ふたりは呪われている

コーヤダーイ

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 最初と同じような検査をした。ずいぶん簡易的なものだったが、書き付けをにらみながら、パウークが唸った。
「魔力が食われてるな」
「へ?」
「魔道具を動かすための魔石が、消耗しているんだろう。おそらく魔道具の動力に、モルの魔力が組み込まれている」
「じゃあ俺の魔力量が、平均値だってのは」
「体内の魔道具を、ひとつ取り出せばはっきりするが……」
「やる。俺外す」
 魔法使いは長い間、自身の魔力が少ないことに苦労してきたのだ。今後は魔力回復ポーションを、手に入れられない世界で生きていかなくてはならない。自分ではわからないが、ポーションを使いすぎると、周りに迷惑を掛けるほど魔力酔いもひどかったようだ。少しでも魔力量が上がるのなら、それは必要なことだった。
「一番、負担のない箇所の魔道具を外すか」
「はい」
「部分的に痛みを麻痺させて、切って取り外す。そこに横になれ」
「えっ、今から?」
「なんだ」
 まさか今すぐとは思わない。怖じ気づく魔法使いにパウークが歩み寄り、寝台に横にされた。先ほどの金物塊を、再度腕に通される。
「いつやっても同じだろう。僕はすぐ検証に入りたい」
「ひえぇ、ト、トッカー!」
「ここだ」
 トッカに助けを求めようとしたら、すでにいた。部屋の入り口のところで、壁に体を預けてこちらを見ている。
「やってしまえ。見ててやる」
「……うっ」
 魔法使いは、きゅんとときめいた。心の嫁が男らしくてかっこいい、好き。などと思っているうちに、パウークに皮と縄で固定されていた。四本の腕恐るべし。瓶から出したスースーするやつを、肘の下あたりに塗られて冷たいな、なんて思ってるうちに「これを噛んでおけ」と、トッカに硬いものを口にくわえさせられた。はむはむ噛むと、なにこれちょっと甘い。
「はにほれ? きのへら?」
「木の枝だ。噛むとうまい」
「へぇ、はりはほ……?」
 腕を掴まれる感覚があって、ひねられるみたいな感じがした。そっちを見ようとしたら「見るな」と言ったトッカが、魔法使いの目を手で覆ってしまった。
「みへなひ、ほっは」
「見なくていい、すぐ終わる」
 痛みはないが、つねって引っ張るような感じと、ザリザリ引っ掻くような音はする。気になる。二の腕や手首の感覚はあるから、押さえられて動かされているのはわかるのだ。目を隠されたままだけど、顔に張りついてる髪をトッカの指が耳へ流してくれて、汗をかいていたことに気づく。
「怖いか」
「………」
 首を少し横に振る。ほんとはちょっとだけ怖い。でも平気だ。そんな風に思っていたら、頬のところをトッカの手のひらが撫でていった。
 カラン、と金物を転がす音がして、腕がグッグッと何度か揺れた。パウークがふぅ、と大きく息を吐いて。
「終わった~」
 同時に外された目隠しに、まぶしくてぎゅっと目を閉じ、何度もまばたきをする。顔を動かして腕を見ると、傷口が繕いもののように、縫われていた。口から木の枝を外してくれたトッカが、傷口に軟膏を塗って布をのせ、長い布でくるりと巻いている。
「早いね……?」
「こんなもんだろ~」
「ぜんぜん痛くないね……?」
「僕、天才だから~」
 本当に天才なのかもしれない。これなら日常生活に支障をきたすこともないだろう。ゆっくりと腕を上げ下げする魔法使いに、トッカがカップを手渡した。
「飲め」
「はーい」
 苦いが効く、トッカの手製薬草茶だ。一気にあおった魔法使いが、ごくりと薬草茶を飲み込んで……あれ、という顔をする。
「……苦く、ない?」
