異能は使い方次第

Mr,Queen

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異能学園

課外活動〜前編〜

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課外活動前日俺たち3人は募集に来た人と会う約束をしていたのだが、うっかりわすれてしまってその人にはこんなチームではやっていけないと言われていまい、チーム加入には至らなかった。
「お前らがあそこで約束忘れてイチャイチャしてなかったらこのチームは完成してたのによう。」
「仕方ないじゃないか、こんなにも可愛い婚約者が目の前にいるのにイチャイチャするななんて……君は鬼か!?」
「ダァー!いちいち惚気んなや!!」
惚気てる気なんてないんだけど……
「婚約者も居ないゴミ野郎には悪いけど惚気に思えちゃうんだろうなぁー俺は分からないけどなぁ~。」
「五月蝿いわい、余計なお世話だ!」
こんな事を喋りながら歩いていると、ふと後を付けられていることに気づいた。
歩き方から分かることは俺より背が高く(162センチ以上)て、男特有の歩きだな。と言うことは、男の確率の方が高いか……
喋りながらそれとなく獅子王に付けられている事を告げ、中庭に移動し、こちらから声を掛けた。
「おい、こっちはついてきてるの気づいてるんだぞ?いい加減出てこい。」
そう言うと、廊下の暗闇からゆっくりと出てきた。
「お前………うちのクラスだったよな?だれだっけ?」
「コードネーム【黄泉】(よみ)お前、人鬼の前の席だ。」
「あぁ、そういえばそんな奴いたなぁ。ところで黄泉は俺になんのようだ?」
「チームをもう1人探していると聞いた。だから立候補しようとな。」
なるほど、だから後を付けてたのか……
「なら、一つ質問だが、黄泉お前は何が出来る?」
「俺は、戦闘、支援の両方が出来る。」
「なんと、願ってもない人物の登場だな。しかし、そんなにすごい能力を持っているのなら、他のチームに呼ばれなかったのか?」
そう、自分で言うのもなんだがなんでこんなチームに来たのかが、不思議だ。
「それは、俺の能力があまりにも不気味だからだろうな。」
「不気味?それなら大丈夫だ。俺らもなかなか不気味な能力だからな。」
「あぁ、そう言ってもらえるとこっちも気が楽になる。」
こうして、チーム最後の1人は黄泉に決定した。

