私がいる。

ゆき

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私の世界

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いい友達が周りにいて、家族もいる。
なのにどうして私はこんなにも孤独なんだろう。
友達と話していて、ふと思うことがある。
家族といて、ふと思ってしまう。

「死にたい。消えたい。どこか遠くへ行きたい。」

神様、なぜ私はこんなにも、変われないのかな・・・。

ー高校1年生ー

「琴葉、もう時間じゃないの?早く行きなさい。」

「うん。」

私の名前は 飯塚 琴葉。今高校1年生。
部活はバスケに入っていて、毎日練習をしている。

「じゃあ、いってきます。」

「いってらっしゃい。」

あぁ、またいつもの毎日が始まる。
平凡な毎日が。

「こーとは、何そんな暗い顔してるの?」

「かーちゃん、おはよう。・・・そんな顔してるかな?」

「おはよう!いつものことちゃんにもどったー!!」

この子は石黒 かなで。通称かーちゃん。
私と同じ高校1年生で、バスケ部のエース。
心はまだ子供なのか、アンパンマンとかそういう系が大好き。

「やっぱことちゃんは明るくなくちゃ!かなでもさみしいよ!」

「うんっそうだよね」

そう、私はめんどくさい性格を持っている。
人前では笑ったりバカやったりしてみんなを笑わせる係。
中学生のころイジメられてから、基本的友達には笑ったり明るい自分でふるまってる。
めっちゃくちゃめんどくさい性格だと自分でも思う。

かーちゃんと一緒に教室に入ると、いつものメンバーのみんなが集まっていた。

「こっちゃん、みーちゃん、るーちゃんおっはよう!!」

「おはよう!ことちゃん今日も元気だね」

「おはよう~」

「朝からうるさいわ!」

今私が挨拶をしたみんな。上から今井るいな(るーちゃん)
荒川ことね(こっちゃん)、岩井みり(みーちゃん)。

かーちゃんと私を入れて、5人でいつも一緒にいる。
同じクラスになってもう何か月か経つけどやっぱりまだ素は隠してる。

「ねえ!そろそろ文化祭だよ!?」

「あ~確かにそろそろだね」

「なにだすなにだす!?」

「1年生はだせないよww」

「はいばか~」

私たちの高校でもうそろそろ文化祭が始まる。
3日間の文化祭。1年生はまだお店は出せないらしい。
1日目は強制参加なんだけど、今からでも不安が募る・・・。
このメンバーで行動するとかならず
るーちゃん、かーちゃんペア
みーちゃん、こっちゃんペアに分かれるのだ。
私はいつもみーちゃん達と行動してるんだけど・・・。
行きたくない。

「でも、その前にマラソンあるよねw」

「うわ!忘れてた・・・。最悪やん」

「こっちゃん走るの苦手だもんね」

「がんばろ~・・・。」

マラソン大会のことすっかり忘れてた!
文化祭の前にマラソン大会いあるのか・・・。
しかも今日から練習始まるし・・・最悪。


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