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第十二話 二人の世界
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「ぴょん吉のピンク色の顔は、鮭フレークとご飯を混ぜて作るんだ」
「へー。美味しそう!」
そんな会話を交わしながら、二人は楽しそうにキッチンに立っている。
僕はソファに座り、そんな二人を微笑ましく眺めていた。
「顔のパーツは海苔を切って作る。やってご覧?」
「うん!」
牧田さんは目をキラキラ輝かせながらハサミを手に持ち、海苔をチョキチョキ切っている。
「……上手く切れないなぁ」
「大丈夫。上手上手」
にいちゃんはそう言ってニコニコ微笑んだ。牧田さんもにいちゃんの方に顔を向け、照れたようにえへへと笑った。
「……」
なんか……、この二人すごいな……。
まるで恋愛映画のワンシーンのようだ。見ているだけで胸がキュンキュンしてくる。
美男美女が並ぶと、こんなに映えるものなのか。僕は胸に手を当てて、ほぅ……っと幸せな吐息を漏らしたのだった。
※※※※
玄関で挨拶を済ませた僕たちは、そのあとすぐにお料理教室を開始した。
今日は二人でぴょん吉弁当を作るそうだ。牧田さんがあの可愛いお弁当を自分でも作りたいと強く熱望したためだ。
最初牧田さんはカチコチに緊張していた。だが、にいちゃんが優しいのですぐに心を開いた。
今では楽しそうに二人でおしゃべりしながら料理を作っている。
僕もお手伝いしようかと思ったが、僕にできることは何もないので黙ってソファに座り、二人を眺めていると言うのが今の状況だ。
「んー。なんかこのぴょん吉可愛くないなぁ。この前礼にいが作った時はとっても可愛かったんだけどなぁ」
「ふふ。大丈夫。美雨ちゃんが作ったのも可愛いよ」
二人の会話を聞いていた僕は、驚きのあまり目を見開いた。
え!? 二人とも名前で呼び合ってる! いつの間にそんな仲良くなったの!?
にいちゃんの名前は礼一郎。牧田さんの名前は美雨と言うのだ。
さ、さすが二人とも陽キャだ……!!
親しくなるスピードが半端ない!! 牧田さんを名前で呼ぶなんて、陰キャな僕には到底無理な話だ。にいちゃん……すげぇ……。
二人の陽キャぶりに圧倒されていた僕だが、正直言うと、ちょっとだけモヤッとした。
牧田さん……。なんでにいちゃんのこと『礼にい』って呼ぶの? にいちゃんは僕のにいちゃんなのに……。
そんなことを考えていたら、牧田さんが『出来た!』と叫んだ。
その声を聞いてハッとした僕は、モヤッとした気分を吹き飛ばすためにブンブンと首を振った。
どうやらぴょん吉弁当が完成したようだ。僕はソファから立ち上がり、二人の元へ向かった。
牧田さんが僕に気付き、はしゃいだ様子でお弁当箱を見せてくれた。
「見て見て青田! ぴょん吉弁当出来たよ! 可愛いでしょ?」
「うん。可愛い。それに美味しそうだ」
「えっへへー。礼にいのおかげだよ! ありがとう!」
にいちゃんは『どういたしまして』と言ってニコニコ微笑んだ。
その笑顔を見て、再び僕はモヤッとした。
にいちゃん……。牧田さんが可愛いからデレデレしてる。なんで牧田さんにばっかり笑いかけるの! 僕にも笑いかけて!
