玲子さんは自重しない~これもある種の異世界転生~

やみのよからす

文字の大きさ
89 / 383
第3章 ダーコラ国国境紛争

第3章第006話 レイコ・ナックルナイフ

しおりを挟む
第3章第006話 レイコ・ナックルナイフ

・Side:ツキシマ・レイコ

 見学遠足の時に、タクマンの街で武器屋に寄りたそうなエカテリンさんに聞かれました。

 「レイコちゃんは、武器や防具は持たないのか?」

 私がろくに剣が使えないのは、いつぞやの軍の訓練所でわかったし。素手で剣は止められるので、とくに必要は感じていなかったんだけど。
 囮ならともかく。護衛業もするのなら、"武装している"というのは見て分るようにしておかないといけないそうな。襲撃を撃退するのは当然としても、襲撃させないに越したことは無いとのことです。なるほどです。
 …こんな子供が武装していても、舐められるだけに思いますが。便利グッズのつもりで何か考えてみましょうか。



 ということで。タクマン街のハンマ親方のところに来ています。
 アイリさんには、また一緒に来て貰っています。今回は完全に私用なので、申し訳ないですが。え? 私は、どこから何が飛び出るか分らない?…そうですか。

 私にはどんな武器がいいのか。まずここからですよね。
 剣なんかは、よほど頑丈にしないとすぐ壊れそうです。攻撃よりは防御寄り? 相手の剣を受け止めやすい形か… 確かに、相手を斬るって選択肢はないですから。うん、そちらの方向で。

 試しに、鋳つぶす予定の古いナイフを持たせて貰いました。柄は木で出来ているタイプですが。これを思いっきり握ると、こう簡単に茎(なかご)ごとバキバキっと。親方がびっくりしています。
 これでは全然強度が足りませんね。



 いろいろ検討した結果。メリケンサックに楔をつけたような形をデザインしてみました。刃というには分厚く、断面がほぼ三角の楔です。

 メリケンサックの説明のために、図を書いたところ、木製で即席で作ってくれました。
 切り出した板に、大きな錐で指を通す穴を四つ開けて、あとはナイフでサクサクと。さすがです。
 きちんと、衝撃は手のひらの方で受け止めるような形になってます。

 「私のいたところで、護身具として使われていた、隠し持って殴るための武器ですね。」

 …知り合いの女性が持っていましたね。ストーカー対策だそうです。
 アイリさんが試作品を嵌めてみて、素振りしています。エアーボクシングですね、気に入りました?

 「なるほど。拳に負担をかけずに、腕の力を直接たたき込めるわけか。面白いけど、けっこうえげつないな」

 見ていたハンマ親方が感心しています。

 同じく。楔型の刃を木で即席で作って貰い、ナックルの方にくっつけてみました。楔の長さは十センチくらいです。
 順手より逆手で持ったほうがかっこいいかな? 剣と言うより、まんま楔として使いそうだし。壁とか木とか登るときに便利そうです。

 「うーん。こりゃ鍛造よりは鋳造だな。刃は焼き入れするにしても、レイコちゃんの力なら鍛造だとまず砕けるからな。砕けるよりは、まだ曲がる方が良いだろ。まあ、そうそう折れるような厚さでもないと思うんだが」

 もとより、切れ味は求めていませんので。それで結構です。
 私の手のサイズを細かく測ってくれました。これに合わせて、まず粘土で原型を作るそうです。来週また来てくれと言われました。
 アイリさんも、手のサイズを測って貰っています。刃が付いていない純粋なメリケンサックが欲しくなったようですね

 「これ、女性向けにけっこう売れると思うのよ」

 …こんなの奉納するんですか? …女性の力でも、そんなので殴られたら頬の骨くらい折れますよ?
 女性の護身用ってのは分りますが。女性のノックアウト強盗なんて出たら笑えません。
 エイゼル市が、そんなに治安が悪いとは思わないので。奉納するかどうかは、ジャック会頭と相談してからにしてくださいとお願いしました。

 「エカテリンなら絶対欲しがるわよ。あと、彫り物とかで飾ったら、貴族女性にも流行るんじゃ無いかしら?」

 …中央通りのブティックに宝石の付いたメリケンサックが並ぶんですか? …それはそれて面白いけど…



 あとあと。靴用スパイクもお願いしました。

 この世界は、皮靴が普及しています。地球での革靴というよりは、革製ブーツから、サンダルみたいなものまで、種類もけっこうあります。縫製と膠で組んであり、強度も十分あります。

