異能は使い方次第

Mr,Queen

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異能学園

課外活動〜後編〜獅子王VS懐玉

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《懐玉戦》【獅子王視点】
なんで俺だけなんだよ!おかしいだろ!
人鬼!此処で死んだら、一生呪ってやる!
「……………………………………此処には誰もいない。」
こいつもなんなんだ変な喋り方だしよ!
「……………………始めよう……………………楽しい時間を。」
「ボソボソ、喋んじゃねぇ!聞こえねぇだろうが!」
行動は懐玉の方が速かった。
懐玉は俺が言い終わった瞬間に懐からなんかの玉?を持ち……砕いた。
すると、砕いた玉の破片が集まりその玉の持ち主この玉では赤黒い大熊が現れた。
「こいつは!【血濡大熊】ランク6の化け物じゃ無いか!?なんでこいつが、いや、彼奴の能力は倒した魔獣の魔石を壊して、倒した魔獣を復活させ、自分に絶対服従させるのか。厄介だ、そう、非常に厄介。でも、それが一番燃えるじゃないか!」
こんな高揚感、人鬼と決闘した時以来だ!
「……………なに……………言ってるんだ?…………………お前に……………勝ち目……ない………!」
「そこで、高みの見物でもしているんだな!お前は俺がちゃんと倒してやるからよぅ。」
それにしても、この血濡大熊復活した反動なのかは知らないけどよ。俺の前で速度が出てないのは命取りだぜ!
「我が異能【獅子座】よ。暴れ狂え、食い散らかせ、玩具のように敵を壊せ!【獅子化ー獅子王】!」
そして、俺の体は急激に大きくなり、血濡大熊を簡単にぐちゃぐちゃにした。
「弱い弱い弱い弱い弱い弱い弱い弱い!」
「………………彼奴……………狂いやがった…………共喰いの言っていた………事………これ……?」
理性を保ちながら、本能に身体を委ねる。
「でも………………誰一人……………タイマン……………する………言ってない………来い………」
懐玉の周りに突如として現れたのはランク6~7相当の魔獣。その数およそ、500体という馬鹿げた数。
「クソがっ!数が多すぎる。俺でも捌けないだと!?捌く?いやお前何言ってんだ捌くんじゃねぇ、殺すんだよ!ぐちゃぐちゃに完膚なきまで復活が出来ないように!」
それから俺は、一体を殺してはすぐさま近くにいた魔獣を一体殺す。殺したら、また近くの魔獣を殺す。蹴り殺す。殴り殺す。引き裂いて殺す。ぐちゃぐちゃにして潰して殺す。噛み砕いて殺す。踏み潰して殺す。殺す。殺す。殺す。殺す。殺す。
残りが250体。およそ半分の魔獣を殺した時俺の体に異変が起きた。時間切れだ。
俺が安全に異能が使える時間が過ぎてしまった。これはまずい。異能を使うことは可能しかし、使い過ぎると、完全に異能に身体を奪われる。
この状況非常にまずい。此処で【獅子化ー獅子王】を解いたら俺の負けは確定する。でも、俺が解かなかったらこの戦いには勝つかもしれないでも、完全に俺は獣と化す。
まぁ、この状況での勝ち目は限りなく薄い。でも、俺が。人鬼との決闘で負けたあの俺が、人鬼対策を何もしていないと思っているならそれは大間違いだ!
「獅子の限界を超えろ。生物としての限界を超えろ。我は獣ではなく、人間だ。人間の強みは、その適応性。ならばこれに適応出来ぬ事は無いだろう!」
俺は多くの文書を読みある逸話に辿り着いた。この世界とは全く別の世界即ち、異世界の逸話である。
その世界には俺の異能【獅子座】と同じ名前の星座?というものがあった。その中にあった、逸話からこの技を編み出した。その逸話は【人喰い獅子とヘルクレス】だ。
それを読み俺はこの獅子も強いが、このヘルクレスとかいう英雄も馬鹿みたいに強い。その時俺は思ったんだ、こいつら合わせたらもっと強くやるんじゃ無いかって、【昨日の敵は今日の友】俺の家に伝わる言葉だ。そして、俺は遂に完成させた。
【獅子座奥義ーヘルクレスと獅子】
【加里家秘技ー昨日の敵は今日の友】
この2つを合わせて使う事でこいつができた。
【獅子座秘奥義ー半獣の英雄】
【獅子化ー獅子王】の時よりも膨大なエネルギーを持ち、相反するヘルクレスと人喰い獅子を混ぜ合わせることを可能にした【加里家秘技ー昨日の敵は今日の友】により、所謂この世界で言う獣人の姿となった。
この姿は俺のどの形態よりも強く、形態維持時間が長いが、異能のエネルギー消費量と形態解除による反動が1番強いため、解除してしまうと、俺は一時的だがただの一般人よりも弱くなってしまう。
