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第66話 ギフトは無事なんでしょうか
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五人がその場から立ち去り、サーシャ達は久しぶりに再会した先生達にお礼を言う。
「お二人が来てくださったおかげで助かりました!」
「先生が来なかったら私達全員トレインに後ろから刺されてたかもしれないわ。でも、ノーマ達が……」
「あの男はああやってずっとあんた達を見張ってたんだろうさ。ほら、元気だしな。ノーマ達の仇はあんたが討つんだろう?」
「そうですよね。 きっと……いや、必ずノーマ達の敵をとってみせます!」
フィオもマグナのときに助けてくれたエクシエルにお礼言う。
「さっき槍で私を助けてくれたのはエクシエルさんだよね。 ありがとう!」
「お礼なんかいいのよ。フィオが無事で良かったわ。あっそうだ! あなたに良いもの持ってきたのよ」
エクシエルはポケットの中からアメを取り出して渡すと、フィオは嬉しそうに早速アメを口の中に入れる。
いやぁ、それにしてもキレイな人だな。サーシャよりも少し年上だろうか。
柔らかい物腰に大人の余裕を感じられるし、リネットにも是非こんな女性になってほしいものだな。
そんな俺の心の声が届いたのか、リネットは俺をジトッとした目で見てくる。
「あなた今私に対して失礼なことを考えてたでしょ?」
「え? いや……まあ……。リネットも少しエクシエルさんを見習ったらいいのになってさ」
怒られると思ったがリネットをフンッ、と軽くそっぽを向くが、いつものようには言ってこない。
「エクシエルさんと比べられても困るわ。だって容姿端麗で頭脳明晰、それでいて優しくて強いんだから、私に限らずみんなの憧れよ。はあ……久しぶりに見たけどやっぱりため息が出るほど美しいわ」
リネットがエクシエルさんをうっとり眺めていたら「そういえば」と、ふと何か思い出す。
「エクシエルさん、よく私達の居る場所が分かりましたよね?」
「ええ、マリィにあれを渡しておいて正解だったわ。それが無ければみんなの位置が分からなかったところよ。ご苦労様マリィ」
エクシエルが労いの言葉を掛けるもマリィからの返事はない。
それに気になった俺はなにやらマリィ様子がおかしいことに気付く。
目はほぼ白目になりかけ、顎をガクガク震わせながら口をパクパクして何か言っている。
「お、お、おお、おね、おね、おねえ、たま、たま……」
「おい! どうしたマリィ?! 大丈夫か! どこか怪我でもしたのか!」
俺がマリィに駆け寄ろうとしたらリネットがそれを止めて説明してくれる。
「大丈夫よ。いつものことだから」
「だって普通じゃないぞ? 体もブルブル震えてるし、言葉もまとも喋れてないじゃないか!」
「エクシエルさんの前だと緊張してしまってこうなるのよ」
「そ、そうなのか?」
「久しぶりだから刺激が強かったのかもね。いつもより症状が重たいけど大体こんなもんよ」
「マリィと初めて会ったとき「感情的になったことを言わないで欲しい」ってリネットにお願いしてた『あの人』ってのはもしかしてエクシエルさんのことだったのか?」
「そうよ。マリィのエクシエルさん対する憧れは異常だからね。自分の恥ずかしいところを絶対に見せたくないのよ」
「え……? あの姿を見せられるなら、どんなところも見せられそうなもんだけどな……。マリィのあんな剥き出しの感情見たことないぜ」
「それは言わないであげて。あの子はあれでも平静を保って話してるつもりなんだから」
マリィは少し落ち着きを取り戻したのか、ポケットから一つのお守りを取り出す。
「エ、エクシエルさんが万が一にと私に渡してくれたのは正解だったようですです」
「ふふっ『です』が一回多いわ。何も無ければそれに越したことはなかったけど、そうもいかなかったみたいね……」
「そうか! トレインが裏切ったということは、あれのせいで私達の位置がバレてたんだ。 みんな! あの通信機を出せ!」
