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ブレイドビートル討伐
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気分よく目が覚めた。
起き上がると、ベネットがこっちを見ていたので「おはようさん」と傘の部分にポンと手を置くと、丸っこい体を震わせて応えてくれた。
動物には懐かれない方なので、ちょっとだけ嬉しい。
さて、今日からまた気を取り直して頑張るか。
あの小娘四人組に仕返しもしたいところだが、当面の生活のためにクエストをこなさなくては。
朝食を済ませると、冒険者ギルドに向かった。受付で適当なクエストを受けたいと伝えると、近場の村に出現したという、ブレイドビートルの討伐を勧められたので、そのクエストを受けた。
街から出て、ブレイドビートル討伐依頼を発注した村に向かって街道を歩いている。
街中では、菌糸の状態で俺に巻き付いていたベネットだが、キノコの形に戻って、ポヨポヨと跳ねるように付いてきている。時折、虫やトカゲなどを、菌糸で捕らえて食べているようだ。
ふと、腰に手をやると、そこにあるはずの剣はなかった。そういや、剣も盗られたんだっけか。
新しく買う金もないし、Dランクのブレイドビートルくらいなら体術と魔法でどうにでもなる。ベテラン冒険者舐めんなよ?
ブレイドビートルは体長50cm程度の魔蟲で、角が鋭利な剣のようになっており、結構な速度で飛行する。クヌギーラという木を好み、鋭い角で切りつけて、染み出した樹液を吸う。
基本的には人を襲わないが、縄張りに侵入すると襲い掛かってくるから、人の生活圏に出現した場合は、放置するわけにもいかない。
外殻が硬いので、やみくもに武器を振るってもなかなか倒せない。駆け出し冒険者が命を落とすこともある危険な魔蟲だ。
だが動きは単純で真っ直ぐ標的に向かって飛ぶだけなので、落ち着いて見切ればどうということはない。
外殻が硬いといっても、俺ほどのベテランになれば、気合を入れて拳打を当てると外殻を貫通できるし、外殻に覆われていない腹部を攻撃すればイチコロだ。俺は魔法だって少々心得があるし、Dランクごとき目じゃないんだよ。
「こちとら長年冒険者をやってるんだ、油断さえしなければあんな小娘ごときに、遅れを取ったりしなかった!」
怒りがぶり返してきて、苛立ちを漏らしながら歩いていると、茂みがガサリと揺れ、蛇が飛び出してきた。咄嗟に首根っこを掴み、もう片方の手で胴体を捕まえた。
1mほどの長さで、灰色の体に毒々しいオレンジの斑点が規則正しく並んでいる。こいつは『アラグス』。小動物を主食にしていて、麻痺毒を持っている。攻撃的な奴ではないが、稀にこうして襲い掛かってくることもある。
……俺が大声を出したから、驚いて飛び掛かってきたのかもしれんな。一応危険な毒持ちなので、始末しておくか。その時、ベネットの念話が聞こえてきた。
「その蛇、食べたい」
「別に構わんが……」
俺がアラグスを差し出すと、ベネットは菌糸を伸ばして蛇を包みこむ。数秒後に菌糸をひっこめると、蛇の姿は跡形もなかった。
「おいしかった」
「そうか、良かったな……」
あっという間に、骨まで綺麗に消化してしまったのか。少しだけ背中がゾクッとした。
村に着くと、村長に軽く話を聞いてから、村周辺の探索を始めた。ほどなく、木が鋭く切りつけられた痕跡をいくつも発見した。切り口はまだ乾いておらず新しい。
「近くにいるな……」
「ウィル、近く、魔蟲、五匹いる」
「お前、分かるのか? ちょいと危険だから下がってな」
俺は呼吸を整え、拳を握り締める。
ブーンという大きな羽音と共に、こちらへ突っ込んでくる一匹のブレイドビートル。その角を両手で挟み込み、勢いのまま地面に叩きつけた。
