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第174話 結構お金が掛かったでしょう
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ストレイングさんはシブサワのハンマーを鞘で受け止めるが、あまりの威力に体が宙に浮かされて吹き飛ばされる。
「くそっ! なんて馬鹿力だ! というかお前まだいたのかよ!?」
ストレイングさんがシブサワに向かってそう言うも、シブサワは視点の定まらない目でフウフウ! と鼻息を荒くしてハンマーを掲げいる。
「ストレイングさん気を付けて下さい! そいつの自我はもう無くなってるようです!」
「……ついに人ですらなくなったようだな」
更にシブサワは、重たいハンマーを持っているとは思えない速さで移動し、ストレイングさんに追撃の一撃を振り下ろす。
そのとき、顔が真っ赤に染まった大男がストレイングさんを庇い、ハンマーを両手で受け止める。
大男はそのまま大地に足をめり込ませて、ハンマーごとシブサワを投げ飛ばす。
「その力は……もしや飲めば鬼神のごとき力が宿ると言われている、アムリタではないですか?」
アヴロンが興味深そうに大男に聞く。しかし大男からの返答は無く、代わりにザリードさんが答える。
「そうだ。それこそダイル族に伝わる幻の秘薬アムリタだ。彼等の住む森まで焼いて探していたようじゃないか?」
「これはこれは、カルティアのお坊ちゃんではないですか。よくダイル族の人間を手懐けることが出来ましたね? おかげで探す手間が省けました」
「言葉が通じなくとも心は通わせること出来る……。お前には分からんだろうなアヴロン」
「ははは! そうやって私をあまり笑わせないで下さいよ。それにしても私の後をまだ追ってくるとは、よほど復讐を果たしたいんでしょうね」
「復讐だけじゃない! 【剣風刃】!」
ザリードさんの背後から真空波が飛んできてアヴロンに直撃する。
しかし、アヴロンは何事も無かったかのようにその場に佇んでいて、攻撃してきた相手に目線を移す。
「……おやおや? あなたは確か以前グラヴェールにオーブを盗みに来た、ファクルとかいう青年じゃありませんか。随分と大口を叩いてましたが、まさかこんなカスみたいな技では私を倒そうと?」
「黙れ! 今日こそお前達を倒してこの世界の混乱を収める!」
「ははっ、相変わらず威勢だけいいようですね。しかし、ジュラールがいなくなったあなた方では無理でしょう」
「やってみないと分からないだろう!?」
「ならばやってごらんなさい。私も少しこの力を試してみたいのでね。ただのうるさいハエじゃないことを祈りますよ」
ファクルと隣にいたゲイツが、不適笑みを浮かべたアヴロンに攻撃を仕掛けていく。
それをきっかけにザリードさん達とマグナ達が動き出し、マリィもリネットとサーシャに一言告げてから走り出す。
「ヤツはアークと私達に任せて、二人はソウタ達と一緒にパシヴァールをやってくれ!」
「そいつ変な魔法とか使うらしいから気を付けね!」
リネットはマリィを見送って俺達の隣に立つ。
「さて、こっちもそろそろやるぞ。どうせあんたも同じようなことが出来るんだろ? 勿体ぶってないで早く見せたらどうだ?」
俺は剣を抜いてパシヴァール王に言う。
「ふっ……。よかろう! しかと見るがいい! 我が力をな!」
そう言ってパシヴァール王は握りこぶしを作り「ハァァァァ!!」と強く息を吐く。
その途端、地面がグラグラと大きく揺れ出し、周囲の大気が震え始める。
そして、全身から目を背けるほどの光を発したパシヴァール王は、その眩しい光と共に人の姿から別の生き物へと姿形を変えていく。
ムクムクと大きく膨らんだ光の中から、全長七、八メートルはある巨大なドラゴンが姿を見せる。
なっ……! こいつは!
