まいにち冒険者

詩月ミゲル

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1月

1/2(木)卵スープ

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属性持ちや魔法使いであれば生活魔法を使うには十分な量の魔素が戻る。

一部の酒場や食堂が営業を再開し、新年の特別メニューを出す日だ。
休魔法日を挟むのでいつも通りの食材が手に入らないのだ。

ギルド長の奥さんが火の属性持ちなので毎年この時期に料理を振る舞ってくれるのだ。
正職員ではないが、ルヴァと仲がいいおかげで毎年俺も呼んで貰えている。

今年はショコラも誘われたので不死鳥もどきの卵スープ持参で一緒に参加した。

この土地の食べ方だと卵はオムレツかパンやケーキの材料になるが、大人数でこの時期に食べるなら遠い国の料理である卵入りのスープが最適だ。

先にスープを作り後から溶き卵をゆっくり流し入れるのだが細く長く固まり、混ぜると粉々になるのだ。

器にちょっと残った溶き卵はパンに吸わせて焼いて食べた。
レア素材だし縁起ものなので一切無駄にしない。


【補足】
卵はさすがに1つでは足りないので卵液の段階で普通の卵も足してます。
不死鳥もどきの卵の黄身は鶏よりちょっと濃い程度です。
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