ブレイドビートルは地べたに転がり、腹を無防備に晒してピクピク痙攣している。すかさず氷の魔法で楔を作り、急所に刺し込んで息の根を止めた。
魔法で氷の剣やら槍やらを作り出して、敵に撃ち込むのには相応の魔力やセンスがいるが、この程度ならたいして魔力のない俺にだってできる。
それにしても、今日はすこぶる調子がいいな。残りもサクッと仕留めてやる。残りの四匹も勢いよく飛び掛かってくるが、そのすべてを軽く躱してやった。
さて、どうやって料理してやろうか? そう考えていると、ベネットがブレイドビートルたちに向かって何かを打ち込んだ。命中したブレイドビートルは、次々地面に落ちて動かなくなった。
俺はベネットに「今のはなんだ?」と尋ねた。
「胞子、固めて、撃った」
へー、胞子ねぇ……。俺が感心していると、念話が続けて聞こえる。
「これ、食べていい?」
「ああ、いいぞ。でも、角や外殻は討伐証明として持って帰りたい。残しておいてくれ」
ベネットが菌糸をシュルシュルと伸ばし、ブレイドビートルたちの死体を包み込むと、瞬く間に角と外殻だけが残された。
解体の手間が省けたな。しかもかなり綺麗に必要部位だけが残っている。
「これ、おいしかった。でも、ウィルの方が、おいしい」
「あ、あぁ。また血を吸わせてやるからな……」
背中にゾクっと悪寒が走り身震いしていると、ベネットはさらに続ける。
「あと、能力、奪った」
ベネットは菌糸を伸ばし、それの先端部分を剣のよう硬化させ、近くに生えている木を斬りつけた。すると、硬そうな樹皮にあっさりと刃が通り、木を両断してしまった。
能力っていうか、ブレイドビートルの身体的な特徴のような気もするが……。それにブレイドビートルの角よりもより切れ味がいい。
「お前は凄い奴だな!」
俺が褒めると、ベネットの丸い身体がぴょこっと跳ねた。嬉しそうなので、思わず口元が緩む。
ブレイドビートルを喰って少し大きくなった相棒と共に、帰路についた。
日が暮れる前に街に戻ってきた。
想定よりもかなり早く帰れたな。ベネットのおかげで効率よく狩れたし、解体も一瞬だった。こいつは優秀な相棒だな。
冒険者ギルドに向かい、受付嬢に討伐完了報告して、素材部位の買取を頼んだ。
受付嬢は「少々お待ちください」と奥に引っ込んでいき、少し待っていると、お金を持って戻ってきた。
思っていたよりいい金額になったな。これでしばらくは安心だ。今夜はザックのやつに奢ってやるか。
冒険者ギルドから出ようと扉に向かって歩き出すと、あの美少女四人組のパーティーが建物に入ってきた。
起き上がると、ベネットがこっちを見ていたので「おはようさん」と傘の部分にポンと手を置くと、丸っこい体を震わせて応えてくれた。
動物には懐かれない方なので、ちょっとだけ嬉しい。
さて、今日からまた気を取り直して頑張るか。
あの小娘四人組に仕返しもしたいところだが、当面の生活のためにクエストをこなさなくては。
朝食を済ませると、冒険者ギルドに向かった。受付で適当なクエストを受けたいと伝えると、近場の村に出現したという、ブレイドビートルの討伐を勧められたので、そのクエストを受けた。
街から出て、ブレイドビートル討伐依頼を発注した村に向かって街道を歩いている。
街中では、菌糸の状態で俺に巻き付いていたベネットだが、キノコの形に戻って、ポヨポヨと跳ねるように付いてきている。時折、虫やトカゲなどを、菌糸で捕らえて食べているようだ。
ふと、腰に手をやると、そこにあるはずの剣はなかった。そういや、剣も盗られたんだっけか。
新しく買う金もないし、Dランクのブレイドビートルくらいなら体術と魔法でどうにでもなる。ベテラン冒険者舐めんなよ?