マリィが自分のお守りを見てそのことに気付き、トレインから渡された全ての通信機を出して破壊する。
「そういうことかよ。こいつで俺達の位置を特定してたのか。道理でどこ行っても現れるわけだ」
「簡単な作りのものだが、トレインを仲間だと信じてる我々にとっては完全に盲点だったな」
「あいつ……。あっ! その前に早くギフトのある建物まで行かないと!」
「そうね。まだ終わってなければいいけど。先生、エクシエルさん、私達これから急いで行かなくてはならないところがあるんで、話は後でいいですか?」
リネットがそう言うと二人も一緒に行くということで、七人でギフトがある場所に向かうことにする。
「でも先生はここで待つか避難したほうがいいんじゃないか?」
俺がそう言うも先生は鼻で笑い一緒に付いてこようとする。
「私を甘く見るんじゃないよ。年こそとってるけど、あんた達にはまだまだ負けないよ。いいから私に構わず行きなさい」
年の割には体力があるようなので先生に気を使わずに走って向かう。
神殿のような建物の付近まで来るが、戦ってるような声は聞こえてこない。
更に走り続けると昔のギリシャ神話に出てくるような大きな神殿が見えてくるが、サルブレム軍とアークの軍勢が戦ってる様子はなさそうだ。
もう、戦闘は終わったのか? だいぶ遅れたとはいえまだ戦ってるはずだ。
それにこの感じ……前にグラヴェールで感じた力と同じだな。
まだ近くにこの大きな力の持ち主が居るはずだ!
「ちょっと! 見てあそこ!」
リネットが指を差した方を見ると、神殿の周りから激しい雷光が発っしている。
神殿を守るように円柱状に発生している雷光はパリパリと音を立てながら、徐々に光が強くなる。
「あれは……。ギフトを守る結界か?」
円柱状の電光が一際大きな光を放ち、パンっ! と糸が切れたように霧散する。
俺達は急いでそこに向う。
途中サルブレムの兵士がそこかしこに血を流して倒れているので、アークに敗北した可能性が高そうだ。
神殿に着くと氷漬けにされたサルブレム兵がところせましと転がっていて、アークの軍勢が神殿を守るように周りを固めている。
しかし、サルブレム側もまだ抵抗を続けてるようで、サルブレムの団長と数十人の兵士がまだ立ち向かおうとして武器を身構えてる。
「お二人が来てくださったおかげで助かりました!」
「先生が来なかったら私達全員トレインに後ろから刺されてたかもしれないわ。でも、ノーマ達が……」
「あの男はああやってずっとあんた達を見張ってたんだろうさ。ほら、元気だしな。ノーマ達の仇はあんたが討つんだろう?」
「そうですよね。 きっと……いや、必ずノーマ達の敵をとってみせます!」
フィオもマグナのときに助けてくれたエクシエルにお礼言う。
「さっき槍で私を助けてくれたのはエクシエルさんだよね。 ありがとう!」
「お礼なんかいいのよ。フィオが無事で良かったわ。あっそうだ! あなたに良いもの持ってきたのよ」
エクシエルはポケットの中からアメを取り出して渡すと、フィオは嬉しそうに早速アメを口の中に入れる。
いやぁ、それにしてもキレイな人だな。サーシャよりも少し年上だろうか。
柔らかい物腰に大人の余裕を感じられるし、リネットにも是非こんな女性になってほしいものだな。
そんな俺の心の声が届いたのか、リネットは俺をジトッとした目で見てくる。
「あなた今私に対して失礼なことを考えてたでしょ?」
「え? いや……まあ……。リネットも少しエクシエルさんを見習ったらいいのになってさ」
怒られると思ったがリネットをフンッ、と軽くそっぽを向くが、いつものようには言ってこない。
「エクシエルさんと比べられても困るわ。だって容姿端麗で頭脳明晰、それでいて優しくて強いんだから、私に限らずみんなの憧れよ。はあ……久しぶりに見たけどやっぱりため息が出るほど美しいわ」
リネットがエクシエルさんをうっとり眺めていたら「そういえば」と、ふと何か思い出す。
「エクシエルさん、よく私達の居る場所が分かりましたよね?」