 フッとトッカが得意そうな顔になる。「甘いだろう」と言うトッカの表情が甘い。魔法使いのために、苦味を抑え甘味を足してくれたらしい。
「昔はツンツンしてたのに、トッカもぬるくなったもんだ~」
 やだやだ、ツンツンしたトッカがかわいかったのにさ、などとパウークが腕を振り回している。
「それじゃ僕は検証してくるから。モルには三日くらい薬飲ませて、膿まないよう清潔に。塗り薬も頼むね~」
 言い置いて、パウークはさっさと部屋を出て行ってしまった。残された二人が、視線を合わせる。トッカの指先が、魔法使いの乱れた髪を後ろに撫でつける。
「大丈夫か?」
「えっと、うん」
 いい年したおっさんのくせに、気恥ずかしくなって、布を巻かれた腕に視線を落とす。
「あ、そうそう。今夜っくらい熱出るかもだから、そっちもみてやって~」
 ひょいと顔だけ覗かせたパウークが、ひとこと告げてから眉を上げる。
「おい、ここで子作りする気か?」
「な、何もしてないよ?」
 というか、子作りどころか付き合ってもいないのだが。トッカが嫁なのは心の中だけなのだ。「あっ、そ」と言い捨てパウークは消えた。パウークのせいで、なんとなく居心地が悪い。その場をつくろうために、魔法使いは今夜の食事は何を作るか、と明るい声でトッカに聞いたのだった。

 パウークの腕がよいためか、トッカの薬がよく効いたのか。夜になると、切って縫った箇所が、熱を持ったようにしくしくと痛んだが、寝られないほどでもない。トッカと魔法使いは同室である。しばらくの間滞在するのだから、と少し前にパウークが寝台を作ってくれたうえ、わざわざ出かけてマットも買ってきてくれたので、洞窟での生活は一気に楽になった。作ってくれた寝台は大きなもので、男二人が並んで寝ても十分な大きさだ。マットを買ってきてくれたのもパウークだから、文句は言えない。そんなわけで、トッカの隣で眠る毎日である。
「俺さ、トッカ」
「ん」
「また体を切られるの、ほんと言うと怖かったんだ。でも……パウークに頼めてよかった」
「あいつは腕がいい」
「俺もそう思う。けど、トッカのおかげもあるよな。ありがとうトッカ」
 トッカはしばらく無言で魔法使いの顔を見ていた。すっと近づいてきた顔が、魔法使いの唇に重なった。乾いた唇が一瞬押しつけられ、他人の皮膚の熱に戸惑う前に離れていった。
「生き残ってよかったな」
 本当にそうだ、生き残ってよかった。いやちょっと待て、いまのはご褒美か? 生き残ったご褒美なのか? キスの意味を考えるより先に、魔法使いは眠ってしまった。
 
 翌朝になると、熱が出ていた。全身がだるく、火の近くにいるように熱い。起きようとして、トッカに止められた。
「顔が赤い……熱いな」
 出すものを出して、柔らかく煮込んだスープを飲み、渡された薬草茶を飲み干す。刻んだ薬草を擦って布に盛ったものを、額に押し当ててもらうと冷えて気持ちよかった。
「腕の腫れはそれほどない、痛みはないか」
「だいじょうぶー」
 普段出ない熱のせいで、体がだるいだけだ。トッカを見上げる魔法使いの目は、潤んでいてよく見えていない。
「水分をとって、とにかく体の外に出せ。あとは寝ていろ、いいな。また来る」
 椅子を寝台の横に置き、水差しとカップが置かれている。一人になると、やけに静かだった。自分の呼吸の音しかしない。うとうと眠り、目を覚ますと体を起こす。部屋は薄暗く、洞窟内では昼夜もわからない。水差しからカップに注ぐ、という行為がひどく億劫だった。水を飲んだつもりが、口の端からこぼれていく、胸まで伝う水がぬるい。カップを置き再び横になる動作すら面倒で、そのままぼーっと座っているところに、カップを手にしたトッカが来た。