ブレイドビートルは体長50cm程度の魔蟲で、角が鋭利な剣のようになっており、結構な速度で飛行する。クヌギーラという木を好み、鋭い角で切りつけて、染み出した樹液を吸う。
基本的には人を襲わないが、縄張りに侵入すると襲い掛かってくるから、人の生活圏に出現した場合は、放置するわけにもいかない。
外殻が硬いので、やみくもに武器を振るってもなかなか倒せない。駆け出し冒険者が命を落とすこともある危険な魔蟲だ。
だが動きは単純で真っ直ぐ標的に向かって飛ぶだけなので、落ち着いて見切ればどうということはない。
外殻が硬いといっても、俺ほどのベテランになれば、気合を入れて拳打を当てると外殻を貫通できるし、外殻に覆われていない腹部を攻撃すればイチコロだ。俺は魔法だって少々心得があるし、Dランクごとき目じゃないんだよ。
「こちとら長年冒険者をやってるんだ、油断さえしなければあんな小娘ごときに、遅れを取ったりしなかった!」
怒りがぶり返してきて、苛立ちを漏らしながら歩いていると、茂みがガサリと揺れ、蛇が飛び出してきた。咄嗟に首根っこを掴み、もう片方の手で胴体を捕まえた。
1mほどの長さで、灰色の体に毒々しいオレンジの斑点が規則正しく並んでいる。こいつは『アラグス』。小動物を主食にしていて、麻痺毒を持っている。攻撃的な奴ではないが、稀にこうして襲い掛かってくることもある。
……俺が大声を出したから、驚いて飛び掛かってきたのかもしれんな。一応危険な毒持ちなので、始末しておくか。その時、ベネットの念話が聞こえてきた。
「その蛇、食べたい」
「別に構わんが……」
俺がアラグスを差し出すと、ベネットは菌糸を伸ばして蛇を包みこむ。数秒後に菌糸をひっこめると、蛇の姿は跡形もなかった。
「おいしかった」
「そうか、良かったな……」
あっという間に、骨まで綺麗に消化してしまったのか。少しだけ背中がゾクッとした。
村に着くと、村長に軽く話を聞いてから、村周辺の探索を始めた。ほどなく、木が鋭く切りつけられた痕跡をいくつも発見した。切り口はまだ乾いておらず新しい。
「近くにいるな……」
「ウィル、近く、魔蟲、五匹いる」
「お前、分かるのか? ちょいと危険だから下がってな」
俺は呼吸を整え、拳を握り締める。
ブーンという大きな羽音と共に、こちらへ突っ込んでくる一匹のブレイドビートル。その角を両手で挟み込み、勢いのまま地面に叩きつけた。
ブレイドビートルは地べたに転がり、腹を無防備に晒してピクピク痙攣している。すかさず氷の魔法で楔を作り、急所に刺し込んで息の根を止めた。
魔法で氷の剣やら槍やらを作り出して、敵に撃ち込むのには相応の魔力やセンスがいるが、この程度ならたいして魔力のない俺にだってできる。
それにしても、今日はすこぶる調子がいいな。残りもサクッと仕留めてやる。残りの四匹も勢いよく飛び掛かってくるが、そのすべてを軽く躱してやった。
さて、どうやって料理してやろうか? そう考えていると、ベネットがブレイドビートルたちに向かって何かを打ち込んだ。命中したブレイドビートルは、次々地面に落ちて動かなくなった。
俺はベネットに「今のはなんだ?」と尋ねた。
「胞子、固めて、撃った」
へー、胞子ねぇ……。俺が感心していると、念話が続けて聞こえる。
「これ、食べていい?」
「ああ、いいぞ。でも、角や外殻は討伐証明として持って帰りたい。残しておいてくれ」
ベネットが菌糸をシュルシュルと伸ばし、ブレイドビートルたちの死体を包み込むと、瞬く間に角と外殻だけが残された。
解体の手間が省けたな。しかもかなり綺麗に必要部位だけが残っている。
「これ、おいしかった。でも、ウィルの方が、おいしい」
「あ、あぁ。また血を吸わせてやるからな……」
背中にゾクっと悪寒が走り身震いしていると、ベネットはさらに続ける。
「あと、能力、奪った」
ベネットは菌糸を伸ばし、それの先端部分を剣のよう硬化させ、近くに生えている木を斬りつけた。すると、硬そうな樹皮にあっさりと刃が通り、木を両断してしまった。
能力っていうか、ブレイドビートルの身体的な特徴のような気もするが……。それにブレイドビートルの角よりもより切れ味がいい。
「お前は凄い奴だな!」
俺が褒めると、ベネットの丸い身体がぴょこっと跳ねた。嬉しそうなので、思わず口元が緩む。
ブレイドビートルを喰って少し大きくなった相棒と共に、帰路についた。
日が暮れる前に街に戻ってきた。
想定よりもかなり早く帰れたな。ベネットのおかげで効率よく狩れたし、解体も一瞬だった。こいつは優秀な相棒だな。
冒険者ギルドに向かい、受付嬢に討伐完了報告して、素材部位の買取を頼んだ。
受付嬢は「少々お待ちください」と奥に引っ込んでいき、少し待っていると、お金を持って戻ってきた。
思っていたよりいい金額になったな。これでしばらくは安心だ。今夜はザックのやつに奢ってやるか。
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