「ええ、マリィにあれを渡しておいて正解だったわ。それが無ければみんなの位置が分からなかったところよ。ご苦労様マリィ」
エクシエルが労いの言葉を掛けるもマリィからの返事はない。
それに気になった俺はなにやらマリィ様子がおかしいことに気付く。
目はほぼ白目になりかけ、顎をガクガク震わせながら口をパクパクして何か言っている。
「お、お、おお、おね、おね、おねえ、たま、たま……」
「おい! どうしたマリィ?! 大丈夫か! どこか怪我でもしたのか!」
俺がマリィに駆け寄ろうとしたらリネットがそれを止めて説明してくれる。
「大丈夫よ。いつものことだから」
「だって普通じゃないぞ? 体もブルブル震えてるし、言葉もまとも喋れてないじゃないか!」
「エクシエルさんの前だと緊張してしまってこうなるのよ」
「そ、そうなのか?」
「久しぶりだから刺激が強かったのかもね。いつもより症状が重たいけど大体こんなもんよ」
「マリィと初めて会ったとき「感情的になったことを言わないで欲しい」ってリネットにお願いしてた『あの人』ってのはもしかしてエクシエルさんのことだったのか?」
「そうよ。マリィのエクシエルさん対する憧れは異常だからね。自分の恥ずかしいところを絶対に見せたくないのよ」
「え……? あの姿を見せられるなら、どんなところも見せられそうなもんだけどな……。マリィのあんな剥き出しの感情見たことないぜ」
「それは言わないであげて。あの子はあれでも平静を保って話してるつもりなんだから」
マリィは少し落ち着きを取り戻したのか、ポケットから一つのお守りを取り出す。
「エ、エクシエルさんが万が一にと私に渡してくれたのは正解だったようですです」
「ふふっ『です』が一回多いわ。何も無ければそれに越したことはなかったけど、そうもいかなかったみたいね……」
「そうか! トレインが裏切ったということは、あれのせいで私達の位置がバレてたんだ。 みんな! あの通信機を出せ!」
マリィが自分のお守りを見てそのことに気付き、トレインから渡された全ての通信機を出して破壊する。
「そういうことかよ。こいつで俺達の位置を特定してたのか。道理でどこ行っても現れるわけだ」
「簡単な作りのものだが、トレインを仲間だと信じてる我々にとっては完全に盲点だったな」
「あいつ……。あっ! その前に早くギフトのある建物まで行かないと!」
「そうね。まだ終わってなければいいけど。先生、エクシエルさん、私達これから急いで行かなくてはならないところがあるんで、話は後でいいですか?」
リネットがそう言うと二人も一緒に行くということで、七人でギフトがある場所に向かうことにする。
「でも先生はここで待つか避難したほうがいいんじゃないか?」
俺がそう言うも先生は鼻で笑い一緒に付いてこようとする。
「私を甘く見るんじゃないよ。年こそとってるけど、あんた達にはまだまだ負けないよ。いいから私に構わず行きなさい」
年の割には体力があるようなので先生に気を使わずに走って向かう。
神殿のような建物の付近まで来るが、戦ってるような声は聞こえてこない。
更に走り続けると昔のギリシャ神話に出てくるような大きな神殿が見えてくるが、サルブレム軍とアークの軍勢が戦ってる様子はなさそうだ。
もう、戦闘は終わったのか? だいぶ遅れたとはいえまだ戦ってるはずだ。
それにこの感じ……前にグラヴェールで感じた力と同じだな。
まだ近くにこの大きな力の持ち主が居るはずだ!
「ちょっと! 見てあそこ!」
リネットが指を差した方を見ると、神殿の周りから激しい雷光が発っしている。
神殿を守るように円柱状に発生している雷光はパリパリと音を立てながら、徐々に光が強くなる。
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円柱状の電光が一際大きな光を放ち、パンっ! と糸が切れたように霧散する。
俺達は急いでそこに向う。
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