 最初は、鉄製のスパイクを革靴に直接着けて貰おうか?と思ったのですが。貴族の屋敷とかで床に石が拭いてある場合、鉄の靴底だと傷つけてしまうのでは?ということで、止めた方が良いということになりました。
 うーん。色々考えた結果、野球のスパイクのような物を草鞋のように後付けできるようなタイプと。靴の裏に分厚い皮を張り付けて、それに凸凹を掘っていくというタイプの二種を試してみることにしました。

 さすがに靴はハンマ親方の領分ではないので、靴を作っている工房を紹介されました。
 先に、私の足に合う既製の靴を出して貰い。それを改造する形になるそうです。
 こういう溝を掘った靴裏は、剣士向けのブーツや山に入る人向けとしてすでにあるそうですが。溝に土が入って汚れやすいので、騎士とか貴族はあまり使っていないようですね。そう言えば地球での革靴も、裏面ツルツルってのが多かったように思います。
 底に張る皮の候補として、一インチほどの厚みがある物が出てきました。牛あたりの皮を接着しながら重ねた物のようです。剥離したりしないか、強度とかは実際に出来てから試すしか無いようですね。

 足の裏の溝はスニーカーの記憶を元に図面を描いて、それで掘って貰うことにしました。初めて見るパターンの溝だと興味持たれました。



 次の週。再度ハンマ親方の元を訪れます。ナックル・ナイフの型が出来ていました。

 粘土と言っても、油粘土とは違って、乾燥すると堅くなるタイプです。
 壊さないように順手と逆手で持ってみて。構えてみます。
 逆手なんて実戦ではほとんど使われないそうですが。壁とか木に突き立てて、そこを腕の力だけで昇っていこうか…とか。地面を滑るときに突き立ててみようかとか、なんてことを考えています。私のパワーには、摩擦の少なさが天敵ですので。
 粘土型にOKを出しましたので。次は型を取って鋳造するそうです。あっと、両手で持ちたいので、二本お願いしておきました。

 靴工房のほうから連絡が入っていて、皮底タイプの靴の方は、もう出来ていました。さっそく履いてみますね。
 うん。軽く走ってみましたが、重ねた皮が崩れることは無く、良い感じです。つま先のグリップもずっと良くなりした。
 さらにハンマ親方謹製の後付けスパイクです。付け方…というか履き方は、鉄製の草鞋といった感じですね。革紐で靴の上から縛って固定していきます。
 スパイク部分も、そんな攻撃的なデザインでは無く、歯が三枚三角形に並んだものを、つま先近くと踵にです。うん、こちらも良い感じです。

 工房の前の通りで、足が滑らない限界でスタートダッシュしてみました。舗装されていない地面でも、百メートル五秒は行けますね。みんなびっくりして見てます。
 うん、気に入りました。



 ナイフの方は来週に出来るということで、ではまた来週…というところで、ハンマ親方の弟子のタンナスさんに呼び止められました。ピーラーの時には奉納バージョンを作ってくれた方ですね。
 ん?、レッドさんに贈り物だそうです。皮に巻かれたカトラリーのセット。ただ、普通にあるカトラリーよりかなり小さいですね。細かいレリーフも彫られていますし、しかもこれは銀製?

 何でも、とある貴族に子供が生まれたときに縁起物として依頼されたそうですが。残念ながら納品前にその子は亡くなってしまいまして。流石にこちらから費用請求することも出来ず、お蔵入りしていたそうです。

 レッドさんが、手掴みできるものだけ食べているとどこかで聞いたらしく。なら丁度良いサイズのカトラリーを…ということで、思い出したそうです。
 おお、それをしまえる腰巻きポシェットまで。測っていないのにレッドさんにぴったりですね。

 レッドさん、大喜びです。フォークとスプーンを持って小躍りしています。
 それを見たタンナスさんが、レッドさんを拝んでます。…なんかカオスです。

 その後、お代の話になりましたが。レッドさんにもらって貰えるのなら亡くなった子供の供養になるだろうと言うことで、要らないと固辞されました。
 …そういうことなら、いただいておきましょう。私達も、その子供の冥福を祈っています。



 ファルリード亭に戻ってのその日の夕食。さっそく件のカトラリーを披露するレッドさんです。
 いつもはサンドにして貰っているのですが。今日は普通の夕食が子供向け量で出されています。
 レッドさん、器用にフォークとスプーンで食べていますね。それを見ているアイリさんが、なんか両手をわやわやしていますが。食べている最中にかまうのは勘弁してあげて下さいね。

 食後。モーラちゃんに洗ってもらったカトラリーを手ぬぐいで磨いています。銀ですから、手入れは必要ですね。
 キュキュっとしては、前に掲げてドヤ顔です。…どっかで見たなと思ったら、あれです、名刀を手に入れて悦に入る侍。そんな感じ。