《課外活動当日》
俺たちがやる課外活動は大きく分けて二つ、一つ目はランク5以上の異形を討伐し、討伐証明の魔石を獲得する。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【異形の強さランク判定】
1番上
・ランク10(最早災害であり、人間が出来ることは一切無い。)
・ランク5(熟練の騎士団が対処するレベル。)
1番下
・ランク0(殆どが無害。)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
二つ目は、指定された薬草・魔鉱の採取と言う、ものだ。チームごとに課題は違うらしいが俺たちのはチームの中でも群を抜いて難しい課題らしい。
「よし、みんな準備は出来たか?」
「全然問題ないよ。人鬼。」
「俺もなんの問題もなし。」
「問題はないな。」
「よし、それじゃあ全員問題はないって言うことで、出発だ~」
「「「おぉぉぉぉ!」」」
まずは、何処から行こうかな。
「ちょっと良いか?」
「ん?別に良いが。」
「ちょっと月夜と黄泉でこの周辺にいる異形索敵してくれない?」
「人鬼の頼みだから張り切っちゃう!」
「了解だ。」
そう言うと、月夜は異能の能力【常闇の衣】で影に潜り、【影分身体】で分身を作って複数人で索敵するようだ。
そう言えば黄泉の能力は初めて見ることになるな。
確か黄泉の能力は死に関する生物を操るだっだけかな?
確か異能名は【死王之宴】だよな。
黄泉について考えていると黄泉が急に呪文らしき言葉を喋った。
「この地に縛られる死霊ども。目的も無くこの地に来た死霊ども。何も果たせず消えるのならば、我の駒となれ!【索敵ー死霊徘徊】!」
「オオォォ!」
凄まじいねぇ~、凡そ5万の死霊を操作するなんて人間離れしている精神力だねぇ。
索敵から掛かること2分。目的のものを見つけたようだ。
「6字の方向、2000メートル先に目的の霊薬草あり。しかし、霊薬草の方向にランク6相当の野獣を発見。」
野獣か~。邪魔だねぇ、進行方向に行く時に必ずぶつかるか……
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【野獣】
野獣とは、魔力や妖力などの異形が持つ特殊な力は無い獣。
しかし、侮るべからず、ただの野獣とは違い、生身でこの魔境に住まう猛者の1人であると言うことも、また事実。何か、不思議な力があるのか……?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ランク6相当なら、このチーム全員でかかっても、問題ないだろ。でも、野獣には無闇に攻撃せず目的地まで辿り着くのが一番良い、この後もまだ課題はあるからな。」
「了解だ。」
「理解した。」
「人鬼が言うならそうするよ。」
3人とも了承してくれたし、目的地まで超特急で行きますか。
え~っと、黄泉の報告では野獣は群れを持っていて、その数はなんと1000を越えると言うことか。
獣のタイプは人型、と言うことは猿?ここらへんに住まう猿は《死毒猿》と、《土塊猿》《葉緑猿》の3種類だと思うが。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・【死毒猿】
 死毒と呼ばれる超即効性の猛毒を体内で作り出し、相手に掛ける、投げつけるなどしてくる強力で凶悪な変異猿。
 ※体内に猛毒を作る器官がある。
・【土塊猿】
 大地の加護を受けていて、動きは鈍くさらに鈍足だが、パワーや防御力、鉄を切り裂けるほどの鋭い爪を持つ。単純であるからこそ攻略法というものが無い強力な変異猿。
 ※加護の付与は何かがトリガーで起きる。この世界ではあまり珍しいことでもない。
・【葉緑猿】
 自然の加護を受けていて、高い再生能力と、環境同化を使い、積極的にトリッキーな攻め方をする厄介な変異猿。
 ※自然の加護の付属効果でこの3猿の中でも頭が飛び抜けて良い。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そして俺の予測は最悪の方向に外れてしまった。
「おかしいだろ!?なんで、死毒猿、土塊猿、葉緑猿が協力して襲って来るんだ!?何処の論文、研究文を探してもこんな現象が起こった記録を見た事がないぞ!?」
クソッ!1種類なら兎も角、3種類ともなると捌くだけで精一杯だ。俺たちには圧倒的に数が足りない!それに、黄泉が呼んだ骸骨は悉く土塊猿にやれてしまってる。でも、一番厄介なのは葉緑猿だ。あいつらが死毒猿、土塊猿に指示を出している。あいつらをやりたいけど、ボディガードみたいに土塊猿が葉緑猿一匹につき3匹。土塊猿は襲うよりもガードに適していることを葉緑猿は理解していて、二番目に多い死毒猿を前方と後方に配置している。
「みんな!俺は土塊猿を集中的に攻撃する。だから獅子王は葉緑猿を狙え。黄泉はみんなの支援をしながら出来る限り骸骨をずっと出し続けてくれ。月夜は、危険になった奴を、影移動で緊急避難させてやってくれ、もし余裕があるなら戦闘を手伝ってやってくれ。絶対に攻撃は喰らうなよ?このチームには回復が出来る奴がいないんだから。」
「おう!任せろ!」
「出来る限りのことはやってみる。」
「緊急事態だし、何より人鬼の頼みなら私はいつでもなんでもするよ!」
コレで心置きなく戦えるな。
まずは相手を知ること、土塊猿、防御が異常に高く、その硬さ、質量で繰り出される一撃一撃が重く、一発でも食らった即アウトだな。でも、3体の中では1番素早さが無い。なら、攻撃を全て避けて、一撃で殺せば、数は多いが行けるはずだ。すぐに実行だ。
最小の動きで相手の攻撃を避けて相手が前傾になる瞬間を狙って頭めがけて回し蹴り!クソが、やはり硬い。コレを凡そ3千匹。そうして、1時間後俺は全ての土塊猿を倒して、獅子王は葉緑猿を全て倒し、黄泉と月夜は死毒猿を全て倒した。
「よし、目的地まであともう少しだ。目的地に着いたら休憩しよう。ここは、少し血生臭くて別な獣が寄ってくる。」
「正論だな。」
「意義はない。」
「なら、早く行きましょう?」
こうして、俺らは野獣との戦いに勝ち、目的地に進んで行ったのであった。
「なるほど、コレが霊薬草【九命霊薬草】か。確か、九つの命を持つ薬草で採取方法は、九回薬草を傷つけずに殺すだったけ?」
「俺の記憶でもそういう取り方しか無いな。」
傷つけずにか……一回気を流してみるか。
俺はそっと優しく九命霊薬草に触り、気を流してみた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・【気】
 人鬼が元々いた世界にある、武功の基本。気が大量に有ればなんでも出来る。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
すると、九命霊薬草は九回強い光を出した。コレは、採取が可能になった合図。事前に採取可能サインがあることを知っていた俺は、すぐさま九命霊薬草を引っこ抜いた。
「よし、コレで採取課題【最上級霊薬草の採取】達成だ。あとは、採取課題【最上級魔鉱石の採掘】と、討伐&採取課題【ランク5以上の高純度の魔石】だな。」
「人鬼さんやその前に休憩と行きましょうや。」
「そういえば、休憩するって言ったの忘れてたわ。なら、あと20分ぐらい休憩しますか。」
「そうしよう。」
「わかった。」
「人鬼~、一緒に寝よう?」
「良いよ。」
「やった~~!」
こうして、俺、月夜、獅子王、黄泉の4人はさっきの戦いが激しかったのもありぐっすりと眠った。

