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第146話 エクシエルさんからのお願い
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ファグルドさんと別れた俺はリネット達に会いに合同会議室行ってみる。
終わったら呼びに来るって言ってたけど、まだいるのかな?
しかし、会議室には知った顔はおらず、エクシエルさんの部屋を訪ねてみることに。
部屋からサーシャが出てきて中に入れてもらう。
部屋にはリネット達も一緒にいて、エクシエルさんに軽く挨拶をする
「お久しぶりですエクシエルさん」
「本当に久しぶりよね。無事に帰ってきてくれて良かったわ」
「今回は誰も怪我とかはなかったんでそれは良かったです。それで、まだ話は終わってないんですか?」
「ううん、話はもう終わったんだけどソウタ君を待ってたのよ」
「俺をですか?」
「そうなのよ。今向こうと連絡を取ってオルビルト達のことを調べてもらっててね」
「ああ、そういうことですか。俺が知ってることがあれば何でも話しますよ」
「話じゃなくて今回はフレッドの似顔絵を描いてほしいってお願いなの」
「はあ……フレッドのですか……」
「フレッドは向こうに帰ったんでしょ? だから、向こうで探してもらおうと思ってね。ただ、情報が一切ないらしくて、探そうにも探せないのよ」
「確かに写真とかもないしな。顔すら分からなかったら調べようもないか」
「別に今日じゃなくてもいいんだけど、これからまたどこか行くんだったら先に描いておいてもらおうかなって」
「絵は苦手ですけどそれは全然構いませんよ。今から描きましょう」
「帰ったばかりなのに変なこと頼んじゃってごめんね」
そう言ってエクシエルさんは、画用紙と色とりどりのペンを持ってきて俺達に配る。
「それとソウタ君に相談なんだけど。向こうも今大変らしくて、こっちに人材を送るのが難しいみたいなのよ」
「それなら大丈夫ですよ。オルビルトが帰ってるなら、今はイストウィアの方が危険でしょうし。というか、エクシエルさん達はまだこっちにいるんですか?」
「ええ、この世界からオーブが無くなったとはいえ、私達の世界の人間が迷惑を掛けちゃってるから、この世界が落ち着くまで残るわ」
「それは助かりますね。では早いとこ全部終わらせて、この似顔絵を元に奴等を追いましょう」
俺はペンを片手にフレッドの顔を思い出しながら似顔絵を描いていく。
確か……顎に少し髭が生えてたな。それから……髪の色は茶色ぽかったよう気がするぞ。
まあ俺を含めて五人もいるからな。俺がダメでも一人くらいは上手に描けてるだろう。
しばらく絵を描き進めていき、俺は出来上がりに満足してペンを置く。
「よし! こんなもんだろう! 中々の仕上がりだ!」
「私も終わったわ! 絵なんて久しぶりだし、想像だけで描くのは難しいわね」
リネットも描き終わったようなのでお互い見せ合う。
リネットのフレッド画は少女漫画ばりに目がキラキラとしていて、顎が鋭く尖っている。更に髭は生えておらず、何故か爽やかな笑顔でこちらに向けている。
「なんだよこれ! こんなに目が大きいわけないだろう! これじゃあ漫画だよ」
「なによ! 私の絵にケチを付ける気?! ソウタのだって目とか鼻の位置がおかしいじゃない!」
俺達がお互いの絵に文句を言い合っていたら、フィオが声を上げる。
「私も出来たよ!」
フィオは自信あり気に絵を見せてくる。
どれどれ……。
フィオのフレッド画は子供が描いたような顔に髭がこれでもかと生えていて、余白にチューリップのような花が沢山描かれている。
「な、中々似てるんじゃないか……なあ?」
「そ、そうね……。特徴はよく掴んでると思うわ」
「そうだ! マリィはまだ描き終わってないのか?」
「ああ、私も描き終わった」
マリィはいつもの通りの落ち着いた感じで俺達に絵を手渡す。
こ……これは……。
マリィの描いた絵は、丸い輪郭に毛が十本程度生えていて、鼻と口は無く、両目ともが外側に向いている。
これには俺とリネットも目が点になる。
「……似てると似てないとか以前に、こいつ目が完全にイッちまってるじゃないか」
「それでも真面目に描いたんだぞ? 私は絵は得意じゃないからな……ダメだろうか?」
「いやいや! でもよく見ると味わい深くて良い絵だな!」
「そ、そうよ! もしかしたら私達凡人には分からないだけで、スゴい才能があるのかもしれないわ」
俺達はマリィを傷付けないように慌ててフォローする。
しかし、これは良くないぜえ……。今のところリネットが描いたフレッドが一番似てるんだよな……。
残す最後の砦はサーシャだな。手先は器用だからきっと絵も上手なはずだ。
「私も出来ましたよ!」
サーシャは満面の笑みで紙を俺に渡す。
ん? どういうことだこれ?