そんな思いを込めて、口を尖らせながらにいちゃんを睨んだ。
すると、視線に気付いたにいちゃんが僕を見た。
「陸。どうした? 不貞腐れたような顔して」
「……。別に」
見てくれたのは嬉しいけど、素直に喜べなかった僕はプイッとにいちゃんから視線を逸らした。
……さっきまで幸せな気持ちでいっぱいだったけど、なんか今はあんまり楽しくないな。
せっかく牧田さんが来てくれたのに、こんな気分じゃ申し訳ない。なんとか気持ちを切り替えようと思うのだが、上手くいかなかった。
その間ににいちゃんは三人分の紅茶を淹れてくれた。牧田さんが持ってきてくれたドーナツを食べながら、一休みしようと言う話になったのだ。
ソファに三人で座りながら、楽しくおしゃべりを始める。だけど僕は口下手なので、あまり上手く話せなかった。会話の主導権を握っていたのは牧田さんだ。牧田さんはニコニコ笑いながらにいちゃんに質問攻めをしている。にいちゃんは嫌がる様子もなく、穏やかに受け答えしている。
なんだか孤独を感じた僕は、ポソポソとドーナツを咀嚼した。
甘くて美味しいはずなのに、なぜだかあまり味がしなかった……。
※※※※
一時間ほどおしゃべりを楽しんだあと、『そろそろ帰ろうかな』と言って牧田さんがソファから立ち上がった。
「じゃあ車出すよ。駅まで送ってく」
「えー! 礼にい免許持ってるんだー! すごーい! ありがとう!」
「はは。別に凄くはないよ」
そんな会話をしながら、二人は玄関に向かって歩いてゆく。
もしかして僕の存在忘れてないよね?
不安になったが、とりあえず二人を追いかけた。
三人で車に乗り込み、駅に向かう。
牧田さんが助手席で、僕は後部席だ。この席だと、余計二人の会話に入ってゆけない……。
なんだか面白くない! モヤモヤする。
でも、僕だけ不機嫌な顔をしていたら牧田さんに失礼だと思い、必死にニコニコしていた。
「礼にい。また来週もお料理教室ひらいて」
助手席に座る牧田さんが車の運転をしているにいちゃんにそんなことを言ったので、僕はギョッとした。
「えー。来週も?」
「うん。次はハンバーグ作りたい。礼にい、教えて」
「えー。……しょうがないなぁ。分かったよ」
え!? なんでオッケーしちゃうの!?
ヤダヤダヤダ! オッケーしないで!
僕は心の中で必死に嫌がったが、もちろん表情には出さない。
「やったーー!!!」
牧田さんはバンザイをして喜んでいる。
牧田さんとはうらはらに、僕は泣きそうになってきて、しょんぼりとうつむいたのだった。
「へー。美味しそう!」
そんな会話を交わしながら、二人は楽しそうにキッチンに立っている。
僕はソファに座り、そんな二人を微笑ましく眺めていた。
「顔のパーツは海苔を切って作る。やってご覧?」
「うん!」
牧田さんは目をキラキラ輝かせながらハサミを手に持ち、海苔をチョキチョキ切っている。
「……上手く切れないなぁ」
「大丈夫。上手上手」
にいちゃんはそう言ってニコニコ微笑んだ。牧田さんもにいちゃんの方に顔を向け、照れたようにえへへと笑った。
「……」
なんか……、この二人すごいな……。
まるで恋愛映画のワンシーンのようだ。見ているだけで胸がキュンキュンしてくる。
美男美女が並ぶと、こんなに映えるものなのか。僕は胸に手を当てて、ほぅ……っと幸せな吐息を漏らしたのだった。
※※※※
玄関で挨拶を済ませた僕たちは、そのあとすぐにお料理教室を開始した。
今日は二人でぴょん吉弁当を作るそうだ。牧田さんがあの可愛いお弁当を自分でも作りたいと強く熱望したためだ。
最初牧田さんはカチコチに緊張していた。だが、にいちゃんが優しいのですぐに心を開いた。
今では楽しそうに二人でおしゃべりしながら料理を作っている。
僕もお手伝いしようかと思ったが、僕にできることは何もないので黙ってソファに座り、二人を眺めていると言うのが今の状況だ。
「んー。なんかこのぴょん吉可愛くないなぁ。この前礼にいが作った時はとっても可愛かったんだけどなぁ」
「ふふ。大丈夫。美雨ちゃんが作ったのも可愛いよ」
二人の会話を聞いていた僕は、驚きのあまり目を見開いた。
え!? 二人とも名前で呼び合ってる! いつの間にそんな仲良くなったの!?
にいちゃんの名前は礼一郎。牧田さんの名前は美雨と言うのだ。
さ、さすが二人とも陽キャだ……!!
