【完結】ヤンデレSランク冒険者は、一生俺のことを離すつもりがないらしい

チョロケロ

文字の大きさ
4 / 5

第四話 狂気のマクベガス

しおりを挟む
 それから一カ月が経過した。
 相変わらず俺はマクベガスの家に居座っている。

 だってマクベガスのやつ、全然俺に帰れって言わないんだもん。それどころか俺が退屈しないよう本とか珍しい菓子をいっぱい買い込んでくるんだぜ?
 マジで至れり尽くせりで最高の一カ月だった。

 でも、そろそろ自分のボロアパートに帰ろうかなと思っている。
 なぜかと言うと、家賃の問題があるからだ。
 俺はマクベガスのように一軒家を持っていない。大家からボロアパートの一室を借りているのだ。そろそろ一カ月分の家賃を支払わないと、追い出されてしまう。
 さすがの俺も、家賃を支払ったあともマクベガスの家に戻ることは出来ない。図々し過ぎるからな。マクベガスの家を出たら最後。この居心地のいい寄生生活は終わりを迎えるのだ。
 ハァ……。極上のベッドとお別れするのは悲しいけど、仕方がないな……。
 マクベガスが仕事から帰ってきたら、帰ることを告げよう……。
 そんなことを思いながら、俺はダラダラと夜を待ったのだった。

※※※※

 夜になりマクベガスが帰宅したので、家に帰ることを伝えた。

「帰りたくねーけどさぁ、家賃払わないと大家にブチギレられるんだよ」
「……」

 きっと、マクベガスはホッとするだろう。
 だって、やっと図々しい俺から解放されるんだぜ?
 良かったぁ……と肩の力を抜くと思ったのだ。
 
 だが、マクベガスは無表情になった。
 喜びなんて一ミリも感じていない。そんな表情をしているので俺は戸惑った。

「マクベガス?」

 不安になって顔を覗き込むと、マクベガスは一瞬で満面の笑みを浮かべた。
 
「家賃のことは心配ないよ。君のアパートは解約したから」
「へ?」
「セシルーの帰るところは、もうこの家しかないよ。一生僕が飼ってあげるから、心配しないで」

 は? アパートを解約した? なんで勝手にそんなことをしたんだ? それにコイツ……俺のこと飼ってあげるって言ったのか?
 へ……なに? 俺飼われてんの?
 さまざまな疑問が押し寄せてきて、俺はなぜか半笑いになってしまった。
 
「……いや、何言ってんの? 冗談キツイぜ」
「冗談じゃないよ。あれ? セシルー、監禁されてることに気付いてないの?」
「は?」
「僕が君を、一カ月前からこの家に監禁しているんだ」

 一字一句言い聞かせるようにはっきり告げられて、俺の背筋が凍った。
 そう言えば、この一カ月間一歩も外に出ていない……。
 
 嫌な予感がして玄関に走った。外に出ようとドアノブを掴んだら、体に電流が走る。
 ビックリしてドアノブを放したら、電流は止まった。
 
「な、なんだこれは!?」

 俺のあとを、さして焦った様子もなくゆっくり追いかけてきたマクベガスが、ニコニコ答える。
 
「ドアノブに魔法をかけたんだ。ビリビリしてドアを開けられないだろう?」
「ふ、ふざけんな! 俺を外に出せ!」
 
 腹が立ってマクベガスの胸ぐらを掴み叫んだ。すると、マクベガスは傷付いたような表情を見せた。
 
「なんで……? なんでそんなことを言うんだい? セシルーは僕のものなのに……」
「いつからお前のものになったんだ、このボケ! いいから外に出せよ!」
 
 マクベガスは真っ青な顔色になり、ガタガタと震え始めた。
 
「嫌だ……。僕を否定しないで……。セシルーに嫌われたら僕……僕……」
 
 なんだコイツは? 思っていたよりヤバい奴なのかもしれない。
 悪寒を感じていたら、マクベガスに痛いくらいに腕を掴まれた。
 振り解こうと腕を振ったが、いくら頑張っても離れなかった。

「痛ーな! このアホ! 折れんだろうが!」
「……」
 
 さすがはSランクだなぁ。力が半端ねーわと驚いていたら、物凄い力で床に押し倒された。
 マクベガスは俺に馬乗りになり、狂ったように叫ぶ。
 
「セシルーは僕のだ! 監禁して一生外には出さない!」
「何言ってんだ、お前! 怖すぎるぞ!」
「セシルー……。セシルー……」

 マクベガスが震える指先で俺のシャツのボタンを外し始めた。
 なにをしようとしているのか分かり、背筋に冷たい汗が流れ落ちる。

「テメー! こんな状況でヤルつもりか!?」
「……」

 必死になって抵抗したが、FランクがSランクに力で敵うはずがない。
 両腕を片手一本で押さえ付けられ、空いた手でどんどん服を脱がされてしまう。
 そのまま指で慣らすこともなく、マクベガスは無理矢理俺のケツ穴に勃起したチンコをねじ込んだ。

「……っ」

 毎晩抱かれているのでそんなに痛くはないが、ローションがないので滑りが悪い。
 それでもマクベガスは腰を引かない。
 頭がおかしくなってしまったかのように、無茶苦茶に腰を振りたくっている。

