《完結》恋に落ちる瞬間〜私が婚約を解消するまで〜

本見りん

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マリアンネ、幸せへの決意

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「ッ!?」


 いきなり腕を掴まれたマリアンネは驚いて後ろを振り向きつい睨んでしまう。……しかしそこに居たのは今はシッテンヘルム侯爵を継いだマリアンネの兄だった。

 兄は無言で首を振って着いてこいと合図を送り2人は歩き出した。
 そして広間の隅のカーテンのかかった人目につかない場所に来てから兄は小声ながら怒りを露わにした。


「……マリアンネ。何故ここに居る!? 屋敷から出てはならないとあれ程言ったではないか! しかも王宮にまで来るなど、いったい何を考えているのだ……!」

「……お兄様? あの女性は誰なのですか? マルクス様の隣の……。まさかあの女性はマルクス様の……?」

「…………はぁ。お前は相変わらず何も人の話を聞かないのだな」


 兄は呆れたように頭を振った後、マリアンネがこの国を出た後の事を簡単に説明し出した。


「マリアンネが国を出る時今のアルベルト国王が隣国のエディット王女と婚約しアルペンハイム公爵令嬢もその後すぐ義弟と婚約した。……そこまでは知っているな」

「ええ。そしてその後もう1人の側近ブルーノ様も婚約し更にその元婚約者も婚約して、皆『ハッピーエンド』。……そう聞いたわ。ちょっと出来過ぎよねと思ったけれど」


 マリアンネは少し拗ねたように言った。兄はそんな妹を見てまたため息を吐く。


「……だがそれは事実なのだから仕方がない」

「……でもその中でマルクス様だけは誰とも婚約なんてしていなかった。だから私は彼は本当は婚約解消を後悔していて私を待ってくれているのかと思っていたのに……」

「またお前は自分にばかり都合の良い考えを……。……マルクス殿は次の年の学園の卒業パーティーで初めて婚約者をエスコートして現れた。それであの『婚約解消』のメンバー全員が全て愛し合う者との幸せな結婚を成し遂げたのだ。
マリアンネは嫁ぎ先で上手くやれていると聞いたから、敢えてお前の友人達にもこの事を知らせないようにと頼んでいた。……また変に暴走されては困るからな」


 マリアンネはあの婚約解消から一年後にマルクスが新たに婚約していた事にショックを受けていた。……そしてふと気付く。


「……次の年の、卒業パーティー? マルクス様の相手は一つ歳下って事? いったい誰なの、私も知っている方なの!?」


「……知っているはずだ。お前も何度か攻撃していた相手だっそうだから……。ハルツハイム伯爵の奥方はミランダ シュミット伯爵令嬢だ。彼女の卒業後陛下や公爵家侯爵家の結婚式を待ってすぐに2人は結婚された。今もマルクス殿は奥方を溺愛していると有名だ」


「ミランダ……。ッ!? え、『平凡令嬢』? ……まさか!」


「マリアンネ! ……だからお前は思慮が足りないと言うんだ。今やあの方は王家や公爵家の方々に随分可愛がられるお気に入りでいらっしゃるんだぞ。
……それに言わないでおこうと思っていたが、お前はこんな所まで来るような考え無しだから言っておく。……我がシッテンヘルム侯爵家はあの騒ぎで、力で婚約を無理矢理押し付けた事やお前の恥知らずな行動で前国王陛下からお叱りを受けた。それで早くに父から私に侯爵を代替わりしたのだが、それでも新陛下になっても我が家に対する心証は悪い。
……頼むから変な騒ぎを起こしてこれ以上我が侯爵家を貶めないでくれ」

「ッ! ……お父様が、あんなに早く引退されたのは……?」

「あれは父上が暴走したのも悪い。けれどもお前にも大きく責任があるのだから、その自覚は持っておきなさい。
……さあ、帰るぞ。お前が王宮に潜り込んだ事が世間に知れたらもう二度とこの国の土を踏ませてはもらえないぞ」