黒光りする鱗に身の丈以上ある翼を携えたドラゴンは、首を軽く回してから炎のブレスを吐く。
炎のブレスは高台にいた弓兵と魔法使いを一瞬にして灰し、地表までも焼き尽くす。
ドラゴンは口からブスブスと黒煙を上げながら、翼をはためかせて空に飛び立つ。
その風圧で味方が宙に舞う中、すぐさまプリムが魔法障壁を張って次の攻撃に備える。
「あ、あれは……」
後ろから現れたキニングがドラゴンを見て言葉を詰まらせる。
「ああ……キニングも一目見ただけ分かったか」
「……なんじゃったっけ?」
「うおおい! 覚えてないのかよ!?」
「そんなこと言われても、ワシはこっちの世界でも八十年生きておるんだぞ? 『昔どっかで見たことあるなあ』くらいなもんで、いちいち名前まで覚えておらんわい」
「龍の中の龍! 王の中の王! 最強にして最凶のドラゴン! 皇龍だろ!」
「おお! おお! 確かそんな名前じゃったな! 懐かしのお!」
キニングは納得したように何度か頷いて上空を見上げる。
「何なのよその皇龍ってのは! ソウタ達の時代にいた生き物なの!?」
「少し見た目とかが違うが、あの風貌は間違いないだろう。あのドラゴンは俺達の時代でも恐怖の象徴ともいえる存在だったんだ」
「じゃあ、これもオルビルトの仕業ってわけね!?」
「そうなるな! みんな避難しろ! くるぞ!」
皇龍が空から炎のブレスを吐きながら突っ込んでくる。炎はプリムの障壁で防ぐも、本体の体当たりで数十人の味方が潰される。
「物理に備えろプリム!」
「分かってる!」
皇龍は丘の上に降り立ち、アヴロン達の方に向かっている味方に対して尻尾を振る。
尻尾の薙ぎ払いでこちらの軍勢を次々と吹き飛ばし、その勢いで尻尾の先端からトゲを飛ばす。
トゲは後方で支援している魔法兵に飛んでいくが、プリムの出した蔓の壁によって阻まれる。
「チッ! アヴロン達の援護に向かわせないつもりだな!?」
ドラゴンは再び上空へ飛び立ち、口から何発もの火球を放ってくる。
「ふーむ……やはりあの類いは空を飛ぶから厄介者じゃのう」
「おまけに速いうえ全身が硬い鱗で覆われてるからな。ただでさえ中々刃が入らないってのに、攻撃すら出来ない距離に飛ばれたらどうしようもないぜ」
「弱点は覚えておるのか?」
「弱点は首の後ろにあるんだけどさ。あのデカさだろ? ジャンプしても到底届かないんだよ」
「とにかく先に空から落とすのが先決じゃの」
「どうやって? 障壁であいつの炎は防げてるけど、逆にこっちからも障壁の外に向かっては攻撃出来ないぞ? どっちしろあの高さだ、ここは降りてくるまで待つしかないだろ」
「障壁は中に入られると意味がないからのお。じゃったらさっさと外に出てこっちから仕掛けるぞ」
キニングはそう言って、持ってきていた二本の長い棒を手にし、巻き付いていた布を剥ぎ取っていく。
「結局何なんだそれ? 結構長くてデカイみたいだけど……」
「こんなこともあろうかと作っておいて良かったわい」
布が剥ぎ取られて中のものが徐々に見えてくる。
「お、おいおい……! それってもしかして!?」
「くそっ! なんて馬鹿力だ! というかお前まだいたのかよ!?」
ストレイングさんがシブサワに向かってそう言うも、シブサワは視点の定まらない目でフウフウ! と鼻息を荒くしてハンマーを掲げいる。
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更にシブサワは、重たいハンマーを持っているとは思えない速さで移動し、ストレイングさんに追撃の一撃を振り下ろす。
そのとき、顔が真っ赤に染まった大男がストレイングさんを庇い、ハンマーを両手で受け止める。
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「その力は……もしや飲めば鬼神のごとき力が宿ると言われている、アムリタではないですか?」
アヴロンが興味深そうに大男に聞く。しかし大男からの返答は無く、代わりにザリードさんが答える。
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「ははは! そうやって私をあまり笑わせないで下さいよ。それにしても私の後をまだ追ってくるとは、よほど復讐を果たしたいんでしょうね」
「復讐だけじゃない! 【剣風刃】!」
ザリードさんの背後から真空波が飛んできてアヴロンに直撃する。
しかし、アヴロンは何事も無かったかのようにその場に佇んでいて、攻撃してきた相手に目線を移す。