だから、此処からは短期決戦行こうか!
「我が秘奥義をその脳裏に刻み込め!【獅子座秘奥義ー半獣の英雄】!」
俺の身体から魔獣ですら持つことのできないほどのエネルギーが湧き出て、俺の身体は獣人の姿になった。
「馬鹿な……………これが………………さっきの………………小僧だと………!?」
俺は無言で相手との距離を僅か数センチに縮め、鋭利になった爪で切り裂く。
しかし、その間に魔獣を操り、奴は俺の攻撃範囲から逃れた。
「………速すぎる…………!」
「しゃべる暇すら与えない。何も出来ずに生き絶えろ!」
俺の身体はその言葉通り相手に行動される前に動き全ての攻撃を封じ無効化していった。
これはすごい。相手の筋肉の僅かな動きだけで、その後に行われる行動が読める!
確かに人鬼が言っていたことが今はわかる。筋肉の動きで全てを見切れ。それが出来てやっと同じ土俵で勝負が出来るって、確かにこの領域まで達したらこの領域にいない奴との戦いは面白く無いんだろうな。
でも、今はそんなこと考えてる暇はねぇ!
相手も俺のスピードに慣れてきやがった、こちらの殲滅スピードとあっちの生産スピードならあっちの方が早いか……
それなら、やっぱり使わないと駄目らしいな。
「我の速さは音速を超え、光速を超越した。その頂には誰も見ることのできない世界がある!我が威厳を見せ付けろ!【加重】!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【加重】
獅子王が持つ二つ目の異能力。
この異能は一定時間の経過でスピードを己に【加】えそれを【重】ねてスピードを上げる事に特化した異能。
これだけでは何が強いのか分からないしかし、よく考えるとおや?これって………
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺の異能である加重が発動して、5秒後俺の速さは少し早くなっていた。
「…………何故だ………何故………当たらない……………ッ!」
「残念だったな。この異能の真の能力は無限に己のスピードを上げれるところにある。そのため、この異能を使っている状態の俺には、時間が経てば経つほどお前の勝ち目は無くなるって事だ!」
「………なら………そうなる前に…………殺せば…………良い…………」
正直に言ってこの異能はそこまで万能では無い。何故なら、理論上は無限に上げることができるのは確か、しかし、俺がこの状態を維持できるのは精々30分。しかも、この時間は万全の状態での時間ゆえに、この戦いで使えるのは15分程度と考えたほうがいいだろう。それを相手に感じ取られて仕舞えばこちらの負けだ。そうならないためにも、こちらからはガツガツ行かずに、時間を有意義に過ごそうでは無いか。
「さあ、掛かってこい!お前に本当の絶望を味合わせてやる!」
「ほざくな!………………………ぐちゃぐちゃに…………してしまえ……………【自動魔石鉱場】!」
その言葉通り此処一体が大きな鉱場となり、次々と魔石が掘り出されていき、急激に魔獣の頭数が増えてきた。
なるほどね。これは厄介だ。でも、この鉱場にも弱点が有る。それは、司令塔の存在。
司令塔が懐玉では無いかって?それはあり得ない。根拠は無いが、俺の直感が無いと言ってる。
それじゃあ、誰が司令塔なのかってそんなの決まってる。それは…………………その時突如近くで爆発音が鳴り響いた。
爆発音が聞こえなくなった次の瞬間鉱場は跡形もなく無くっていた。
「なんだと…………………倒された?………これは………………危険だ…………逃げなきゃ…………すぐに……」
「逃すわけないだろうが!」
「邪魔だ!お前の相手をしている暇はない!」
相手は冷静さを失っているのか、強い言葉を使い、威嚇してきた。
際限のない殺気それに応対するかのように飛んでくる攻撃。今の俺じゃ一発食らったらお陀仏するかもなぁ……………
「でもよぉ……俺の直感が叫んでんだ!此処でやれってよ!」
俺の腕があいつの胸を貫いた時に俺はやつの正体を裏付けるやばい代物を見つけた。
あいつは、魔獣だった。
理由はただ一つ、心臓部分に魔石があった事だ。この課外活動はなにかがおかしい。
一つ、知能が高い変異猿の共闘。
二つ、黄泉から聞いた情報では俺の記憶の中では実際にはそこに存在しないはずの魔獣の発見。
三つ、ランク上位魔獣の突如とした失踪。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・一つ目のおかしいところ、変異猿同士の共闘。