 私はショックを受けた。

 マルクス様が、私を待っていてくれなかった事に。
 シッテンヘルム侯爵家が、そんな事になっていたという事に。


 ……私は嫁ぎ先で、今のまま上手くやっていくのが良いのかしらね……。


 そんな風にすぐに考えを切り替えたマリアンネは兄侯爵に引き摺られるようにして王宮から出て侯爵家の馬車に乗り込んだ。

 兄は相当怒っているようだ。


「……お兄様は私があの場にいるとよく分かりましたわね」


 あんな広い場所であれ程のたくさんの方々がいて、どうして見つかってしまったのだろうと疑問に思いポツリと口にした。


「お前は招待状無しで家紋だけを見せて王宮に入り込んだろう。……すぐに私に確認が来たのだ。王宮の衛兵は馬鹿ではない。お前には監視も付いていた」

「……まあ! まるで私が怪しい者のようではないですか!」

「……十分怪しいだろう! 今のお前は他国の貴族。それが身分を詐称して王宮に入り込んでいたのだから!」


 兄からそう言われてマリアンネは少し黙り込んだ。
 元々はこの国の貴族なのに大げさなと思ったけれど、普段温厚な兄がこれ程怒っているのだから今は逆らわない方が良い。

 暫くは黙っていたけれど、その内頭に浮かんだのは王妃になり損ねたあの憐れなツツェーリアのこと。


「……私も愛するマルクス様と別れ貴族としての務めを果たしているけれど。ツツェーリア様は自国の国王からの婚約解消、そして義弟と結婚だなんてお可哀想に。ご自分と婚約解消した相手が王となり他の方と結婚して幸せなお姿を間近で見ながら愛のない結婚で過ごさなければならないなんて」


 ツツェーリアは不幸になった。自分はまだ恵まれている。


 そう言ってから前を見ると、兄はアングリと口を開けてマリアンネを凝視していた。


「……お前は……」


 そう言って兄は暫く考え込んだ。


「…………いや、お前にはもう全て話しておこう。
あの『婚約解消』は、当時王太子だったアルベルト殿下、ブルーノ殿、マルクス殿が真に愛する者と一緒になる為の戦いだったのだ。そしてお前以外の彼らの婚約者にも愛する相手がいた。つまり、アルペンハイム公爵令嬢も義弟アロイス様と真に愛し合っておられたのだ」

「…………え」

「あの方々はそれぞれの事情で婚約を解消する事が出来なかった。……学生時代の殿下達の愚かな行動は、あの状況を打破する為の苦肉の策の計画だったのだ。
残念ながらその中にマルクス殿とお前との婚約解消も含まれているのだぞ」


「……酷い! 私は本当にマルクス様を愛していたわ。それなのにそんな……!」


「我が家は力で強引に婚約を結んだ。……殿下の側近であったマルクス殿はその時王家の力を使って婚約破棄する事も出来たのに、しかしそれをしなかった。……お前が『傷物令嬢』となる事を避ける為だ。彼らは穏便に『白紙』とする事を望んでいたのに、父やお前が暴走した事で『押し付けた婚約』と有名となり後に引けなくなったのだ」

「マルクス様が私の為に……?」

「……。……しかし残念ながらそれ以上に自ら散々評判を落としていたお前には、国内で新たな婚約など無理だったのだ。そこでエディット王妃に無理を頼み今のお前の婚約話が整ったのだ」

「え……? だってアレは、エディット王女が私を気に入ってくださったからってそう言ってたじゃない!」

「パーティーでちょっと挨拶したくらいしか接点がないのに、気に入るも何もないだろう。
王妃もお前を哀れに思い、隣国で王命での婚約となるよう動いてくださったのだ。お前がそれを利用し婚家で動いたのは問題ない。……だがしかし、周りがお前の為にと働きかけてくださった恩を忘れてはならない」


 兄にそうキツく言われたマリアンネは黙り込んだ。
 自分が知らなかった裏側を突然知ったことで頭がパンクしてしまったのだ。


「…………私、国へ帰ります。夫と子供達が待っているので……」


 マリアンネは現実逃避したかのようにポソリと呟いた。


「…………ああ、そうするが良い。家の事は心配するな。向こうで大人しく幸せになってくれ」


 兄からはもうこちらに関わるなという意味合いの事を言われたが、マリアンネももうここへ戻るつもりはなかった。



 そうして屋敷に戻ると今日のマリアンネの行動を知った母と義姉から、今まで隠していたのはなんだったんだと思うほど……本当に嫌になる程現在の王国の人々の話を聞かされる事になった。

 特に義姉は凄かった。……義姉にしてみればせっかく侯爵家に嫁いだのにその義妹と義父がやらかしたせいで一時期侯爵家は嘲笑の的になってしまった。今でも思い出したように色々と言われ更に陛下の覚えも悪い。それに義姉の憧れのアルペンハイム公爵家や他の高位貴族にも一定の距離を置かれ、かなり鬱憤が溜まっていたらしい。
 実に饒舌に『王太子殿下とその側近、そしてその婚約者達のその後』の話をされる事になったのだ。