迂闊にも俺たちは夜が来るまでの2時間を睡眠に使ったらしい。
「まずは、1つ俺は夜になるとたまに、ほんの少しだけ動きが鈍くなる時がくる。だから、夜に強くなる月夜と黄泉が戦闘をしてくれ。獅子王は夜目が効くからなんら問題ないだろう。というわけで、次の目的地はここら辺の近くだと、【雷鳴の洞窟】とか、【静寂なる洞窟】の2つだな。お前らはどっちが良い?」
「俺は、雷鳴だな。雷の音で気配を消しながらの暗殺が出来る。」
「俺は、静寂。明るいところだとうちの死者達が本領発揮できない。」
「私も、静寂。明るいところだと私の能力とは合わない。」
「よし、それじゃあ、次の目的地は【静寂なる洞窟】に決定。黄泉、死霊を使って洞窟を探して。」
「了解だ………………………洞窟らしきものを発見。中に入り様子を見てくる……………なるほど、だから静寂なる洞窟か。」
「黄泉、見たものをそのまま報告しろ。」
「了解。まずはここからは歩きで凡そ30秒の近場にある。中はこじんまりとしているがそのお陰で刀身が長い武器は使えないようになっている。それで、1番危険なのは中に入った瞬間に恐らく魔法がかかるようになっている。」
「どんな、魔法なんだ?」
「聴覚を失う魔法だ。その結果、罠の作動音が聞こえずに、罠作動に気づかずに攻撃されるな。」
地味な魔法だけど逃げ場の無い洞窟内だとコレほどまでに凶悪になるのか…
「でも、絶対に避けられないというわけでは無いな。罠作動から0.1秒ぐらいの誤差がある。その時に罠が準備に入るから少しピクっと動くそれを見て、人間離れした身体能力を持っているなら、避けられる。他には、ガード性能の高い異能が前に出て罠を全て無効化することも出来る。」
「洞窟の中なら私の出番。みんなは待っているだけで良い。」
月夜の能力にかかれば、採掘も罠を掻い潜ることも容易いか。
「なら、黄泉と月夜はこの洞窟の制覇を。俺と獅子王は雷鳴の洞窟の制覇をする。くれぐれも、怪我だけはするなよ。」
「了解だ。」
「私は人鬼と一緒にいたいけど仕方ない。適材適所ということだもんね。」
「俺も問題ない。」
こうして、黄泉と月夜は静寂なる洞窟の攻略。俺と獅子王は雷鳴の洞窟の攻略をすることにした。