 「うーん。やっぱ小竜様なんだね」

 動物然していない行動だな…という意味だそうです。今までは手掴みで食べていた程度で、動物とあまり区別されていなかったようですね。
 この子、頭良いんですよ。



 さらに次の週。ナイフが出来たということで取りに行きました。
 うん、鉄で出てきた本物です、当たり前ですけどね。刃の部分が分厚いので、けっこう重たいです。
 弓矢や槍の試し用でしょうか、裏庭っぽいところに丸太が立てかけてあったので、許可を貰って試してみます。

 ガッ

 逆手持ちして突き立てると、刃の半分くらいがめり込みます。これで十分体は支えられそうなので、ぐぐくと体を引き上げて、反対側のナイフをガッ。

 抜いて挿してを数回繰り返して丸太の上まで登れました。
 刃の部分も、特に曲がっていることはありません。問題ないですね。

 先日のレッドさんの腰ポシェット見て、ナイフ用の鞘も注文しておきました。腰に巻いて左右にナイフを掃きます。まぁ特殊な形なナイフですが。さすがに武装しているのは分るでしょう。

 なんかハンマ親方が、ナイフのデザインを真似させてくれと言っています。
 山の中とかで使うには、結構便利なんじゃないのか?ってことで。殴ることも出来ますしね。大人サイズでもっと軽いタイプを作ってみたいそうです。

 あと、アイリさんのメリケンサック。ジャック会頭から量産の許可が出たそうです。ただし大きさは小さめにして、大の男が填めるには難しいサイズにするそうです。女性か子供専用ってことですね。
 まぁ、剣を普段から所持しようと思えば出来てしまう時代ですから。殴る道具くらいは良いんじゃないか?ということです。



 ナイフ関係の支払いも済ませて、ファルリード亭に戻ってきました。

 「あ、レイコちゃん、剣持っている!」

 モーラちゃんが目ざとく見つけましたね。なんか持ちたがっています。
 まぁ、刃が分厚い分、切れ味は大して無いですし。この子も料理で刃物は扱います。問題ないでしょう。

 モーラちゃん、二本持って…やっぱ逆手ですよね。構えてなんかカッコイイポーズ取っています。結構重たいはずなんですが。
 確かに山の民のパワーで使えば、結構強力な武器になりそうです。…ハンマ親方も量産したいとか言ってましたし、なんかのお祝いの時にでもプレゼントしましょうか。もちろんご両親のご許可を取ってからですけど。

しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

【☆完結☆】転生箱庭師は引き籠り人生を送りたい

寿明結未(旧・うどん五段)
ファンタジー
昔やっていたゲームに、大型アップデートで追加されたソレは、小さな箱庭の様だった。 ビーチがあって、畑があって、釣り堀があって、伐採も出来れば採掘も出来る。 ビーチには人が軽く住めるくらいの広さがあって、畑は枯れず、釣りも伐採も発掘もレベルが上がれば上がる程、レアリティの高いものが取れる仕組みだった。 時折、海から流れつくアイテムは、ハズレだったり当たりだったり、クジを引いてる気分で楽しかった。 だから――。 「リディア・マルシャン様のスキルは――箱庭師です」 異世界転生したわたくし、リディアは――そんな箱庭を目指しますわ! ============ 小説家になろうにも上げています。 一気に更新させて頂きました。 中国でコピーされていたので自衛です。 「天安門事件」