「具合が悪いのか」
 額から落ちかけていた布を外され、頬や首筋に触れられる。トッカの乾いた手のひらが、冷たくて気持ちがよい。汗をかいているから着替えるぞ、とされるがままに脱がされ、体を拭かれ、乾いた服を着せてもらう。トッカの持ってきた薬草茶を飲み、さらに水を飲んだら横にされた。
「ごめんねトッカ。迷惑ばかりかけて」
 掛け布を増やしていたトッカが「迷惑じゃない」と、魔法使いの首まで包むように掛け布でくるむ。
「俺はトッカに迷惑ばっかりかけてるんだよー。ごめんなー」
 熱のせいで気持ちが弱くなっているのだろう、魔法使いが涙目でぐずっている。トッカは黙ったまま腕の布をほどき、傷口を確認している。布で患部をやさしく拭い、薬を塗って布を巻き直す。
「好きでやってることだ」
「俺もトッカが好きだよー、ありがとーすきぃー」
 酔ってもいないのに、好意を口にするとは珍しい。腕を掛け布に戻してやるころには、魔法使いは眠りに落ちていた。トッカは額に熱をとる薬草を貼りつけると、部屋を出て行った。もう一度汗を出してしまえば、落ち着くだろう。起きる頃に、しっかりと食べられるものを準備しておく必要があった。



 傭兵稼業を請け負いながら旅をしていたあの日、トッカは移動ついでに護衛の仕事を請け負い、その国の首都に来ていた。傭兵としての職業が、成り立たない国であることは知っているから、初めて訪れる国だ。都から離れてはいるが、道からずいぶん外れた先に、木も草も生えない荒れ地が見えた。道はきちんと整備され、他は木が生え草原といってもいい。それなのに、そこだけずいぶん地形が崩れている。通りかかったのも、そんな荒れ地を目に入れたのも偶然だ。視線を前方へ戻し、護衛に集中する。首都に入り宿屋へ送り届ければ、依頼は完了である。
 ドォン、と爆発音が響き、地が揺れた。一瞬身構えるも、爆風があがったのは遠くで、土の欠片と土ぼこりが舞う。風がおさまり見えたのは、先ほどまでと違う形にえぐれた地面。一瞬で地形が変わっていた。
 何が起こったのかわからなかった、もう一度同じことが起こるまでは。離れたところに一人立つ男が放った魔法が、それを引き起こしたのだ。男は何度か同じ魔法を放つと、小さな瓶をあおっている。口元を袖でぬぐい、再び手を前に出し、魔法を放つ。ただそれを、何度も、何度でも繰り返すだけだ。なぜかはわからない、その姿に見惚れた。男の側にいきたかった、どうやってでも。
 首都の門をくぐり依頼を完了させると、食事でも一緒にと引き留める依頼主をすげなく断り、直接城へ向かった。緊急案件でない限り、国軍の上層部担当に直接会うことなど、通常できない。腕の立つ傭兵には、紹介状が発行される。功績を挙げた傭兵にとっては、次の場所への推薦状のようなものである。それが信用問題に繋がるし、雇用の金額を決定する。功績の多い傭兵には、それだけ紹介状も多くつくものだ。トッカはいくつもの紹介状を持つ、トップランクの傭兵である。各国間で定められた規定の紹介状の印を見せただけで、トッカは城の中へ無条件で通された。
 用件を尋ねられたので、できれば国軍の人間と話がしたいと告げた。可能ならば攻撃魔法を放つ魔法使いの件で、決定権のある人間と話をしたいと加えておく。しばらく待機したのち、案内された部屋にやってきたのは恰幅のいいマントの男と、一目で戦士とわかる体の大きな男だった。トッカは饒舌に話し、相手を説得するようなタイプではない。どちらかといえば、生来の無口さゆえ、実力で相手に自分の価値を示すことで、傭兵として生きてきた。そしてそれが紹介状の数に、繋がっている。