 コイツ……狂っている……。
 おおいに引いてしまったが、マクベガスがポロポロ涙を流しながら挿入しているのを見て、少し可哀想に思ってしまった。
 
「愛してる……。愛しているんだ、セシルー。僕を拒絶しないで……。僕を受け入れて……」
「……」
 
 ああ……そうか。コイツ、俺のこと好きなのか……。
 好きだから監禁なんかしたのか。
 好きだから俺を抱いたのか。
 好きだから俺の喜びそうなことを一生懸命考えて、行動に移してくれたのか。

「……」

 マクベガスの狂気に満ちた告白を聞いて、俺はちょっとだけ嬉しくなってしまった。
 レイプされてるくせに喜ぶなよと思うかもしれないが、ここ一カ月マクベガスに甘えまくっていたので、情が移ったのだ。
 
 マクベガスは気持ちが高ぶっているようで、射精してもなかなか抜いてくれなかった。
 俺のケツ穴が精液まみれになり、マクベガスが動くたびにグポグポといやらしい音がする。
 それでもマクベガスは俺を犯し続けた。
 体力のない俺はその精力についていけず、いつの間にか気絶してしまったのだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】クールなイケメンに育った愛弟子は、なぜか俺にそっけない

チョロケロ
BL
【愛弟子×師匠】 ドラテナは大陸一の魔導士だ。 そんなドラテナの家に、マルニル王国の王宮騎士が訪ねてきた。なんでもドラテナに仕事を頼みたいのでマルニル王国に来てほしいらしい。仕事の内容を聞いていたら、懐かしい名前が出てきた。その名はセラピドだ。 セラピドはかつてドラテナの弟子だった。久しぶりにセラピドに会いたいと思ったドラテナは仕事を受けることにした。嬉々としてマルニル王国に向かったドラテナ。だが、再会したセラピドは素っ気ない。 そんなのどうでも良い。とにかく再会出来たのが嬉しかったドラテナは、セラピドを飲みに誘うのだった。 ※ムーンライトノベルズ様でも投稿しています。 宜しくお願いします。

推しぬいを作って愛でてたら、本人に見られた

チョロケロ
BL
幼馴染の翔平に恋をしている比呂は、その気持ちを伝えるつもりはなかった。その代わりに翔平のぬいぐるみを作って愛でていたら、その姿を本人に目撃されてしまうのであった。 ※宜しくお願いします。 ※ムーンライトノベルズ様でも公開しています。

余命半年の俺を、手酷く振ったはずの元カレ二人が手を組んで逃がしてくれません

ユッキー
BL
半年以内に俺は一人寂しく死ぬ。そんな未来を視た。きっと誰も悲しむ人は居ないだろう。そう思っていたから何も怖くなかった。なのにそんな俺の元に過去手酷く振り、今では世界的スターとなった元カレ二人がやってきた。彼らは全てを知っていた。俺がどうして彼らを振ったのか、そして俺の余命も。 全てを諦めた主人公と、主人公を諦めきれないイケメンサッカー選手とシンガーソングライターの再会が導く未来は?

弟と妹より劣る僕が自信家を演じてたら、部下にバレた件

ゆきりんご
BL
【重い感情を隠している年下敬語攻め×自己肯定感低い年上受け】 イリアスは職場で「優秀で顔もそこそこ良くて頼りになる上司」を演じているが、本当は自信がない。付き合っていた相手に振られることが続いてさらに自信をなくした。自棄になろうとしていたところを、気になっていた部下に止められて、成り行きで体の関係を持つことになり……?

【完結】神童と呼ばれた後輩に懐かれた。それはいいんだけど、ちょっと懐きすぎじゃない!?

チョロケロ
BL
魔法省で働くロレンスの元に、新入社員がやってきた。その名はキーランと言う。十八歳で子供の頃は神童と呼ばれていた少年だ。 だが、幼い頃から周りにちやほやされていたらしく、もの凄く生意気な少年だった。 そんな少年の教育係になってしまったロレンス。 嫌々指導していたのだが、あることをきっかけにもの凄く懐かれてしまった。ロレンスの家で一緒に夕飯を食べるくらい仲良くなり、キーランのことを少し可愛いと思うようになっていた。そんなある日に、二人の間にある出来事が起こったのだった。 ※ムーンライトノベルズ様でも投稿しています。 ※よろしくお願いします。

【BL】SNSで出会ったイケメンに捕まるまで

久遠院 純
BL
タイトル通りの内容です。 自称平凡モブ顔の主人公が、イケメンに捕まるまでのお話。 他サイトでも公開しています。

「大好きです」と言ったらそのまま食べられそうです

あまさき
BL
『「これからも応援してます」と言おうと思ったら誘拐された』のその後のお話 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ リクエストにお答えしましてその後のお話🔞を書きました。 ⚠︎ ・行為に必要な色んな過程すっ飛ばしてます ・♡有り

嫉妬しちゃうくらい君が好き!

チョロケロ
BL
クリムは二年付き合った彼氏、リズトリアと半年前から同棲している。つまり、幸せの絶頂だった。ある日リズトリアから紹介したい人がいると言われる。名前はメリーと言ってリズトリアと同じ冒険者らしい。喜んで会うことにしたクリム。だが、メリーに会った瞬間、その幸せに不穏な影がさした。それはメリーがもの凄い美しかったからだ。リズトリアを信じたい気持ちはあるが、いつかメリーに心を奪われてしまうのではないかと不安になる受けのお話です。 ※ムーンライトノベルズ様でも投稿しています。 宜しくお願いします。

処理中です...