親しくなるスピードが半端ない!! 牧田さんを名前で呼ぶなんて、陰キャな僕には到底無理な話だ。にいちゃん……すげぇ……。
二人の陽キャぶりに圧倒されていた僕だが、正直言うと、ちょっとだけモヤッとした。
牧田さん……。なんでにいちゃんのこと『礼にい』って呼ぶの? にいちゃんは僕のにいちゃんなのに……。
そんなことを考えていたら、牧田さんが『出来た!』と叫んだ。
その声を聞いてハッとした僕は、モヤッとした気分を吹き飛ばすためにブンブンと首を振った。
どうやらぴょん吉弁当が完成したようだ。僕はソファから立ち上がり、二人の元へ向かった。
牧田さんが僕に気付き、はしゃいだ様子でお弁当箱を見せてくれた。
「見て見て青田! ぴょん吉弁当出来たよ! 可愛いでしょ?」
「うん。可愛い。それに美味しそうだ」
「えっへへー。礼にいのおかげだよ! ありがとう!」
にいちゃんは『どういたしまして』と言ってニコニコ微笑んだ。
その笑顔を見て、再び僕はモヤッとした。
にいちゃん……。牧田さんが可愛いからデレデレしてる。なんで牧田さんにばっかり笑いかけるの! 僕にも笑いかけて!
そんな思いを込めて、口を尖らせながらにいちゃんを睨んだ。
すると、視線に気付いたにいちゃんが僕を見た。
「陸。どうした? 不貞腐れたような顔して」
「……。別に」
見てくれたのは嬉しいけど、素直に喜べなかった僕はプイッとにいちゃんから視線を逸らした。
……さっきまで幸せな気持ちでいっぱいだったけど、なんか今はあんまり楽しくないな。
せっかく牧田さんが来てくれたのに、こんな気分じゃ申し訳ない。なんとか気持ちを切り替えようと思うのだが、上手くいかなかった。
その間ににいちゃんは三人分の紅茶を淹れてくれた。牧田さんが持ってきてくれたドーナツを食べながら、一休みしようと言う話になったのだ。
ソファに三人で座りながら、楽しくおしゃべりを始める。だけど僕は口下手なので、あまり上手く話せなかった。会話の主導権を握っていたのは牧田さんだ。牧田さんはニコニコ笑いながらにいちゃんに質問攻めをしている。にいちゃんは嫌がる様子もなく、穏やかに受け答えしている。
なんだか孤独を感じた僕は、ポソポソとドーナツを咀嚼した。
甘くて美味しいはずなのに、なぜだかあまり味がしなかった……。
※※※※
一時間ほどおしゃべりを楽しんだあと、『そろそろ帰ろうかな』と言って牧田さんがソファから立ち上がった。
「じゃあ車出すよ。駅まで送ってく」
「えー! 礼にい免許持ってるんだー! すごーい! ありがとう!」
「はは。別に凄くはないよ」
そんな会話をしながら、二人は玄関に向かって歩いてゆく。
もしかして僕の存在忘れてないよね?
不安になったが、とりあえず二人を追いかけた。
三人で車に乗り込み、駅に向かう。
牧田さんが助手席で、僕は後部席だ。この席だと、余計二人の会話に入ってゆけない……。
なんだか面白くない! モヤモヤする。
でも、僕だけ不機嫌な顔をしていたら牧田さんに失礼だと思い、必死にニコニコしていた。
「礼にい。また来週もお料理教室ひらいて」
助手席に座る牧田さんが車の運転をしているにいちゃんにそんなことを言ったので、僕はギョッとした。
「えー。来週も?」
「うん。次はハンバーグ作りたい。礼にい、教えて」
「えー。……しょうがないなぁ。分かったよ」
え!? なんでオッケーしちゃうの!?
ヤダヤダヤダ! オッケーしないで!
僕は心の中で必死に嫌がったが、もちろん表情には出さない。
「やったーー!!!」
牧田さんはバンザイをして喜んでいる。
牧田さんとはうらはらに、僕は泣きそうになってきて、しょんぼりとうつむいたのだった。
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