私がいる。

ゆき

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信じるとは

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もめ事があってから月日が経って
なおこちゃん達と普通に戻った。
でも、学校に来ないといった子は、それ以来学校に来ることはなくなり
私は、もう二度と人を信じることをやめた。
それ以来、すごくいい自分を作った。
明るくて、頼りにされて、おもしろくて
確実に嫌われない私を作った。

3年の冬。
誕生日が来て車の免許をとれる年になった私は教習所に通った。
そこには中学の時の友達がいて、教習所は楽しかった。

「次講習?」

「いや!乗車!!」

「まじかーことちゃんがんばれ!じこるなよ!」

「じこらないから!ww」

友達とふざけあいながら教習を受けている。
友達とふざけているとあっという間に終わりの時間になった。
そこは無料の送迎バスがでていて、運転手さんは若い男の人とおじいさんだった。

その日の帰りは若い男の人だった。
私は話しかけるのが苦手でずっと黙っていると、いつのまにか車内に2人きりになっていた。
よりによって、私が一番最後の送迎だったのだ。
私がなんか話しかけようかそわそわしていると

「あれ?家こっちだっけ!」

「え・・・あっはい!あってます。」

「よかったー!俺この道通ったことないから案内よろしくね!」

「わかりました!ww」

男の人から話しかけてくれた。
この日から私の地域はこの男の人(越野さん)の担当になったらしくて
帰りも迎えも越野さんが来てくれた。

越野さんは優しくてかっこよくてとにかく私は夢中になっていた。
雨の日予約を忘れた私が歩いているとひろってくれたり、
仮免許合格するとグーをだしてきておめでとうって言ってくれたり
すごくうれしくて、気づいたら好きになっていた。

そこから私は友達に

「ねえ!!今日も越野さんだったー!幸せ」

「本当おまえ毎日毎日越野さんだな、どんだけ好きなの」

「超好き、やばいー今日もイケメン」

「もう、ばかじゃんw」

教習所が楽しくてしょうがなかったとき、送迎のバスの運転手さんの新しい人が来た。
見た目はヤンキーチックでかなり怖そうだ。
その人が本格的に送迎をするようになると担当地域が私の地域になってしまい
越野さんとはだんだん会う機会がなくなった。

「はぁ、今日も越野さんじゃなかった・・・」

「どんまーい」

「もうむり、やっていけない」

「どんだけおちてんの。ほら講習いくよ」

「んーやだーーー!」

越野さん一筋だった私はあえなくなってすごくさみかった!!
でもその新しくなった運転手さんとまたもや2人きりになってしまった・・・。
外見怖いし話しかけたくなかったけど、
その人も道が分からなかったらしくてそこからだんだん話していくうちに
楽しくなってきた。

少し仲良くなったとき

「外見ヤンキーですよね!怖いです」

と話すと

「そんなことないですから!ヤンキーじゃないです」

とかいって話してみると本当にすごく楽しくて
次第に友達になっていたw

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