこちなかった。そんなキスに死ぬほど萌えたけど、今はそれより罪悪感の方が勝る。
 僕が泣きながら清ちゃんのキスを受け入れていたら、清ちゃんがおずおずと口を離した。

「俺からキスしてやったぞ。こんなの全然平気だ。それよりどうだった? 感想を言えよ」

 僕はぐしぐし目をこすりながら口を開いた。

「下手で可愛かった。あと、僕の汚い精液の味がして吐きそうになった」
「失礼なやつだな。吐いたらショックで泣くぞ?」
「本当に、こんなまずい精液を飲ませてごめんねぇ。清ちゃん。僕、死んでびるから」

 僕の発言が面白かったのか、清ちゃんは楽しそうにははっと笑った。

「死ぬな。死んだら俺と恋愛できなくなるぞ?」
「それはヤダ。清ちゃんとこれからいっぱい恋愛したい」
「よし、可愛い。勇太。俺をホモにした責任、これからしっかり取ってもらうからな」

 取るよ。喜んで取らせてもらいます。
 僕が力強くうなずくと、清ちゃんはご褒美だと言わんばかりにワシワシと僕の頭を撫でてくれた。

「じゃあ明日から、学校来いよ?」
「うん」
「俺以外にも、友達作れよ?」
「それはヤダ。清ちゃん以外に友達なんていらない」
「お前は本当しょうがねーなぁ……」

 清ちゃんは困ったように笑うと、優しく僕の瞳を覗き込んだ。

「じゃあもうそれでいいよ。思う存分俺に依存しろ」

 うん。これから大いに依存させてもらうよ。
 だって清ちゃんは、僕の全てなんだから。
 僕は涙をぬぐうとギュッと清ちゃんに抱き付いて、コクコクうなずいたのだった。
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