 ──彼らの、愛に溢れた今の暮らしの話を。

 アルペンハイム侯爵夫妻、つまりツツェーリア 夫婦は今でも新婚のように仲がとても良く2人でこの国の筆頭公爵家としての力を国の為に存分に奮っている事。そして夫に溺愛されるツツェーリアには4人の子が居て、その中の1人は既に王子妃候補に選ばれているという事。
 そしてその国王夫妻も当然の如く仲睦まじく、あのような婚約解消騒ぎがあったにも関わらずアルペンハイム公爵家とは実に密接な関係であるという。


 アルベルト国王のもう1人の側近の侯爵家ブルーノ夫妻も今尚恋人のように仲睦まじく、王家派の一員として活躍している。


 そしてマルクスは今もミランダを溺愛しているとかなり有名で、妻に男性が近づく事を許さない程らしい。ミランダ自身はツツェーリアと仲が良く王妃を囲む会の一員となっている。王妃や公爵夫人に可愛がられる夫人を持つハルツハイム伯爵家の立ち位置は盤石だ。
 そしてマルクスとミランダの3人の子供達は王家や公爵家侯爵家の子供達とも仲が良く、もしかすると将来縁付く事もあるのかも知れない。


 ついでに言うと学園で騒ぎの元凶ともなったセイラでさえ、あの後領地に帰った後憑き物が落ちたかのように大人しくなり幼馴染と結婚して幸せになっているとか……。




「───もう、いいですわ! そんな話はもうたくさん!! 
私、国へ帰らせていただきます!」


 マリアンネは音を上げたが、母と兄夫婦は……義姉は許してはくれなかった。


「……いいえ! この程度で許しませんわ、きちんとお聞きなさい! これからもこの話は逐一知らせますからね!」



 まだまだ話し足りない様子の義姉の鬼の形相に怯えながら、マリアンネはもう勘弁してくれと泣いて頼んだが逃げる事は許されず、義姉の気が済むまでそれは続いたのだった……。

 父がマリアンネの子供達を連れて喜んで外出したのは、マリアンネのように我儘に育てられては困ると息子夫婦から侯爵家の孫と関わる事を一切許されていなかったからだった。



 ───そうして、本気で涙目になりながらマリアンネは二度とこの国に戻らない、今の幸せを大切にして生きていこうと固く心に決めたのだった。





《完》




 これで完結となります。
 最後までお付き合いいただきありがとうございました!


   本見りん
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感想 15

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みんなの感想(15件)

Sugar0117
2025.05.30 Sugar0117

半年前の投稿作品、一気読みしました。

最後のページで
アルペンハイム侯爵夫妻→公爵夫妻
の間違えですよね。
 
アルベルト王太子からその側近二人、ヒロインの公爵令嬢からその両親諸々……自身の心に反する結婚事情が今作品のように語られている作品は珍しいのでは⁉️
その点でさまざまな人物の動きが面白く感じました。
唯モヤル点は障害となった国王陛下の“却下”判断。
それを覆すことになった時期……
アルペンハイム公爵側が婚約解消後の養子縁組した子息(アロイス)と娘が相思相愛である事など説明していて説得にあったっていても国王陛下は“却下”だったのだろうか?
という疑問が抜けません。

オススメ作品から楽しく読ませてもらいました。有難うございます。
今後も引き続き興味を惹く作品づくりを期待しています♪

解除
お祭り気分
2024.12.11 お祭り気分

完結おめでとうございます。㊗️💐🎊
平凡令嬢も面白かったので、今回も楽しく読みました。
王が認めないので評価を落としての壮大な婚約破棄計画。
前作よりも感動しました。
また次回作を楽しみにしています。😄🍡🍵

2024.12.11 本見りん

お祭り気分様
コメントありがとうございます!
『平凡令嬢』では婚約解消の部分はさらっと終わりましたが、その裏での王太子やツツェーリア側の悩みや苦しみの話を書きたかったので、どちらも読んでいただけてとても嬉しいです♪
ありがとうございました(^o^)

解除
narumin #
2024.12.09 narumin #

全てがハッピーエンドというのが素敵です💓婚約解消までの道のりがすごく複雑であるも想いがあるから乗り越えられるみたいな書き方に関心しました。楽しかったです♪

2024.12.11 本見りん

narumin♯様
コメントありがとうございます!
楽しんでいただけて、とても嬉しいです♪
みんな色々悩んだり苦労したりした分、幸せになっていったと思います(^ ^)

解除

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