画用紙には何故か二人の人間が描かれており、片方の人間のお腹部分が赤く塗りつぶされている。
「サーシャ……これは? それにこの赤いのは何なんだ?」
「ああ、それはソウタさんが刺さされたところを描いたんですよ。フレッドのことを思い出していたら、ふふっ、そのシーンが浮かんできたものですから」
怖っ! これ俺の血だったのか!? フレッドの名前を聞いて、最初に思い出すのがそれって怖すぎだろう……。
完全に忘れてた……サーシャには狂気の一面があったんだったな。
「似顔絵じゃないよね……」
「あら! そうでしたね!? 私としたことがうっかりしてました」
「と、とりあえずエクシエルさんに見てもらおうか」
五人の描いた似顔絵をエクシエルさんに渡して見てもらう。
「えーと……これは全部同一人物ってことでいいのかしら?」
「そうみたいです……」
「……うん、みんなありがとう! これを参考してフレッドを探してみるわ」
エクシエルさんは多分使われることはないと思われる似顔絵を引き出しにしまう。
「ははっ……少しでもお役に立てたなら良かったです」
もしあの絵を参考にして捕まるやつが現れたとしたら、フレッドじゃないにしてもどんな顔をしてるの気になるな……。
「さて、私からのお願いは以上よ。この世界の方はソウタ君の力に頼ることになりそうだから、解決に向けて私も全力でサポートさせてもらうわ」
「俺達は戦術なんてのはありませんから、そこはエクシエルさんや他の方の力が必要です。良い攻略法があれば教えてほしいです」
「しばらくまた作戦会議になるわね。次からソウタ君達も参加してくれたら嬉しいわ」
「ええ、もうどこか行くことはないので、参加しますよ。じゃあ、そろそろお暇させてもらおうか?」
「そうしましょうか。また明日にでも顔を出しに来ますね」
リネットが背伸びをしながら椅子から立ち上がってエクシエルさんに言う。
「みんなご苦労様。大変だけどもう少し頑張ってね」
エクシエルさんの用事も終わり、俺達は家に帰って旅の疲れを癒す。
終わったら呼びに来るって言ってたけど、まだいるのかな?
しかし、会議室には知った顔はおらず、エクシエルさんの部屋を訪ねてみることに。
部屋からサーシャが出てきて中に入れてもらう。
部屋にはリネット達も一緒にいて、エクシエルさんに軽く挨拶をする
「お久しぶりですエクシエルさん」
「本当に久しぶりよね。無事に帰ってきてくれて良かったわ」
「今回は誰も怪我とかはなかったんでそれは良かったです。それで、まだ話は終わってないんですか?」
「ううん、話はもう終わったんだけどソウタ君を待ってたのよ」
「俺をですか?」
「そうなのよ。今向こうと連絡を取ってオルビルト達のことを調べてもらっててね」
「ああ、そういうことですか。俺が知ってることがあれば何でも話しますよ」
「話じゃなくて今回はフレッドの似顔絵を描いてほしいってお願いなの」
「はあ……フレッドのですか……」
「フレッドは向こうに帰ったんでしょ? だから、向こうで探してもらおうと思ってね。ただ、情報が一切ないらしくて、探そうにも探せないのよ」
「確かに写真とかもないしな。顔すら分からなかったら調べようもないか」
「別に今日じゃなくてもいいんだけど、これからまたどこか行くんだったら先に描いておいてもらおうかなって」
「絵は苦手ですけどそれは全然構いませんよ。今から描きましょう」
「帰ったばかりなのに変なこと頼んじゃってごめんね」
そう言ってエクシエルさんは、画用紙と色とりどりのペンを持ってきて俺達に配る。
「それとソウタ君に相談なんだけど。向こうも今大変らしくて、こっちに人材を送るのが難しいみたいなのよ」
「それなら大丈夫ですよ。オルビルトが帰ってるなら、今はイストウィアの方が危険でしょうし。というか、エクシエルさん達はまだこっちにいるんですか?」
「ええ、この世界からオーブが無くなったとはいえ、私達の世界の人間が迷惑を掛けちゃってるから、この世界が落ち着くまで残るわ」
「それは助かりますね。では早いとこ全部終わらせて、この似顔絵を元に奴等を追いましょう」
俺はペンを片手にフレッドの顔を思い出しながら似顔絵を描いていく。
