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ある田舎に住んでいる白髪の多いお爺さんは木の下で本を読んでいた、しかしそのお爺さんの寿命も長くなくその本の最後のページを読んだところで息を引き取った
お爺さんの持っていた本は地面に落ちていき静かな田舎に本の落ちた音が響く
少しして風が吹き途中のページだった本がパラパラとめくれタイトルが書かれているページに変わった
その本のタイトルとは『世界で一番幸せと言われた男』であった
「オギャー、オギャー、オギャー、、、」
ある田舎にある一つの家からとても元気な産声が上がった
「無事に産まれましたよ、よかったですねー」
のびのびとした声の主は田舎で医者兼助産師をやっているマリーという女性だ
「ええ、この子が無事に産まれてよかったわ」
そして、赤ちゃんを抱えているブロンドヘアの女性が赤ちゃんの母親シエラである
「この子のお父さんを呼んできますね?」
「ええ、お願い」
マリーが出て行きドアが閉まった音がした、と思ったらすぐにドアが開きブラウンヘアの男性が入ってきた
「おお、無事に産まれたのか、、、良かった、、、で男の子なのか?」
優しげに質問をしているこの男はこの赤ちゃんの父親ニックである
「ええ、男の子よ」
「じゃあ、名前はヌールだな」
これは子供が生まれる前に決めておいたことであった男の子が生まれたらニックが、女の子が生まれたらシエラが名付けをすると
だがシエラはニックのセンスのなさを知っているため男の子が生まれた場合の名前を考えていたのだがそれも杞憂に終わった
「ヌール、、、いい名前ね、、これはあなたが考えたの?」
「、、まぁな、、、ちょっとだけ義母さん達からのアドバイスもあるけど、、、」
最後の言葉は、とても大の大人から出た声とは思えないほどか細く小さい声だったがシエラは聞き逃さずはぁーと少しため息をついた
「まぁ、変な名前つけられるよりはマシだものね、、、」
「グサッ、、、シエラ、言葉にトゲがあるよ?傷ついたよ?」
「それにしてもヌールは生まれたばかりだというのにとても可愛らしいわね」
「ああ、本当にとても可愛くて、綺麗だ、、、」
「綺麗、、、たしかにヌールは可愛いというより綺麗という言葉の方が似合うわね」
「ああ、ヌールのためにも戦争なんてものが始まらなければいいんだけどな」
「ええ、、、」
ニックが言った戦争とは西の国シェーランが魔道具に必要不可欠と言われる魔法石を手に入れるため植民地を増やすための戦争のことだ
ドルクス国はシェーランからは2個の国をまたいだところにあるしかし、今のシェーランの勢いは凄まじく近いうちにシェーランから離れたこの地、ドルクス国にも被害が及ぶと予想されており、戦争が始まらないと言うのはまさに夢物語であった
「、、、戦争にこの子だけは巻き込みたくないな、、」
小さな声でまたニックは呟いたが先程気づいたはずのシエラは今度は小さく頷いただけだった
シエラはこの戦争は避けられないものと分かっておりヌールが必ずどんな形でも関わってくるのは分かっていたからだ
そして今度はシエラが小さな声でヌールに
「ごめんね、、、こんな時代に生んじゃって」
と呟いた
しかしヌールの反応は
「キャッ、キャッ」
と可愛らしく笑ったため
2人は微笑みながらヌールを優しく撫でた
お爺さんの持っていた本は地面に落ちていき静かな田舎に本の落ちた音が響く
少しして風が吹き途中のページだった本がパラパラとめくれタイトルが書かれているページに変わった
その本のタイトルとは『世界で一番幸せと言われた男』であった
「オギャー、オギャー、オギャー、、、」
ある田舎にある一つの家からとても元気な産声が上がった
「無事に産まれましたよ、よかったですねー」
のびのびとした声の主は田舎で医者兼助産師をやっているマリーという女性だ
「ええ、この子が無事に産まれてよかったわ」
そして、赤ちゃんを抱えているブロンドヘアの女性が赤ちゃんの母親シエラである
「この子のお父さんを呼んできますね?」
「ええ、お願い」
マリーが出て行きドアが閉まった音がした、と思ったらすぐにドアが開きブラウンヘアの男性が入ってきた
「おお、無事に産まれたのか、、、良かった、、、で男の子なのか?」
優しげに質問をしているこの男はこの赤ちゃんの父親ニックである
「ええ、男の子よ」
「じゃあ、名前はヌールだな」
これは子供が生まれる前に決めておいたことであった男の子が生まれたらニックが、女の子が生まれたらシエラが名付けをすると
だがシエラはニックのセンスのなさを知っているため男の子が生まれた場合の名前を考えていたのだがそれも杞憂に終わった
「ヌール、、、いい名前ね、、これはあなたが考えたの?」
「、、まぁな、、、ちょっとだけ義母さん達からのアドバイスもあるけど、、、」
最後の言葉は、とても大の大人から出た声とは思えないほどか細く小さい声だったがシエラは聞き逃さずはぁーと少しため息をついた
「まぁ、変な名前つけられるよりはマシだものね、、、」
「グサッ、、、シエラ、言葉にトゲがあるよ?傷ついたよ?」
「それにしてもヌールは生まれたばかりだというのにとても可愛らしいわね」
「ああ、本当にとても可愛くて、綺麗だ、、、」
「綺麗、、、たしかにヌールは可愛いというより綺麗という言葉の方が似合うわね」
「ああ、ヌールのためにも戦争なんてものが始まらなければいいんだけどな」
「ええ、、、」
ニックが言った戦争とは西の国シェーランが魔道具に必要不可欠と言われる魔法石を手に入れるため植民地を増やすための戦争のことだ
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「、、、戦争にこの子だけは巻き込みたくないな、、」
小さな声でまたニックは呟いたが先程気づいたはずのシエラは今度は小さく頷いただけだった
シエラはこの戦争は避けられないものと分かっておりヌールが必ずどんな形でも関わってくるのは分かっていたからだ
そして今度はシエラが小さな声でヌールに
「ごめんね、、、こんな時代に生んじゃって」
と呟いた
しかしヌールの反応は
「キャッ、キャッ」
と可愛らしく笑ったため
2人は微笑みながらヌールを優しく撫でた
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