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本編
5:泊りの宿での準備
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領地に着くまで転々と他の領都の領主の館や貴族用の宿に泊まる。
あいにく婚前なので別部屋。しかし、寝る前に一言挨拶してくれるから寝巻き姿のアデル様がまた格別……。
基本的に馬車の中では、私を気づかう言葉以外に領地の特産品とか、工芸品の話ばっかりで、実家で仕事している感覚に近いんだけど、寝る前の一言の時は、素のアデル様が感じられるから……。
ほら、さすがに寝巻きにガウンやら羽織ってはいるけど……貴族としてきっちり決めているよりは、この油断した姿っていうの? これから休むという、リラックスした感じが最高!
まあ、私も? ちょっと? ほら、ナイトドレスにガウン着てるし? 幼い女の子じゃなくて? 成人している女性って認識してもらえないかな? って思ったりもするわけで……?
毎回ドキドキなんだけど、アデル様紳士なのよ……。
そこが良いし、婚前の婚約者に対する対応としては満点なんだけど……ちょっとだけ寂しいと思ったり……。
やっぱりあのドラ息子より年下なのがダメなのだろうか?
でも、息子どころか、孫くらいの年の差の後妻もらっている人も聞くし……やっぱり、アデル様が紳士過ぎるのだと思う。
私からもっと行動した方がよかったり?
でも、はしたないと思われるのは嫌……。
これもきっと乙女心……。
プロポーズしたの私だけど。
あれは自分でも漢らしかったと思う。
だけど、逃がしてたまるかって思ったから我ながら良い判断ね。
今日も身を清めて、アデル様の夜の訪問を待ちながらそんな事を考えていた。
「エリス様、このような感じでいかがでしょうか?」
「ありがとうイヴ。とても素敵!」
振り返ってお礼を言えば、平民出身だという赤毛の可愛い侍女が嬉しそうに笑う。
同行してくれている侍女や従者は、アデル様が領地から連れてきた人達だから、お世話は申し分のないほどにみてくれる。
このイヴも私の扱い丁寧で、アデル様との夜の一時の為だけに着飾る事も嫌がる事はないのがありがたい。
申し訳ないと思うものの好きな人の前では寝る前だって少しは着飾りたいの。
そう思うのも、アデル様と出会ってからなのだけど。
仕事しか知らなかった女をこんなにも乙女にするなんてアデル様罪な方……。
鏡に写る私は、いつもより少し女らしい顔をしている。
それは着飾っている以外にもアデル様を待ち望んでいるに他ならないからだと思う。
そして、その訪れを今か今かと待っている私に部屋の扉を叩く音が聞こえた。
あいにく婚前なので別部屋。しかし、寝る前に一言挨拶してくれるから寝巻き姿のアデル様がまた格別……。
基本的に馬車の中では、私を気づかう言葉以外に領地の特産品とか、工芸品の話ばっかりで、実家で仕事している感覚に近いんだけど、寝る前の一言の時は、素のアデル様が感じられるから……。
ほら、さすがに寝巻きにガウンやら羽織ってはいるけど……貴族としてきっちり決めているよりは、この油断した姿っていうの? これから休むという、リラックスした感じが最高!
まあ、私も? ちょっと? ほら、ナイトドレスにガウン着てるし? 幼い女の子じゃなくて? 成人している女性って認識してもらえないかな? って思ったりもするわけで……?
毎回ドキドキなんだけど、アデル様紳士なのよ……。
そこが良いし、婚前の婚約者に対する対応としては満点なんだけど……ちょっとだけ寂しいと思ったり……。
やっぱりあのドラ息子より年下なのがダメなのだろうか?
でも、息子どころか、孫くらいの年の差の後妻もらっている人も聞くし……やっぱり、アデル様が紳士過ぎるのだと思う。
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あれは自分でも漢らしかったと思う。
だけど、逃がしてたまるかって思ったから我ながら良い判断ね。
今日も身を清めて、アデル様の夜の訪問を待ちながらそんな事を考えていた。
「エリス様、このような感じでいかがでしょうか?」
「ありがとうイヴ。とても素敵!」
振り返ってお礼を言えば、平民出身だという赤毛の可愛い侍女が嬉しそうに笑う。
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そう思うのも、アデル様と出会ってからなのだけど。
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