確か……顎に少し髭が生えてたな。それから……髪の色は茶色ぽかったよう気がするぞ。
まあ俺を含めて五人もいるからな。俺がダメでも一人くらいは上手に描けてるだろう。
しばらく絵を描き進めていき、俺は出来上がりに満足してペンを置く。
「よし! こんなもんだろう! 中々の仕上がりだ!」
「私も終わったわ! 絵なんて久しぶりだし、想像だけで描くのは難しいわね」
リネットも描き終わったようなのでお互い見せ合う。
リネットのフレッド画は少女漫画ばりに目がキラキラとしていて、顎が鋭く尖っている。更に髭は生えておらず、何故か爽やかな笑顔でこちらに向けている。
「なんだよこれ! こんなに目が大きいわけないだろう! これじゃあ漫画だよ」
「なによ! 私の絵にケチを付ける気?! ソウタのだって目とか鼻の位置がおかしいじゃない!」
俺達がお互いの絵に文句を言い合っていたら、フィオが声を上げる。
「私も出来たよ!」
フィオは自信あり気に絵を見せてくる。
どれどれ……。
フィオのフレッド画は子供が描いたような顔に髭がこれでもかと生えていて、余白にチューリップのような花が沢山描かれている。
「な、中々似てるんじゃないか……なあ?」
「そ、そうね……。特徴はよく掴んでると思うわ」
「そうだ! マリィはまだ描き終わってないのか?」
「ああ、私も描き終わった」
マリィはいつもの通りの落ち着いた感じで俺達に絵を手渡す。
こ……これは……。
マリィの描いた絵は、丸い輪郭に毛が十本程度生えていて、鼻と口は無く、両目ともが外側に向いている。
これには俺とリネットも目が点になる。
「……似てると似てないとか以前に、こいつ目が完全にイッちまってるじゃないか」
「それでも真面目に描いたんだぞ? 私は絵は得意じゃないからな……ダメだろうか?」
「いやいや! でもよく見ると味わい深くて良い絵だな!」
「そ、そうよ! もしかしたら私達凡人には分からないだけで、スゴい才能があるのかもしれないわ」
俺達はマリィを傷付けないように慌ててフォローする。
しかし、これは良くないぜえ……。今のところリネットが描いたフレッドが一番似てるんだよな……。
残す最後の砦はサーシャだな。手先は器用だからきっと絵も上手なはずだ。
「私も出来ましたよ!」
サーシャは満面の笑みで紙を俺に渡す。
ん? どういうことだこれ?
画用紙には何故か二人の人間が描かれており、片方の人間のお腹部分が赤く塗りつぶされている。
「サーシャ……これは? それにこの赤いのは何なんだ?」
「ああ、それはソウタさんが刺さされたところを描いたんですよ。フレッドのことを思い出していたら、ふふっ、そのシーンが浮かんできたものですから」
怖っ! これ俺の血だったのか!? フレッドの名前を聞いて、最初に思い出すのがそれって怖すぎだろう……。
完全に忘れてた……サーシャには狂気の一面があったんだったな。
「似顔絵じゃないよね……」
「あら! そうでしたね!? 私としたことがうっかりしてました」
「と、とりあえずエクシエルさんに見てもらおうか」
五人の描いた似顔絵をエクシエルさんに渡して見てもらう。
「えーと……これは全部同一人物ってことでいいのかしら?」
「そうみたいです……」
「……うん、みんなありがとう! これを参考してフレッドを探してみるわ」
エクシエルさんは多分使われることはないと思われる似顔絵を引き出しにしまう。
「ははっ……少しでもお役に立てたなら良かったです」
もしあの絵を参考にして捕まるやつが現れたとしたら、フレッドじゃないにしてもどんな顔をしてるの気になるな……。
「さて、私からのお願いは以上よ。この世界の方はソウタ君の力に頼ることになりそうだから、解決に向けて私も全力でサポートさせてもらうわ」
「俺達は戦術なんてのはありませんから、そこはエクシエルさんや他の方の力が必要です。良い攻略法があれば教えてほしいです」
「しばらくまた作戦会議になるわね。次からソウタ君達も参加してくれたら嬉しいわ」
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