世界で一番幸せと言われた男

bailed

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あのりんご事件の約1時間後

「ヌール?準備できたー?」


「うん!できたよー!」


と言い2階の階段から降りて来たのはお出かけ用の服を着込んだヌールであった


「おしっ、準備が出来たなら行くか!」


ニックは皮の鎧に身を包み腰には柄から鞘まで真っ黒な剣を腰に刺し万全の状態で玄関で待機していた


「おとーさん、かっこいいねー!」


「おう!何があっても守ってやるからな!」


といいニックはヌールに力こぶを作って見せた


するとシエラがふてくされたように


「私は?私はどうなの?」


とヌールに聞いてきたのでヌールはちょっと怖気づきながらも


「おっ、おかーさんもキラキラしてて綺麗!」


というとすぐに機嫌を取り戻し

「あら、そう?ヌール、あなたもカッコいいわよ」

といいヌールの頭を撫でた


「よし、皆んな準備出来たみたいだし行くか!」

「うん!」

「ええ」


そういうなり皆んな元気よく家を飛び出した














ここは住宅街からしばらく離れた場所
ヌテーラ平原


「おとーさん!ここ綺麗な場所だねー!」


「ああ、そうだ!あの木の下でお弁当食べないか?」


「うん!そうする!」















早速皆んなで木の下に集まり弁当を食べようと思ったところに白髪のおじいさんが立っていた

「おや、珍しいのうこんなところに子連れでどうしたんじゃ?」


「ピクニックきたのー!おじさんだれー?」


「ほっほっほっ、名乗るほどのものでもないわい、何もしないからそこのお二人さんも警戒を解いてくれ」


そういいつつ剣に手を当て警戒するニックといつでも魔法を打てるように片手を気持ち前に置いていたシエラに警戒はいらないと促した

「これはすまない、あなたに敵意がないのは分かっていたのだが子供もいるので警戒してしまってな」


「ええ、そうね、申し訳ありませんでした」


「よいよい、子供を守るため警戒するのは素晴らしいことじゃからな」


「ところでおじさん何してるの?」


とヌールがいい3人とも毒気が抜かれたところでお爺さんが発言した

「いやな、、この子には才能があるって事が分かってな、、しかしお前さんらその様子じゃと儂に修行させようとは思わんだろう?」


そうお爺さんが言ったことで今までヌールのことを考えていたシエラ、ニックは頭を悩ませた

このまま自分達と一緒にいてこの子を楽させるのが幸せになるのか

それともこのお爺さんを信用してヌールを預け自分の身は自分で守れるようにしてもらうのがいいのか

そう自分に自問自答している時に当事者のヌールが言葉を発した


「僕このお爺さんとしゅぎょうする!このお爺さん優しそうだし!」


と明るく言った

それが決め手となったのかシエラとニックは2人でアイコンタクトし、頷く


「では、ヌールもこう言っていることですしあなたのところでうちのヌールを見ていただけますか?」

「ええ、私からもお願いします、ですが絶対にヌールに危険なことはしないと約束していただけますか?」

と2人が言うとお爺さんは意外だったのか少し驚いたあと、笑顔を作った


「了解じゃ、出来るだけ危険な修行内容は避けよう、、、それにしても意外よのう?どうしてこんな見ず知らずの爺ィに子供を預けようと思ったのだ?」


それもその通りである、見ず知らずのお爺さんに子供を預けるなど親としてなにかが欠けているとしか思えない行動である、だがしかしそれは普通の子供の場合である


「うちのヌールは見る目がありますからね、、ヌールが認めたってことはあなたが何かを企んでいると言うわけでもないでしょう」

「ええ、うちのヌールは賢い子だものね」


「そうか、それじゃあ責任を持ってヌールを強くしてやるわい、、、では今から修行を、、、と言いたいところじゃが今日はお主ら遊びに来たのだろう?」


「ええ、今日は何故かヌールがピクニックに行きたいと言ったものですから」


それを聞くとお爺さんは今までの笑顔よりももっと深い笑顔を作った

「そうかい、そうかい、ならば今日は3人でピクニックを楽しみなさい修行は明日からこれる日は毎日この平原にある岩のところまで来なさい」

といい、お爺さんが離れていこうとする


「お爺さんも一緒にお昼食べる?」

とヌールが言うと


「ほっほっほっ、今日は3人で楽しみなさい、、、でもまた今度機会があれば一緒におよばれしてもいいかのう?儂はピクニックなどと言うものを一度もやったことがないから楽しそうでのう」


「うん!じゃあ今度一緒にピクニックしようね!」


「うむ、ありがとのう。それじゃピクニック楽しむんじゃぞ?」


「うん!じゃあねー」


「さようならじゃ、ほっほっほっ」


と言い生えている白い髭をさすりながらお爺さんは歩いて行くとすぐに蜃気楼のようなものができて消えていった







「あの人寂しそうだったな、、、」

とポツリとヌールが呟いた
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みんなの感想(1件)

異味 梛  imi nagi

めちゃめちゃ、話に吸い込まれました。
何故か分からないけど、続きがとても楽しみになりました。

2018.11.01 bailed

ありがとうございます!
これからも続きを投稿していきますので是非読んで頂けたら嬉しいです。

解除

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