 そもそも、これ自体がおかしい。何故なら、変異した生物は同じ例えば猿でも別種として認識しているため、野生で共闘はあり得ない。
・二つ目のおかしいところ、蜘蛛型の魔獣の大量発生。
 蜘蛛型の魔獣はそもそもこの地域には存在せず、いるとしたら、ここより南に行った、熱帯雨林の地域だ。
・三つ目のおかしいところ、ランク上位魔獣の失踪。
 これには、二つの予想が立てられる。一つ目は、【魔獣狩り】。二つ目は、【さらに上位ランクの魔獣の発生】である。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
もし、こいつが俺の思っている魔獣なら一つ目、二つ目、三つ目全ての条件が一致できる。
その名を【魂喰幽霊】
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【魂喰幽霊】
・最低ランク8
・魔獣の中で唯一異能を使える。
・異能【無限転身】
・【無限転身】は、言葉の通りどんな相手にも転身することができる。しかし、相手の魂を喰わなければならないという条件も有る。
・【無限転身】は生前持っていた異能もコピーすることができる。
・成長速度が魔獣の中でもトップレベルで変異が起こりやすくなっている。
・これ以上の詳細は不明
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この強さならば推定ランク9
俺は奴の魔石を手に持ちながら、奴の体が崩壊するのをこの目で確認してから、その場に倒れ伏した。
「流石にこれ以上はもう無理だ。」
こうして、俺の戦いは謎を残したまま、終わりを告げた。
戦いが終え、再集結したのは2時間後だった。
人鬼は予想以上に離れたところで戦っており、戦いによるダメージで移動が遅れたらしい。
黄泉と月夜は、黄泉が気を失っており、全く動けなかったので動けるまで待つことにして遅れたらしい。
俺は、技の反動で全く動けず動けるようになるまでに回復して合流した。
今は魔石の課題もあの魂喰幽霊の魔石でクリアしているので、まったりと学校に帰還している最中だ。
「しかし、それにしても彼奴は強かったな。」
「そうなの?私の方は全然強く無かったけど?」
「俺の方の爺さんは機構人形だったらしく、手強かったな。もしこれが生身だと考えたら、俺が負けてたかもな。」
「そんなに強かったのかあの爺さん……」
「大丈夫だよ、人鬼は絶対に負けないんだから!」
「はは、そう言ってくれると嬉しいな。でも、これからは楽観視ができなくなってくるな。恐らく、俺たちがこの場所にいる情報がどこかしらの経路で流れていっているからな。そうじゃなきゃ、此処らへんで他の生徒を見ないということはないだろう。」
「それは置いといてさ、見てごらん。もう学園に着いたよ。私は疲れたからもう寝たいな。」
「それには、同意だ。」
「右に同じく。」
「いや~、お前たちどんだけ疲れてんねん。まぁ、俺もそうしたいし、明日考えますか。」
こうして俺たちは、無事?学園に帰ってくることができた。課外活動の内容については文句なしの満点をもらった。そりゃあ、当然って事よ。
清澄も課外活動があったらしいから、明日辺りにでも聞きますか。
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感想 1

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みんなの感想(1件)

桃源郷
2022.05.01 桃源郷

たまに誤字があったなー
後、大分行間が詰め詰めだからもう少し開ければ読みやすいかも。
会話がなんか淡々とし過ぎてて言いたい事は何となく分かるけど伝わり難いかも。
頑張って!

2022.05.01 Mr,Queen

恥ずかしながらあまり他人と話すことが苦手なもので、なんというか、機械的な会話にしてしまうことが多いのは自覚していますが、人間的な会話にするにはどのようにすれば良いでしょうか?ご意見がありましたら、どんどんご連絡ください。
誤字などは出来る限り無くすように努力致しますので優しい目で読んでくだされば幸いです。

感想送ってくださりありがとうございました。🙇🏻🙇🏻

解除

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