「……おやおや? あなたは確か以前グラヴェールにオーブを盗みに来た、ファクルとかいう青年じゃありませんか。随分と大口を叩いてましたが、まさかこんなカスみたいな技では私を倒そうと?」
「黙れ! 今日こそお前達を倒してこの世界の混乱を収める!」
「ははっ、相変わらず威勢だけいいようですね。しかし、ジュラールがいなくなったあなた方では無理でしょう」
「やってみないと分からないだろう!?」
「ならばやってごらんなさい。私も少しこの力を試してみたいのでね。ただのうるさいハエじゃないことを祈りますよ」
ファクルと隣にいたゲイツが、不適笑みを浮かべたアヴロンに攻撃を仕掛けていく。
それをきっかけにザリードさん達とマグナ達が動き出し、マリィもリネットとサーシャに一言告げてから走り出す。
「ヤツはアークと私達に任せて、二人はソウタ達と一緒にパシヴァールをやってくれ!」
「そいつ変な魔法とか使うらしいから気を付けね!」
リネットはマリィを見送って俺達の隣に立つ。
「さて、こっちもそろそろやるぞ。どうせあんたも同じようなことが出来るんだろ? 勿体ぶってないで早く見せたらどうだ?」
俺は剣を抜いてパシヴァール王に言う。
「ふっ……。よかろう! しかと見るがいい! 我が力をな!」
そう言ってパシヴァール王は握りこぶしを作り「ハァァァァ!!」と強く息を吐く。
その途端、地面がグラグラと大きく揺れ出し、周囲の大気が震え始める。
そして、全身から目を背けるほどの光を発したパシヴァール王は、その眩しい光と共に人の姿から別の生き物へと姿形を変えていく。
ムクムクと大きく膨らんだ光の中から、全長七、八メートルはある巨大なドラゴンが姿を見せる。
なっ……! こいつは!
黒光りする鱗に身の丈以上ある翼を携えたドラゴンは、首を軽く回してから炎のブレスを吐く。
炎のブレスは高台にいた弓兵と魔法使いを一瞬にして灰し、地表までも焼き尽くす。
ドラゴンは口からブスブスと黒煙を上げながら、翼をはためかせて空に飛び立つ。
その風圧で味方が宙に舞う中、すぐさまプリムが魔法障壁を張って次の攻撃に備える。
「あ、あれは……」
後ろから現れたキニングがドラゴンを見て言葉を詰まらせる。
「ああ……キニングも一目見ただけ分かったか」
「……なんじゃったっけ?」
「うおおい! 覚えてないのかよ!?」
「そんなこと言われても、ワシはこっちの世界でも八十年生きておるんだぞ? 『昔どっかで見たことあるなあ』くらいなもんで、いちいち名前まで覚えておらんわい」
「龍の中の龍! 王の中の王! 最強にして最凶のドラゴン! 皇龍だろ!」
「おお! おお! 確かそんな名前じゃったな! 懐かしのお!」
キニングは納得したように何度か頷いて上空を見上げる。
「何なのよその皇龍ってのは! ソウタ達の時代にいた生き物なの!?」
「少し見た目とかが違うが、あの風貌は間違いないだろう。あのドラゴンは俺達の時代でも恐怖の象徴ともいえる存在だったんだ」
「じゃあ、これもオルビルトの仕業ってわけね!?」
「そうなるな! みんな避難しろ! くるぞ!」
皇龍が空から炎のブレスを吐きながら突っ込んでくる。炎はプリムの障壁で防ぐも、本体の体当たりで数十人の味方が潰される。
「物理に備えろプリム!」
「分かってる!」
皇龍は丘の上に降り立ち、アヴロン達の方に向かっている味方に対して尻尾を振る。
尻尾の薙ぎ払いでこちらの軍勢を次々と吹き飛ばし、その勢いで尻尾の先端からトゲを飛ばす。
トゲは後方で支援している魔法兵に飛んでいくが、プリムの出した蔓の壁によって阻まれる。
「チッ! アヴロン達の援護に向かわせないつもりだな!?」
ドラゴンは再び上空へ飛び立ち、口から何発もの火球を放ってくる。
「ふーむ……やはりあの類いは空を飛ぶから厄介者じゃのう」
「おまけに速いうえ全身が硬い鱗で覆われてるからな。ただでさえ中々刃が入らないってのに、攻撃すら出来ない距離に飛ばれたらどうしようもないぜ」
「弱点は覚えておるのか?」
「弱点は首の後ろにあるんだけどさ。あのデカさだろ? ジャンプしても到底届かないんだよ」
「とにかく先に空から落とすのが先決じゃの」
「どうやって? 障壁であいつの炎は防げてるけど、逆にこっちからも障壁の外に向かっては攻撃出来ないぞ? どっちしろあの高さだ、ここは降りてくるまで待つしかないだろ」
「障壁は中に入られると意味がないからのお。じゃったらさっさと外に出てこっちから仕掛けるぞ」
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