《静寂なる洞窟の攻略組》【月夜視点】
人鬼がした人選はやっぱり適任でした。
私と黄泉は属性が似通っているので黄泉の死霊通信が可能になっていて静寂なる洞窟でも普通に会話が出来るようになっている。やっぱり人鬼はかっこよくて頭が良くて、私の考え着かないことも直ぐに思いついてしまう。なんで、これほどまでに人鬼はすばらしいのでしょう。
おっと、洞窟のことを考えねば。
『ねぇ、黄泉。この洞窟には魔獣などの敵対生物は居るの?』
『いや、索敵には引っ掛からなかったよ。でも、蝙蝠は数十匹かは居たかも。』
私の能力の欠点である空中も見れる黄泉の能力は私も少しは評価している。
『蝙蝠、脅威にはならないと思うけど警戒はしておこう。』
『そうだね。』
そして私たちは洞窟の中に進んでいった。
洞窟の中で私たちが見たものは目を疑うほどの量の魔鉱石だった。
しかし、これ程の量の魔鉱石が放置されているということは、この洞窟の探索がされていないか。それとも、探索が出来ないほどの化け物がいるかの2択だ。
『それにしても、この空間だけは馬鹿みたいに広いわね。』
「月夜さん!この空間に敵性生物を確認した。数は凡そ………………10万!?タイプは蜘蛛ランク8相当だ。それもこの空間全てが敵の占領地になっているので今までとは違い危険度はランク8以上かもしれない。月夜さんどうする。』
今日の猿どもとの戦いよりも厄介だね。でも、今は私の能力の真骨頂を見せる時だね。
『黄泉はちょっと離れてて危ないから。』
『え?わ、分かった。』
『私の能力のお披露目かな。出番だよ私の異能力【夜ノ支配者】』
『支配者能力!?そんなの、神話級、いや、規格外の能力じゃないか!!』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・【支配者能力】
  異能の分類の1つであり、異能の中でも非常に珍しく、支配者異能は何1つ例外なく強力である。他の異能と格別しているところはただ1つ異能に自我があり、異能が覚醒する時に異能が行う試練をクリアしなかった場合に体を乗っ取られる。強いが全ての支配者異能は癖が非常に強く、まともに使えるのは卓越した技術とセンスが必要で、持ち合わせていないと制御が出来ずに暴走してしまう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『我が支配領域を穢したゴミ共が、存在の消滅で許してやろう。【夜ノ支配者ー宵華】』
そう言い終わると、蜘蛛の頭の上から綺麗な漆黒の華が咲いてきた。
華が出てきて10秒後華が満開になるのと同時に蜘蛛の身体が崩壊していった。
『え?ちょっ、え?なんが起こった?』
一般の人間にはこの超常的な現象は見慣れていないものだったから混乱、困惑するのも当たり前の現象だった。
蜘蛛の姿が言葉通り跡形も無く無くなって何秒だったのだろう。月夜が不意に後ろを振り向いて黄泉に行った。
『黄泉、魔鉱石の採取お願いね。』
『え?分かりました……』


