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- 20章 -
-文化祭っ!!-
しおりを挟む「聖ー!!秋山さん!長谷川さん!!おはよーございます!!いらっしゃいっ!!」
「おはようございます」
「聖、班乃君!おはよ!」
この手を離したら魂ごと離してしまう気がすると思ってそうなくらい、しっかりと班乃の手を握り走る安積に引っ張られるような形で3人の元へつくと朝の挨拶を交わした。
和気あいあいと話し始める安積兄弟と秋山から1歩、いや、3歩ほど引いた所で影を潜めるように立つ人物を班乃は見逃さなかった。
「おはようございます長谷川さん」
「おはよ」
「えっと、お疲れ様でした」
いつもの通り、2人に強制的に付き合わされたであろう疲労感の濃い顔をした長谷川に労いの言葉をかけるが、その瞬間、その目が目が鋭く光り班乃の目の前に人差し指を付き出した。
「違うな。言葉は正しく使わないとだぞ。お疲れ様でした、じゃなくて、お疲れさま最中、そしてまだまだこれからお疲れな事がたっっくさん待ってる、お疲れ様です、だ」
「確かに…それは失礼しました。お疲れ様です」
「……ありがとう」
そんな2人のやり取りなどまったく耳に入ってない3人はなおも盛り上がっていた。
「ってか、3人ともかっけぇ!スーツすげぇ!!」
「でしょでしょ!今日のために仕事の合間をぬって作ったんだよー!」
「えっ!スーツも作れんの!?やばっ!めっちゃ似合ってる!」
「ありがと!メン・○ン・ブラックみたいでかっこ良いでしょ?」
「えっ!?まってまって!俺もさっき同じこと思った!」
「そうなのっ!?流石兄弟っ!」
「「以心伝心!!」」
「秋山さんも、背も頭身も高いし、天然のブロンドちょーきれい!うらやま!スーツの着こなしぱねぇ!」
「えー??照れるなぁ!よし、お兄さん奮発して飴ちゃんあげようっ!」
「えー!やったっ!!ありがとー!!」
テンションMAXな3人と、目立ちすぎるがゆえに集まる人々で、なぜか入り口が1番賑わっているというこの状況を一刻も早く収集したい班乃は長谷川に助けをー
「あの、どうしました?長谷川さん」
「弟君は、とても良い子だなっ」
「……はい?」
求めようと思ったが、口に手を当て感動したかのように震えた声をだすその姿になすことは出来なかった。
「だってさ」
「はい」
「あの子ー…」
「長谷川さんもっ!」
長谷川の言葉を遮るように、突如安積が声を大にして呼び掛けてくる。
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