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

建国のアルトラ ~魔界の天使 (?)の国造り奮闘譚~

ヒロノF
ファンタジー
死後に転生した魔界にて突然無敵の身体を与えられた地野改(ちの かい)。 その身体は物理的な攻撃に対して金属音がするほど硬く、マグマや高電圧、零度以下の寒さ、猛毒や強酸、腐食ガスにも耐え得る超高スペックの肉体。   その上で与えられたのはイメージ次第で命以外は何でも作り出せるという『創成魔法』という特異な能力。しかし、『イメージ次第で作り出せる』というのが落とし穴! それはイメージ出来なければ作れないのと同義! 生前職人や技師というわけでもなかった彼女には機械など生活を豊かにするものは作ることができない! 中々に持て余す能力だったが、周囲の協力を得つつその力を上手く使って魔界を住み心地良くしようと画策する。    近隣の村を拠点と定め、光の無かった世界に疑似太陽を作り、川を作り、生活基盤を整え、家を建て、魔道具による害獣対策や収穫方法を考案。 更には他国の手を借りて、水道を整備し、銀行・通貨制度を作り、発電施設を作り、村は町へと徐々に発展、ついには大国に国として認められることに!?   何でもできるけど何度も失敗する。 成り行きで居ついてしまったケルベロス、レッドドラゴン、クラーケン、歩く大根もどき、元・書物の自動人形らと共に送る失敗と試行錯誤だらけの魔界ライフ。 様々な物を創り出しては実験実験また実験。果たして住み心地は改善できるのか?   誤字脱字衍字の指摘、矛盾の指摘大歓迎です! 見つけたらご報告ください!   2024/05/02改題しました。旧タイトル 『魔界の天使 (?)アルトラの国造り奮闘譚』 2023/07/22改題しました。旧々タイトル 『天使転生?~でも転生場所は魔界だったから、授けられた強靭な肉体と便利スキル『創成魔法』でシメて住み心地よくしてやります!~』 この作品は以下の投稿サイトにも掲載しています。  『小説家になろう(https://ncode.syosetu.com/n4480hc/)』  『ノベルバ(https://novelba.com/indies/works/929419)』  『アルファポリス(https://www.alphapolis.co.jp/novel/64078938/329538044)』  『カクヨム(https://kakuyomu.jp/works/16818093076594693131)』

ダンジョンをある日見つけた結果→世界最強になってしまった

仮実谷 望
ファンタジー
いつも遊び場にしていた山である日ダンジョンを見つけた。とりあえず入ってみるがそこは未知の場所で……モンスターや宝箱などお宝やワクワクが溢れている場所だった。 そんなところで過ごしているといつの間にかステータスが伸びて伸びていつの間にか世界最強になっていた!?

収奪の探索者(エクスプローラー)~魔物から奪ったスキルは優秀でした~

エルリア
ファンタジー
HOTランキング1位ありがとうございます! 2000年代初頭。 突如として出現したダンジョンと魔物によって人類は未曾有の危機へと陥った。 しかし、新たに獲得したスキルによって人類はその危機を乗り越え、なんならダンジョンや魔物を新たな素材、エネルギー資源として使うようになる。 人類とダンジョンが共存して数十年。 元ブラック企業勤務の主人公が一発逆転を賭け夢のタワマン生活を目指して挑んだ探索者研修。 なんとか手に入れたものの最初は外れスキルだと思われていた収奪スキルが実はものすごく優秀だと気付いたその瞬間から、彼の華々しくも生々しい日常が始まった。 これは魔物のスキルを駆使して夢と欲望を満たしつつ、そのついでに前人未到のダンジョンを攻略するある男の物語である。

スライムに転生した俺はユニークスキル【強奪】で全てを奪う

シャルねる
ファンタジー
主人公は気がつくと、目も鼻も口も、体までもが無くなっていた。 当然そのことに気がついた主人公に言葉には言い表せない恐怖と絶望が襲うが、涙すら出ることは無かった。 そうして恐怖と絶望に頭がおかしくなりそうだったが、主人公は感覚的に自分の体に何かが当たったことに気がついた。 その瞬間、謎の声が頭の中に鳴り響いた。

暗殺者から始まる異世界満喫生活

暇人太一
ファンタジー
異世界に転生したが、欲に目がくらんだ伯爵により嬰児取り違え計画に巻き込まれることに。 流されるままに極貧幽閉生活を過ごし、気づけば暗殺者として優秀な功績を上げていた。 しかし、暗殺者生活は急な終りを迎える。 同僚たちの裏切りによって自分が殺されるはめに。 ところが捨てる神あれば拾う神ありと言うかのように、森で助けてくれた男性の家に迎えられた。 新たな生活は異世界を満喫したい。

捨てられた前世【大賢者】の少年、魔物を食べて世界最強に、そして日本へ

月城 友麻
ファンタジー
辺境伯の三男坊として転生した大賢者は、無能を装ったがために暗黒の森へと捨てられてしまう。次々と魔物に襲われる大賢者だったが、魔物を食べて生き残る。 こうして大賢者は魔物の力を次々と獲得しながら強くなり、最後には暗黒の森の王者、暗黒龍に挑み、手下に従えることに成功した。しかし、この暗黒龍、人化すると人懐っこい銀髪の少女になる。そして、ポーチから出したのはなんとiPhone。明かされる世界の真実に大賢者もビックリ。 そして、ある日、生まれ故郷がスタンピードに襲われる。大賢者は自分を捨てた父に引導を渡し、街の英雄として凱旋を果たすが、それは物語の始まりに過ぎなかった。 太陽系最果ての地で壮絶な戦闘を超え、愛する人を救うために目指したのはなんと日本。 テンプレを超えた壮大なファンタジーが今、始まる。

処理中です...