《雷鳴の洞窟の攻略組》【獅子王視点】
「よっしゃ!行きますか!」
「ちょっと待って。まだ情報を得て無いだろ。」
人鬼が先走りそうになったから俺が静止したら人鬼が意味のわからんことを言い出した。
「そんなの、必要ないよ。もう、ここの洞窟の構造、生息生物は調べたからね。」
「は?どうやって?」
「秘密。さあ、行こう。」
とりあえず俺がここは折れないとダメらしい。
「わかった。」
こうして、俺たちは洞窟の中に進んでいった。すると、急に人鬼が俺のことを引っ張りながら先へ先へと進んでいく。それも一度も雷に触れずに、いや雷が避けているかのように当たらない。もう、意味が分からん。
「到着っと、獅子王見てみて、ここめっちゃ魔獣居るくね?」
ふと周りを見ると、魔獣、魔獣、魔獣、どこを見ても魔獣が目に入る。ちょっと待て、人鬼はここの洞窟の構造、生息生物はちゃんと確認したって言ってただろ。じゃあ、なんでこんな所にいるんだ?もしかして………
「ここの先にある広場に魔鉱石があるみたいなんだけど、こいつら倒さないと行けないわ。」
「悪い予想が当たった~~、最悪だ。仕方ない、ここには幸い雷が降ってこないから大丈夫だけど、ここも降ってきたら参ってたわ。」
「ん?何言ってんの?ここにも雷鳴は降ってるよ?」
「は?いやいやいやいや、見えないじゃんそんな適当なこと言うなよ…………マジ?」
「うん、マジで降ってるよ。多分幻惑で見えなくなってるだけ。」
やばいですね~。鬼畜ですよ~。なんで俺がこんなことしないと行けないんだろうなぁ~、弱音吐いても何にもならないから頑張るけどよ!
「怒り狂いし獅子は今、我が胸の中に潜み隙を狙う、彼奴の隙が今見えた。来やがれ!【獅子座ー狂い獅子】」
赤黒く変化した獅子は獰猛な叫び声で、凶悪な牙で次々と倒していった。そこには、理性は感じられずただ、本能的に暴れまわっているかのようだった。
人鬼は初めて見るこの形態に驚きながらも瞬時にその動きに合わせて殲滅スピードをさらに加速させた。
おそらく、10分でほぼ全ての魔獣がこの広間から消え去った。
すぐさま身体の主導権を獅子座から奪い取った獅子王は人鬼にこう言った。
「ふう、終わったか。しかし、ここの魔獣普通のやつよりも強くなかったか?」
「それは、多分雷鳴のせいだね。」
雷鳴が原因?どう言うことだ?
「なんか、理解してなさそうだから言うけど、あそこにいた魔獣全てが雷を餌にするかエネルギーに変換するかの2種類しか居らんかったからな?」
「確かに、言われてみればそうだな。」
「と言うことで、さあ、楽しい楽しい魔鉱石の採掘タイムだよ。」
1時間ぐらい掘って広間の奥にあった魔鉱石の3分の2が無くなった頃、もう持ちきれなくなったというか、洞窟から出られなくなりそうだったのでこのくらいで辞めることにした。通る時に降っていた雷鳴は何故か降ってこなくて、洞窟内をスピーディーに進んでいって、なんの苦労もなく外に出た。
外に出たら、なんということでしょう、月夜、黄泉が人鬼と話しているでわないか。
「はあ、なんで俺がこんなにも疲れてるんだろう………」


じゃあ、俺たちが集めた魔鉱石から調べましょうか。
種類は全部で3種類か。
多い順で言うと、1種類目は【雷鳴鉄鉱】2種類目は【純雷石】最後3種類目は【神鳴石】だな。
次は、月夜達が集めた魔鉱石も調べますか。
こちらも種類で言うと3種類だな。
多い順で、1種類目は【静穏鉄鉱】、2種類目は【静謐石】、最後に3種類目は【静寂神石】か。
全体で見ればこちらの方が少し少ないか。
まあ、良い。結果だけ見れば上出来だ。
「これで採取課題【最上級魔鉱石の採掘】もクリアだ。あとは、討伐&採取課題【ランク5以上の高純度の魔石】だな。」
「やっとここまで来たな。」
「と、言っても課題始まってからまだ2日目の朝だけどな。」
「1日目の内容が濃すぎてもう分からん。」
「ハハハ、それには同意だね。それじゃあ、月夜、【影乃倉庫】にこの魔鉱石全部保管してくれない?」
「うん、全然良いよ。」
「ありがとう。」
こうして、俺たちは最後の課題、討伐&採取課題【ランク5以上の高純度の魔石】を始めることになった。この時の俺たちはあんなことになるなんて想像もしていなかったんだ……………
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