 机に置いた紹介状の束を改め、マントの男が言ったことは「傭兵のあなたが、この国になぜ」だった。戦士らしき男は「この国に来てくれるならば歓迎する」である。トッカは単刀直入に申し出た。破壊力のある攻撃魔法を放つ魔法使いが、この国の軍に所属しているかどうか。
「攻撃魔法の魔法使いはいる」
「専属の護衛は、相当腕が立つのか?」
「なぜ、そんな話を?」
 魔法を放つ間、魔法使いがどうしても無防備になるのは知っている。彼を守るための護衛は、手練れに違いない。それでもトッカは彼の側にいたいと強く願った。
「守護戦士になりたい。今の護衛と模擬戦闘でも何でも、比べてくれてかまわない」
 専属の護衛はおらず、その申し出は願ったり叶ったりだが、と前置きをして戦士らしき男が言った。
「彼にこだわる理由は。魔法使いは他にもいる」
「気に入った。あれでなくては駄目だ、他ならば契約をしない」
「傭兵殿。失礼を承知でお尋ねしますが、種族を伺っても?」
 ずっと黙っていたマントの男が、トッカに尋ねた。種族を尋ねるということは、考えるところがあるのだろう。トッカの血筋には様々な血が混じっており、一つの種族として表すのは難しかった。
「これを見るのが手っ取り早いだろう」
 トッカはブーツを脱ぎ、素足を見せた。山羊に似た獣足、それは過酷な高地で常に移動を続ける極少民族の証であった。獣人の特徴を色濃く持つ者は、総じて番(つがい)への執着をみせることが多い。どのように己の番を見つけるのか不明な点は多いが、近づくとわかる匂いも、そのひとつの手段だと言われている。そして番を見つけた者は、決してその側から離れようとしない。
「なるほど……わかりました」
 マントの男は、トッカが番を見つけたのだと、すぐに理解した。書物での知識だが、番は選ぶものではないそうだ。逃れられない、運命、何故という理由などない、出会ってしまえばただ離れられないのだから。マントの男は魔法使いたちのまとめ役だったが、あの魔法使いだけは彼の権限を外れる部署に所属している。第一部隊という、現場の第一線で戦う戦士たちの部隊に所属しており、今ここにいる戦士の男がその部隊長を務めている。
「傭兵殿、歓迎する。もうずっと長いこと、あの男を守る戦士を探していた」
「トッカでいい。契約を頼む」
「こちらこそ、よろしく頼む。トッカ、あいつを守ってやってくれ」
「命にかえて」
 契約書にはトッカが離職するときのことまで書き加えられた。傭兵業に戻りたい場合、いつでも辞めることができる旨である。その代わり、傭兵として雇うときにかかる報酬とは、比べものにならないほどの安月給である。特記事項として、獣人特有の番に関する要項が加えられている。トッカが離職する際には、魔法使いモルを連れて行くことが明記されている。本人の意思でトッカと共に出て行くことを希望し、人生を互いに託す間柄であることが条件である。トッカが離職する際の決定権を、第一部隊長が持つことも決定済である。トッカは傭兵として稼いだ金が、すでに使い切れないほど存在している。よほどのことがない限り、金に困って国を出るということはないだろうが、魔法使いが自ら望めばその限りではない。
「では早速行こうか。君の実力を見せてもらおう」
 通常ならば、契約する前に確認すべきことであるが、それだけ傭兵の紹介状というのは大事な意味を持つものだということだ。もっともトッカの実力を見たのち、それがふさわしくないとわかれば、即座になかったことにすることもできた。この紹介状の数を見れば実力は本物であろう。もし本当に実力がなければ、現場に出たときすぐ死んでしまうからだ。
 トッカは第一部隊の訓練場で、見事な成果をあげてみせた。その足で向かった都の外にある、魔法使い専用の場所となった訓練場でも、かの魔法球による爆撃をいくつも直接受け、無傷で生還してみせた。実際に対面した魔法使いは、ただの男だった。疲れたように見える顔色の悪さ、トッカよりだいぶ年上のようだ。しかしそんなことは、すべてどうでもよかった。これほど狂おしく魂が震えたことがない。これだ、この男で間違いない。絶対に手に入れたいと思った。
 トッカはあまり表情が出ないうえ、無口である。心の中の狂おしいほどの想いが、魔法使いに漏れて知れることはなかった。その上、魔法使いは自分のことに無頓着であった。初めて対面して以来、トッカは魔法使いの側から離れなくなった。魔法使いはそれを受け入れ、第一部隊の隊員たちも気にしなかった。

 魔法使いは自分のことに疎い。休みの前の晩に強くもない酒を飲み過ぎると、すぐに本音を吐く。「トッカがすき」「かわいい」「俺の嫁はトッカ」クダを巻くといつも言っている。共に飲みに行く隊員も気にしないし、トッカも何も言わない。言うだけで、どうしようという気持ちが本人にないからだ。そして当の本人が、翌日には夕べのことをすっかり忘れているのである。
 ただし、魔力回復のポーションを摂取しすぎたときは、話が別だ。通常魔力酔いした魔法使いは、精を抜いて出せば酔いも収まるものである。しかしこの魔法使いは勃起をしない。トッカが来るまでは、手の施しようがなく一晩中放置され、意識なく呻いていたらしい。「気の毒とは思うけどよ」と隊員たちは鼻をかいた。「おっさん勃起しないし、手伝いようもねぇよ」それを聞いてトッカは、連中が何も知らなくてよかったと思った。自分の魔法使いに手を出されていたら、全員殺していたかもしれない。
 魔力酔いした日の魔法使いは、トッカが手厚く介護した。精を抜いて出すほかに、精を受け入れれば酔いも収まるのである。魔法使いの魔力酔いは、ひどかった。そもそもポーションを飲む本数が桁外れなのである。魔力量が少ないからと、何年もかけてポーションを飲み続け、自分が倒れるまで魔力酔いに耐えられる本数を増やしてきているから、タチが悪かった。
 何度精を身に受け入れても、収まらない。意識のない魔法使いは淫魔のようである。目を開けることもなく、体はくたりと力が入らないくせに、トッカが動けばその口から音が漏れた。トッカの動きに合わせて出るだけの、意味のない音であるが、間違いなく快感を拾っているのがわかる。たまに唇の触れた肌に、吸い付くときがある。それは赤子が無心に乳を含むような仕草であったが、歯を立て吸われるたびに興奮した。傷と火傷の痕がたくさん残る裸には、いつも煽られた。突き入れた内部はずっとうごめき、もっと欲しいのだと絡まり、何度でも絞りとられる。
 第一の隊員たちは、最初こそ驚いたようだったが、結局気にしなかった。知らぬは本人ばかりなり。魔法使いの記憶は、まったく残らないようだ。翌日にはけろりとして、一晩放置されていた頃より顔色もよくなっている。隊員たちには手の施しようがなかっただけで、心配していないわけではないのだ。彼らなりに、魔法使いのことを気遣っていた。トッカの強さは全員が認めるところであったし、その人柄も好かれている。皆がトッカには一目置いていた。
 トッカが魔力酔いをおこした魔法使いを抱いていることは、第一のなかでは周知の事実である。散々抱かれた翌日の魔法使いは、艶やかで妙に色っぽい。しかしそれを口に出すわけにはいかないし、眺めてゴクリと生唾を飲み込んだだけで、無言だがトッカの視線が飛んでくる。気づかぬフリをし「おっさんのこと頼みます」と全員が口を揃えて言うしかなかった。
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